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2015年度秋学期 応用数学(解析) 第7回 2階線形微分方程式(1) (2015. 11. 12)
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2015年度秋学期 応用数学(解析) 第7回 2階線形微分方程式(1) (2015. 11. 12)
1.
A.Asano,KansaiUniv. 2015年度秋学期 応用数学(解析) 浅野 晃 関西大学総合情報学部 第2部・基本的な微分方程式 2階線形微分方程式(1) 第7回
2.
A.Asano,KansaiUniv.
3.
A.Asano,KansaiUniv. 2階線形微分方程式とは
4.
2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 2階線形微分方程式 一般には ての2階線形微分方程式とは,次の形のものをいいます。 x′′ + P(t)x′ + Q(t)x
= R(t) 恒等的に 0 であるものを斉次,そうでないものを非斉次の方程 2階線形微分方程式は,P(t) や Q(t) が定数の斉次方程式で,a x′′ + ax′ + bx = 0 として,まず x ≡ 0 が浮かびます。これは自明解とよばれてい て,これを方程式に代入してみると λ2 eλt + aλeλt + beλt = 0 2 λt
5.
2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 2階線形微分方程式 一般には ての2階線形微分方程式とは,次の形のものをいいます。 x′′ + P(t)x′ + Q(t)x
= R(t) 恒等的に 0 であるものを斉次,そうでないものを非斉次の方程 2階線形微分方程式は,P(t) や Q(t) が定数の斉次方程式で,a x′′ + ax′ + bx = 0 として,まず x ≡ 0 が浮かびます。これは自明解とよばれてい て,これを方程式に代入してみると λ2 eλt + aλeλt + beλt = 0 2 λt
6.
2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 2階線形微分方程式 一般には ての2階線形微分方程式とは,次の形のものをいいます。 x′′ + P(t)x′ + Q(t)x
= R(t) 恒等的に 0 であるものを斉次,そうでないものを非斉次の方程 2階線形微分方程式は,P(t) や Q(t) が定数の斉次方程式で,a x′′ + ax′ + bx = 0 として,まず x ≡ 0 が浮かびます。これは自明解とよばれてい て,これを方程式に代入してみると λ2 eλt + aλeλt + beλt = 0 2 λt ここが恒等的に0なのが[斉次] そうではないのが[非斉次]
7.
2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 2階線形微分方程式 一般には ての2階線形微分方程式とは,次の形のものをいいます。 x′′ + P(t)x′ + Q(t)x
= R(t) 恒等的に 0 であるものを斉次,そうでないものを非斉次の方程 2階線形微分方程式は,P(t) や Q(t) が定数の斉次方程式で,a x′′ + ax′ + bx = 0 として,まず x ≡ 0 が浮かびます。これは自明解とよばれてい て,これを方程式に代入してみると λ2 eλt + aλeλt + beλt = 0 2 λt ここが恒等的に0なのが[斉次] そうではないのが[非斉次] 一番簡単なのは x′′ + P(t)x′ + Q(t)x = R(t) に 0 であるものを斉次,そうでないものを非斉次の 形微分方程式は,P(t) や Q(t) が定数の斉次方程式 x′′ + ax′ + bx = 0 ,まず x ≡ 0 が浮かびます。これは自明解とよば これを方程式に代入してみると λ2 eλt + aλeλt + beλt = 0
8.
2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 2階線形微分方程式 一般には ての2階線形微分方程式とは,次の形のものをいいます。 x′′ + P(t)x′ + Q(t)x
= R(t) 恒等的に 0 であるものを斉次,そうでないものを非斉次の方程 2階線形微分方程式は,P(t) や Q(t) が定数の斉次方程式で,a x′′ + ax′ + bx = 0 として,まず x ≡ 0 が浮かびます。これは自明解とよばれてい て,これを方程式に代入してみると λ2 eλt + aλeλt + beλt = 0 2 λt ここが恒等的に0なのが[斉次] そうではないのが[非斉次] 一番簡単なのは x′′ + P(t)x′ + Q(t)x = R(t) に 0 であるものを斉次,そうでないものを非斉次の 形微分方程式は,P(t) や Q(t) が定数の斉次方程式 x′′ + ax′ + bx = 0 ,まず x ≡ 0 が浮かびます。これは自明解とよば これを方程式に代入してみると λ2 eλt + aλeλt + beλt = 0 定数係数の斉次方程式
9.
2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 2階線形微分方程式 一般には とりあえず, x ≡
0 は解[自明解] ての2階線形微分方程式とは,次の形のものをいいます。 x′′ + P(t)x′ + Q(t)x = R(t) 恒等的に 0 であるものを斉次,そうでないものを非斉次の方程 2階線形微分方程式は,P(t) や Q(t) が定数の斉次方程式で,a x′′ + ax′ + bx = 0 として,まず x ≡ 0 が浮かびます。これは自明解とよばれてい て,これを方程式に代入してみると λ2 eλt + aλeλt + beλt = 0 2 λt ここが恒等的に0なのが[斉次] そうではないのが[非斉次] 一番簡単なのは x′′ + P(t)x′ + Q(t)x = R(t) に 0 であるものを斉次,そうでないものを非斉次の 形微分方程式は,P(t) や Q(t) が定数の斉次方程式 x′′ + ax′ + bx = 0 ,まず x ≡ 0 が浮かびます。これは自明解とよば これを方程式に代入してみると λ2 eλt + aλeλt + beλt = 0 定数係数の斉次方程式
10.
2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 2階線形微分方程式 一般には とりあえず, x ≡
0 は解[自明解] ての2階線形微分方程式とは,次の形のものをいいます。 x′′ + P(t)x′ + Q(t)x = R(t) 恒等的に 0 であるものを斉次,そうでないものを非斉次の方程 2階線形微分方程式は,P(t) や Q(t) が定数の斉次方程式で,a x′′ + ax′ + bx = 0 として,まず x ≡ 0 が浮かびます。これは自明解とよばれてい て,これを方程式に代入してみると λ2 eλt + aλeλt + beλt = 0 2 λt ここが恒等的に0なのが[斉次] そうではないのが[非斉次] 一番簡単なのは x′′ + P(t)x′ + Q(t)x = R(t) に 0 であるものを斉次,そうでないものを非斉次の 形微分方程式は,P(t) や Q(t) が定数の斉次方程式 x′′ + ax′ + bx = 0 ,まず x ≡ 0 が浮かびます。これは自明解とよば これを方程式に代入してみると λ2 eλt + aλeλt + beλt = 0 定数係数の斉次方程式 それ以外には?
11.
2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 2階線形微分方程式の解 るものを斉次,そうでないものを非斉次の方程式といい 程式は,P(t) や Q(t)
が定数の斉次方程式で,a, b を定数 x′′ + ax′ + bx = 0 ≡ 0 が浮かびます。これは自明解とよばれています。 式に代入してみると λ2 eλt + aλeλt + beλt = 0 λ2 + aλ + b eλt = 0 を満たす λ について,x(t) = eλt は解です。また,そ と表されます。 この方程式の解として, x(t) = eλt としてみて,これ となりますから,λ2 + aλ + です。 さらに,λ2 + aλ + b = 0 は て,これらを λ1, λ2 とする C1 = C2 = 0 とすると x(t) こんなんでいいのでしょうか とりあえず に を代入すると て,まず x ≡ 0 が浮かびます。これは自明解とよばれ ,これを方程式に代入してみると λ2 eλt + aλeλt + beλt = 0 λ2 + aλ + b eλt = 0 aλ + b = 0 を満たす λ について,x(t) = eλt は解です = 0 は λ の2次方程式ですから,これを満たす λ はたい すると,x(t) = C1eλ1t + C2eλ2t(C1, C2 は定数)が解 x(t) ≡ 0 になりますから,この解は自明解を含んでいま
12.
2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 2階線形微分方程式の解 るものを斉次,そうでないものを非斉次の方程式といい 程式は,P(t) や Q(t)
が定数の斉次方程式で,a, b を定数 x′′ + ax′ + bx = 0 ≡ 0 が浮かびます。これは自明解とよばれています。 式に代入してみると λ2 eλt + aλeλt + beλt = 0 λ2 + aλ + b eλt = 0 を満たす λ について,x(t) = eλt は解です。また,そ と表されます。 この方程式の解として, x(t) = eλt としてみて,これ となりますから,λ2 + aλ + です。 さらに,λ2 + aλ + b = 0 は て,これらを λ1, λ2 とする C1 = C2 = 0 とすると x(t) こんなんでいいのでしょうか とりあえず に を代入すると て,まず x ≡ 0 が浮かびます。これは自明解とよばれ ,これを方程式に代入してみると λ2 eλt + aλeλt + beλt = 0 λ2 + aλ + b eλt = 0 aλ + b = 0 を満たす λ について,x(t) = eλt は解です = 0 は λ の2次方程式ですから,これを満たす λ はたい すると,x(t) = C1eλ1t + C2eλ2t(C1, C2 は定数)が解 x(t) ≡ 0 になりますから,この解は自明解を含んでいま
13.
2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 2階線形微分方程式の解 ここが 0 になるような
λ については x = eλt は解,その定数倍も解 るものを斉次,そうでないものを非斉次の方程式といい 程式は,P(t) や Q(t) が定数の斉次方程式で,a, b を定数 x′′ + ax′ + bx = 0 ≡ 0 が浮かびます。これは自明解とよばれています。 式に代入してみると λ2 eλt + aλeλt + beλt = 0 λ2 + aλ + b eλt = 0 を満たす λ について,x(t) = eλt は解です。また,そ と表されます。 この方程式の解として, x(t) = eλt としてみて,これ となりますから,λ2 + aλ + です。 さらに,λ2 + aλ + b = 0 は て,これらを λ1, λ2 とする C1 = C2 = 0 とすると x(t) こんなんでいいのでしょうか とりあえず に を代入すると て,まず x ≡ 0 が浮かびます。これは自明解とよばれ ,これを方程式に代入してみると λ2 eλt + aλeλt + beλt = 0 λ2 + aλ + b eλt = 0 aλ + b = 0 を満たす λ について,x(t) = eλt は解です = 0 は λ の2次方程式ですから,これを満たす λ はたい すると,x(t) = C1eλ1t + C2eλ2t(C1, C2 は定数)が解 x(t) ≡ 0 になりますから,この解は自明解を含んでいま
14.
2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 2階線形微分方程式の解 ここが 0 になるような
λ については x = eλt は解,その定数倍も解 るものを斉次,そうでないものを非斉次の方程式といい 程式は,P(t) や Q(t) が定数の斉次方程式で,a, b を定数 x′′ + ax′ + bx = 0 ≡ 0 が浮かびます。これは自明解とよばれています。 式に代入してみると λ2 eλt + aλeλt + beλt = 0 λ2 + aλ + b eλt = 0 を満たす λ について,x(t) = eλt は解です。また,そ λ の2次方程式だから,みたす λ はたいてい2つ λ1, λ2 と表されます。 この方程式の解として, x(t) = eλt としてみて,これ となりますから,λ2 + aλ + です。 さらに,λ2 + aλ + b = 0 は て,これらを λ1, λ2 とする C1 = C2 = 0 とすると x(t) こんなんでいいのでしょうか とりあえず に を代入すると て,まず x ≡ 0 が浮かびます。これは自明解とよばれ ,これを方程式に代入してみると λ2 eλt + aλeλt + beλt = 0 λ2 + aλ + b eλt = 0 aλ + b = 0 を満たす λ について,x(t) = eλt は解です = 0 は λ の2次方程式ですから,これを満たす λ はたい すると,x(t) = C1eλ1t + C2eλ2t(C1, C2 は定数)が解 x(t) ≡ 0 になりますから,この解は自明解を含んでいま
15.
