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「社会」と「個⼈」の変化から考察する
これからの「組織」の姿
仮説検証フェーズ(Phase 1)
2021年9⽉〜2021年10⽉
- 2 -
【Phase1】
組織の変化に関する仮説⽴案
n プロジェクト概要
n 前提とする考え⽅
n 共通する「前提条件」
n 「個⼈」の変化
n 「社会」の変化
n 2つのマトリクスの読み解き⽅
n 「社会」×「個⼈」の4つのシナリオ
n 調査で検証したい「問い」
n Appendix
- 3 -
プロジェクトの⽬的
n 社会環境・経営環境の変化は、企業に⼤きな影響を与える
n 短期的な変化では、コロナ禍によるリモートワークの普及や仕事のオンライン化、
副業解禁など働き⽅の変化。中・⻑期的にはダイバーシティ&インクルージョンや
SDGs・ESGを考慮した持続可能性への取り組み
n 企業は経営に直結する環境変化を予測し、その変化に対応していく必要がある
n 本プロジェクトは、⼤⼩様々な変化のトレンドを幅広く視野に⼊れながら、
「様々な経営環境の変化がある中で、何に優先的に対応するべきか︖」
「その変化に対応するための具体的な組織運営の打ち⼿は︖」
を検討・発信していくことを⽬的として発⾜
(参考リンク︓2021年9⽉9⽇プレスリリース)
Thinkings、⽇本企業における「経営環境の変化」と変化に対応していくための「これからの組織運営」について
考える組織再考計画(Re-Thinking Organizationsプロジェクト)を発⾜
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000045.000055762.html
- 4 -
プロジェクトの全体像
n 本プロジェクトは、以下の3つのフェーズに分けて進⾏する。そのうち、本資料はPhase1について扱う
- 5 -
【Phase1】
組織の変化に関する仮説⽴案
n プロジェクト概要
n 前提とする考え⽅
n 共通する「前提条件」
n 「個⼈」の変化
n 「社会」の変化
n 2つのマトリクスの読み解き⽅
n 「社会」×「個⼈」の4つのシナリオ
n 調査で検証したい「問い」
n Appendix
- 6 -
組織運営に影響を及ぼしている変化
前提とする考え⽅①
n 組織運営には、短期〜⻑期の様々な時間軸での変化が影響を及ぼしている
n しかし、すべての変化のトレンドにキャッチアップし、さらにその中で「どのトレンドをより優先して
注視すべきか︖」を⾒極めることは難しい
これまで これから
今
⻑期的な時間軸
の変化
中期的な時間軸
の変化
短期的な時間軸
の変化
- 7 -
前提とする考え⽅②
n 今回のプロジェクトでは、多様な変化のトレンドを考慮するに当たって、今回はシナリオプランニング
の考え⽅を⽤いる
n 【影響度︓⼤】×【不確実性︓低】要因については、共通の前提条件として捉える
n 【影響度︓⼤】×【不確実性︓⾼】要因の中から、優先的に考慮すべき2つを絞り込む
不確実性マトリクス
影響度
⼤
⼩
不確実性
低 ⾼
(基本的に考慮しない)
考慮すべき要因を
選択する
前提条件として
織り込む
n XXXXXXX
n YYYYYYYY
n ZZZZZZZZZ
シナリオ・プランニング
共通の前提条件
- 8 -
前提とする考え⽅③
n 「組織」の変化は、「社会」と「個⼈」の2つの変化からそれぞれ影響を受けている、という前提を置く
n その上で、「個⼈」の変化と「社会」の変化をそれぞれ洞察した上で、その変化が実現した際の「組織」の
在り⽅について検討する
影響ピラミッド
「個⼈」
の変化
「組織」
の変化
「社会」
の変化
組織は、個⼈と社会
それぞれから影響を
受ける
「個⼈」の変化
「社会」の変化
- 9 -
【Phase1】
組織の変化に関する仮説⽴案
n プロジェクト概要
n 前提とする考え⽅
n 共通する「前提条件」
n 「個⼈」の変化
