一般公開用資料 リサーチ・プロジェクト 100 事務局編
ご注意 この資料内で取り上げる事例・データ・資料等に関しては、一部、インターネット、書籍をはじめとする、各種文献による情報をもとにしたものが含まれています。 資料の作成には、本リサーチ・プロジェクトに参加したボランティアメンバーが最善の努力を払って取り組んでおりますが、万が一、事実関係に対して齟齬や誤認がある場合、あるいは、本資料の内容が最新の事実でない場合などがありましたら、お手数をおかけいたしますが、下記事務局までご連絡をいただければ幸いです。 この資料の内容の一部または全部を引用・転載される際には、「ソーシャル・アジェンダ・ラボ リサーチプロジェクト 100 報告書」と出典を明記いただきますよう、お願い申し上げます。なお、この資料の内容の一部または全部を引用・転載したことによって、万が一、損害や不利益等が発生した場合も、事務局では一切責任を負いかねますので、何卒ご了承願います。 ソーシャル・アジェンダ・ラボ リサーチ・プロジェクト 100 事務局  特定非営利活動法人  ETIC.  渋谷区神南 1-5-7   APPLE OHMI ビル 4 階   03-5784-2115
     中間報告 リサーチ・プロジェクト 100 事務局編 2010 年 8 月 29 日版 最終版 Copyright©  2010 SAL Research Project 100. All rights reserved.
もくじ 現状整理 ヒアリング報告 文献調査報告 ステークホルダー分析 マーケット分析 中間報告まとめ Copyright©  2010 SAL Research Project 100. All rights reserved.
1.  現状整理 Copyright©  2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. ヒアリング内容 現行事業プランの課題 ターゲット 設定 年齢対象: 1 歳~小学 3 年生 用途:お迎えが一番多い、次に病児保育、両親の外出時の一時預かり ゼロ歳児はその間、様子をみて事業としてやるかどうかの選択をしていく 保育所は今後の展開 社会課題の 理解と共有 通常の企業では、親の時短勤務が可能なのは 3 歳まで。通常勤務になると 8 時ごろまでになり、 6 時で閉園する保育園へのお迎えにニーズが多い 学生など若い世代が子育て経験することで意識が変わるのではないかという思い  受入家庭側の学生シッターに対する理解はどうか 学生側のシッターの理解、やる気はどうか? 事業の 訴求方法 ホームページもあるが、口コミが一番大事  商品・サービス 受入家庭の不安解消の仕組み①: 2 人体制( 1 人がシッター、 1 人見習い) 受入家庭の不安解消の仕組み②:シッターの研修を行う 受入家庭の不安解消の仕組み③:保険(大手派遣事業者と同じもの) 1 件 1000 万円の補償 このような仕組みで十分か? 他に考えられないか? 提供価値 子育て経験することで、若い世代も意識が変わる ① 保育内容。選択肢を増やして自己決定できる人を育てるのが事業目的。②学生と触れ合う。子育てが難しくて自信を失っている親世代も、若い世代に対してロールモデルとなる、次世代のプレ親を育てることで自信を取り戻すような仕組み 学生にとってはベビーシッターをやることが OB/OG 訪問になる  OB/OG 訪問になるというロジックが学生がもつか?
2 .  ヒアリング報告 –学生  (BS 事業説明会参加者 ) Copyright©  2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 対象者・ プロフィール 女子大学生 3 名  ( 学生ベビーシッター事業説明会参加者 ) ① 保育系専攻大学生2名 ②国際学系専攻大学3年生1名 ・①専攻が保育系ということもあり、興味を持った。 ・② 「プレゼンサークル」で堀江さんの話を聞いたのがきっかけで参加した。 学生 BS という事業における立場・要望 【立場】 ・アルバイトとして、学生 BS をやろうとしている学生。 【要望・姿勢】  ->保育系専攻の学生は、勉強してきたことを現場で活かしたい。  -> 4 年制大学の学生は、「プレ子育て」という経験を積んでみたい。  -> ( 自己成長など ) 自分の将来にプラスになる経験だと思う。  ⇒ BS という仕事に対しては、 ポジティブな姿勢。 社会課題に対する取組みの現状 ・ベビーシッターという仕事は選択肢になかったため、 BS の経験はない。 ・2人は保育系専攻ということもあり、子どもを見ることに慣れており、 BS を始めることにためらいはない。 事業領域・商品・サービスの認知 ・ 学生や若い人が BS をするという発想が無かった。 年配の方がするイメージだった。 ・「資格を持っていないとできない」という印象があった。 【周りの友人の認知度】 ・ 友人の学生 BS への認知度は低く、「他人事」な印象。 ・「将来、働きながら子どもを育てたい」という女子学生なら、興味を持つと思う。 対象事業の印象 ・いつも質問が聞ける相手がいるというのは、 「二人制」という制度に安心感が持てる。 ・保育の実習よりも、自分の責任を持って、仕事をすることができると思った。 ・説明会に来る前は BS は 「事務的な仕事」 だと思っていたが、 「子どもを見ているだけ」 と   聞くと、自分でも、楽しくできそうと思った。 【不安材料】 ・ 大学三年で就職活動が始まる のと、 勤務地が遠い ので、そこに不安を感じる。 ・大学で実習などもあり、シフトや勤務時間などの配慮もして欲しい。 ・担当の家庭のお母さんが どのような人なのか、行ってみないとわからないということ 。