2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 2階線形微分方程式の解 ここが 0 になるような
λ については x = eλt は解,その定数倍も解 るものを斉次,そうでないものを非斉次の方程式といい 程式は,P(t) や Q(t) が定数の斉次方程式で,a, b を定数 x′′ + ax′ + bx = 0 ≡ 0 が浮かびます。これは自明解とよばれています。 式に代入してみると λ2 eλt + aλeλt + beλt = 0 λ2 + aλ + b eλt = 0 を満たす λ について,x(t) = eλt は解です。また,そ λ の2次方程式だから,みたす λ はたいてい2つ λ1, λ2 と表されます。 この方程式の解として, x(t) = eλt としてみて,これ となりますから,λ2 + aλ + です。 さらに,λ2 + aλ + b = 0 は て,これらを λ1, λ2 とする C1 = C2 = 0 とすると x(t) こんなんでいいのでしょうか とりあえず に を代入すると て,まず x ≡ 0 が浮かびます。これは自明解とよばれ ,これを方程式に代入してみると λ2 eλt + aλeλt + beλt = 0 λ2 + aλ + b eλt = 0 aλ + b = 0 を満たす λ について,x(t) = eλt は解です = 0 は λ の2次方程式ですから,これを満たす λ はたい すると,x(t) = C1eλ1t + C2eλ2t(C1, C2 は定数)が解 x(t) ≡ 0 になりますから,この解は自明解を含んでいま 一般解は x = C1eλ1t + C2eλ2t
16.
2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 2階線形微分方程式の解 ここが 0 になるような
λ については x = eλt は解,その定数倍も解 るものを斉次,そうでないものを非斉次の方程式といい 程式は,P(t) や Q(t) が定数の斉次方程式で,a, b を定数 x′′ + ax′ + bx = 0 ≡ 0 が浮かびます。これは自明解とよばれています。 式に代入してみると λ2 eλt + aλeλt + beλt = 0 λ2 + aλ + b eλt = 0 を満たす λ について,x(t) = eλt は解です。また,そ λ の2次方程式だから,みたす λ はたいてい2つ λ1, λ2 と表されます。 この方程式の解として, x(t) = eλt としてみて,これ となりますから,λ2 + aλ + です。 さらに,λ2 + aλ + b = 0 は て,これらを λ1, λ2 とする C1 = C2 = 0 とすると x(t) こんなんでいいのでしょうか とりあえず に を代入すると て,まず x ≡ 0 が浮かびます。これは自明解とよばれ ,これを方程式に代入してみると λ2 eλt + aλeλt + beλt = 0 λ2 + aλ + b eλt = 0 aλ + b = 0 を満たす λ について,x(t) = eλt は解です = 0 は λ の2次方程式ですから,これを満たす λ はたい すると,x(t) = C1eλ1t + C2eλ2t(C1, C2 は定数)が解 x(t) ≡ 0 になりますから,この解は自明解を含んでいま 一般解は x = C1eλ1t + C2eλ2t x ≡ 0 を含む
17.
A.Asano,KansaiUniv.
18.
A.Asano,KansaiUniv. おわり
19.
A.Asano,KansaiUniv.
20.
A.Asano,KansaiUniv. こんなんでいいのか?
21.
2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 本当に一般解であるためには x = C1eλ1t
+ C2eλ2t が本当に一般解であることは, 以下の2項目が正しいことと同じ
22.
2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 本当に一般解であるためには 1.解が一意 x = C1eλ1t
+ C2eλ2t が本当に一般解であることは, 以下の2項目が正しいことと同じ
23.
2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 本当に一般解であるためには 1.解が一意 初期値 x(t0), x′(t0)
を定めると,特殊解はひとつ に定まる x = C1eλ1t + C2eλ2t が本当に一般解であることは, 以下の2項目が正しいことと同じ
24.
2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 本当に一般解であるためには 1.解が一意 初期値 x(t0), x′(t0)
を定めると,特殊解はひとつ に定まる x = C1eλ1t + C2eλ2t が本当に一般解であることは, 以下の2項目が正しいことと同じ 初期値はこの2つ
25.
2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 本当に一般解であるためには 1.解が一意 初期値 x(t0), x′(t0)
を定めると,特殊解はひとつ に定まる x = C1eλ1t + C2eλ2t が本当に一般解であることは, 以下の2項目が正しいことと同じ 2.1次独立な特殊解の1次結合で一般解が表せる 初期値はこの2つ
26.
2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 本当に一般解であるためには 1.解が一意 初期値 x(t0), x′(t0)
を定めると,特殊解はひとつ に定まる x = C1eλ1t + C2eλ2t が本当に一般解であることは, 以下の2項目が正しいことと同じ 2.1次独立な特殊解の1次結合で一般解が表せる 1次独立な特殊解 x1(t), x2(t) が得られれば, 一般解は C1x1(t) + C2x2(t) で表される 初期値はこの2つ
27.
2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 本当に一般解であるためには 2.1次独立な特殊解の1次結合で一般解が表せる 1次独立な特殊解 x1(t), x2(t)
が得られれば, 一般解は C1x1(t) + C2x2(t) で表される
28.
2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 本当に一般解であるためには 2.1次独立な特殊解の1次結合で一般解が表せる 1次独立な特殊解 x1(t), x2(t)
が得られれば, 一般解は C1x1(t) + C2x2(t) で表される 2つの関数が1次独立とは
29.
2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 本当に一般解であるためには 2.1次独立な特殊解の1次結合で一般解が表せる 1次独立な特殊解 x1(t), x2(t)
が得られれば, 一般解は C1x1(t) + C2x2(t) で表される 2つの関数が1次独立とは C1x1(t) + C2x2(t) = 0 がどんな t についても なりたつのは,C1 = C2 = 0 のときだけ
30.
2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 本当に一般解であるためには 2.1次独立な特殊解の1次結合で一般解が表せる 1次独立な特殊解 x1(t), x2(t)
が得られれば, 一般解は C1x1(t) + C2x2(t) で表される 2つの関数が1次独立とは C1x1(t) + C2x2(t) = 0 がどんな t についても なりたつのは,C1 = C2 = 0 のときだけ x1 x2 x1 x2 ⃝
31.
2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 本当に一般解であるためには 2.1次独立な特殊解の1次結合で一般解が表せる 1次独立な特殊解 x1(t), x2(t)
が得られれば, 一般解は C1x1(t) + C2x2(t) で表される 2つの関数が1次独立とは C1x1(t) + C2x2(t) = 0 がどんな t についても なりたつのは,C1 = C2 = 0 のときだけ x1 x2 x1 x2 ⃝ 解全体は 2次元ベクトル空間 をなす
32.
2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 本当に一般解であるためには 2.1次独立な特殊解の1次結合で一般解が表せる さっきの例では eλ1t, eλ2t は
λ1 ≠ λ2 なら1次独立 1.解が一意 一般解は C1eλ1t + C2eλ2t だけで,他にはない
33.
2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 本当に一般解であるためには 2.1次独立な特殊解の1次結合で一般解が表せる さっきの例では eλ1t, eλ2t は
λ1 ≠ λ2 なら1次独立 1.解が一意 一般解は C1eλ1t + C2eλ2t だけで,他にはない 一般の斉次形 n 階線形微分方程式 (定数係数でない場合も含む)についてなりたつ
34.
2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 本当に一般解であるためには 2.1次独立な特殊解の1次結合で一般解が表せる さっきの例では eλ1t, eλ2t は
λ1 ≠ λ2 なら1次独立 1.解が一意 一般解は C1eλ1t + C2eλ2t だけで,他にはない 一般の斉次形 n 階線形微分方程式 (定数係数でない場合も含む)についてなりたつ 定数係数の場合に,証明してみる
35.
2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 行列で表現する を, とおいて 線形微分方程式とは,次の形のものをいいます。 x′′ + P(t)x′ +
Q(t)x = R(t) ( であるものを斉次,そうでないものを非斉次の方程式といいます。 微分方程式は,P(t) や Q(t) が定数の斉次方程式で,a, b を定数として x′′ + ax′ + bx = 0 ( まず x ≡ 0 が浮かびます。これは自明解とよばれています。また,かりに を方程式に代入してみると λ2 eλt + aλeλt + beλt = 0 λ2 + aλ + b eλt = 0 ( b = 0 を満たす λ について,x(t) = eλt は解です。また,その定数倍も解 上の2つの条件は,2階線形微分方程式だけでなく,一般の ことが知られています。しかも,定数係数でない場合にもなり (1) 式の2階線形微分方程式は,x1 = x, x2 = x′ とおくと, x′ 1 = x2 x′ 2 = −Q(t)x1 − P(t)x2 + という連立微分方程式となります。この式は行列とベクトルを x′ 1 x′ 2 = 0 1 −Q(t) −P(t) x1 x2 と表せますから, x′ = A(t)x + b(t) という,ベクトルについての1階線形微分方程式で表すことがで ,2階線形微分方程式だけでなく,一般の斉次形 n 階微分方程式につ す。しかも,定数係数でない場合にもなりたちます。 微分方程式は,x1 = x, x2 = x′ とおくと, x′ 1 = x2 x′ 2 = −Q(t)x1 − P(t)x2 + R(t) 式となります。この式は行列とベクトルを使って x′ 1 x′ 2 = 0 1 −Q(t) −P(t) x1 x2 + 0 R(t) x′ = A(t)x + b(t) ついての1階線形微分方程式で表すことができます。一般の n 階線形微 と表す
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2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 行列で表現する を, とおいて 線形微分方程式とは,次の形のものをいいます。 x′′ + P(t)x′ +
Q(t)x = R(t) ( であるものを斉次,そうでないものを非斉次の方程式といいます。 微分方程式は,P(t) や Q(t) が定数の斉次方程式で,a, b を定数として x′′ + ax′ + bx = 0 ( まず x ≡ 0 が浮かびます。これは自明解とよばれています。また,かりに を方程式に代入してみると λ2 eλt + aλeλt + beλt = 0 λ2 + aλ + b eλt = 0 ( b = 0 を満たす λ について,x(t) = eλt は解です。また,その定数倍も解 上の2つの条件は,2階線形微分方程式だけでなく,一般の ことが知られています。しかも,定数係数でない場合にもなり (1) 式の2階線形微分方程式は,x1 = x, x2 = x′ とおくと, x′ 1 = x2 x′ 2 = −Q(t)x1 − P(t)x2 + という連立微分方程式となります。この式は行列とベクトルを x′ 1 x′ 2 = 0 1 −Q(t) −P(t) x1 x2 と表せますから, x′ = A(t)x + b(t) という,ベクトルについての1階線形微分方程式で表すことがで ,2階線形微分方程式だけでなく,一般の斉次形 n 階微分方程式につ す。しかも,定数係数でない場合にもなりたちます。 微分方程式は,x1 = x, x2 = x′ とおくと, x′ 1 = x2 x′ 2 = −Q(t)x1 − P(t)x2 + R(t) 式となります。この式は行列とベクトルを使って x′ 1 x′ 2 = 0 1 −Q(t) −P(t) x1 x2 + 0 R(t) x′ = A(t)x + b(t) ついての1階線形微分方程式で表すことができます。一般の n 階線形微 と表す
