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一般公開用資料 リサーチ・プロジェクト 100 事務局編
ご注意 この資料内で取り上げる事例・データ・資料等に関しては、一部、インターネット、書籍をはじめとする、各種文献による情報をもとにしたものが含まれています。 資料の作成には、本リサーチ・プロジェクトに参加したボランティアメンバーが最善の努力を払って取り組んでおりますが、万が一、事実関係に対して齟齬や誤認がある場合、あるいは、本資料の内容が最新の事実でない場合などがありましたら、お手数をおかけいたしますが、下記事務局までご連絡をいただければ幸いです。 この資料の内容の一部または全部を引用・転載される際には、「ソーシャル・アジェンダ・ラボ リサーチプロジェクト 100 報告書」と出典を明記いただきますよう、お願い申し上げます。なお、この資料の内容の一部または全部を引用・転載したことによって、万が一、損害や不利益等が発生した場合も、事務局では一切責任を負いかねますので、何卒ご了承願います。 ソーシャル・アジェンダ・ラボ リサーチ・プロジェクト 100 事務局  特定非営利活動法人  ETIC.  渋谷区神南 1-5-7   APPLE OHMI ビル 4 階   03-5784-2115
最終報告書 リサーチ・プロジェクト 100 事務局 2010 年 10 月 8 日版 Copyright©  2010 SAL Research Project 100. All rights reserved.
1.  現状整理 1 Copyright©  2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. ヒアリング内容 現行事業プランの課題 ターゲット 設定 うつ状態にある都内に住む 20 代の男女(うつ病の人 を除く) ※ 最終的には「大学生」に絞り込んだ ・対象が広すぎ、ターゲットが不明確。特定が必要。 ・ネットによる診断やどのようなリラクゼーションに  ニーズがあるか不明瞭。 社会課題の 理解と共有 ・ DALY(WHO データ。寿命・健康ロス ) の精神疾患  による値が高い(社会的損失が大きい) ・ 20 代のうつ病->自殺率が他の世代と比較して高い ・企業の外側にいてケアされない人たちが多い 課題としての認識は正しいと考えられる 事業の 訴求方法 「こころの健康状態」と今の自分の状態に合った対処方法を知るためのプラットフォームを作成 訴求方法に具体性がない。ターゲットに合致した訴求方法の確立が必要。 商品・サービス インターネットによる「こころの健康状態」の診断 ・全てをネットの中だけで完結させられるか ・診断ツールの有効性、信憑性はどれくらいか ・課金、収益化の方法 ・差別化のためにオリジナルの診断ツールが欲しい ・予防効果のある具体的なサービスの選定(基準も) ・専門家の支援、協力が得られるか 提供価値 うつ病や依存症を予防する「こころのきしみを 解き ほぐすことの出来る居場所」を創造する ・発症を予防できることは課題の解決につながる。 ・偏見の撤廃に関しては? ・ネットからリアルな「居場所」への誘導をいかに実  現するか。
2.  調査設計 2 Copyright©  2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. ヒアリング 対象者 収集できる情報 対応する 事業プラン課題 臨床心理士 うつ病全般に関する知識 専門領域における課題 事業プランへの意見 診断ツールの有効性 ターゲット設定 サービスの選定 専門家の支援 大学生 悩み事、悩む状況 ストレス解消方法 消費動向(使途、金額) 生活全般に関する情報 ターゲット設定 ニーズの明確化 リラクゼーションサービスの提供業者 うつ状態にある人に対する提供サービスの有無 提携の可能性とその条件 サービスの選定 ターゲット設定 文献調査 文献 収集できる情報 対応する 事業プラン課題 起業家 提供資料 うつ病全般に関する知識 有効とされるリラクゼーションサービス 専門家の役割 社会課題の認識 サービスの選定 専門家の支援 専門誌 統計 データ 市場規模 うつ病の患者数 自殺者数、自殺理由 ターゲットの選定 web 検索 20 代の悩み、消費動向、ストレス解消法 紹介ビジネスの事例 ニーズの明確化 サービスの選定 課金、収益化手法
3.  ヒアリング報告① 3 Copyright©  2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 対象者・ プロフィール 臨床心理士/男性 社会課題における 立場・要望 ・心理疾患の専門家(専攻は発達障害)。 ・臨床心理士として働きながら大学院で学んでいる。 ・起業家の活動に共感。 社会課題に対する取組みの現状 ・大学での研究/仕事ともに関わりのある分野。 事業領域・商品・サービスの認知 ・医者がやっている鬱病の方向けのサイトがある。 ・都の無料のカウンセリング等のサービスもある。 ・鬱の診断テストは不完全。単体で用いるのは危険。 ・人とのつながりをつくるサービスもいいのでは? ・発達障害の人の方がビジネスチャンスがあるかもしれない。 ・保護者向けのサービスもいいかもしれない。 対象事業の印象 ・さらなる調査や専門知識が必要。 ・他とどう差別化していくか?が課題。 ・インターネットだけではなくリアルも必要。 ・専門家の監修は必須。
