第1回で述べたようなハードウェアの状況のもと、スーパーコンピュータ上で実行されるアプリケーションは、高度な並列化と個々のノード内のハードウェア性能を使い切るための性能最適化、いわゆるチューニングを実施しない限り、ハードウェアのパフォーマンスを十分に活用することはできない。
つまり「並列を意識したプログラミング」と「単体CPU実行性能を意識したプログラミング」という2つのポイントは、何万ものプロセッサを搭載し、さまざまな新機能・強化された機能を備えた現在のスーパーコンピュータを使用するユーザー、研究者、およびプログラマーにとって不可欠のテクニックである。
第2回は、2つのポイントのうち「並列を意識したプログラミング」いわゆる「高並列性能最適化」について抗議する。