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2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 行列で表現する を, とおいて 線形微分方程式とは,次の形のものをいいます。 x′′ + P(t)x′ +
Q(t)x = R(t) ( であるものを斉次,そうでないものを非斉次の方程式といいます。 微分方程式は,P(t) や Q(t) が定数の斉次方程式で,a, b を定数として x′′ + ax′ + bx = 0 ( まず x ≡ 0 が浮かびます。これは自明解とよばれています。また,かりに を方程式に代入してみると λ2 eλt + aλeλt + beλt = 0 λ2 + aλ + b eλt = 0 ( b = 0 を満たす λ について,x(t) = eλt は解です。また,その定数倍も解 上の2つの条件は,2階線形微分方程式だけでなく,一般の ことが知られています。しかも,定数係数でない場合にもなり (1) 式の2階線形微分方程式は,x1 = x, x2 = x′ とおくと, x′ 1 = x2 x′ 2 = −Q(t)x1 − P(t)x2 + という連立微分方程式となります。この式は行列とベクトルを x′ 1 x′ 2 = 0 1 −Q(t) −P(t) x1 x2 と表せますから, x′ = A(t)x + b(t) という,ベクトルについての1階線形微分方程式で表すことがで ,2階線形微分方程式だけでなく,一般の斉次形 n 階微分方程式につ す。しかも,定数係数でない場合にもなりたちます。 微分方程式は,x1 = x, x2 = x′ とおくと, x′ 1 = x2 x′ 2 = −Q(t)x1 − P(t)x2 + R(t) 式となります。この式は行列とベクトルを使って x′ 1 x′ 2 = 0 1 −Q(t) −P(t) x1 x2 + 0 R(t) x′ = A(t)x + b(t) ついての1階線形微分方程式で表すことができます。一般の n 階線形微 と表す 分方程式に関する定理 の2つの条件は,2階線形微分方程式だけでなく,一般の斉次形 n 階微分方程式について が知られています。しかも,定数係数でない場合にもなりたちます。 式の2階線形微分方程式は,x1 = x, x2 = x′ とおくと, x′ 1 = x2 x′ 2 = −Q(t)x1 − P(t)x2 + R(t) う連立微分方程式となります。この式は行列とベクトルを使って x′ 1 x′ 2 = 0 1 −Q(t) −P(t) x1 x2 + 0 R(t) せますから, x′ = A(t)x + b(t) う,ベクトルについての1階線形微分方程式で表すことができます。一般の n 階線形微分 の操作によって (6) 式の形で表すことができます。 . がなりたつことの証明 まず,1. の解の一意性について,証明の概略を示します。これ 行列で
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2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 行列で表現する を, とおいて 線形微分方程式とは,次の形のものをいいます。 x′′ + P(t)x′ +
Q(t)x = R(t) ( であるものを斉次,そうでないものを非斉次の方程式といいます。 微分方程式は,P(t) や Q(t) が定数の斉次方程式で,a, b を定数として x′′ + ax′ + bx = 0 ( まず x ≡ 0 が浮かびます。これは自明解とよばれています。また,かりに を方程式に代入してみると λ2 eλt + aλeλt + beλt = 0 λ2 + aλ + b eλt = 0 ( b = 0 を満たす λ について,x(t) = eλt は解です。また,その定数倍も解 上の2つの条件は,2階線形微分方程式だけでなく,一般の ことが知られています。しかも,定数係数でない場合にもなり (1) 式の2階線形微分方程式は,x1 = x, x2 = x′ とおくと, x′ 1 = x2 x′ 2 = −Q(t)x1 − P(t)x2 + という連立微分方程式となります。この式は行列とベクトルを x′ 1 x′ 2 = 0 1 −Q(t) −P(t) x1 x2 と表せますから, x′ = A(t)x + b(t) という,ベクトルについての1階線形微分方程式で表すことがで ,2階線形微分方程式だけでなく,一般の斉次形 n 階微分方程式につ す。しかも,定数係数でない場合にもなりたちます。 微分方程式は,x1 = x, x2 = x′ とおくと, x′ 1 = x2 x′ 2 = −Q(t)x1 − P(t)x2 + R(t) 式となります。この式は行列とベクトルを使って x′ 1 x′ 2 = 0 1 −Q(t) −P(t) x1 x2 + 0 R(t) x′ = A(t)x + b(t) ついての1階線形微分方程式で表すことができます。一般の n 階線形微 と表す 分方程式に関する定理 の2つの条件は,2階線形微分方程式だけでなく,一般の斉次形 n 階微分方程式について が知られています。しかも,定数係数でない場合にもなりたちます。 式の2階線形微分方程式は,x1 = x, x2 = x′ とおくと, x′ 1 = x2 x′ 2 = −Q(t)x1 − P(t)x2 + R(t) う連立微分方程式となります。この式は行列とベクトルを使って x′ 1 x′ 2 = 0 1 −Q(t) −P(t) x1 x2 + 0 R(t) せますから, x′ = A(t)x + b(t) う,ベクトルについての1階線形微分方程式で表すことができます。一般の n 階線形微分 の操作によって (6) 式の形で表すことができます。 . がなりたつことの証明 まず,1. の解の一意性について,証明の概略を示します。これ 行列で x′ 1 = x2 x′ 2 = −Q(t)x1 − P(t)x2 + R(t) 式となります。この式は行列とベクトルを使って x′ 1 x′ 2 = 0 1 −Q(t) −P(t) x1 x2 + 0 R(t) x′ = A(t)x + b(t) いての1階線形微分方程式で表すことができます。一般の 6) 式の形で表すことができます。
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2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 行列で表現する を, とおいて 線形微分方程式とは,次の形のものをいいます。 x′′ + P(t)x′ +
Q(t)x = R(t) ( であるものを斉次,そうでないものを非斉次の方程式といいます。 微分方程式は,P(t) や Q(t) が定数の斉次方程式で,a, b を定数として x′′ + ax′ + bx = 0 ( まず x ≡ 0 が浮かびます。これは自明解とよばれています。また,かりに を方程式に代入してみると λ2 eλt + aλeλt + beλt = 0 λ2 + aλ + b eλt = 0 ( b = 0 を満たす λ について,x(t) = eλt は解です。また,その定数倍も解 上の2つの条件は,2階線形微分方程式だけでなく,一般の ことが知られています。しかも,定数係数でない場合にもなり (1) 式の2階線形微分方程式は,x1 = x, x2 = x′ とおくと, x′ 1 = x2 x′ 2 = −Q(t)x1 − P(t)x2 + という連立微分方程式となります。この式は行列とベクトルを x′ 1 x′ 2 = 0 1 −Q(t) −P(t) x1 x2 と表せますから, x′ = A(t)x + b(t) という,ベクトルについての1階線形微分方程式で表すことがで ,2階線形微分方程式だけでなく,一般の斉次形 n 階微分方程式につ す。しかも,定数係数でない場合にもなりたちます。 微分方程式は,x1 = x, x2 = x′ とおくと, x′ 1 = x2 x′ 2 = −Q(t)x1 − P(t)x2 + R(t) 式となります。この式は行列とベクトルを使って x′ 1 x′ 2 = 0 1 −Q(t) −P(t) x1 x2 + 0 R(t) x′ = A(t)x + b(t) ついての1階線形微分方程式で表すことができます。一般の n 階線形微 と表す 分方程式に関する定理 の2つの条件は,2階線形微分方程式だけでなく,一般の斉次形 n 階微分方程式について が知られています。しかも,定数係数でない場合にもなりたちます。 式の2階線形微分方程式は,x1 = x, x2 = x′ とおくと, x′ 1 = x2 x′ 2 = −Q(t)x1 − P(t)x2 + R(t) う連立微分方程式となります。この式は行列とベクトルを使って x′ 1 x′ 2 = 0 1 −Q(t) −P(t) x1 x2 + 0 R(t) せますから, x′ = A(t)x + b(t) う,ベクトルについての1階線形微分方程式で表すことができます。一般の n 階線形微分 の操作によって (6) 式の形で表すことができます。 . がなりたつことの証明 まず,1. の解の一意性について,証明の概略を示します。これ 行列で x′ 1 = x2 x′ 2 = −Q(t)x1 − P(t)x2 + R(t) 式となります。この式は行列とベクトルを使って x′ 1 x′ 2 = 0 1 −Q(t) −P(t) x1 x2 + 0 R(t) x′ = A(t)x + b(t) いての1階線形微分方程式で表すことができます。一般の 6) 式の形で表すことができます。
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2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 行列で表現する を, とおいて 線形微分方程式とは,次の形のものをいいます。 x′′ + P(t)x′ +
Q(t)x = R(t) ( であるものを斉次,そうでないものを非斉次の方程式といいます。 微分方程式は,P(t) や Q(t) が定数の斉次方程式で,a, b を定数として x′′ + ax′ + bx = 0 ( まず x ≡ 0 が浮かびます。これは自明解とよばれています。また,かりに を方程式に代入してみると λ2 eλt + aλeλt + beλt = 0 λ2 + aλ + b eλt = 0 ( b = 0 を満たす λ について,x(t) = eλt は解です。また,その定数倍も解 上の2つの条件は,2階線形微分方程式だけでなく,一般の ことが知られています。しかも,定数係数でない場合にもなり (1) 式の2階線形微分方程式は,x1 = x, x2 = x′ とおくと, x′ 1 = x2 x′ 2 = −Q(t)x1 − P(t)x2 + という連立微分方程式となります。この式は行列とベクトルを x′ 1 x′ 2 = 0 1 −Q(t) −P(t) x1 x2 と表せますから, x′ = A(t)x + b(t) という,ベクトルについての1階線形微分方程式で表すことがで ,2階線形微分方程式だけでなく,一般の斉次形 n 階微分方程式につ す。しかも,定数係数でない場合にもなりたちます。 微分方程式は,x1 = x, x2 = x′ とおくと, x′ 1 = x2 x′ 2 = −Q(t)x1 − P(t)x2 + R(t) 式となります。この式は行列とベクトルを使って x′ 1 x′ 2 = 0 1 −Q(t) −P(t) x1 x2 + 0 R(t) x′ = A(t)x + b(t) ついての1階線形微分方程式で表すことができます。一般の n 階線形微 と表す 分方程式に関する定理 の2つの条件は,2階線形微分方程式だけでなく,一般の斉次形 n 階微分方程式について が知られています。しかも,定数係数でない場合にもなりたちます。 式の2階線形微分方程式は,x1 = x, x2 = x′ とおくと, x′ 1 = x2 x′ 2 = −Q(t)x1 − P(t)x2 + R(t) う連立微分方程式となります。この式は行列とベクトルを使って x′ 1 x′ 2 = 0 1 −Q(t) −P(t) x1 x2 + 0 R(t) せますから, x′ = A(t)x + b(t) う,ベクトルについての1階線形微分方程式で表すことができます。一般の n 階線形微分 の操作によって (6) 式の形で表すことができます。 . がなりたつことの証明 まず,1. の解の一意性について,証明の概略を示します。これ 行列で x′ 1 = x2 x′ 2 = −Q(t)x1 − P(t)x2 + R(t) 式となります。この式は行列とベクトルを使って x′ 1 x′ 2 = 0 1 −Q(t) −P(t) x1 x2 + 0 R(t) x′ = A(t)x + b(t) いての1階線形微分方程式で表すことができます。一般の 6) 式の形で表すことができます。
41.