3.  ヒアリング報告② 4 Copyright©  2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 対象者・ プロフィール 大学3年生/男性 社会課題における 立場・要望 ・精神疾患に対する偏見はない。通院している友人・知人は身近にいないが、い  たとしても特別な目で見たりはしないと思う。 ・サークルに入れない、対人関係でトラブルがあった等、様々な理由で大学に来  なくなったり、孤立してしまったりする学生もいるので、彼らの「居場所」が  学外にあるということは望ましいと思う。 社会課題に対する取組みの現状 (ストレス解消法、落ち込むとき) 1人でいることが好きなので、漫画を読んだりアニメを見たり、買い物に行ったりすることが多い。 3年生なので、就職活動にことを考えると落ち込むというか、悩んでしまう。その場合も、誰かと話すより1人でいる方が楽。 事業領域・商品・サービスの認知 有名企業が展開している のレジャーサービスは知っているし、利用したこともある。ただし、1人では利用しない。 カウンセリング事業者 A が展開しているようなカウンセリングサービスは知らない。 精神科にかかったこともない。 対象事業の印象 インターネット通販を利用することがあるので、ネット経由の有料サービスを利用することには抵抗がない。ただし、ネット経由だからこそ、サービスを提供している事業者が信頼できるかが非常に重要。有名サイトに掲載されている店であっても、全く知らない店や、 HP の作りが怪しいと思うような店は利用しない。 ネット経由は手軽に利用してもらえると思うが、実際に課金するとなるとかなり厳しいのではないか。
3.  ヒアリング報告③ 5 Copyright©  2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 対象者・ プロフィール 大学1年生/女性 社会課題における 立場・要望 ・精神科医にかかることは抵抗感がある。 ・かかってみたいと思うこともあるが、重症な人しかかかってはいけないように  思う。 ・学校内のカウンセリングは、友達に見られる可能性を考えると利用しづらい。 社会課題に対する取組みの現状 (ストレス解消法、落ち込むとき) <悩みごと> ・思い描いていた大学生活とのギャップがあり戸惑いを感じている。 ・学校の勉強が楽しくなく行きたくなくなることがある。 ・休日に予定が合う友達が少ない。 ・人間 関係 のつながりを多く持ちたいが、勉強のため制限されてしまう。 ・落ち込んでいる時、一人暮らしでさみしい時に、友達に頼れない。 <解決策> ・妹・親しくなった大学の先生に相談する。 ・ Twitter でつぶやく。 事業領域・商品・サービスの認知 ・ストレスチェックは、実際にインターネットで利用したことがある。しかし、  わざわざ検索して利用したことはない。 ・カラオケは利用する。 ・良く利用するサイトは、 mixi Twitter Yahoo  映画 などである。 対象事業の印象 ・たまたま目に着いたら利用するが、検索して利用するつもりはない。 ・精神科にかかることに抵抗があるため、利用するかは分からない。
6 Copyright©  2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 3.ヒアリング報告④ 対象者・ プロフィール 大学 4 年生/男性 社会課題における 立場・要望 ・過去精神科医のメンタルヘルスを受けていた経験あり。 ・学内、学外のメンタルヘルス両方受けたが、学内のほうが利便性という意味で いいがクオリティは低いのでそこをあげてほしい。また面談のストレス解消の 方法を明示してもらえばそのサービスを利用するかも。 社会課題に対する取組みの現状 (ストレス解消法、落ち込むとき) 一番のストレス解消はサークルで友達とおしゃべりしているとき。そのほかは、本を読む(主に自分の研究課題のもの)、楽器の練習等趣味を行うこと。 事業領域・商品・サービスの認知 主に旅行でストレス解消 等 はしておらず、もっぱら学習のため(自分の研究課題について等)に行っている。 対象事業の印象 まず、インターネットで検索するのが自分の好きなミュージシャン等の趣味に関してでストレス解消で悩んでもインターネットでは検索しない。 もし見るとするならば、精神科医の面談の際紹介などがあれば見ると思う。
4.文献調査報告 - 20 代の消費動向① 市場のニーズを探るため、ターゲットである学生/ 20 代の若者がどのような消費行動を取るのかを調べた。 7 Copyright©  2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 調査:株式会社マクロミル  2008 下記に示した項目の中で、昨年( 2007 年)にお金をかけたものをお知らせください。(複数回答) 「外食」に次いで「国内旅行」が多くなっている。
4.文献調査報告 - 20 代の消費動向② 市場のニーズを探るため、ターゲットである学生/ 20 代の若者がどのような消費行動を取るのかを調べた。 8 Copyright©  2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 「 あなたはストレス解消のためにお金を使う場合、いくらくらいまで使うことができますか?」 調査:株式会社ネットマイル  2009 年齢とともに金額はあがり、男性の方が多い傾向がある。
4.文献調査報告 - 20 代の消費動向③ 市場のニーズを探るため、ターゲットである学生/ 20 代の若者がどのような消費行動を取るのかを調べた。 9 Copyright©  2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 「あなたはこの先、何に対してお金や時間をかけたいと思いますか?」 調査:株式会社ネットマイル  2010 こちらでも「貯蓄」以外では、 「旅行、レジャー」の人気が最も高い。 また、「娯楽 / イベント」も同数で1位に なっている。 考察:健康である場合、旅行やレジャーな   ど、活動的な行動に関心が高い。一   方で、貯蓄にも強い関心があり、世   代の価値観を反映している。    落ち込んでいる場合に同様の結果が   出るとは限らない。