2 .  ヒアリング報告 -非利用者 ママさん ( 乳幼児のお母さん方 5 名 ) Copyright©  2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 対象者・ プロフィール ・ 1 ~ 2 歳のお子さんを持つ 5 人のお母さん方 ・若いお母さんたちの子育てサークルに参加している。 ・ 5 人ともベビーシッターを頼んだ経験はない。 ( そのうち一人は BS を仕事として経験あり ) 社会課題における 立場・要望 ・ 1 歳前後の子どもは、心身共に不安定な時期。不審者などによる虐待など社会的問題もある。  -> BS には、 【人間として成熟している人】を望む。 「子どもが好き」なだけじゃダメ。 ・海外のように、 日本で BS が広がるのはいいことだと思う 。 社会課題に対する取組みの現状 ・次世代の若者には子育てのつらさよりも、【子育ての楽しさ】を伝えたい。 ・しかし、次世代に子育てを伝えるために【金銭を払ってスリールに頼む】という人は相当理    解のある人のみだと感じる。 事業領域・商品・サービスの認知 ・ BS を利用したことは無い。  ->料金のこともある。実際に BS を頼めるという人たちは 「経済的に豊かな家庭」 だけ。  ->「一般家庭」は自分で、近隣の大学生に募集をかけたほうが、手っ取り早いのでは? 【 BS の代替案】 ・預けている時間に子どものことを心配してしまう。  -> お母さんの目の見える範囲で一緒に遊んでくれるというサービス ならいい。   ( 近所のお兄さん、お姉さん的存在として ) ・子どもは若い人がくると、目の輝きが違う。 ・ 児童館などではお母さんがついていなくてはいけないケースが多い。  そこでお母さんの代わりに見てもらうというのは、助かる、というのもある。 対象事業の印象 【学生への不安が高い】 ・ 子育て経験が無い、 ( しかも面識の無い ) 学生 に自分の子どもを預けることは不安。  ->現在進行形で、子育ては大変だと実感しているからなおさら。 ・子どもが病気になった時など、 とっさの対応力が必要 な事態に、対応できるか心配。 ・そもそも日本には、家に他人を上げる習慣がないので、他人と子どもを残して、家を出かけ  るということは考えられない。 ⇒ 学生もだが、 ベテランシッターが信頼に足る人物であることを望む。 【男性シッターへの印象】 ・やはり 女性の方が安心できる 。男性が突然、家に来ても困る。
2 .  ヒアリング報告 -顧客(共働き世帯) Copyright©  2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 対象者・ プロフィール スリール顧客(共働き世帯:1家庭) 出版社勤務、 1 歳半の男児。締切はあるが裁量労働制。 保育園の延長保育( 19 : 30 まで)、週 1 回の「お助けママ」(家事代行)、ベビーシッター、実家のサポートを使い分けて、育児中。 社会課題における 立場・要望 締切がある仕事なので、 延長保育では足りない 。 ベビーシッター以外の民間サービスは、家とは別の場所に預けることになり、 引き取り->帰宅->寝かしつけの手間と時間がかかって大変 。 育児支援サービスについて、周囲の 共働きの子育てママと情報交換 している。 いいと聞いたサービスは積極的に試し ている。 社会課題に対する取組みの現状 試行錯誤しながら、 民間のサービスと家族のサポートをうまく組み合わせて計画的に利用 している ベビーシッターの利用は、計画的 に残業を行う予定の日や、親だけで外出する計画があるとき。 突発的な対応が必要なときは利用していない 事業領域・商品・サービスの認知 周囲にベビーシッターを使っている人が多い 。自分が不在のとき子どもを預ける、家にあげるなど、ベビーシッターそのものへの抵抗はない。 信頼できる人であればいい 。 学生であることにも抵抗はない 。育児経験があるかどうかよりも、子どもが好きで、責任感を持って仕事をしてくれるかどうか。 信頼できる人に頼みたい 。 ベビーシッターは計画利用 なので、自分の 気に入った人の空き状況をネットで見て予約 できるといい。 他社のシッティング中、 ご飯の様子など写メールで送ってくれるサービス はいい 対象事業の印象 「 次世代育成」というコンセプトに強く共感 。自分も育児経験なく母になって苦労したので。 堀江さん自身への信頼が事業の信頼 になっている。学生を受け入れるなら、一度一緒にお迎え->シッティングをしてみて、 信頼できるか確認してから お願いしたい。 「スリールに頼めばいい人がくる」という信頼 を築いてほしい
2 .  ヒアリング報告 -非利用者(共働き世帯) Copyright©  2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 対象者・ プロフィール 共働き世帯 3 組( 30 代後半~ 40 代) 夫婦とも総合職・専門職 3 世帯とも保育園利用 社会課題における 立場・要望 夫婦とも時間給以外の仕事(定時あがりはない仕事)で、保育園だけでは対応できない ただし、共働きで認可保育園に入れず、保育園だけでもかなりの出費。周囲の人だけに頼れない場合、 高額な民間事業者のサービスしか選択肢がない のが困りごと。 とは言え、 子どもの安全第一 なので、お金を払っても安心できるサービスしか頼みたくない 社会課題に対する取組みの現状 育児サポートは、まずは家族、信頼できる友人知人、またはその紹介、という身近な範囲で信頼できる人に依頼する。 