2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 行列で表現する を, とおいて 線形微分方程式とは,次の形のものをいいます。 x′′ + P(t)x′ +
Q(t)x = R(t) ( であるものを斉次,そうでないものを非斉次の方程式といいます。 微分方程式は,P(t) や Q(t) が定数の斉次方程式で,a, b を定数として x′′ + ax′ + bx = 0 ( まず x ≡ 0 が浮かびます。これは自明解とよばれています。また,かりに を方程式に代入してみると λ2 eλt + aλeλt + beλt = 0 λ2 + aλ + b eλt = 0 ( b = 0 を満たす λ について,x(t) = eλt は解です。また,その定数倍も解 上の2つの条件は,2階線形微分方程式だけでなく,一般の ことが知られています。しかも,定数係数でない場合にもなり (1) 式の2階線形微分方程式は,x1 = x, x2 = x′ とおくと, x′ 1 = x2 x′ 2 = −Q(t)x1 − P(t)x2 + という連立微分方程式となります。この式は行列とベクトルを x′ 1 x′ 2 = 0 1 −Q(t) −P(t) x1 x2 と表せますから, x′ = A(t)x + b(t) という,ベクトルについての1階線形微分方程式で表すことがで ,2階線形微分方程式だけでなく,一般の斉次形 n 階微分方程式につ す。しかも,定数係数でない場合にもなりたちます。 微分方程式は,x1 = x, x2 = x′ とおくと, x′ 1 = x2 x′ 2 = −Q(t)x1 − P(t)x2 + R(t) 式となります。この式は行列とベクトルを使って x′ 1 x′ 2 = 0 1 −Q(t) −P(t) x1 x2 + 0 R(t) x′ = A(t)x + b(t) ついての1階線形微分方程式で表すことができます。一般の n 階線形微 と表す 分方程式に関する定理 の2つの条件は,2階線形微分方程式だけでなく,一般の斉次形 n 階微分方程式について が知られています。しかも,定数係数でない場合にもなりたちます。 式の2階線形微分方程式は,x1 = x, x2 = x′ とおくと, x′ 1 = x2 x′ 2 = −Q(t)x1 − P(t)x2 + R(t) う連立微分方程式となります。この式は行列とベクトルを使って x′ 1 x′ 2 = 0 1 −Q(t) −P(t) x1 x2 + 0 R(t) せますから, x′ = A(t)x + b(t) う,ベクトルについての1階線形微分方程式で表すことができます。一般の n 階線形微分 の操作によって (6) 式の形で表すことができます。 . がなりたつことの証明 まず,1. の解の一意性について,証明の概略を示します。これ 行列で x′ 1 = x2 x′ 2 = −Q(t)x1 − P(t)x2 + R(t) 式となります。この式は行列とベクトルを使って x′ 1 x′ 2 = 0 1 −Q(t) −P(t) x1 x2 + 0 R(t) x′ = A(t)x + b(t) いての1階線形微分方程式で表すことができます。一般の 6) 式の形で表すことができます。
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2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 行列で表現する を, とおいて 線形微分方程式とは,次の形のものをいいます。 x′′ + P(t)x′ +
Q(t)x = R(t) ( であるものを斉次,そうでないものを非斉次の方程式といいます。 微分方程式は,P(t) や Q(t) が定数の斉次方程式で,a, b を定数として x′′ + ax′ + bx = 0 ( まず x ≡ 0 が浮かびます。これは自明解とよばれています。また,かりに を方程式に代入してみると λ2 eλt + aλeλt + beλt = 0 λ2 + aλ + b eλt = 0 ( b = 0 を満たす λ について,x(t) = eλt は解です。また,その定数倍も解 上の2つの条件は,2階線形微分方程式だけでなく,一般の ことが知られています。しかも,定数係数でない場合にもなり (1) 式の2階線形微分方程式は,x1 = x, x2 = x′ とおくと, x′ 1 = x2 x′ 2 = −Q(t)x1 − P(t)x2 + という連立微分方程式となります。この式は行列とベクトルを x′ 1 x′ 2 = 0 1 −Q(t) −P(t) x1 x2 と表せますから, x′ = A(t)x + b(t) という,ベクトルについての1階線形微分方程式で表すことがで ,2階線形微分方程式だけでなく,一般の斉次形 n 階微分方程式につ す。しかも,定数係数でない場合にもなりたちます。 微分方程式は,x1 = x, x2 = x′ とおくと, x′ 1 = x2 x′ 2 = −Q(t)x1 − P(t)x2 + R(t) 式となります。この式は行列とベクトルを使って x′ 1 x′ 2 = 0 1 −Q(t) −P(t) x1 x2 + 0 R(t) x′ = A(t)x + b(t) ついての1階線形微分方程式で表すことができます。一般の n 階線形微 と表す 分方程式に関する定理 の2つの条件は,2階線形微分方程式だけでなく,一般の斉次形 n 階微分方程式について が知られています。しかも,定数係数でない場合にもなりたちます。 式の2階線形微分方程式は,x1 = x, x2 = x′ とおくと, x′ 1 = x2 x′ 2 = −Q(t)x1 − P(t)x2 + R(t) う連立微分方程式となります。この式は行列とベクトルを使って x′ 1 x′ 2 = 0 1 −Q(t) −P(t) x1 x2 + 0 R(t) せますから, x′ = A(t)x + b(t) う,ベクトルについての1階線形微分方程式で表すことができます。一般の n 階線形微分 の操作によって (6) 式の形で表すことができます。 . がなりたつことの証明 まず,1. の解の一意性について,証明の概略を示します。これ 行列で x′ 1 = x2 x′ 2 = −Q(t)x1 − P(t)x2 + R(t) 式となります。この式は行列とベクトルを使って x′ 1 x′ 2 = 0 1 −Q(t) −P(t) x1 x2 + 0 R(t) x′ = A(t)x + b(t) いての1階線形微分方程式で表すことができます。一般の 6) 式の形で表すことができます。
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2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 行列で表現する を, とおいて 線形微分方程式とは,次の形のものをいいます。 x′′ + P(t)x′ +
Q(t)x = R(t) ( であるものを斉次,そうでないものを非斉次の方程式といいます。 微分方程式は,P(t) や Q(t) が定数の斉次方程式で,a, b を定数として x′′ + ax′ + bx = 0 ( まず x ≡ 0 が浮かびます。これは自明解とよばれています。また,かりに を方程式に代入してみると λ2 eλt + aλeλt + beλt = 0 λ2 + aλ + b eλt = 0 ( b = 0 を満たす λ について,x(t) = eλt は解です。また,その定数倍も解 上の2つの条件は,2階線形微分方程式だけでなく,一般の ことが知られています。しかも,定数係数でない場合にもなり (1) 式の2階線形微分方程式は,x1 = x, x2 = x′ とおくと, x′ 1 = x2 x′ 2 = −Q(t)x1 − P(t)x2 + という連立微分方程式となります。この式は行列とベクトルを x′ 1 x′ 2 = 0 1 −Q(t) −P(t) x1 x2 と表せますから, x′ = A(t)x + b(t) という,ベクトルについての1階線形微分方程式で表すことがで ,2階線形微分方程式だけでなく,一般の斉次形 n 階微分方程式につ す。しかも,定数係数でない場合にもなりたちます。 微分方程式は,x1 = x, x2 = x′ とおくと, x′ 1 = x2 x′ 2 = −Q(t)x1 − P(t)x2 + R(t) 式となります。この式は行列とベクトルを使って x′ 1 x′ 2 = 0 1 −Q(t) −P(t) x1 x2 + 0 R(t) x′ = A(t)x + b(t) ついての1階線形微分方程式で表すことができます。一般の n 階線形微 と表す 分方程式に関する定理 の2つの条件は,2階線形微分方程式だけでなく,一般の斉次形 n 階微分方程式について が知られています。しかも,定数係数でない場合にもなりたちます。 式の2階線形微分方程式は,x1 = x, x2 = x′ とおくと, x′ 1 = x2 x′ 2 = −Q(t)x1 − P(t)x2 + R(t) う連立微分方程式となります。この式は行列とベクトルを使って x′ 1 x′ 2 = 0 1 −Q(t) −P(t) x1 x2 + 0 R(t) せますから, x′ = A(t)x + b(t) う,ベクトルについての1階線形微分方程式で表すことができます。一般の n 階線形微分 の操作によって (6) 式の形で表すことができます。 . がなりたつことの証明 まず,1. の解の一意性について,証明の概略を示します。これ 行列で x′ 1 = x2 x′ 2 = −Q(t)x1 − P(t)x2 + R(t) 式となります。この式は行列とベクトルを使って x′ 1 x′ 2 = 0 1 −Q(t) −P(t) x1 x2 + 0 R(t) x′ = A(t)x + b(t) いての1階線形微分方程式で表すことができます。一般の 6) 式の形で表すことができます。 1階線形微分方程式の形になる
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2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 行列で表現する を, とおいて 線形微分方程式とは,次の形のものをいいます。 x′′ + P(t)x′ +
Q(t)x = R(t) ( であるものを斉次,そうでないものを非斉次の方程式といいます。 微分方程式は,P(t) や Q(t) が定数の斉次方程式で,a, b を定数として x′′ + ax′ + bx = 0 ( まず x ≡ 0 が浮かびます。これは自明解とよばれています。また,かりに を方程式に代入してみると λ2 eλt + aλeλt + beλt = 0 λ2 + aλ + b eλt = 0 ( b = 0 を満たす λ について,x(t) = eλt は解です。また,その定数倍も解 上の2つの条件は,2階線形微分方程式だけでなく,一般の ことが知られています。しかも,定数係数でない場合にもなり (1) 式の2階線形微分方程式は,x1 = x, x2 = x′ とおくと, x′ 1 = x2 x′ 2 = −Q(t)x1 − P(t)x2 + という連立微分方程式となります。この式は行列とベクトルを x′ 1 x′ 2 = 0 1 −Q(t) −P(t) x1 x2 と表せますから, x′ = A(t)x + b(t) という,ベクトルについての1階線形微分方程式で表すことがで ,2階線形微分方程式だけでなく,一般の斉次形 n 階微分方程式につ す。しかも,定数係数でない場合にもなりたちます。 微分方程式は,x1 = x, x2 = x′ とおくと, x′ 1 = x2 x′ 2 = −Q(t)x1 − P(t)x2 + R(t) 式となります。この式は行列とベクトルを使って x′ 1 x′ 2 = 0 1 −Q(t) −P(t) x1 x2 + 0 R(t) x′ = A(t)x + b(t) ついての1階線形微分方程式で表すことができます。一般の n 階線形微 と表す 分方程式に関する定理 の2つの条件は,2階線形微分方程式だけでなく,一般の斉次形 n 階微分方程式について が知られています。しかも,定数係数でない場合にもなりたちます。 式の2階線形微分方程式は,x1 = x, x2 = x′ とおくと, x′ 1 = x2 x′ 2 = −Q(t)x1 − P(t)x2 + R(t) う連立微分方程式となります。この式は行列とベクトルを使って x′ 1 x′ 2 = 0 1 −Q(t) −P(t) x1 x2 + 0 R(t) せますから, x′ = A(t)x + b(t) う,ベクトルについての1階線形微分方程式で表すことができます。一般の n 階線形微分 の操作によって (6) 式の形で表すことができます。 . がなりたつことの証明 まず,1. の解の一意性について,証明の概略を示します。これ 行列で x′ 1 = x2 x′ 2 = −Q(t)x1 − P(t)x2 + R(t) 式となります。この式は行列とベクトルを使って x′ 1 x′ 2 = 0 1 −Q(t) −P(t) x1 x2 + 0 R(t) x′ = A(t)x + b(t) いての1階線形微分方程式で表すことができます。一般の 6) 式の形で表すことができます。 1階線形微分方程式の形になる 何階線形微分方程式でも,この形にできる
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2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 条件1の証明の概略