10 Copyright©  2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. インターネット検索・精神医学や臨床心理学の視点より大学生の悩みについて 調査した。 ・対人関係(先輩、先生、  異性) ・友達を作らないといけな  いという強迫概念 ・一人暮らしによる生活の  変化 ・時間の使い方がわからな  い ・スチューデントアパシー ※ ・就職、就職活動 ・苦手な先輩がいる。 ・ゼミの先生と気が合わない。 ・好きな子にどのように接していけ  ばいいかわからない。 ・友達の再構築がうまくいかない ・一人で暮らすことがさみしい、  ホームシック。 ・暇すぎる。 ・忙しすぎる。 ・何もやる気が出ない。 ・就職先が見つからない。 ・就職活動する気が起きない。 参考文献:大学教職員のための大学生の心のケア・ガイドブック精神科と学生相談からの15章(福田真也) ※ 大学生に見られる、慢性的な無気力状態を示す  男性に特有の青年期発達の障害 悩みの原因 悩みごと 4.文献調査報告 −大学生の悩み
一番のストレスを感じやすい事は自分の将来について 11 Copyright©  2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. ※ ネットマイルリサーチ  2009 年 5 月 19 日 ※ ストレスを感じる事柄   1 位「自分の将来」 40.8 %   2 位「何となく不安」 25.2 %   3 位「勉強内容・勉強時間」 24.8 %   4 位「お小遣い・バイト代・給与等収   入面」 24.6 %   5 位「友人関係」 24.0 % このため、将来の時期を考える大学受験、就職等将来に関して考える時期(高校 3 年生、大学 3 ~ 4 年生)にストレスを強く感じる傾向にある。 ※ 調査対象は 10 代後半 〜 20 代前半 4.文献調査報告− 【 20 代のストレス解消法 】①
ストレス解消方法のトップは睡眠をとること 12 Copyright©  2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. ※ ネットマイルリサーチ  2009 年 5 月 19 日 1 位「睡眠をとる」 59.4 % 2 位「音楽を聴く」 40.6 % 3 位「ゲーム・パソコン・インター  ネットをする」 39.2 % 4 位「本・漫画を読む」 30.0 % 5 位「趣味に没頭する」 28.3 % 睡眠や音楽を聴くなどあまりお金を使わずストレス解消を行っている背景がある。 4.文献調査報告− 【 20 代のストレス解消法 】②
13 Copyright©  2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 文献調査 ① 株式会社ネットマイル 調査票種別:  Easy リサーチ 実施期間:  2009/5/7 12:00  ~  2009/5/7 21:24 回答モニタ数:  480 http://research.netmile.co.jp/voluntary/2009/pdf/200905_2.pdf ② 株式会社ビデオリサーチ 一都三県(東京都/神奈川県/千葉県/埼玉県)に在住の 15 ~ 34 歳男女、 ただし高校生以上 15 ~ 34 歳男女  800 名 http://www.tfm.co.jp/wakamono/2004data/2_3.html 4.文献調査報告− 【 20 代のストレス解消法 】③
4.  文献調査報告 - 事例紹介 類似事業の事例 14 Copyright©  2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 事業者 特定非営利活動法人  A 背景 高校生について、以下の問題意識を持ち、その解決に向けた活動を行う ・様々な直接体験の機会や、異年齢者との交流の場が乏しくなっていること ・多様で幅広い人間関係が不足し、モデルとすべき生き方を見つけにくいこと ・分かった、自分にも出来るかもしれない、という成功体験や自己肯定感を自覚す  る機会がすくないこと 事業内容 「コミュニケーション」と「憧れられる人の存在」という教育コンテンツの提供 ・高校企画事業:大学生や専門学生が高校を訪問。高校生と語り合う ・大学・専門学校企画事業: 中途退学率の低減に向けて大学生向けのコンテンツ を提供 ・法人事業:イベント運営、企業研修、人材育成プログラム等 ・社会人事業:教育を中心とした社会問題に関心が高い社会人等に勉強会や交流会を実施 事業成果 ・活動を通じた高校生のキャリア形成問題に関する解決策の提示 ・活動理念に賛同する協賛企業の獲得(東京個別指導学院等) ・大学生のボランティアネットワークの形成 対象事業への 示唆 既存の有料サービスを介することなく、ターゲット顧客である高校生は無料で利用できる事業を展開。収益性は不明だが、協賛企業も獲得しており、事業展開の手法に学ぶべき点が多い。 また、カウンセリングやコーチングの専門知識を事業者自身が有している。
5.  調査結果まとめ 15 Copyright©  2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. ヒアリング総括 文献調査総括 現行事業プランの課題に対する示唆 ・起業家の専門知識が乏しく、事業  プランに具体性がない ・専門家との連携が不可欠 ・ネットのみで完結するサービスで  は、利用者、サービス提供業者共  にリスクが高い。リアルな場での  アセスメントが必要。 ・紹介ビジネスの構築は極めて困難 ・ストレス解消への消費意欲は低い ・様々な理由で孤立する学生がいる ・ストレス解消法としては「寝る」  などといった無料もしくは安価  な手法が採られている。 ・健康な状態であれば旅行等が消費   対象として人気である。消費につ  いては堅実な考え方を持っている。 ・1人暮らしや人間関係における悩  みを抱えている学生が多い(3年  生は就職活動について)   ・ HP の活用は可だが、リアルな場で利用者と接することが不可欠 ・専門家としっかりとした連携をとれることが事業展開の前提となる ・有料サービスの提供はハードルが高い。無料が望ましいが、有料でも数千円が  限界と考えられる。 ・市場規模は大きく、起業プランが目的することへのニーズもあると考えられる