民間サービス利用は最後の手段に近い あらゆる 育児支援サービスに関する情報は口コミで入手 している。 周囲に利用者がいると、サービス利用への不安が解消 される傾向あり 事業領域・商品・サービスの認知 民間の育児サポート利用に対する受容度、 ベビーシッターへの受容度は個人差 がある 乳児期のベビーシッターは抵抗あり。病気や事故などの対応に不安がある。 本人の育児不安と重なる部分がありそう 。 「ベビーシッター派遣」は 高い、誰が来るかわからないなどの不安 がある 「学生」への 責任感、信頼感、対応力の面で不安 。 一方、「学生」は 元気、素直、子どもと楽しく遊んでくれる というメリットも認識はされている。 「学生」であれば、乳児でなく ある程度以上の年齢の子どもとマッチング した方がいい 対象事業の印象 「 OBOG 訪問」の受入家庭側のメリットは感じられていない 。 ただ、子どもにとってもいい関係を築けた方がいいので 、信頼できる人であれば友人として話をする 感覚 「派遣」というより、 信頼できる人を紹介してくれるサービス であってほしい 信頼の根拠 として、 トレーニングの中身までしっかり見せてほしい
3.文献調査報告 -ベビー関連サービス市場規模 Copyright©  2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 出所)矢野総研 2008 年のベビーシッター市場規模は前年比 102% の 250 億円と微増 ベビーシッター市場は、保育施設の不足による待機児童の増加を背景に拡大傾向にあるが、保育園や託児所に比べて割高である点が否めない。そこで、大企業を中心に福利厚生の一環としてサービス利用料を一部会社側負担にする動きも広がっている
3.文献調査報告 アンケート調査 Copyright©  2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 有料託児サービスを利用したいと思ったことがあるか? どんな時に有料託児サービスを 利用したいと思ったか? 実際の利用先ははどこか? 利用しない理由は何か? 出所) 2010.5.20. 〜 2010.5.26. ミキハウス子育て総研調査 利用したい人と実際の利用の間のギャップが大きい。手軽で安価な施設型サービスの 利用率が高い。
3 .  文献調査報告 - 事例紹介 類似事業の成功例 Copyright©  2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 事業者 保育事業業者 A 背景 学生シッターサービス事業を展開 事業内容 学生シッターサービス事業をおこなっている 事業成果 事業を現在まで 1 年 8 ヶ月以上続いている点。学生ベビーシッターを相応(約40人)確保していることから、学生シッターサービス事業を軌道にのせている模様 対象事業への 示唆 スリールと類似の学生ベビーシッター事業を展開している。事業者Aがうまく展開しているということはこの学生シッター事業自体は成立する一つの証拠と言えるのではないか? ポイントは①いかに学生を集めているか?、②学生ベビーシッターに対する親の不安をどう解消させているかの2点。前者は不明だが、後者はある程度ウェブサイトの情報から知ることができる 学生シッターの先駆けとしてブランディング重視。品格と品性を重視した採用をおこなう。ホームページ上でベビーシッターの性格、特技(音楽、あやとり、工作など)を含めて詳細情報を公開。顔が見えるベビーシッターを心がけている。また、事後レポートの提出を義務づける。基本時間 1700 円程度と比較的低料金体制。 新聞記事では、女子大生が子供の面倒をみながら、 英語や体操などの家庭教師も兼ねる と紹介される。 インタースクールや私立小学校に通わせたいと希望する共働き世帯 の利用が中心。料金は 1785 円から。受験でもよく出る縄跳びやボール突きなどの課題を練習して欲しいとの依頼も多い。 「供給が追いつかない」 と増員を検討する。「マナーがしっかりして子供の良いお手本」と依頼し親も満足。ベアーズも歌や絵が得意なシッターを選べるサービスを提供して好調。我が子に早くから高い教育の機会を与えたいと考える親にとっては、家庭教育を手助けしてくれるシッターは 一石二鳥の存在
4 .  ステークホルダー分析-ステークホルダーマップ Copyright©  2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 当社 企業 学生 受け入れ 家庭 託児所 (施設型) ベビーシッターの決定は母親の決定権が強い? 子育てに対して企業が どのように考えるか、理解を深めていくことが大切。社員と学生のバランスも重要
5 .  マーケット分析 - 市場セグメント Copyright©  2010 SAL Research Project 100. All rights reserved.   安い   高い 個別型 病児保育 施設型 イベントの託児所 民間の託児所 保育園の一時預かり ファミリーサポートセンター 民間保育 ママ ベビーシッター ホテルの託児サービス 託児サービス(有料)は施設型と個別型。個別型は施設型と比較すると価格が高い。 個別型はサービスメニューの多種多様でカスタムニーズ対応力が高い