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2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 条件1の証明の概略 1.解が一意
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2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 条件1の証明の概略 1.解が一意 初期値 x(t0), x′(t0)
を定めると,特殊解はひとつに定まる
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2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 条件1の証明の概略 1.解が一意 初期値 x(t0), x′(t0)
を定めると,特殊解はひとつに定まる リプシッツ条件をつかう
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2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 特異解と解の一意性 一意性の十分条件のひとつ「リプシッツ条件」 初期値がひとつ定まったときに, 解がひとつだけに決まることを, 解が一意(unique)であるという 方程式 x′ =
x 1 3 を考えます。x = { 2 3 (t + C)} 3 2(C は定数)はこの方程式の一般 て確かめてみてください)。一方,x ≡ 0 も明らかに解ですが,この解は上の一 ても出てきません。このように一般解からは出てこない解を,特異解 (singular たときに解がひとつだけに定まることを,解が一意 (unique) であるといいま が x(0) = 0 のとき,一般解からは C = 0 で x = ( 2 3 t) 3 2 が得られ,一方特異解 たしますから,解が一意ではありません。 である(十分)条件としてよく知られているものに,Lipschitz(リプシッツ) す。これは,微分方程式が x′(t) = f(t, x) の形で表されるときに,f(t, x) をあ えたとき,初期値のまわりでどんな x1, x2 に対しても |f(t, x1) − f(t, x2)| L|x1 − x2| (1) ならば,この微分方程式のその初期値を満たす解は一意に定まる,というもの 1)。(1) 式は,関数 f(t, x) が x のわずかな変化に対していくらでも急峻に変化 という条件を表しています。 程式 x′ = x 1 3 では,f(t, x) = x 1 3 です。この関数は x = 0 で微分不可能で,x = 0 でも大きくなります。したがって,x = 0 に近づけば近づくほど,x のわずか 3 微分方程式が 初期値のまわりでどんな x1, x2 についても のとき, 微分方程式 x′ = x 1 3 を考えます。x = { 2 3 (t + C)} 3 2(C は定数)はこの方程式の一般 して確かめてみてください)。一方,x ≡ 0 も明らかに解ですが,この解は上の一 変えても出てきません。このように一般解からは出てこない解を,特異解 (singular 。 まったときに解がひとつだけに定まることを,解が一意 (unique) であるといいま 期値が x(0) = 0 のとき,一般解からは C = 0 で x = ( 2 3 t) 3 2 が得られ,一方特異解 満たしますから,解が一意ではありません。 一意である(十分)条件としてよく知られているものに,Lipschitz(リプシッツ) ります。これは,微分方程式が x′(t) = f(t, x) の形で表されるときに,f(t, x) をあ 考えたとき,初期値のまわりでどんな x1, x2 に対しても |f(t, x1) − f(t, x2)| L|x1 − x2| (1) するならば,この微分方程式のその初期値を満たす解は一意に定まる,というもの 録1)。(1) 式は,関数 f(t, x) が x のわずかな変化に対していくらでも急峻に変化 い,という条件を表しています。 方程式 x′ = x 1 3 では,f(t, x) = x 1 3 です。この関数は x = 0 で微分不可能で,x = 0 くらでも大きくなります。したがって,x = 0 に近づけば近づくほど,x のわずか ) の変化はいくらでも大きくなり,Lipschitz 条件を満たしていません 3。 となる定数 L があるなら,その初期値について一意 x のわずかな変化について, f がいくらでも大きく変化する,ということはない
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2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 条件1の証明の概略 1.解が一意 初期値 x(t0), x′(t0)
を定めると,特殊解はひとつに定まる リプシッツ条件をつかう
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2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 条件1の証明の概略 1.解が一意 初期値 x(t0), x′(t0)
を定めると,特殊解はひとつに定まる 。この式は行列とベクトルを使って = 0 1 −Q(t) −P(t) x1 x2 + 0 R(t) (5) x′ = A(t)x + b(t) (6) 線形微分方程式で表すことができます。一般の n 階線形微分方程式も, 表すことができます。 まず,1. の解の一意性について,証明の概略を示します。これは斉次形 さを表す「ノルム」を記号 ∥ · ∥ で表します。例えば,「要素の 2 乗の ,ユークリッドノルムといいます。 の右辺について,関数 x, y を考えると リプシッツ条件をつかう
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2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 条件1の証明の概略 1.解が一意 初期値 x(t0), x′(t0)
を定めると,特殊解はひとつに定まる 。この式は行列とベクトルを使って = 0 1 −Q(t) −P(t) x1 x2 + 0 R(t) (5) x′ = A(t)x + b(t) (6) 線形微分方程式で表すことができます。一般の n 階線形微分方程式も, 表すことができます。 まず,1. の解の一意性について,証明の概略を示します。これは斉次形 さを表す「ノルム」を記号 ∥ · ∥ で表します。例えば,「要素の 2 乗の ,ユークリッドノルムといいます。 の右辺について,関数 x, y を考えると リプシッツ条件をつかう う,ベクトルについての1階線形微分方程式で表すことができます。一般の n 階線 の操作によって (6) 式の形で表すことができます。 1. がなりたつことの証明 まず,1. の解の一意性について,証明の概略を示しま くてもなりたちます。 こで,行列やベクトルの大きさを表す「ノルム」を記号 ∥ · ∥ で表します。例えば のルート」はノルムの一種で,ユークリッドノルムといいます。 式の右辺について, ∥ (A(t)x + b(t)) − (A(t)y + b(t)) ∥ = ∥A(t)x − A(t)y∥ ∥A(t)∥∥x − るノルムが存在します。たとえば,ユークリッドノルムではそうなります。そこ 関数とすると,それを考えている区間内の任意の有界閉区間に対しては,ノルム ∥A(t)∥ には上限が存在します。 のことは,(6) 式の1階微分方程式について,Lipschitz 条件(講義第5回参照) を示しています。したがって,この微分方程式の解は一意です。■ 2. がなりたつことの証明 次に,斉次形の方程式 x′ = A(t)x について,2. の「 で,
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2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 条件1の証明の概略 1.解が一意 初期値 x(t0), x′(t0)
を定めると,特殊解はひとつに定まる 。この式は行列とベクトルを使って = 0 1 −Q(t) −P(t) x1 x2 + 0 R(t) (5) x′ = A(t)x + b(t) (6) 線形微分方程式で表すことができます。一般の n 階線形微分方程式も, 表すことができます。 まず,1. の解の一意性について,証明の概略を示します。これは斉次形 さを表す「ノルム」を記号 ∥ · ∥ で表します。例えば,「要素の 2 乗の ,ユークリッドノルムといいます。 の右辺について,関数 x, y を考えると リプシッツ条件をつかう う,ベクトルについての1階線形微分方程式で表すことができます。一般の n 階線 の操作によって (6) 式の形で表すことができます。 1. がなりたつことの証明 まず,1. の解の一意性について,証明の概略を示しま くてもなりたちます。 こで,行列やベクトルの大きさを表す「ノルム」を記号 ∥ · ∥ で表します。例えば のルート」はノルムの一種で,ユークリッドノルムといいます。 式の右辺について, ∥ (A(t)x + b(t)) − (A(t)y + b(t)) ∥ = ∥A(t)x − A(t)y∥ ∥A(t)∥∥x − るノルムが存在します。たとえば,ユークリッドノルムではそうなります。そこ 関数とすると,それを考えている区間内の任意の有界閉区間に対しては,ノルム ∥A(t)∥ には上限が存在します。 のことは,(6) 式の1階微分方程式について,Lipschitz 条件(講義第5回参照) を示しています。したがって,この微分方程式の解は一意です。■ 2. がなりたつことの証明 次に,斉次形の方程式 x′ = A(t)x について,2. の「 で, 程式で表すことができます。一般の n 階線形微分方程式も, できます。 解の一意性について,証明の概略を示します。これは斉次形 「ノルム」を記号 ∥ · ∥ で表します。例えば,「要素の 2 乗の リッドノルムといいます。 (t)) ∥ = ∥A(t)x − A(t)y∥ ∥A(t)∥∥x − y∥ (7) クリッドノルムではそうなります。そこで,問題の関数を の任意の有界閉区間に対しては,ノルムが連続であること いて,Lipschitz 条件(講義第5回参照)が成り立っている となるような ノルムがある
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2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 条件1の証明の概略 1.解が一意 初期値 x(t0), x′(t0)
を定めると,特殊解はひとつに定まる 。この式は行列とベクトルを使って = 0 1 −Q(t) −P(t) x1 x2 + 0 R(t) (5) x′ = A(t)x + b(t) (6) 線形微分方程式で表すことができます。一般の n 階線形微分方程式も, 表すことができます。 まず,1. の解の一意性について,証明の概略を示します。これは斉次形 さを表す「ノルム」を記号 ∥ · ∥ で表します。例えば,「要素の 2 乗の ,ユークリッドノルムといいます。 の右辺について,関数 x, y を考えると リプシッツ条件をつかう う,ベクトルについての1階線形微分方程式で表すことができます。一般の n 階線 の操作によって (6) 式の形で表すことができます。 1. がなりたつことの証明 まず,1. の解の一意性について,証明の概略を示しま くてもなりたちます。 こで,行列やベクトルの大きさを表す「ノルム」を記号 ∥ · ∥ で表します。例えば のルート」はノルムの一種で,ユークリッドノルムといいます。 式の右辺について, ∥ (A(t)x + b(t)) − (A(t)y + b(t)) ∥ = ∥A(t)x − A(t)y∥ ∥A(t)∥∥x − るノルムが存在します。たとえば,ユークリッドノルムではそうなります。そこ 関数とすると,それを考えている区間内の任意の有界閉区間に対しては,ノルム ∥A(t)∥ には上限が存在します。 のことは,(6) 式の1階微分方程式について,Lipschitz 条件(講義第5回参照) を示しています。したがって,この微分方程式の解は一意です。■ 2. がなりたつことの証明 次に,斉次形の方程式 x′ = A(t)x について,2. の「 で, 程式で表すことができます。一般の n 階線形微分方程式も, できます。 解の一意性について,証明の概略を示します。これは斉次形 「ノルム」を記号 ∥ · ∥ で表します。例えば,「要素の 2 乗の リッドノルムといいます。 (t)) ∥ = ∥A(t)x − A(t)y∥ ∥A(t)∥∥x − y∥ (7) クリッドノルムではそうなります。そこで,問題の関数を の任意の有界閉区間に対しては,ノルムが連続であること いて,Lipschitz 条件(講義第5回参照)が成り立っている となるような ノルムがある ノルムが連続なので,任意の有界閉区間で 上限が存在する