n 「社会」の変化
n 2つのマトリクスの読み解き⽅
n 「社会」×「個⼈」の4つのシナリオ
n 調査で検証したい「問い」
n Appendix
- 10 -
組織を取り巻く「確実な変化」
n 組織を取り巻く状況のうち、「影響が⼤きく、確実に起きる(既に起きている)変化」として、以下の
要因について考慮した
「地球環境」というリミット
l 企業のあらゆる活動の上限として「地
球環境」が認識され始めている
(ex. SDGs、ESG投資、etc)
l 気候変動対策を中⼼に、限りある地球
資源を前提とした組織運営が必要とな
る
多様な「ステークホルダー」
l 株主の利益を中⼼とした時代から、企
業活動に関連する多様なステークホル
ダーを考慮した組織運営が求められる
(ex. ステークホルダー資本主義)
l すなわち、多元的な価値基準を考慮し
た組織運営が必要となる
「⾼齢化」と「少⼦化」
l ⽇本は若年⼈⼝の減少、⾼齢者⼈⼝の
増加が同時に進⾏し、社会構造全体と
しての変化が求められる
l 2040年には⽇本の労働⼈⼝の中⼼が
65-69歳となる
「働き⽅」の多様化
l 新型コロナにより、社会全体としてリ
モートワークに対する適応が進んだ
l オフィスワークとの併⽤(週3⽇出勤
など)の推進など、多少のトレンド変
化はありうるが、「すべて出社前提」
の世界に戻る可能性は低い
「世代」による価値観
l 世代により働くことに関する価値観が
少しずつ変化している(ex.Z世代)
l 「世代」という区切り⽅が解像度が⾼
くない可能性もあるが、⼀定の変化の
トレンドがあることは⾒込まれる
- 11 -
(参考)Kick-Offミーティング / グラレコ
n Kick-Offミーティングでは、「短い時間軸での変化」「⻑い時間軸での変化」について、参加メンバーが
感じることを幅広く場に出すことから始めた
- 12 -
(参考)Kick-Offミーティング / 経営全般に関するトレンド
「雇⽤」という概念の
融解
労働法制改⾰
集約志向 →
分散志向
積分的⽬標志向 →
微分的⽬的志向
直線的な運営 →
曲線的な運営
思考(論理性)優位 →
直観(創造性)優位
ポジティブな未来像 →
今現在の意味
資源チャネルの確保
⼀次産業の担い⼿不⾜、
ロボット化
資本主義社会の変化
テクノロジーと⽣命体
の融合の技術
多層空間での
⽣活スタイル
成⼈発達を⽀援する
技術
ライフスタイル・⽣態
系の分離
宇宙拠点の
資源・領地化
武器や軍事⼒の
トレンド
機械的な組織 →
⽣命的な組織
成⻑ → 持続
知識労働へのテクノロ
ジーの普及
コーポレートガバナン
ス、ESG経営の推進
ワーケーションの推進
若者の競争意欲の低下
グローバル社会での
⽇本の地位低下
メディアの主軸の移⾏
GDPを下げるビジネス
の繁栄
⽂化の放棄
ジョブホッピングの
通例化
アフターコロナへの
対応
インフルエンサーの
世代交代
シャーデンフロイデ・
スパイラル
今、ここ、現物、とい
う⽇本バイアスの弊害
なんちゃってスペシャリ
スト・ジェネラリスト
多様な所属の⼀般化
スタートアップ
エコシステムの成熟
Diversity & inclusionの
成熟
n Kick-Offミーティングでは、「短い時間軸での変化」「⻑い時間軸での変化」について、参加メンバーが
感じることを幅広く場に出すことから始めた
- 13 -
(参考)Phase1ミーティング / 組織を取り巻くトレンド(4つの仮説)
n Phase1のプロジェクトメンバーによって、「組織を取り巻くトレンド」についても幅広く検討する時間
を取り、以下の4つの仮説が上がってきた
①「⾼付加価値Helper」の存在
l ソース理論(Source Principle)では “Source”,
“Specific Source”, “Helper” の3つに区分され、
Helperは時間・スキルを提供する⼈を指す
l 組織の中では、「⾼付加価値のhelper」が強く求めら
れる構造にあるのではないか︖
