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不妊の原因
- 1. 不妊の原因
unit 10 :小児・女性 - ②/6
case:腹腔内液体貯留 腹満感増悪
卵巣過剰刺激症候群OHSS
不妊治療中の 排卵誘発 注射
背景 多嚢胞性卵巣症候群
参考文献
プリンシプル産科婦人科学 Medival View
エッセンシャル産科婦人科学 医歯薬出版
2015 7/9
Group 10
08211011 河内 健二
- 2. まず 「不妊」 とは?
• 定義 世界保健機関による定義
• 「避妊をしていないのに12ヶ月以上にわたって妊娠に至れない状態」
• 日本では2年が基準
→
• 日本においては、妊娠を望んでいるカップルの約10%が不妊症であるとされてい
る。
• 類語区別 妊娠するのだが、習慣性流産となってしまう場合を不育症という。
妊娠 →継続 + 分娩 ⇒ 挙児 get
「妊娠」=着床成功 から始まる 体内に胎児を発育&接続・保有する過程
流産= 妊娠22週未満までに妊娠が継続できなくなる 中断
- 7. 卵管因子
• 卵管留水腫 クラミジア感染症によっておこる、卵管采、卵管采
周囲の癒着
• 卵管間質部の閉塞 子宮内膜症やクラミジア感染症などで反復炎
症にいたった結果として起こる。
• これらの障害がおこると卵子、精子の輸送や相互作用が阻害され
不妊にいたる。
• 特にクラミジア感染症は不妊症にいたるまで無症候であることが
多く注意が必要である。
• また不妊症にいたらなくとも炎症によって卵管の輸送能が低下す
ると子宮外妊娠も起こしやすいので注意が必要である。
- 10. 不妊症の診断 検査
• 女性不妊については、甲状腺刺激ホルモン量・女性ホルモン量の分析・女性生殖器の診断などが行われる。
• 不妊症の原因は指摘できないことが多い。異常が治療可能な場合は原因疾
患の治療を行い、異常が認められない場合はタイミング法をまず指導され、半年間試して無効ならば人工授
精、ART(体外受精や顕微授精)が考慮される。
• 男性不妊の診断については、一般の健康調査に加え、血液分析によるホルモン量の調査、精液の調査など
が行われる
• 男性不妊のうち、精子の運動性不足・貧精子症・無精子症などは精液の検査によって診断が可能である。
またY遺伝子上の問題も不妊に関与していることから、PCR法による診断が試みられている。
• ブライダルチェック 不妊症スクリーニング検査
• 医療介入が必要な不妊症の診断のために不妊症のスクリーニング検査があり、ブライダルチェックとも呼ば
れる
• 内分泌排卵因子の検査項目としては基礎体温、ホルモン負荷試験、血中ホルモン測定などがあげられる。
• 卵管因子としてはクラミジア検査、特に子宮頚管抗原、血中抗体価の他子宮卵管造影が知られている。
• 子宮因子の検査としては子宮卵管造影の他超音波検査やMRIが知られている。
• 男性因子の場合はまずは精液検査を行う。これらの異常が見られた場合はさらに精査を進めていく。
- 12. 男性不妊
• 男性不妊の原因は精子の形成や成熟ができない造精機能障害
• 精子の輸送経路が障害されている精路通過障害
• 射精される精液の中の精子の数や運動率が悪くなっている場合(精液性状低下)軽度・中等度のものと、高度および無精子症にわけ
られます。
• 精嚢、前立腺の炎症によって精子が影響を受ける副性器の障害
• 性交、射精ができない性機能障害
• 特に造精機能障害が多く全体の70-80%を占める。
• そのため男性不妊では精液分析を行う。
• 精路通過障害としては先天的発育不全、精管炎、精巣上体炎
• 副性器の障害としては精嚢炎、前立腺炎
• 動脈硬化や糖尿病も性機能障害の原因になります。糖尿病は軽症でも勃起
障害となり、重症となると射精障害や精液量が減少し逆行性射精(一部の精
液が膀胱内に射出される)や精液が出なくなる無精液症を来します。