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2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 条件1の証明の概略 1.解が一意 初期値 x(t0), x′(t0)
を定めると,特殊解はひとつに定まる 。この式は行列とベクトルを使って = 0 1 −Q(t) −P(t) x1 x2 + 0 R(t) (5) x′ = A(t)x + b(t) (6) 線形微分方程式で表すことができます。一般の n 階線形微分方程式も, 表すことができます。 まず,1. の解の一意性について,証明の概略を示します。これは斉次形 さを表す「ノルム」を記号 ∥ · ∥ で表します。例えば,「要素の 2 乗の ,ユークリッドノルムといいます。 の右辺について,関数 x, y を考えると リプシッツ条件をつかう う,ベクトルについての1階線形微分方程式で表すことができます。一般の n 階線 の操作によって (6) 式の形で表すことができます。 1. がなりたつことの証明 まず,1. の解の一意性について,証明の概略を示しま くてもなりたちます。 こで,行列やベクトルの大きさを表す「ノルム」を記号 ∥ · ∥ で表します。例えば のルート」はノルムの一種で,ユークリッドノルムといいます。 式の右辺について, ∥ (A(t)x + b(t)) − (A(t)y + b(t)) ∥ = ∥A(t)x − A(t)y∥ ∥A(t)∥∥x − るノルムが存在します。たとえば,ユークリッドノルムではそうなります。そこ 関数とすると,それを考えている区間内の任意の有界閉区間に対しては,ノルム ∥A(t)∥ には上限が存在します。 のことは,(6) 式の1階微分方程式について,Lipschitz 条件(講義第5回参照) を示しています。したがって,この微分方程式の解は一意です。■ 2. がなりたつことの証明 次に,斉次形の方程式 x′ = A(t)x について,2. の「 で, 程式で表すことができます。一般の n 階線形微分方程式も, できます。 解の一意性について,証明の概略を示します。これは斉次形 「ノルム」を記号 ∥ · ∥ で表します。例えば,「要素の 2 乗の リッドノルムといいます。 (t)) ∥ = ∥A(t)x − A(t)y∥ ∥A(t)∥∥x − y∥ (7) クリッドノルムではそうなります。そこで,問題の関数を の任意の有界閉区間に対しては,ノルムが連続であること いて,Lipschitz 条件(講義第5回参照)が成り立っている となるような ノルムがある ノルムが連続なので,任意の有界閉区間で 上限が存在する リプシッツ条件 が成り立ち,一意
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2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 条件2の証明の概略 2.1次独立な特殊解の1次結合で一般解が表せる 1次独立な特殊解 x1(t), x2(t)
が得られれば, 一般解は C1x1(t) + C2x2(t) で表される
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2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 条件2の証明の概略 2.1次独立な特殊解の1次結合で一般解が表せる 1次独立な特殊解 x1(t), x2(t)
が得られれば, 一般解は C1x1(t) + C2x2(t) で表される 斉次形の場合を考える ます。たとえば,ユークリッドノルムではそうなります。そこで, れを考えている区間内の任意の有界閉区間に対しては,ノルムが連 存在します。 の1階微分方程式について,Lipschitz 条件(講義第5回参照)が成 したがって,この微分方程式の解は一意です。■ の証明 次に,斉次形の方程式 x′ = A(t)x について,2. の「解が 証明を示します。 ,ベクトル x は n 次元です。そこで,n 次元の基本ベクトル e1 = (1, 0 = (0, 0, · · · , 1) を考え,初期値 x(t0) = e1 をみたす x′ = A(t)x の特 たす特殊解を ξ2(t),· · · ,初期値 x(t0) = en をみたす特殊解を ξn を x(t) とすると,t = t0 のときの任意の初期値は x(t0) = x1e1 +x2e ます。
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2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 条件2の証明の概略 2.1次独立な特殊解の1次結合で一般解が表せる 1次独立な特殊解 x1(t), x2(t)
が得られれば, 一般解は C1x1(t) + C2x2(t) で表される 斉次形の場合を考える ます。たとえば,ユークリッドノルムではそうなります。そこで, れを考えている区間内の任意の有界閉区間に対しては,ノルムが連 存在します。 の1階微分方程式について,Lipschitz 条件(講義第5回参照)が成 したがって,この微分方程式の解は一意です。■ の証明 次に,斉次形の方程式 x′ = A(t)x について,2. の「解が 証明を示します。 ,ベクトル x は n 次元です。そこで,n 次元の基本ベクトル e1 = (1, 0 = (0, 0, · · · , 1) を考え,初期値 x(t0) = e1 をみたす x′ = A(t)x の特 たす特殊解を ξ2(t),· · · ,初期値 x(t0) = en をみたす特殊解を ξn を x(t) とすると,t = t0 のときの任意の初期値は x(t0) = x1e1 +x2e ます。 プリントは n 階の場合を示しているが, ここでは2階の場合を示す
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2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 条件2の証明の概略 2.1次独立な特殊解の1次結合で一般解が表せる 1次独立な特殊解 x1(t), x2(t)
が得られれば, 一般解は C1x1(t) + C2x2(t) で表される 斉次形の場合を考える ます。たとえば,ユークリッドノルムではそうなります。そこで, れを考えている区間内の任意の有界閉区間に対しては,ノルムが連 存在します。 の1階微分方程式について,Lipschitz 条件(講義第5回参照)が成 したがって,この微分方程式の解は一意です。■ の証明 次に,斉次形の方程式 x′ = A(t)x について,2. の「解が 証明を示します。 ,ベクトル x は n 次元です。そこで,n 次元の基本ベクトル e1 = (1, 0 = (0, 0, · · · , 1) を考え,初期値 x(t0) = e1 をみたす x′ = A(t)x の特 たす特殊解を ξ2(t),· · · ,初期値 x(t0) = en をみたす特殊解を ξn を x(t) とすると,t = t0 のときの任意の初期値は x(t0) = x1e1 +x2e ます。 プリントは n 階の場合を示しているが, ここでは2階の場合を示す まず,
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2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 条件2の証明の概略 2.1次独立な特殊解の1次結合で一般解が表せる 1次独立な特殊解 x1(t), x2(t)
が得られれば, 一般解は C1x1(t) + C2x2(t) で表される 斉次形の場合を考える ます。たとえば,ユークリッドノルムではそうなります。そこで, れを考えている区間内の任意の有界閉区間に対しては,ノルムが連 存在します。 の1階微分方程式について,Lipschitz 条件(講義第5回参照)が成 したがって,この微分方程式の解は一意です。■ の証明 次に,斉次形の方程式 x′ = A(t)x について,2. の「解が 証明を示します。 ,ベクトル x は n 次元です。そこで,n 次元の基本ベクトル e1 = (1, 0 = (0, 0, · · · , 1) を考え,初期値 x(t0) = e1 をみたす x′ = A(t)x の特 たす特殊解を ξ2(t),· · · ,初期値 x(t0) = en をみたす特殊解を ξn を x(t) とすると,t = t0 のときの任意の初期値は x(t0) = x1e1 +x2e ます。 プリントは n 階の場合を示しているが, ここでは2階の場合を示す ∥ (A(t)x + b(t)) − (A(t)y + b(t)) ∥ = ∥A(t)x − A(t)y∥ ∥A(t)∥∥x ノルムが存在します。たとえば,ユークリッドノルムではそうなります。そ 数とすると,それを考えている区間内の任意の有界閉区間に対しては,ノル A(t)∥ には上限が存在します。 ことは,(6) 式の1階微分方程式について,Lipschitz 条件(講義第5回参照 示しています。したがって,この微分方程式の解は一意です。■ がなりたつことの証明 次に,斉次形の方程式 x′ = A(t)x について,2. の をなす」ことの証明を示します。 の方程式の場合,ベクトル x は n 次元です。そこで,n 次元の基本ベクトル e1 · · · , 0), . . . , en = (0, 0, · · · , 1) を考え,初期値 x(t0) = e1 をみたす x′ = A( x(t0) = e2 をみたす特殊解を ξ2(t),· · · ,初期値 x(t0) = en をみたす特殊解 A(t)x の一般解を x(t) とすると,t = t0 のときの任意の初期値は x(t0) = x1e 表すことができます。 /応用数学(解析)(2014 年度秋学期) 第7回 (2014. 11. 6) http://racco. 一般解を とするとき まず,
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2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 条件2の証明の概略 2.1次独立な特殊解の1次結合で一般解が表せる 1次独立な特殊解 x1(t), x2(t)
が得られれば, 一般解は C1x1(t) + C2x2(t) で表される 斉次形の場合を考える ます。たとえば,ユークリッドノルムではそうなります。そこで, れを考えている区間内の任意の有界閉区間に対しては,ノルムが連 存在します。 の1階微分方程式について,Lipschitz 条件(講義第5回参照)が成 したがって,この微分方程式の解は一意です。■ の証明 次に,斉次形の方程式 x′ = A(t)x について,2. の「解が 証明を示します。 ,ベクトル x は n 次元です。そこで,n 次元の基本ベクトル e1 = (1, 0 = (0, 0, · · · , 1) を考え,初期値 x(t0) = e1 をみたす x′ = A(t)x の特 たす特殊解を ξ2(t),· · · ,初期値 x(t0) = en をみたす特殊解を ξn を x(t) とすると,t = t0 のときの任意の初期値は x(t0) = x1e1 +x2e ます。 プリントは n 階の場合を示しているが, ここでは2階の場合を示す ∥ (A(t)x + b(t)) − (A(t)y + b(t)) ∥ = ∥A(t)x − A(t)y∥ ∥A(t)∥∥x ノルムが存在します。たとえば,ユークリッドノルムではそうなります。そ 数とすると,それを考えている区間内の任意の有界閉区間に対しては,ノル A(t)∥ には上限が存在します。 ことは,(6) 式の1階微分方程式について,Lipschitz 条件(講義第5回参照 示しています。したがって,この微分方程式の解は一意です。■ がなりたつことの証明 次に,斉次形の方程式 x′ = A(t)x について,2. の をなす」ことの証明を示します。 の方程式の場合,ベクトル x は n 次元です。そこで,n 次元の基本ベクトル e1 · · · , 0), . . . , en = (0, 0, · · · , 1) を考え,初期値 x(t0) = e1 をみたす x′ = A( x(t0) = e2 をみたす特殊解を ξ2(t),· · · ,初期値 x(t0) = en をみたす特殊解 A(t)x の一般解を x(t) とすると,t = t0 のときの任意の初期値は x(t0) = x1e 表すことができます。 /応用数学(解析)(2014 年度秋学期) 第7回 (2014. 11. 6) http://racco. 一般解を とするとき のときの初期値は (A(t)y + b(t)) ∥ = ∥A(t)x − A(t)y∥ ∥A(t)∥∥x − y∥ (7) えば,ユークリッドノルムではそうなります。そこで,問題の関数を いる区間内の任意の有界閉区間に対しては,ノルムが連続であること す。 方程式について,Lipschitz 条件(講義第5回参照)が成り立っている ,この微分方程式の解は一意です。■ 次に,斉次形の方程式 x′ = A(t)x について,2. の「解が n 次元ベクト ます。 は n 次元です。そこで,n 次元の基本ベクトル e1 = (1, 0, · · · , 0), e2 = , 1) を考え,初期値 x(t0) = e1 をみたす x′ = A(t)x の特殊解を ξ1(t), 解を ξ2(t),· · · ,初期値 x(t0) = en をみたす特殊解を ξn(t) とします。 すると,t = t0 のときの任意の初期値は x(t0) = x1e1 +x2e2 +· · ·+xnenの形で表せる − (A(t)y + b(t)) ∥ = ∥A(t)x − A(t)y∥ ∥A(t)∥∥x − y∥ (7) とえば,ユークリッドノルムではそうなります。そこで,問題の関数を ている区間内の任意の有界閉区間に対しては,ノルムが連続であること す。 方程式について,Lipschitz 条件(講義第5回参照)が成り立っている て,この微分方程式の解は一意です。■ 次に,斉次形の方程式 x′ = A(t)x について,2. の「解が n 次元ベクト します。 x は n 次元です。そこで,n 次元の基本ベクトル e1 = (1, 0, · · · , 0), e2 = · , 1) を考え,初期値 x(t0) = e1 をみたす x′ = A(t)x の特殊解を ξ1(t), 解を ξ2(t),· · · ,初期値 x(t0) = en をみたす特殊解を ξn(t) とします。 すると,t = t0 のときの任意の初期値は x(t0) = x1e1 +x2e2 +· · ·+xnen まず,