6.  ステークホルダー分析-重要ステークホルダーの検証 16 Copyright©  2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 重要ステークホルダーと対象事業との関連性を分析する。 ステーク ホルダー 社会課題における 立場・見解 規模 (人数その他) ニーズ 対象事業との 関わり 精神科医、臨床心理士等の専門家 予防および治療において主要な役割を担う。 予防よりも発症後の治療が中心。 精神科医 -> 約 12,000 人 臨床心理士 -> 約 20,000 人 予防であっても、報酬が得られるサービスであること。 医学的・心理学的裏付けに基づいたサービスであること。 一定の患者数があること。 ターゲット顧客に直接予防ないし治療を実施する。 提供サービスの選定に際して、専門知識に基づいた判断を下す。 都内の大学生、予備校生、専門学校生 企業の福利厚生の対象外であり、大学等の支援も少ない。 経済的な余裕もなく、受けられる支援、情報も限られる。 大学  約 61 万人 予備校  約2 〜 3万人 専門  約 15 万人 気軽かつ、経済的な負担が少ないサービスを希望。 身近な人や大学等の内部でリラクゼーションサービスの利用を知られることに抵抗有り。 サービスの利用者 大学生たちの親 病気のほかに、子供の中途退学、ニート化の予防に関心がある 推定 約 200 万人 予防や治療について確実な効果があること 費用負担の上限は、多少高くとも利用する。 サービスの利用者 サービス対価の支払者 大学、予備校、専門学校、行政 学生の中途退学、ニート化、就職浪人等の増加を防止・低減したい 約 100 〜 1,000 組織で対応できない学生たち個々人の悩みなどを掬い上げて欲しい。 安価な負担 サービスの利用者 サービス対価の支払者 サービス広報の担い手 競合他社、4 R 事業者 得意分野を活かしたリラクゼーション、予防措置等を提供 レジャー産業 まで含めると 測定不能 一般企業、大学等との契約 安定的に一定数以上の顧客がサービスを利用すること(有料が前提) 競合 提携先
7.  マーケット分析 - 競合マップ Copyright©  2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 競合すると思われるリラクゼーション系サービス 高齢者向け 若者向け 個人向け 健康な人向け 鬱病の方向け 医療 ストレス解消 娯楽 レジャー 産業 予防医療 (健康診断等) カウンセリング 投薬治療 当サービス 福利厚生系 サービス 大学での カウン セリング 企業/団体向け お年寄り向け ツアー 旅行会社等 レジャー産業 落ち込みや悩みを自覚している人たちに対して、予防の観点から、専門家の監修の下でサービスを提供 当サービス
8.  中間報告まとめ 18 Copyright©  2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. ステークホルダー分析 マーケット分析 ,[object Object],[object Object],[object Object],[object Object],[object Object],[object Object],[object Object],[object Object],[object Object],・専門家との連携が不可欠。また、  そのために起業家自身が深い専門  知識を身につけることが必要。 ・診断ツール単独での使用は危険 ・ネットでの有料サービス利用には  かなり慎重。 ・ストレス解消にはあまりお金をか  けない傾向が強い。 ・法人向けサービスは多数存在し、  競争も厳しい。連携が現実的。 ・個人向けは、競合が存在している  ものの、広報が十分とは言えず、  抜きん出た事業体はない。 ・医療行為に特化しない、個人向け  かつ若者向けで差別化する。
9 .  戦略立案-事業プランの再考 Copyright©  2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. ターゲットステークホルダーに望ましい行動を喚起するための要件を満たす “ 理想形 “ 事業プランを定義し、現行プランとのギャップを抽出する。 “ 理想形 “ 事業プラン 現行事業プランの 強化点 現行事業プランの 改善点 ターゲット設定 ・孤立しがちな大学生 ・企業等に属さない20代(主婦、ニート) 学生に限定する ・より細かく大学や地域を特定する ・悩み事をよりセグメント化する 社会課題の 理解と共有 ・大学生の悩みの解消 ・ストレス解消 ・鬱病、自殺の予防 ー 鬱病と自殺の原因の理解/究明 事業の 訴求方法 ・有料広告の利用 ・専門家の監修 ・ mixi 、 twitter 等既存メディアの活用 ・大学向けメディアの活用 ・大学/企業との連携 商品・サービス ・サイトでの診断テストと各種プランの紹介(診断結果に基づいた 4R サービスの紹介) ・リアルな場での診断/カウンセリング ・現時点のコミュニティ活動をより活発に続けて行く ・セミナー等の実施 ・診断ツール+対面でのカウンセリング ・オリジナルなストレス解消手法の開発(対面) ・安価なサービスの提供 提供価値 悩んでいる若者の精神的な問題を軽減・解決する 悩んでいる若者のストレスを、実際に軽減し元気になってもらう ビジョン(活動理念)の設定