5 .  マーケット分析 - 【例】ママさんセグメント Copyright©  2010 SAL Research Project 100. All rights reserved.   保守的   先進的 共働き (両親総合職) 片働き いきいきママ 情報産業・クリエーター・外資系・専門職 夫婦とも高収入 仕事も育児も楽しみたい 働くママのネットワーク ニーズは「使い勝手」 がんばりママ 一般企業総合職・公務員など 世帯年収は高め 仕事も育児もがんばりたい 頼れるのは家族・実家 ニーズは「安心・安全」 やりくりママ 専業主婦・パート 世帯年収は平均並 やりくりしながら家事育児 幼稚園・保育園ママのネットワーク ニーズは「安くて手頃」 サロンママ 専業主婦・趣味活動 夫が高収入 ママ+ α の自分を目指す 趣味・習い事のネットワーク ニーズは「オシャレ」 育児支援サービスの決定者はママさん。「ベビーシッター」サービスと親和性が高いのは、「新しいもの・サービスの受容性」があることが重要。
5 .  マーケット分析 -    競合マップ Copyright©  2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. ブティック型 空白 一般的な ベビーシッター 価格帯高い 価格帯安い サービスメニュー多種 ニーズ対応力高い サービスメニュー少 ニーズ対応力低い 学生シッター1人1人の個性・特技を活かすことで、比較的価格が安く ニーズ対応力があるセグメントが狙いめ->学生シッターのストックをどう確保するか? 保育系事業業者 A
5 .  マーケット分析 -  SWO T 分析 Copyright©  2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 市場セグメント・競合分析に基づき、具体的な参入市場を想定し、事業プランが持つ強み、弱み、外部環境に対する競争要因を整理する。 学生シッターの強みを加えることで、会社の強みをうまく活かし弱みを補う 想定参入市場 学生ベビーシッターを活用したシッターサービス事業(将来的に託児所サービスも) 強み 堀江代表の経験知、バイタリテイ 岡林さんの保育士等の経験 社会活動を通じたネットワークの広さ 弱み 後発 リソース、経営資源が少ない ベビーシッターの登録ストック 機会 経済的理由から共働き世帯が増える 核家族化の増加 慢性的な保育施設の不足、保育士不足 企業のベビーシッター料金一部負担 企業も託児所などの設置が増える 脅威 社会の子育て支援の充実(残業の免除    男性の育児参加) 民間の託児所や保育園の一時保育の充実
6 .  中間報告 調査結果まとめ Copyright©  2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. ヒアリング総括 受け入れ家庭側(非利用者)は学生のベビーシッターのイメージがよくないのに対して、実際にベビシッターを利用した家庭での満足度は高い 学生のマイナスイメージとしては、子育て経験がない、とっさの判断力にかける、無責任で時間にルーズ、一般的な若者のイメージとしてキレやすいなど、表情性格がわからないなど。学生のイメージのプラスは、素直、元気、子供に好かれる、人によって違うが特技のアピール(音楽、あやとり、工作など)ができる 学生側はベビーシッターに対して不安はあるものの、サポート体制がしっかりしたら取り組む意欲がある学生の比率は高い 文献調査総括 ベビーシッターの市場規模は微増で拡大。シェアは低い。 託児サービス(有料は)利用したい人と実際の利用者のギャップが大きい 託児サービスの中では比較的安価な施設型サービスの利用は高いが、ベビーシッターの利用率は低い ベビーシッターを利用しない理由としては価格の高さが大きい。また、 利用したことがないことから食わず嫌いの面も見られる 現行事業プランの課題に対する示唆 ベビーシッターはユーザーニーズは高いもののサービス利用者からすると割高な利用料金となっており、これをどうリーズナブルな水準にしていくかという点と、利用料金にみあった付加価値をどう提供していくか? 学生ベビーシッターということに対する親の不安をどう解消させていくか(利用したことがない人への啓蒙も含めて)。採用基準、教育フォロー体制、情報公開など。 しっかりしたフォロー体制さえあればベビーシッターに興味をもっている学生も多いので、どう募集していくかという点と、学生が利用しやすい労働条件体系をどう構築していくか。
概略図 Copyright©  2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 学生シッターの募集採用と顧客獲得が車の両輪だが、前者が特に重要ではないか?学生シッターのポートフォリオを充実させることで、受入家庭にとってはお得なサービスににすることが可能で、利用ユーザー層を拡大できる可能性がある

【No.4】「学生によるベビーシッター」事業における顧客ニーズ・事業課題とサービス導入方策(1)

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    ご注意 この資料内で取り上げる事例・データ・資料等に関しては、一部、インターネット、書籍をはじめとする、各種文献による情報をもとにしたものが含まれています。 資料の作成には、本リサーチ・プロジェクトに参加したボランティアメンバーが最善の努力を払って取り組んでおりますが、万が一、事実関係に対して齟齬や誤認がある場合、あるいは、本資料の内容が最新の事実でない場合などがありましたら、お手数をおかけいたしますが、下記事務局までご連絡をいただければ幸いです。この資料の内容の一部または全部を引用・転載される際には、「ソーシャル・アジェンダ・ラボ リサーチプロジェクト 100 報告書」と出典を明記いただきますよう、お願い申し上げます。なお、この資料の内容の一部または全部を引用・転載したことによって、万が一、損害や不利益等が発生した場合も、事務局では一切責任を負いかねますので、何卒ご了承願います。 ソーシャル・アジェンダ・ラボ リサーチ・プロジェクト 100 事務局  特定非営利活動法人 ETIC.  渋谷区神南 1-5-7   APPLE OHMI ビル 4 階   03-5784-2115