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2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 条件2の証明の概略 2.1次独立な特殊解の1次結合で一般解が表せる 1次独立な特殊解 x1(t), x2(t)
が得られれば, 一般解は C1x1(t) + C2x2(t) で表される 斉次形の場合を考える ます。たとえば,ユークリッドノルムではそうなります。そこで, れを考えている区間内の任意の有界閉区間に対しては,ノルムが連 存在します。 の1階微分方程式について,Lipschitz 条件(講義第5回参照)が成 したがって,この微分方程式の解は一意です。■ の証明 次に,斉次形の方程式 x′ = A(t)x について,2. の「解が 証明を示します。 ,ベクトル x は n 次元です。そこで,n 次元の基本ベクトル e1 = (1, 0 = (0, 0, · · · , 1) を考え,初期値 x(t0) = e1 をみたす x′ = A(t)x の特 たす特殊解を ξ2(t),· · · ,初期値 x(t0) = en をみたす特殊解を ξn を x(t) とすると,t = t0 のときの任意の初期値は x(t0) = x1e1 +x2e ます。 プリントは n 階の場合を示しているが, ここでは2階の場合を示す ∥ (A(t)x + b(t)) − (A(t)y + b(t)) ∥ = ∥A(t)x − A(t)y∥ ∥A(t)∥∥x ノルムが存在します。たとえば,ユークリッドノルムではそうなります。そ 数とすると,それを考えている区間内の任意の有界閉区間に対しては,ノル A(t)∥ には上限が存在します。 ことは,(6) 式の1階微分方程式について,Lipschitz 条件(講義第5回参照 示しています。したがって,この微分方程式の解は一意です。■ がなりたつことの証明 次に,斉次形の方程式 x′ = A(t)x について,2. の をなす」ことの証明を示します。 の方程式の場合,ベクトル x は n 次元です。そこで,n 次元の基本ベクトル e1 · · · , 0), . . . , en = (0, 0, · · · , 1) を考え,初期値 x(t0) = e1 をみたす x′ = A( x(t0) = e2 をみたす特殊解を ξ2(t),· · · ,初期値 x(t0) = en をみたす特殊解 A(t)x の一般解を x(t) とすると,t = t0 のときの任意の初期値は x(t0) = x1e 表すことができます。 /応用数学(解析)(2014 年度秋学期) 第7回 (2014. 11. 6) http://racco. 一般解を とするとき のときの初期値は (A(t)y + b(t)) ∥ = ∥A(t)x − A(t)y∥ ∥A(t)∥∥x − y∥ (7) えば,ユークリッドノルムではそうなります。そこで,問題の関数を いる区間内の任意の有界閉区間に対しては,ノルムが連続であること す。 方程式について,Lipschitz 条件(講義第5回参照)が成り立っている ,この微分方程式の解は一意です。■ 次に,斉次形の方程式 x′ = A(t)x について,2. の「解が n 次元ベクト ます。 は n 次元です。そこで,n 次元の基本ベクトル e1 = (1, 0, · · · , 0), e2 = , 1) を考え,初期値 x(t0) = e1 をみたす x′ = A(t)x の特殊解を ξ1(t), 解を ξ2(t),· · · ,初期値 x(t0) = en をみたす特殊解を ξn(t) とします。 すると,t = t0 のときの任意の初期値は x(t0) = x1e1 +x2e2 +· · ·+xnenの形で表せる − (A(t)y + b(t)) ∥ = ∥A(t)x − A(t)y∥ ∥A(t)∥∥x − y∥ (7) とえば,ユークリッドノルムではそうなります。そこで,問題の関数を ている区間内の任意の有界閉区間に対しては,ノルムが連続であること す。 方程式について,Lipschitz 条件(講義第5回参照)が成り立っている て,この微分方程式の解は一意です。■ 次に,斉次形の方程式 x′ = A(t)x について,2. の「解が n 次元ベクト します。 x は n 次元です。そこで,n 次元の基本ベクトル e1 = (1, 0, · · · , 0), e2 = · , 1) を考え,初期値 x(t0) = e1 をみたす x′ = A(t)x の特殊解を ξ1(t), 解を ξ2(t),· · · ,初期値 x(t0) = en をみたす特殊解を ξn(t) とします。 すると,t = t0 のときの任意の初期値は x(t0) = x1e1 +x2e2 +· · ·+xnen まず, は,2次元の基本ベクトル ∥ (A(t)x + b(t)) − (A( となるノルムが存在します。たとえば 連続関数とすると,それを考えている から ∥A(t)∥ には上限が存在します。 このことは,(??) 式の1階微分方程 ことを示しています。したがって,こ 条件 2. がなりたつことの証明 次に, ル空間をなす」ことの証明を示します n 階の方程式の場合,ベクトル x は (0, 1, 0, · · · , 0), . . . , en = (0, 0, · · · , 1) 初期値 x(t0) = e2 をみたす特殊解を e1 = (1, 0), e2 = (0, 1) 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度秋学期)
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2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 条件2の証明の概略 2.1次独立な特殊解の1次結合で一般解が表せる
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2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 条件2の証明の概略 2.1次独立な特殊解の1次結合で一般解が表せる
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2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 条件2の証明の概略 2.1次独立な特殊解の1次結合で一般解が表せる は,2次元の 基本ベクトル このことは,(??) 式の1 ことを示しています。した 条件 2.
がなりたつことの証 ル空間をなす」ことの証明 n 階の方程式の場合,ベク (0, 1, 0, · · · , 0), . . . , en = (0 初期値 x(t0) = e2 をみたす e1 = (1, 0), e2 = (0, 1) 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 いる区間内の任意の有界閉区間に対しては,ノルムが連続であること 。 程式について,Lipschitz 条件(講義第5回参照)が成り立っている ,この微分方程式の解は一意です。■ に,斉次形の方程式 x′ = A(t)x について,2. の「解が n 次元ベクト ます。 は n 次元です。そこで,n 次元の基本ベクトル e1 = (1, 0, · · · , 0), e2 = 1) を考え,初期値 x(t0) = e1 をみたす x′ = A(t)x の特殊解を ξ1(t), を ξ2(t),· · · ,初期値 x(t0) = en をみたす特殊解を ξn(t) とします。 ると,t = t0 のときの任意の初期値は x(t0) = x1e1 +x2e2 +· · ·+xnen ) 第7回 (2014. 11. 6) http://racco.mikeneko.jp/ 2/5 ページ の特殊解を,2つ考える リッドノルムではそうなります。そこで,問題の関数を 任意の有界閉区間に対しては,ノルムが連続であること ,Lipschitz 条件(講義第5回参照)が成り立っている 程式の解は一意です。■ 方程式 x′ = A(t)x について,2. の「解が n 次元ベクト 。そこで,n 次元の基本ベクトル e1 = (1, 0, · · · , 0), e2 = 期値 x(t0) = e1 をみたす x′ = A(t)x の特殊解を ξ1(t), ,初期値 x(t0) = en をみたす特殊解を ξn(t) とします。 ときの任意の初期値は x(t0) = x1e1 +x2e2 +· · ·+xnen をみたすもの 任意の有界閉区間に対しては,ノルムが連続であること ,Lipschitz 条件(講義第5回参照)が成り立っている 程式の解は一意です。■ 方程式 x′ = A(t)x について,2. の「解が n 次元ベクト 。そこで,n 次元の基本ベクトル e1 = (1, 0, · · · , 0), e2 = 期値 x(t0) = e1 をみたす x′ = A(t)x の特殊解を ξ1(t), ,初期値 x(t0) = en をみたす特殊解を ξn(t) とします。 ときの任意の初期値は x(t0) = x1e1 +x2e2 +· · ·+xnen 11. 6) http://racco.mikeneko.jp/ 2/5 ページ をみたすもの 連続関数とすると,それを考えている区間内の任意の有界閉区間に から ∥A(t)∥ には上限が存在します。 このことは,(6) 式の1階微分方程式について,Lipschitz 条件( ことを示しています。したがって,この微分方程式の解は一意です 条件 2. がなりたつことの証明 次に,斉次形の方程式 x′ = A(t)x ル空間をなす」ことの証明を示します。 n 階の方程式の場合,ベクトル x は n 次元です。そこで,n 次元の (0, 1, 0, · · · , 0), . . . , en = (0, 0, · · · , 1) を考え,初期値 x(t0) = e1 を 初期値 x(t0) = e2 をみたす特殊解を ξ2(t),· · · ,初期値 x(t0) = e x′ = A(t)x の一般解を x(t) とすると,t = t0 のときの任意の初期 の形で表すことができます。 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度秋学期) 第7回 (2014. 11. 6) 連続関数とすると,それを考えている区間内の任意の有界閉区間に から ∥A(t)∥ には上限が存在します。 このことは,(6) 式の1階微分方程式について,Lipschitz 条件( ことを示しています。したがって,この微分方程式の解は一意です 条件 2. がなりたつことの証明 次に,斉次形の方程式 x′ = A(t)x ル空間をなす」ことの証明を示します。 n 階の方程式の場合,ベクトル x は n 次元です。そこで,n 次元の基 (0, 1, 0, · · · , 0), . . . , en = (0, 0, · · · , 1) を考え,初期値 x(t0) = e1 をみ 初期値 x(t0) = e2 をみたす特殊解を ξ2(t),· · · ,初期値 x(t0) = en x′ = A(t)x の一般解を x(t) とすると,t = t0 のときの任意の初期値 の形で表すことができます。 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度秋学期) 第7回 (2014. 11. 6) 初期値 初期値
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2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 条件2の証明の概略 2.1次独立な特殊解の1次結合で一般解が表せる は,2次元の 基本ベクトル このことは,(??) 式の1 ことを示しています。した 条件 2.