10.  最終報告 まとめ 事業プランの精緻化に向けて、リサーチチームから伝えたいことを完結にまとめる。 Copyright©  2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 事業プランの精緻化へのステップ 1、事業プラン精緻化の方向性 ・より専門知識をつける/専門家との連携を深める ・関連する資格を取る ・収益化の難しい事業なので当面は実費のみいただける形で実績を積む ・活動を支援してくれる企業を探す 2、成果指標について (落ち込みを自覚している若者のストレス原因およびその解消法を探るため) ・例)学生の調査実績/症例を500人(2年)集める ※ 必要なデータ数および調査内容・期間等については専門家と相談 3、その他、調査結果からの示唆 ・他の方法でこの問題の解決につながるアクションはないかを調べる (就職率の向上、睡眠障害の解決、鬱や自殺に関しての周囲の関心を高める等) ・どんなタイプの鬱病があるのかを知る

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  • 2. ご注意 この資料内で取り上げる事例・データ・資料等に関しては、一部、インターネット、書籍をはじめとする、各種文献による情報をもとにしたものが含まれています。 資料の作成には、本リサーチ・プロジェクトに参加したボランティアメンバーが最善の努力を払って取り組んでおりますが、万が一、事実関係に対して齟齬や誤認がある場合、あるいは、本資料の内容が最新の事実でない場合などがありましたら、お手数をおかけいたしますが、下記事務局までご連絡をいただければ幸いです。 この資料の内容の一部または全部を引用・転載される際には、「ソーシャル・アジェンダ・ラボ リサーチプロジェクト 100 報告書」と出典を明記いただきますよう、お願い申し上げます。なお、この資料の内容の一部または全部を引用・転載したことによって、万が一、損害や不利益等が発生した場合も、事務局では一切責任を負いかねますので、何卒ご了承願います。 ソーシャル・アジェンダ・ラボ リサーチ・プロジェクト 100 事務局  特定非営利活動法人 ETIC.  渋谷区神南 1-5-7   APPLE OHMI ビル 4 階   03-5784-2115
  • 3. 最終報告書 リサーチ・プロジェクト 100 事務局 2010 年 10 月 8 日版 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved.
  • 4. 1. 現状整理 1 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. ヒアリング内容 現行事業プランの課題 ターゲット 設定 うつ状態にある都内に住む 20 代の男女(うつ病の人 を除く) ※ 最終的には「大学生」に絞り込んだ ・対象が広すぎ、ターゲットが不明確。特定が必要。 ・ネットによる診断やどのようなリラクゼーションに  ニーズがあるか不明瞭。 社会課題の 理解と共有 ・ DALY(WHO データ。寿命・健康ロス ) の精神疾患  による値が高い(社会的損失が大きい) ・ 20 代のうつ病->自殺率が他の世代と比較して高い ・企業の外側にいてケアされない人たちが多い 課題としての認識は正しいと考えられる 事業の 訴求方法 「こころの健康状態」と今の自分の状態に合った対処方法を知るためのプラットフォームを作成 訴求方法に具体性がない。ターゲットに合致した訴求方法の確立が必要。 商品・サービス インターネットによる「こころの健康状態」の診断 ・全てをネットの中だけで完結させられるか ・診断ツールの有効性、信憑性はどれくらいか ・課金、収益化の方法 ・差別化のためにオリジナルの診断ツールが欲しい ・予防効果のある具体的なサービスの選定(基準も) ・専門家の支援、協力が得られるか 提供価値 うつ病や依存症を予防する「こころのきしみを 解き ほぐすことの出来る居場所」を創造する ・発症を予防できることは課題の解決につながる。 ・偏見の撤廃に関しては? ・ネットからリアルな「居場所」への誘導をいかに実  現するか。
  • 5. 2. 調査設計 2 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. ヒアリング 対象者 収集できる情報 対応する 事業プラン課題 臨床心理士 うつ病全般に関する知識 専門領域における課題 事業プランへの意見 診断ツールの有効性 ターゲット設定 サービスの選定 専門家の支援 大学生 悩み事、悩む状況 ストレス解消方法 消費動向(使途、金額) 生活全般に関する情報 ターゲット設定 ニーズの明確化 リラクゼーションサービスの提供業者 うつ状態にある人に対する提供サービスの有無 提携の可能性とその条件 サービスの選定 ターゲット設定 文献調査 文献 収集できる情報 対応する 事業プラン課題 起業家 提供資料 うつ病全般に関する知識 有効とされるリラクゼーションサービス 専門家の役割 社会課題の認識 サービスの選定 専門家の支援 専門誌 統計 データ 市場規模 うつ病の患者数 自殺者数、自殺理由 ターゲットの選定 web 検索 20 代の悩み、消費動向、ストレス解消法 紹介ビジネスの事例 ニーズの明確化 サービスの選定 課金、収益化手法
  • 6. 3. ヒアリング報告① 3 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 対象者・ プロフィール 臨床心理士/男性 社会課題における 立場・要望 ・心理疾患の専門家(専攻は発達障害)。 ・臨床心理士として働きながら大学院で学んでいる。 ・起業家の活動に共感。 社会課題に対する取組みの現状 ・大学での研究/仕事ともに関わりのある分野。 事業領域・商品・サービスの認知 ・医者がやっている鬱病の方向けのサイトがある。 ・都の無料のカウンセリング等のサービスもある。 ・鬱の診断テストは不完全。単体で用いるのは危険。 ・人とのつながりをつくるサービスもいいのでは? ・発達障害の人の方がビジネスチャンスがあるかもしれない。 ・保護者向けのサービスもいいかもしれない。 対象事業の印象 ・さらなる調査や専門知識が必要。 ・他とどう差別化していくか?が課題。 ・インターネットだけではなくリアルも必要。 ・専門家の監修は必須。