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         中間報告 リサーチ・プロジェクト 100事務局編 2010 年 8 月 29 日版 最終版 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved.
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    もくじ 現状整理 ヒアリング報告文献調査報告 ステークホルダー分析 マーケット分析 中間報告まとめ Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved.
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    1. 現状整理Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. ヒアリング内容 現行事業プランの課題 ターゲット 設定 年齢対象: 1 歳~小学 3 年生 用途:お迎えが一番多い、次に病児保育、両親の外出時の一時預かり ゼロ歳児はその間、様子をみて事業としてやるかどうかの選択をしていく 保育所は今後の展開 社会課題の 理解と共有 通常の企業では、親の時短勤務が可能なのは 3 歳まで。通常勤務になると 8 時ごろまでになり、 6 時で閉園する保育園へのお迎えにニーズが多い 学生など若い世代が子育て経験することで意識が変わるのではないかという思い 受入家庭側の学生シッターに対する理解はどうか 学生側のシッターの理解、やる気はどうか? 事業の 訴求方法 ホームページもあるが、口コミが一番大事 商品・サービス 受入家庭の不安解消の仕組み①: 2 人体制( 1 人がシッター、 1 人見習い) 受入家庭の不安解消の仕組み②:シッターの研修を行う 受入家庭の不安解消の仕組み③:保険(大手派遣事業者と同じもの) 1 件 1000 万円の補償 このような仕組みで十分か? 他に考えられないか? 提供価値 子育て経験することで、若い世代も意識が変わる ① 保育内容。選択肢を増やして自己決定できる人を育てるのが事業目的。②学生と触れ合う。子育てが難しくて自信を失っている親世代も、若い世代に対してロールモデルとなる、次世代のプレ親を育てることで自信を取り戻すような仕組み 学生にとってはベビーシッターをやることが OB/OG 訪問になる OB/OG 訪問になるというロジックが学生がもつか?
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    2 . ヒアリング報告 –学生  (BS 事業説明会参加者 ) Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 対象者・ プロフィール 女子大学生 3 名  ( 学生ベビーシッター事業説明会参加者 ) ① 保育系専攻大学生2名 ②国際学系専攻大学3年生1名 ・①専攻が保育系ということもあり、興味を持った。 ・② 「プレゼンサークル」で堀江さんの話を聞いたのがきっかけで参加した。 学生 BS という事業における立場・要望 【立場】 ・アルバイトとして、学生 BS をやろうとしている学生。 【要望・姿勢】  ->保育系専攻の学生は、勉強してきたことを現場で活かしたい。  -> 4 年制大学の学生は、「プレ子育て」という経験を積んでみたい。  -> ( 自己成長など ) 自分の将来にプラスになる経験だと思う。  ⇒ BS という仕事に対しては、 ポジティブな姿勢。 社会課題に対する取組みの現状 ・ベビーシッターという仕事は選択肢になかったため、 BS の経験はない。 ・2人は保育系専攻ということもあり、子どもを見ることに慣れており、 BS を始めることにためらいはない。 事業領域・商品・サービスの認知 ・ 学生や若い人が BS をするという発想が無かった。 年配の方がするイメージだった。 ・「資格を持っていないとできない」という印象があった。 【周りの友人の認知度】 ・ 友人の学生 BS への認知度は低く、「他人事」な印象。 ・「将来、働きながら子どもを育てたい」という女子学生なら、興味を持つと思う。 対象事業の印象 ・いつも質問が聞ける相手がいるというのは、 「二人制」という制度に安心感が持てる。 ・保育の実習よりも、自分の責任を持って、仕事をすることができると思った。 ・説明会に来る前は BS は 「事務的な仕事」 だと思っていたが、 「子どもを見ているだけ」 と   聞くと、自分でも、楽しくできそうと思った。 【不安材料】 ・ 大学三年で就職活動が始まる のと、 勤務地が遠い ので、そこに不安を感じる。 ・大学で実習などもあり、シフトや勤務時間などの配慮もして欲しい。 ・担当の家庭のお母さんが どのような人なのか、行ってみないとわからないということ 。
