本研究では,教員養成課程において問題解決手法を指導する際,プロジェクト管理手法を適用することを提案する.「問題解決はプロジェクトである」と捉え,問題解決手法としてプロジェクト管理の手法を取り入れることで,一般的かつ体系的な問題解決手法を指導することができると考える.まず,学習指導要領の問題解決の手順と,プロジェクト管理手法の手順・視点・成果物等をマッピングする必要がある.本稿では学校現場における問題解決指導法として妥当なマッピングを検討する.そのための知見を収集するために,教員養成課程の共通科目「情報」の「ICTを活用した問題解決」の中で予備実践を行い,その経過を報告する.