  • 7. 3. ヒアリング報告② 4 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 対象者・ プロフィール 大学3年生/男性 社会課題における 立場・要望 ・精神疾患に対する偏見はない。通院している友人・知人は身近にいないが、い  たとしても特別な目で見たりはしないと思う。 ・サークルに入れない、対人関係でトラブルがあった等、様々な理由で大学に来  なくなったり、孤立してしまったりする学生もいるので、彼らの「居場所」が  学外にあるということは望ましいと思う。 社会課題に対する取組みの現状 (ストレス解消法、落ち込むとき) 1人でいることが好きなので、漫画を読んだりアニメを見たり、買い物に行ったりすることが多い。 3年生なので、就職活動にことを考えると落ち込むというか、悩んでしまう。その場合も、誰かと話すより1人でいる方が楽。 事業領域・商品・サービスの認知 有名企業が展開している のレジャーサービスは知っているし、利用したこともある。ただし、1人では利用しない。 カウンセリング事業者 A が展開しているようなカウンセリングサービスは知らない。 精神科にかかったこともない。 対象事業の印象 インターネット通販を利用することがあるので、ネット経由の有料サービスを利用することには抵抗がない。ただし、ネット経由だからこそ、サービスを提供している事業者が信頼できるかが非常に重要。有名サイトに掲載されている店であっても、全く知らない店や、 HP の作りが怪しいと思うような店は利用しない。 ネット経由は手軽に利用してもらえると思うが、実際に課金するとなるとかなり厳しいのではないか。
  • 8. 3. ヒアリング報告③ 5 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 対象者・ プロフィール 大学1年生/女性 社会課題における 立場・要望 ・精神科医にかかることは抵抗感がある。 ・かかってみたいと思うこともあるが、重症な人しかかかってはいけないように  思う。 ・学校内のカウンセリングは、友達に見られる可能性を考えると利用しづらい。 社会課題に対する取組みの現状 (ストレス解消法、落ち込むとき) <悩みごと> ・思い描いていた大学生活とのギャップがあり戸惑いを感じている。 ・学校の勉強が楽しくなく行きたくなくなることがある。 ・休日に予定が合う友達が少ない。 ・人間 関係 のつながりを多く持ちたいが、勉強のため制限されてしまう。 ・落ち込んでいる時、一人暮らしでさみしい時に、友達に頼れない。 <解決策> ・妹・親しくなった大学の先生に相談する。 ・ Twitter でつぶやく。 事業領域・商品・サービスの認知 ・ストレスチェックは、実際にインターネットで利用したことがある。しかし、  わざわざ検索して利用したことはない。 ・カラオケは利用する。 ・良く利用するサイトは、 mixi Twitter Yahoo  映画 などである。 対象事業の印象 ・たまたま目に着いたら利用するが、検索して利用するつもりはない。 ・精神科にかかることに抵抗があるため、利用するかは分からない。
  • 9. 6 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 3.ヒアリング報告④ 対象者・ プロフィール 大学 4 年生/男性 社会課題における 立場・要望 ・過去精神科医のメンタルヘルスを受けていた経験あり。 ・学内、学外のメンタルヘルス両方受けたが、学内のほうが利便性という意味で いいがクオリティは低いのでそこをあげてほしい。また面談のストレス解消の 方法を明示してもらえばそのサービスを利用するかも。 社会課題に対する取組みの現状 (ストレス解消法、落ち込むとき) 一番のストレス解消はサークルで友達とおしゃべりしているとき。そのほかは、本を読む(主に自分の研究課題のもの)、楽器の練習等趣味を行うこと。 事業領域・商品・サービスの認知 主に旅行でストレス解消 等 はしておらず、もっぱら学習のため(自分の研究課題について等)に行っている。 対象事業の印象 まず、インターネットで検索するのが自分の好きなミュージシャン等の趣味に関してでストレス解消で悩んでもインターネットでは検索しない。 もし見るとするならば、精神科医の面談の際紹介などがあれば見ると思う。
  • 10. 4.文献調査報告 - 20 代の消費動向① 市場のニーズを探るため、ターゲットである学生/ 20 代の若者がどのような消費行動を取るのかを調べた。 7 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 調査:株式会社マクロミル  2008 下記に示した項目の中で、昨年( 2007 年)にお金をかけたものをお知らせください。(複数回答) 「外食」に次いで「国内旅行」が多くなっている。
  • 11. 4.文献調査報告 - 20 代の消費動向② 市場のニーズを探るため、ターゲットである学生/ 20 代の若者がどのような消費行動を取るのかを調べた。 8 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 「 あなたはストレス解消のためにお金を使う場合、いくらくらいまで使うことができますか?」 調査:株式会社ネットマイル  2009 年齢とともに金額はあがり、男性の方が多い傾向がある。
  • 12. 4.文献調査報告 - 20 代の消費動向③ 市場のニーズを探るため、ターゲットである学生/ 20 代の若者がどのような消費行動を取るのかを調べた。 9 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 「あなたはこの先、何に対してお金や時間をかけたいと思いますか?」 調査:株式会社ネットマイル  2010 こちらでも「貯蓄」以外では、 「旅行、レジャー」の人気が最も高い。 また、「娯楽 / イベント」も同数で1位に なっている。 考察:健康である場合、旅行やレジャーな   ど、活動的な行動に関心が高い。一   方で、貯蓄にも強い関心があり、世   代の価値観を反映している。    落ち込んでいる場合に同様の結果が   出るとは限らない。