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    2 . ヒアリング報告 -非利用者 ママさん ( 乳幼児のお母さん方 5 名 ) Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 対象者・ プロフィール ・ 1 ~ 2 歳のお子さんを持つ 5 人のお母さん方 ・若いお母さんたちの子育てサークルに参加している。 ・ 5 人ともベビーシッターを頼んだ経験はない。 ( そのうち一人は BS を仕事として経験あり ) 社会課題における 立場・要望 ・ 1 歳前後の子どもは、心身共に不安定な時期。不審者などによる虐待など社会的問題もある。  -> BS には、 【人間として成熟している人】を望む。 「子どもが好き」なだけじゃダメ。 ・海外のように、 日本で BS が広がるのはいいことだと思う 。 社会課題に対する取組みの現状 ・次世代の若者には子育てのつらさよりも、【子育ての楽しさ】を伝えたい。 ・しかし、次世代に子育てを伝えるために【金銭を払ってスリールに頼む】という人は相当理    解のある人のみだと感じる。 事業領域・商品・サービスの認知 ・ BS を利用したことは無い。  ->料金のこともある。実際に BS を頼めるという人たちは 「経済的に豊かな家庭」 だけ。  ->「一般家庭」は自分で、近隣の大学生に募集をかけたほうが、手っ取り早いのでは? 【 BS の代替案】 ・預けている時間に子どものことを心配してしまう。  -> お母さんの目の見える範囲で一緒に遊んでくれるというサービス ならいい。   ( 近所のお兄さん、お姉さん的存在として ) ・子どもは若い人がくると、目の輝きが違う。 ・ 児童館などではお母さんがついていなくてはいけないケースが多い。  そこでお母さんの代わりに見てもらうというのは、助かる、というのもある。 対象事業の印象 【学生への不安が高い】 ・ 子育て経験が無い、 ( しかも面識の無い ) 学生 に自分の子どもを預けることは不安。  ->現在進行形で、子育ては大変だと実感しているからなおさら。 ・子どもが病気になった時など、 とっさの対応力が必要 な事態に、対応できるか心配。 ・そもそも日本には、家に他人を上げる習慣がないので、他人と子どもを残して、家を出かけ  るということは考えられない。 ⇒ 学生もだが、 ベテランシッターが信頼に足る人物であることを望む。 【男性シッターへの印象】 ・やはり 女性の方が安心できる 。男性が突然、家に来ても困る。
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    2 . ヒアリング報告 -顧客(共働き世帯) Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 対象者・ プロフィール スリール顧客(共働き世帯:1家庭) 出版社勤務、 1 歳半の男児。締切はあるが裁量労働制。 保育園の延長保育( 19 : 30 まで)、週 1 回の「お助けママ」(家事代行)、ベビーシッター、実家のサポートを使い分けて、育児中。 社会課題における 立場・要望 締切がある仕事なので、 延長保育では足りない 。 ベビーシッター以外の民間サービスは、家とは別の場所に預けることになり、 引き取り->帰宅->寝かしつけの手間と時間がかかって大変 。 育児支援サービスについて、周囲の 共働きの子育てママと情報交換 している。 いいと聞いたサービスは積極的に試し ている。 社会課題に対する取組みの現状 試行錯誤しながら、 民間のサービスと家族のサポートをうまく組み合わせて計画的に利用 している ベビーシッターの利用は、計画的 に残業を行う予定の日や、親だけで外出する計画があるとき。 突発的な対応が必要なときは利用していない 事業領域・商品・サービスの認知 周囲にベビーシッターを使っている人が多い 。自分が不在のとき子どもを預ける、家にあげるなど、ベビーシッターそのものへの抵抗はない。 信頼できる人であればいい 。 学生であることにも抵抗はない 。育児経験があるかどうかよりも、子どもが好きで、責任感を持って仕事をしてくれるかどうか。 信頼できる人に頼みたい 。 ベビーシッターは計画利用 なので、自分の 気に入った人の空き状況をネットで見て予約 できるといい。 他社のシッティング中、 ご飯の様子など写メールで送ってくれるサービス はいい 対象事業の印象 「 次世代育成」というコンセプトに強く共感 。自分も育児経験なく母になって苦労したので。 堀江さん自身への信頼が事業の信頼 になっている。学生を受け入れるなら、一度一緒にお迎え->シッティングをしてみて、 信頼できるか確認してから お願いしたい。 「スリールに頼めばいい人がくる」という信頼 を築いてほしい
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    2 . ヒアリング報告 -非利用者(共働き世帯) Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 対象者・ プロフィール 共働き世帯 3 組( 30 代後半~ 40 代) 夫婦とも総合職・専門職 3 世帯とも保育園利用 社会課題における 立場・要望 夫婦とも時間給以外の仕事(定時あがりはない仕事)で、保育園だけでは対応できない ただし、共働きで認可保育園に入れず、保育園だけでもかなりの出費。周囲の人だけに頼れない場合、 高額な民間事業者のサービスしか選択肢がない のが困りごと。 とは言え、 子どもの安全第一 なので、お金を払っても安心できるサービスしか頼みたくない 社会課題に対する取組みの現状 育児サポートは、まずは家族、信頼できる友人知人、またはその紹介、という身近な範囲で信頼できる人に依頼する。 