9. - 9 -
【Phase1】
組織の変化に関する仮説⽴案
n プロジェクト概要
n 前提とする考え⽅
n 共通する「前提条件」
n 「個⼈」の変化
n 「社会」の変化
n 2つのマトリクスの読み解き⽅
n 「社会」×「個⼈」の4つのシナリオ
n 調査で検証したい「問い」
n Appendix
10. - 10 -
組織を取り巻く「確実な変化」
n 組織を取り巻く状況のうち、「影響が⼤きく、確実に起きる(既に起きている)変化」として、以下の
要因について考慮した
「地球環境」というリミット
l 企業のあらゆる活動の上限として「地
球環境」が認識され始めている
(ex. SDGs、ESG投資、etc)
l 気候変動対策を中⼼に、限りある地球
資源を前提とした組織運営が必要とな
る
多様な「ステークホルダー」
l 株主の利益を中⼼とした時代から、企
業活動に関連する多様なステークホル
ダーを考慮した組織運営が求められる
(ex. ステークホルダー資本主義)
l すなわち、多元的な価値基準を考慮し
た組織運営が必要となる
「⾼齢化」と「少⼦化」
l ⽇本は若年⼈⼝の減少、⾼齢者⼈⼝の
増加が同時に進⾏し、社会構造全体と
しての変化が求められる
l 2040年には⽇本の労働⼈⼝の中⼼が
65-69歳となる
「働き⽅」の多様化
l 新型コロナにより、社会全体としてリ
モートワークに対する適応が進んだ
l オフィスワークとの併⽤(週3⽇出勤
など)の推進など、多少のトレンド変
化はありうるが、「すべて出社前提」
の世界に戻る可能性は低い
「世代」による価値観
l 世代により働くことに関する価値観が
少しずつ変化している(ex.Z世代)
l 「世代」という区切り⽅が解像度が⾼
くない可能性もあるが、⼀定の変化の
トレンドがあることは⾒込まれる
11. - 11 -
(参考)Kick-Offミーティング / グラレコ
n Kick-Offミーティングでは、「短い時間軸での変化」「⻑い時間軸での変化」について、参加メンバーが
感じることを幅広く場に出すことから始めた
13. - 13 -
(参考)Phase1ミーティング / 組織を取り巻くトレンド(4つの仮説)
n Phase1のプロジェクトメンバーによって、「組織を取り巻くトレンド」についても幅広く検討する時間
を取り、以下の4つの仮説が上がってきた
①「⾼付加価値Helper」の存在
l ソース理論(Source Principle)では “Source”,
“Specific Source”, “Helper” の3つに区分され、
Helperは時間・スキルを提供する⼈を指す
l 組織の中では、「⾼付加価値のhelper」が強く求めら
れる構造にあるのではないか︖
l それが技術の浸透(DXなど)、産業構造の転換、働
く価値観の変化などに伴って変化する可能性がある
③ 世界の中での⽇本の地⽅化
l 端的に⾔えばグローバルの中で存在感が低下している
l 辺境になることによって真の変⾰が起こりやすくなる
可能性もある(機会)
l ⼀⽅、⼈材の流出は起こりやすくなる(脅威)
② 「サバイブモード」によるドライブ
l 総じて⼈⽣を「サバイブ」のモードで⽣きることが多
く感じる
l それはどのような環境によって引き起こされるのか︖
(インターネットによる情報の可視化、育った環境や
親の価値観、など)
l サバイブが外発的だとすれば、その反対は︖フロー、
没頭、楽しさなど、内発的なもの︖
④ 「⽣態系」としての組織観
l 組織を単⼀の境界線で捉えず、全体としての⽣態系と
して捉えることはできるかもしれない
l 組織内⽣態系と、組織間⽣態系の2つの発展可能性は
ありそう
l 具体的にユニークな実例も登場してきている
14. - 14 -
【Phase1】
組織の変化に関する仮説⽴案
n プロジェクト概要
n 前提とする考え⽅
n 共通する「前提条件」
n 「個⼈」の変化
n 「社会」の変化
n 2つのマトリクスの読み解き⽅
n 「社会」×「個⼈」の4つのシナリオ
n 調査で検証したい「問い」
n Appendix
15. - 15 -
「個⼈」の変化︓2つの軸
n 個⼈の変化のトレンドを捉えるに当たり、縦軸には「希望する所属の仕⽅」(流動的←→固定的)を取り、
横軸には「主なドライバー」(⾃⼰表現←→サバイブ)を取った
流動的な
所属を望む
固定的な
所属を望む
⾃⼰表現を
重視
サバイブを
重視
個⼈の変化
A
B
C D