  • 13. 10 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. インターネット検索・精神医学や臨床心理学の視点より大学生の悩みについて 調査した。 ・対人関係(先輩、先生、  異性) ・友達を作らないといけな  いという強迫概念 ・一人暮らしによる生活の  変化 ・時間の使い方がわからな  い ・スチューデントアパシー ※ ・就職、就職活動 ・苦手な先輩がいる。 ・ゼミの先生と気が合わない。 ・好きな子にどのように接していけ  ばいいかわからない。 ・友達の再構築がうまくいかない ・一人で暮らすことがさみしい、  ホームシック。 ・暇すぎる。 ・忙しすぎる。 ・何もやる気が出ない。 ・就職先が見つからない。 ・就職活動する気が起きない。 参考文献:大学教職員のための大学生の心のケア・ガイドブック精神科と学生相談からの15章(福田真也) ※ 大学生に見られる、慢性的な無気力状態を示す  男性に特有の青年期発達の障害 悩みの原因 悩みごと 4.文献調査報告 −大学生の悩み
  • 14. 一番のストレスを感じやすい事は自分の将来について 11 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. ※ ネットマイルリサーチ  2009 年 5 月 19 日 ※ ストレスを感じる事柄   1 位「自分の将来」 40.8 %   2 位「何となく不安」 25.2 %   3 位「勉強内容・勉強時間」 24.8 %   4 位「お小遣い・バイト代・給与等収   入面」 24.6 %   5 位「友人関係」 24.0 % このため、将来の時期を考える大学受験、就職等将来に関して考える時期(高校 3 年生、大学 3 ~ 4 年生)にストレスを強く感じる傾向にある。 ※ 調査対象は 10 代後半 〜 20 代前半 4.文献調査報告− 【 20 代のストレス解消法 】①
  • 15. ストレス解消方法のトップは睡眠をとること 12 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. ※ ネットマイルリサーチ  2009 年 5 月 19 日 1 位「睡眠をとる」 59.4 % 2 位「音楽を聴く」 40.6 % 3 位「ゲーム・パソコン・インター  ネットをする」 39.2 % 4 位「本・漫画を読む」 30.0 % 5 位「趣味に没頭する」 28.3 % 睡眠や音楽を聴くなどあまりお金を使わずストレス解消を行っている背景がある。 4.文献調査報告− 【 20 代のストレス解消法 】②
  • 16. 13 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 文献調査 ① 株式会社ネットマイル 調査票種別: Easy リサーチ 実施期間: 2009/5/7 12:00 ~ 2009/5/7 21:24 回答モニタ数: 480 http://research.netmile.co.jp/voluntary/2009/pdf/200905_2.pdf ② 株式会社ビデオリサーチ 一都三県(東京都/神奈川県/千葉県/埼玉県)に在住の 15 ~ 34 歳男女、 ただし高校生以上 15 ~ 34 歳男女 800 名 http://www.tfm.co.jp/wakamono/2004data/2_3.html 4.文献調査報告− 【 20 代のストレス解消法 】③
  • 17. 4. 文献調査報告 - 事例紹介 類似事業の事例 14 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 事業者 特定非営利活動法人  A 背景 高校生について、以下の問題意識を持ち、その解決に向けた活動を行う ・様々な直接体験の機会や、異年齢者との交流の場が乏しくなっていること ・多様で幅広い人間関係が不足し、モデルとすべき生き方を見つけにくいこと ・分かった、自分にも出来るかもしれない、という成功体験や自己肯定感を自覚す  る機会がすくないこと 事業内容 「コミュニケーション」と「憧れられる人の存在」という教育コンテンツの提供 ・高校企画事業:大学生や専門学生が高校を訪問。高校生と語り合う ・大学・専門学校企画事業: 中途退学率の低減に向けて大学生向けのコンテンツ を提供 ・法人事業:イベント運営、企業研修、人材育成プログラム等 ・社会人事業:教育を中心とした社会問題に関心が高い社会人等に勉強会や交流会を実施 事業成果 ・活動を通じた高校生のキャリア形成問題に関する解決策の提示 ・活動理念に賛同する協賛企業の獲得(東京個別指導学院等) ・大学生のボランティアネットワークの形成 対象事業への 示唆 既存の有料サービスを介することなく、ターゲット顧客である高校生は無料で利用できる事業を展開。収益性は不明だが、協賛企業も獲得しており、事業展開の手法に学ぶべき点が多い。 また、カウンセリングやコーチングの専門知識を事業者自身が有している。