がなりたつことの証 ル空間をなす」ことの証明 n 階の方程式の場合,ベク (0, 1, 0, · · · , 0), . . . , en = (0 初期値 x(t0) = e2 をみたす e1 = (1, 0), e2 = (0, 1) 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 いる区間内の任意の有界閉区間に対しては,ノルムが連続であること 。 程式について,Lipschitz 条件(講義第5回参照)が成り立っている ,この微分方程式の解は一意です。■ に,斉次形の方程式 x′ = A(t)x について,2. の「解が n 次元ベクト ます。 は n 次元です。そこで,n 次元の基本ベクトル e1 = (1, 0, · · · , 0), e2 = 1) を考え,初期値 x(t0) = e1 をみたす x′ = A(t)x の特殊解を ξ1(t), を ξ2(t),· · · ,初期値 x(t0) = en をみたす特殊解を ξn(t) とします。 ると,t = t0 のときの任意の初期値は x(t0) = x1e1 +x2e2 +· · ·+xnen ) 第7回 (2014. 11. 6) http://racco.mikeneko.jp/ 2/5 ページ の特殊解を,2つ考える リッドノルムではそうなります。そこで,問題の関数を 任意の有界閉区間に対しては,ノルムが連続であること ,Lipschitz 条件(講義第5回参照)が成り立っている 程式の解は一意です。■ 方程式 x′ = A(t)x について,2. の「解が n 次元ベクト 。そこで,n 次元の基本ベクトル e1 = (1, 0, · · · , 0), e2 = 期値 x(t0) = e1 をみたす x′ = A(t)x の特殊解を ξ1(t), ,初期値 x(t0) = en をみたす特殊解を ξn(t) とします。 ときの任意の初期値は x(t0) = x1e1 +x2e2 +· · ·+xnen をみたすもの 任意の有界閉区間に対しては,ノルムが連続であること ,Lipschitz 条件(講義第5回参照)が成り立っている 程式の解は一意です。■ 方程式 x′ = A(t)x について,2. の「解が n 次元ベクト 。そこで,n 次元の基本ベクトル e1 = (1, 0, · · · , 0), e2 = 期値 x(t0) = e1 をみたす x′ = A(t)x の特殊解を ξ1(t), ,初期値 x(t0) = en をみたす特殊解を ξn(t) とします。 ときの任意の初期値は x(t0) = x1e1 +x2e2 +· · ·+xnen 11. 6) http://racco.mikeneko.jp/ 2/5 ページ をみたすもの 連続関数とすると,それを考えている区間内の任意の有界閉区間に から ∥A(t)∥ には上限が存在します。 このことは,(6) 式の1階微分方程式について,Lipschitz 条件( ことを示しています。したがって,この微分方程式の解は一意です 条件 2. がなりたつことの証明 次に,斉次形の方程式 x′ = A(t)x ル空間をなす」ことの証明を示します。 n 階の方程式の場合,ベクトル x は n 次元です。そこで,n 次元の (0, 1, 0, · · · , 0), . . . , en = (0, 0, · · · , 1) を考え,初期値 x(t0) = e1 を 初期値 x(t0) = e2 をみたす特殊解を ξ2(t),· · · ,初期値 x(t0) = e x′ = A(t)x の一般解を x(t) とすると,t = t0 のときの任意の初期 の形で表すことができます。 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度秋学期) 第7回 (2014. 11. 6) 連続関数とすると,それを考えている区間内の任意の有界閉区間に から ∥A(t)∥ には上限が存在します。 このことは,(6) 式の1階微分方程式について,Lipschitz 条件( ことを示しています。したがって,この微分方程式の解は一意です 条件 2. がなりたつことの証明 次に,斉次形の方程式 x′ = A(t)x ル空間をなす」ことの証明を示します。 n 階の方程式の場合,ベクトル x は n 次元です。そこで,n 次元の基 (0, 1, 0, · · · , 0), . . . , en = (0, 0, · · · , 1) を考え,初期値 x(t0) = e1 をみ 初期値 x(t0) = e2 をみたす特殊解を ξ2(t),· · · ,初期値 x(t0) = en x′ = A(t)x の一般解を x(t) とすると,t = t0 のときの任意の初期値 の形で表すことができます。 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度秋学期) 第7回 (2014. 11. 6) 初期値 初期値
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2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 条件2の証明の概略 2.1次独立な特殊解の1次結合で一般解が表せる この特殊解一方,特殊解 ξ1(t), ξ2(t),
. . . , ξn(t) は1次独立です。なぜならば,c1ξ1(t)+ がなりたっているとする時,t = t0 でもなりたつので代入すると,c1ξ1(t0) + c c1e1 + c2e2 + · · · + cnen = 0 となります。e1, e2, . . . , en は1次独立ですか c1 = c2 = · · · = cn = 0 のときだけだからです。 ここで,特殊解 ξ1(t), ξ2(t), . . . , ξn(t) の1次結合 x1ξ1(t) + x2ξ2(t) + · · · + x のとき,この特殊解の初期条件から,この1次結合はやはり x1e1 + x2e2 + · は,1次独立。本当? は,2次元の 基本ベクトル このことは,(??) 式の1 ことを示しています。した 条件 2. がなりたつことの証 ル空間をなす」ことの証明 n 階の方程式の場合,ベク (0, 1, 0, · · · , 0), . . . , en = (0 初期値 x(t0) = e2 をみたす e1 = (1, 0), e2 = (0, 1) 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 いる区間内の任意の有界閉区間に対しては,ノルムが連続であること 。 程式について,Lipschitz 条件(講義第5回参照)が成り立っている ,この微分方程式の解は一意です。■ に,斉次形の方程式 x′ = A(t)x について,2. の「解が n 次元ベクト ます。 は n 次元です。そこで,n 次元の基本ベクトル e1 = (1, 0, · · · , 0), e2 = 1) を考え,初期値 x(t0) = e1 をみたす x′ = A(t)x の特殊解を ξ1(t), を ξ2(t),· · · ,初期値 x(t0) = en をみたす特殊解を ξn(t) とします。 ると,t = t0 のときの任意の初期値は x(t0) = x1e1 +x2e2 +· · ·+xnen ) 第7回 (2014. 11. 6) http://racco.mikeneko.jp/ 2/5 ページ の特殊解を,2つ考える リッドノルムではそうなります。そこで,問題の関数を 任意の有界閉区間に対しては,ノルムが連続であること ,Lipschitz 条件(講義第5回参照)が成り立っている 程式の解は一意です。■ 方程式 x′ = A(t)x について,2. の「解が n 次元ベクト 。そこで,n 次元の基本ベクトル e1 = (1, 0, · · · , 0), e2 = 期値 x(t0) = e1 をみたす x′ = A(t)x の特殊解を ξ1(t), ,初期値 x(t0) = en をみたす特殊解を ξn(t) とします。 ときの任意の初期値は x(t0) = x1e1 +x2e2 +· · ·+xnen をみたすもの 任意の有界閉区間に対しては,ノルムが連続であること ,Lipschitz 条件(講義第5回参照)が成り立っている 程式の解は一意です。■ 方程式 x′ = A(t)x について,2. の「解が n 次元ベクト 。そこで,n 次元の基本ベクトル e1 = (1, 0, · · · , 0), e2 = 期値 x(t0) = e1 をみたす x′ = A(t)x の特殊解を ξ1(t), ,初期値 x(t0) = en をみたす特殊解を ξn(t) とします。 ときの任意の初期値は x(t0) = x1e1 +x2e2 +· · ·+xnen 11. 6) http://racco.mikeneko.jp/ 2/5 ページ をみたすもの 連続関数とすると,それを考えている区間内の任意の有界閉区間に から ∥A(t)∥ には上限が存在します。 このことは,(6) 式の1階微分方程式について,Lipschitz 条件( ことを示しています。したがって,この微分方程式の解は一意です 条件 2. がなりたつことの証明 次に,斉次形の方程式 x′ = A(t)x ル空間をなす」ことの証明を示します。 n 階の方程式の場合,ベクトル x は n 次元です。そこで,n 次元の (0, 1, 0, · · · , 0), . . . , en = (0, 0, · · · , 1) を考え,初期値 x(t0) = e1 を 初期値 x(t0) = e2 をみたす特殊解を ξ2(t),· · · ,初期値 x(t0) = e x′ = A(t)x の一般解を x(t) とすると,t = t0 のときの任意の初期 の形で表すことができます。 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度秋学期) 第7回 (2014. 11. 6) 連続関数とすると,それを考えている区間内の任意の有界閉区間に から ∥A(t)∥ には上限が存在します。 このことは,(6) 式の1階微分方程式について,Lipschitz 条件( ことを示しています。したがって,この微分方程式の解は一意です 条件 2. がなりたつことの証明 次に,斉次形の方程式 x′ = A(t)x ル空間をなす」ことの証明を示します。 n 階の方程式の場合,ベクトル x は n 次元です。そこで,n 次元の基 (0, 1, 0, · · · , 0), . . . , en = (0, 0, · · · , 1) を考え,初期値 x(t0) = e1 をみ 初期値 x(t0) = e2 をみたす特殊解を ξ2(t),· · · ,初期値 x(t0) = en x′ = A(t)x の一般解を x(t) とすると,t = t0 のときの任意の初期値 の形で表すことができます。 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度秋学期) 第7回 (2014. 11. 6) 初期値 初期値
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2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 本当に一般解であるためには 2つの関数が1次独立とは C1x1(t) + C2x2(t)
= 0 がどんな t についても なりたつのは,C1 = C2 = 0 のときだけ x1 x2 x1 x2 ⃝
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2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 本当に一般解であるためには 2つの関数が1次独立とは C1x1(t) + C2x2(t)
= 0 がどんな t についても なりたつのは,C1 = C2 = 0 のときだけ x1 x2 x1 x2 ⃝
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2015年度秋学期 A.Asano,KansaiUniv. 条件2の証明の概略 2.1次独立な特殊解の1次結合で一般解が表せる この特殊解一方,特殊解 ξ1(t), ξ2(t),
. . . , ξn(t) は1次独立です。なぜならば,c1ξ1(t)+ がなりたっているとする時,t = t0 でもなりたつので代入すると,c1ξ1(t0) + c c1e1 + c2e2 + · · · + cnen = 0 となります。e1, e2, . . . , en は1次独立ですか c1 = c2 = · · · = cn = 0 のときだけだからです。 ここで,特殊解 ξ1(t), ξ2(t), . . . , ξn(t) の1次結合 x1ξ1(t) + x2ξ2(t) + · · · + x のとき,この特殊解の初期条件から,この1次結合はやはり x1e1 + x2e2 + · このことは,一般解 x(t) と,上記の特殊解の1次結合 x1ξ1(t) + x2ξ2(t) + · は,1次独立 は,2次元の 基本ベクトル ことを示しています。した 条件 2. がなりたつことの証 ル空間をなす」ことの証明 n 階の方程式の場合,ベク (0, 1, 0, · · · , 0), . . . , en = (0 初期値 x(t0) = e2 をみたす e1 = (1, 0), e2 = (0, 1) 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 程式について,Lipschitz 条件(講義第5回参照)が成り立っている ,この微分方程式の解は一意です。■ に,斉次形の方程式 x′ = A(t)x について,2. の「解が n 次元ベクト ます。 は n 次元です。そこで,n 次元の基本ベクトル e1 = (1, 0, · · · , 0), e2 = 1) を考え,初期値 x(t0) = e1 をみたす x′ = A(t)x の特殊解を ξ1(t), を ξ2(t),· · · ,初期値 x(t0) = en をみたす特殊解を ξn(t) とします。 ると,t = t0 のときの任意の初期値は x(t0) = x1e1 +x2e2 +· · ·+xnen ) 第7回 (2014. 11. 6) http://racco.mikeneko.jp/ 2/5 ページ の特殊解を,2つ考える 任意の有界閉区間に対しては,ノルムが連続であること ,Lipschitz 条件(講義第5回参照)が成り立っている 程式の解は一意です。■ 方程式 x′ = A(t)x について,2. の「解が n 次元ベクト 。そこで,n 次元の基本ベクトル e1 = (1, 0, · · · , 0), e2 = 期値 x(t0) = e1 をみたす x′ = A(t)x の特殊解を ξ1(t), ,初期値 x(t0) = en をみたす特殊解を ξn(t) とします。 ときの任意の初期値は x(t0) = x1e1 +x2e2 +· · ·+xnen 11. 6) http://racco.mikeneko.jp/ 2/5 ページ をみたすもの ,Lipschitz 条件(講義第5回参照)が成り立っている 程式の解は一意です。■ 方程式 x′ = A(t)x について,2. の「解が n 次元ベクト 。そこで,n 次元の基本ベクトル e1 = (1, 0, · · · , 0), e2 = 期値 x(t0) = e1 をみたす x′ = A(t)x の特殊解を ξ1(t), ,初期値 x(t0) = en をみたす特殊解を ξn(t) とします。 ときの任意の初期値は x(t0) = x1e1 +x2e2 +· · ·+xnen 11. 6) http://racco.mikeneko.jp/ 2/5 ページ をみたすもの このことは,(6) 式の1階微分方程式について,Lipschitz 条件( ことを示しています。したがって,この微分方程式の解は一意です 条件 2. がなりたつことの証明 次に,斉次形の方程式 x′ = A(t)x ル空間をなす」ことの証明を示します。 n 階の方程式の場合,ベクトル x は n 次元です。そこで,n 次元の (0, 1, 0, · · · , 0), . . . , en = (0, 0, · · · , 1) を考え,初期値 x(t0) = e1 を 初期値 x(t0) = e2 をみたす特殊解を ξ2(t),· · · ,初期値 x(t0) = e x′ = A(t)x の一般解を x(t) とすると,t = t0 のときの任意の初期 の形で表すことができます。 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度秋学期) 第7回 (2014. 11. 6) から ∥A(t)∥ には上限が存在します。 このことは,(6) 式の1階微分方程式について,Lipschitz 条件( ことを示しています。したがって,この微分方程式の解は一意です 条件 2. がなりたつことの証明 次に,斉次形の方程式 x′ = A(t)x ル空間をなす」ことの証明を示します。 n 階の方程式の場合,ベクトル x は n 次元です。そこで,n 次元の基 (0, 1, 0, · · · , 0), . . . , en = (0, 0, · · · , 1) を考え,初期値 x(t0) = e1 をみ 初期値 x(t0) = e2 をみたす特殊解を ξ2(t),· · · ,初期値 x(t0) = en x′ = A(t)x の一般解を x(t) とすると,t = t0 のときの任意の初期値 の形で表すことができます。 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度秋学期) 第7回 (2014. 11. 6) 初期値 初期値