民間サービス利用は最後の手段に近い あらゆる 育児支援サービスに関する情報は口コミで入手 している。 周囲に利用者がいると、サービス利用への不安が解消 される傾向あり 事業領域・商品・サービスの認知 民間の育児サポート利用に対する受容度、 ベビーシッターへの受容度は個人差 がある 乳児期のベビーシッターは抵抗あり。病気や事故などの対応に不安がある。 本人の育児不安と重なる部分がありそう 。 「ベビーシッター派遣」は 高い、誰が来るかわからないなどの不安 がある 「学生」への 責任感、信頼感、対応力の面で不安 。 一方、「学生」は 元気、素直、子どもと楽しく遊んでくれる というメリットも認識はされている。 「学生」であれば、乳児でなく ある程度以上の年齢の子どもとマッチング した方がいい 対象事業の印象 「 OBOG 訪問」の受入家庭側のメリットは感じられていない 。 ただ、子どもにとってもいい関係を築けた方がいいので 、信頼できる人であれば友人として話をする 感覚 「派遣」というより、 信頼できる人を紹介してくれるサービス であってほしい 信頼の根拠 として、 トレーニングの中身までしっかり見せてほしい
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    3.文献調査報告 -ベビー関連サービス市場規模 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 出所)矢野総研 2008 年のベビーシッター市場規模は前年比 102% の 250 億円と微増 ベビーシッター市場は、保育施設の不足による待機児童の増加を背景に拡大傾向にあるが、保育園や託児所に比べて割高である点が否めない。そこで、大企業を中心に福利厚生の一環としてサービス利用料を一部会社側負担にする動きも広がっている
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    3.文献調査報告 アンケート調査 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 有料託児サービスを利用したいと思ったことがあるか? どんな時に有料託児サービスを 利用したいと思ったか? 実際の利用先ははどこか? 利用しない理由は何か? 出所) 2010.5.20. 〜 2010.5.26. ミキハウス子育て総研調査 利用したい人と実際の利用の間のギャップが大きい。手軽で安価な施設型サービスの 利用率が高い。
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    3 . 文献調査報告 - 事例紹介 類似事業の成功例 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 事業者 保育事業業者 A 背景 学生シッターサービス事業を展開 事業内容 学生シッターサービス事業をおこなっている 事業成果 事業を現在まで 1 年 8 ヶ月以上続いている点。学生ベビーシッターを相応(約40人)確保していることから、学生シッターサービス事業を軌道にのせている模様 対象事業への 示唆 スリールと類似の学生ベビーシッター事業を展開している。事業者Aがうまく展開しているということはこの学生シッター事業自体は成立する一つの証拠と言えるのではないか? ポイントは①いかに学生を集めているか?、②学生ベビーシッターに対する親の不安をどう解消させているかの2点。前者は不明だが、後者はある程度ウェブサイトの情報から知ることができる 学生シッターの先駆けとしてブランディング重視。品格と品性を重視した採用をおこなう。ホームページ上でベビーシッターの性格、特技(音楽、あやとり、工作など)を含めて詳細情報を公開。顔が見えるベビーシッターを心がけている。また、事後レポートの提出を義務づける。基本時間 1700 円程度と比較的低料金体制。 新聞記事では、女子大生が子供の面倒をみながら、 英語や体操などの家庭教師も兼ねる と紹介される。 インタースクールや私立小学校に通わせたいと希望する共働き世帯 の利用が中心。料金は 1785 円から。受験でもよく出る縄跳びやボール突きなどの課題を練習して欲しいとの依頼も多い。 「供給が追いつかない」 と増員を検討する。「マナーがしっかりして子供の良いお手本」と依頼し親も満足。ベアーズも歌や絵が得意なシッターを選べるサービスを提供して好調。我が子に早くから高い教育の機会を与えたいと考える親にとっては、家庭教育を手助けしてくれるシッターは 一石二鳥の存在
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    4 . ステークホルダー分析-ステークホルダーマップ Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 当社 企業 学生 受け入れ 家庭 託児所 (施設型) ベビーシッターの決定は母親の決定権が強い? 子育てに対して企業が どのように考えるか、理解を深めていくことが大切。社員と学生のバランスも重要
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    5 . マーケット分析 - 市場セグメント Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved.   安い   高い 個別型 病児保育 施設型 イベントの託児所 民間の託児所 保育園の一時預かり ファミリーサポートセンター 民間保育 ママ ベビーシッター ホテルの託児サービス 託児サービス(有料)は施設型と個別型。個別型は施設型と比較すると価格が高い。 個別型はサービスメニューの多種多様でカスタムニーズ対応力が高い