23. - 23 -
【Phase1】
組織の変化に関する仮説⽴案
n プロジェクト概要
n 前提とする考え⽅
n 共通する「前提条件」
n 「個⼈」の変化
n 「社会」の変化
n 2つのマトリクスの読み解き⽅
n 「社会」×「個⼈」の4つのシナリオ
n 調査で検証したい「問い」
n Appendix
27. - 27 -
【Phase1】
組織の変化に関する仮説⽴案
n プロジェクト概要
n 前提とする考え⽅
n 共通する「前提条件」
n 「個⼈」の変化
n 「社会」の変化
n 2つのマトリクスの読み解き⽅
n 「社会」×「個⼈」の4つのシナリオ
n 調査で検証したい「問い」
n Appendix
28. - 28 -
2つのマトリクスの読み解き⽅①︓「社会の変化」
n 「組織」の未来の姿の洞察のために「社会」と「個⼈」の変化を掛け合わせて考える
n 「社会の変化」は、4つの象限のいずれか1つが実現する(いずれも25%の確率で発⽣する)ものとして扱う
社会の変化
l 4象限の「どれか1つ」が実現する
l 発⽣確率はいずれも25%
25% 25%
25% 25%
29. - 29 -
2つのマトリクスの読み解き⽅②︓「個⼈の変化」
n 「組織」の未来の姿の洞察のために「社会」と「個⼈」の変化を掛け合わせて考える
n 「個⼈の変化」では、⼈が4つの象限の中からいずれか1つの「選択」し、その分布の結果として社会全体が
変化する
個⼈の変化
l ⼀⼈⼀⼈が「選択」する
l その選択結果の分布として社会全体が変化する
30. - 30 -
2つのマトリクスの読み解き⽅③︓「社会の変化」×「個⼈の変化」
n 2つのマトリクスを掛け合わせるに当たっては、「もし社会の変化がⅠだったときに」「個⼈の変化はどこに
分布する可能性が⾼いか︖」を想定する
個⼈の変化
社会の変化
もし社会の変化が
【Ⅰ︓世界市場】だったならば、
個⼈の変化は
どこに分布する可能性が⾼いか︖
︖ ︖
︖ ︖
( if ) ( then )
31. - 31 -
【Phase1】
組織の変化に関する仮説⽴案
n プロジェクト概要
n 前提とする考え⽅
n 共通する「前提条件」
n 「個⼈」の変化
n 「社会」の変化
n 2つのマトリクスの読み解き⽅
n 「社会」×「個⼈」の4つのシナリオ
n 調査で検証したい「問い」
n Appendix
32. - 32 -
シナリオ① /【Ⅰ︓世界市場】の社会
n 【Ⅰ︓世界市場】の社会では、個⼈は【A︓ビジネスアスリート】の⽣き⽅と最も相性が良い
n 逆に【C︓私たちの組織】は経済原理が強い1つの⼤きな市場とは相性が悪く、⽣き残れる組織が多くない
個⼈の変化
社会の変化
世界市場
33. - 33 -
シナリオ② / 【Ⅱ︓SDGs2.0】の社会
n 【Ⅱ︓SDGs2.0】だった場合、個⼈は【A︓ビジネスアスリート】と【B︓分⼈的な仕事観】が両⽅あり得る
(この2つを⾏き来する⼈も増える)
n この社会では、【D︓⽇本型経営2.0】は変化の⼤きさに⽣き残れるか否かがシビアに問われる
社会の変化
SDGs2.0
個⼈の変化
34. - 34 -
シナリオ③ / 【Ⅲ︓地域内循環】の社会
n 【Ⅲ︓地域内循環】の社会では、【C︓私たちの組織】と【D︓⽇本型経営2.0】を選択する個⼈が増える
n 【A︓ビジネスアスリート】の働き⽅とマッチする組織が少なく、個⼈の⽣き⽅としても選択されづらい
社会の変化
地域内循環
個⼈の変化
35. - 35 -
シナリオ④ / 【Ⅳ︓社会間競争】の社会
n 【Ⅳ︓社会間競争】の社会では【D︓⽇本型経営2.0】の働き⽅と最も相性が良い
n 逆に【B︓分⼈的な仕事観】のような⾃⼰表現を重視した多所属は活躍する機会が少ない
社会の変化
社会間競争
個⼈の変化
37. - 37 -
【Phase1】
組織の変化に関する仮説⽴案
n プロジェクト概要
n 前提とする考え⽅
n 共通する「前提条件」
n 「個⼈」の変化
n 「社会」の変化
n 2つのマトリクスの読み解き⽅
n 「社会」×「個⼈」の4つのシナリオ
n 調査で検証したい「問い」
n Appendix
40. - 40 -
【Phase1】
組織の変化に関する仮説⽴案
n プロジェクト概要
n 前提とする考え⽅
n 共通する「前提条件」
n 「個⼈」の変化
n 「社会」の変化
n 2つのマトリクスの読み解き⽅
n 「社会」×「個⼈」の4つのシナリオ
n 調査で検証したい「問い」
n Appendix