  • 18. 5. 調査結果まとめ 15 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. ヒアリング総括 文献調査総括 現行事業プランの課題に対する示唆 ・起業家の専門知識が乏しく、事業  プランに具体性がない ・専門家との連携が不可欠 ・ネットのみで完結するサービスで  は、利用者、サービス提供業者共  にリスクが高い。リアルな場での  アセスメントが必要。 ・紹介ビジネスの構築は極めて困難 ・ストレス解消への消費意欲は低い ・様々な理由で孤立する学生がいる ・ストレス解消法としては「寝る」  などといった無料もしくは安価  な手法が採られている。 ・健康な状態であれば旅行等が消費   対象として人気である。消費につ  いては堅実な考え方を持っている。 ・1人暮らしや人間関係における悩  みを抱えている学生が多い(3年  生は就職活動について)   ・ HP の活用は可だが、リアルな場で利用者と接することが不可欠 ・専門家としっかりとした連携をとれることが事業展開の前提となる ・有料サービスの提供はハードルが高い。無料が望ましいが、有料でも数千円が  限界と考えられる。 ・市場規模は大きく、起業プランが目的することへのニーズもあると考えられる
  • 19. 6. ステークホルダー分析-重要ステークホルダーの検証 16 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 重要ステークホルダーと対象事業との関連性を分析する。 ステーク ホルダー 社会課題における 立場・見解 規模 (人数その他) ニーズ 対象事業との 関わり 精神科医、臨床心理士等の専門家 予防および治療において主要な役割を担う。 予防よりも発症後の治療が中心。 精神科医 -> 約 12,000 人 臨床心理士 -> 約 20,000 人 予防であっても、報酬が得られるサービスであること。 医学的・心理学的裏付けに基づいたサービスであること。 一定の患者数があること。 ターゲット顧客に直接予防ないし治療を実施する。 提供サービスの選定に際して、専門知識に基づいた判断を下す。 都内の大学生、予備校生、専門学校生 企業の福利厚生の対象外であり、大学等の支援も少ない。 経済的な余裕もなく、受けられる支援、情報も限られる。 大学  約 61 万人 予備校 約2 〜 3万人 専門  約 15 万人 気軽かつ、経済的な負担が少ないサービスを希望。 身近な人や大学等の内部でリラクゼーションサービスの利用を知られることに抵抗有り。 サービスの利用者 大学生たちの親 病気のほかに、子供の中途退学、ニート化の予防に関心がある 推定 約 200 万人 予防や治療について確実な効果があること 費用負担の上限は、多少高くとも利用する。 サービスの利用者 サービス対価の支払者 大学、予備校、専門学校、行政 学生の中途退学、ニート化、就職浪人等の増加を防止・低減したい 約 100 〜 1,000 組織で対応できない学生たち個々人の悩みなどを掬い上げて欲しい。 安価な負担 サービスの利用者 サービス対価の支払者 サービス広報の担い手 競合他社、4 R 事業者 得意分野を活かしたリラクゼーション、予防措置等を提供 レジャー産業 まで含めると 測定不能 一般企業、大学等との契約 安定的に一定数以上の顧客がサービスを利用すること(有料が前提) 競合 提携先
  • 20. 7. マーケット分析 - 競合マップ Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 競合すると思われるリラクゼーション系サービス 高齢者向け 若者向け 個人向け 健康な人向け 鬱病の方向け 医療 ストレス解消 娯楽 レジャー 産業 予防医療 (健康診断等) カウンセリング 投薬治療 当サービス 福利厚生系 サービス 大学での カウン セリング 企業/団体向け お年寄り向け ツアー 旅行会社等 レジャー産業 落ち込みや悩みを自覚している人たちに対して、予防の観点から、専門家の監修の下でサービスを提供 当サービス
  • 21.
  • 22. 9 . 戦略立案-事業プランの再考 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. ターゲットステークホルダーに望ましい行動を喚起するための要件を満たす “ 理想形 “ 事業プランを定義し、現行プランとのギャップを抽出する。 “ 理想形 “ 事業プラン 現行事業プランの 強化点 現行事業プランの 改善点 ターゲット設定 ・孤立しがちな大学生 ・企業等に属さない20代(主婦、ニート) 学生に限定する ・より細かく大学や地域を特定する ・悩み事をよりセグメント化する 社会課題の 理解と共有 ・大学生の悩みの解消 ・ストレス解消 ・鬱病、自殺の予防 ー 鬱病と自殺の原因の理解/究明 事業の 訴求方法 ・有料広告の利用 ・専門家の監修 ・ mixi 、 twitter 等既存メディアの活用 ・大学向けメディアの活用 ・大学/企業との連携 商品・サービス ・サイトでの診断テストと各種プランの紹介(診断結果に基づいた 4R サービスの紹介) ・リアルな場での診断/カウンセリング ・現時点のコミュニティ活動をより活発に続けて行く ・セミナー等の実施 ・診断ツール+対面でのカウンセリング ・オリジナルなストレス解消手法の開発(対面) ・安価なサービスの提供 提供価値 悩んでいる若者の精神的な問題を軽減・解決する 悩んでいる若者のストレスを、実際に軽減し元気になってもらう ビジョン(活動理念)の設定
  • 23. 10. 最終報告 まとめ 事業プランの精緻化に向けて、リサーチチームから伝えたいことを完結にまとめる。 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 事業プランの精緻化へのステップ 1、事業プラン精緻化の方向性 ・より専門知識をつける/専門家との連携を深める ・関連する資格を取る ・収益化の難しい事業なので当面は実費のみいただける形で実績を積む ・活動を支援してくれる企業を探す 2、成果指標について (落ち込みを自覚している若者のストレス原因およびその解消法を探るため) ・例)学生の調査実績/症例を500人(2年)集める ※ 必要なデータ数および調査内容・期間等については専門家と相談 3、その他、調査結果からの示唆 ・他の方法でこの問題の解決につながるアクションはないかを調べる (就職率の向上、睡眠障害の解決、鬱や自殺に関しての周囲の関心を高める等) ・どんなタイプの鬱病があるのかを知る