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    5 . マーケット分析 - 【例】ママさんセグメント Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved.   保守的   先進的 共働き (両親総合職) 片働き いきいきママ 情報産業・クリエーター・外資系・専門職 夫婦とも高収入 仕事も育児も楽しみたい 働くママのネットワーク ニーズは「使い勝手」 がんばりママ 一般企業総合職・公務員など 世帯年収は高め 仕事も育児もがんばりたい 頼れるのは家族・実家 ニーズは「安心・安全」 やりくりママ 専業主婦・パート 世帯年収は平均並 やりくりしながら家事育児 幼稚園・保育園ママのネットワーク ニーズは「安くて手頃」 サロンママ 専業主婦・趣味活動 夫が高収入 ママ+ α の自分を目指す 趣味・習い事のネットワーク ニーズは「オシャレ」 育児支援サービスの決定者はママさん。「ベビーシッター」サービスと親和性が高いのは、「新しいもの・サービスの受容性」があることが重要。
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    5 . マーケット分析 -   競合マップ Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. ブティック型 空白 一般的な ベビーシッター 価格帯高い 価格帯安い サービスメニュー多種 ニーズ対応力高い サービスメニュー少 ニーズ対応力低い 学生シッター1人1人の個性・特技を活かすことで、比較的価格が安く ニーズ対応力があるセグメントが狙いめ->学生シッターのストックをどう確保するか? 保育系事業業者 A
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    5 . マーケット分析 -  SWO T 分析 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 市場セグメント・競合分析に基づき、具体的な参入市場を想定し、事業プランが持つ強み、弱み、外部環境に対する競争要因を整理する。 学生シッターの強みを加えることで、会社の強みをうまく活かし弱みを補う 想定参入市場 学生ベビーシッターを活用したシッターサービス事業(将来的に託児所サービスも) 強み 堀江代表の経験知、バイタリテイ 岡林さんの保育士等の経験 社会活動を通じたネットワークの広さ 弱み 後発 リソース、経営資源が少ない ベビーシッターの登録ストック 機会 経済的理由から共働き世帯が増える 核家族化の増加 慢性的な保育施設の不足、保育士不足 企業のベビーシッター料金一部負担 企業も託児所などの設置が増える 脅威 社会の子育て支援の充実(残業の免除    男性の育児参加) 民間の託児所や保育園の一時保育の充実
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    6 . 中間報告 調査結果まとめ Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. ヒアリング総括 受け入れ家庭側(非利用者)は学生のベビーシッターのイメージがよくないのに対して、実際にベビシッターを利用した家庭での満足度は高い 学生のマイナスイメージとしては、子育て経験がない、とっさの判断力にかける、無責任で時間にルーズ、一般的な若者のイメージとしてキレやすいなど、表情性格がわからないなど。学生のイメージのプラスは、素直、元気、子供に好かれる、人によって違うが特技のアピール(音楽、あやとり、工作など)ができる 学生側はベビーシッターに対して不安はあるものの、サポート体制がしっかりしたら取り組む意欲がある学生の比率は高い 文献調査総括 ベビーシッターの市場規模は微増で拡大。シェアは低い。 託児サービス(有料は)利用したい人と実際の利用者のギャップが大きい 託児サービスの中では比較的安価な施設型サービスの利用は高いが、ベビーシッターの利用率は低い ベビーシッターを利用しない理由としては価格の高さが大きい。また、 利用したことがないことから食わず嫌いの面も見られる 現行事業プランの課題に対する示唆 ベビーシッターはユーザーニーズは高いもののサービス利用者からすると割高な利用料金となっており、これをどうリーズナブルな水準にしていくかという点と、利用料金にみあった付加価値をどう提供していくか? 学生ベビーシッターということに対する親の不安をどう解消させていくか(利用したことがない人への啓蒙も含めて)。採用基準、教育フォロー体制、情報公開など。 しっかりしたフォロー体制さえあればベビーシッターに興味をもっている学生も多いので、どう募集していくかという点と、学生が利用しやすい労働条件体系をどう構築していくか。
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    概略図 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 学生シッターの募集採用と顧客獲得が車の両輪だが、前者が特に重要ではないか?学生シッターのポートフォリオを充実させることで、受入家庭にとってはお得なサービスににすることが可能で、利用ユーザー層を拡大できる可能性がある