l それが技術の浸透(DXなど)、産業構造の転換、働
く価値観の変化などに伴って変化する可能性がある
③ 世界の中での⽇本の地⽅化
l 端的に⾔えばグローバルの中で存在感が低下している
l 辺境になることによって真の変⾰が起こりやすくなる
可能性もある(機会)
l ⼀⽅、⼈材の流出は起こりやすくなる(脅威)
② 「サバイブモード」によるドライブ
l 総じて⼈⽣を「サバイブ」のモードで⽣きることが多
く感じる
l それはどのような環境によって引き起こされるのか︖
(インターネットによる情報の可視化、育った環境や
親の価値観、など)
l サバイブが外発的だとすれば、その反対は︖フロー、
没頭、楽しさなど、内発的なもの︖
④ 「⽣態系」としての組織観
l 組織を単⼀の境界線で捉えず、全体としての⽣態系と
して捉えることはできるかもしれない
l 組織内⽣態系と、組織間⽣態系の2つの発展可能性は
ありそう
l 具体的にユニークな実例も登場してきている
- 14 -
【Phase1】
組織の変化に関する仮説⽴案
n プロジェクト概要
n 前提とする考え⽅
n 共通する「前提条件」
n 「個⼈」の変化
n 「社会」の変化
n 2つのマトリクスの読み解き⽅
n 「社会」×「個⼈」の4つのシナリオ
n 調査で検証したい「問い」
n Appendix
- 15 -
「個⼈」の変化︓2つの軸
n 個⼈の変化のトレンドを捉えるに当たり、縦軸には「希望する所属の仕⽅」(流動的←→固定的)を取り、
横軸には「主なドライバー」(⾃⼰表現←→サバイブ)を取った
流動的な
所属を望む
固定的な
所属を望む
⾃⼰表現を
重視
サバイブを
重視
個⼈の変化
A
B
C D
- 16 -
「個⼈」の変化︓2つの軸
n 個⼈の変化のトレンドを捉えるに当たり、縦軸には「希望する所属の仕⽅」(流動的←→固定的)を取り、
横軸には「主なドライバー」(⾃⼰表現←→サバイブ)を取った
流動的な
所属を望む
固定的な
所属を望む
⾃⼰表現を
重視
サバイブを
重視
個⼈の変化
希望する所属
流動的な所属を望む
• 様々な組織を渡り歩く
• 所属期間が短くても気にしない
(本⼈も、周囲も)
• 同時に複数の組織にも所属する
A
B
C D
固定的な所属を望む
• 同じ組織にずっと所属する
• 所属期間が⻑いほうが好まれる
• 所属先は1つが多い
主なドライバー
⾃⼰表現を重視する
• 内発的な欲求を重視する
• 働くことも⼤切にする価値観の
表現⼿段の1つである
サバイブを重視する
• 外発的な基準を重視する
(特に「稼ぐ」こと)
• 働くことは経済的な安⼼・安全
を満たす⼿段である
- 17 -
「個⼈」の変化︓4つの世界
n 4つの象限がそれぞれどのような世界なのか︖を具体的にイメージを深めた
n その上で、「ビジネスアスリート」「分⼈的な仕事観」「私たちの組織」「⽇本型経営2.0」と名付けた
- 18 -
A︓ビジネスアスリート
より良いキャリアを⽬指し、
積極的に様々な組織を渡り歩く
よい「職業」であることが
重要になる
採⽤の判断は「スキル」が
より重視される
スキルを精度⾼く判断できる
サービスの需要が⾼まる
⼀定の閾値を超える⼈々は
楽しく働ける
企業は⼈の出⼊りが多いこと
を前提に組織を作る
- 19 -
B︓分⼈的な仕事観
⼈は様々な組織に同時に
所属する
それぞれの組織で⾃分の
「⼀部分」を表現する
ある組織で「⾃⼰表現」をしながら、
別の組織で「稼ぐ」⼈も増える
⼈を引きつける
「分かりやすさ」が⼤事になる
多くの組織が⽣まれ、
多くが解散する
⻑期的な取り組みは
⽣まれづらなる︖
- 20 -
C︓私たちの組織
深く共感する組織に、
⻑く居続ける
⾃分が何を⼤切にするか︖の
明確化が強く求められる
採⽤においては、組織と個⼈の価値
観の⼀致をとても丁寧に確認する
所属意識や仲間意識が
⾮常に⾼い組織になる
価値観を深め、共有する
仕組みが洗練されていく
- 21 -
D︓⽇本型経営2.0
同じ組織に⻑く所属しながら、
より稼ぐことを⽬指す
⼀度⼊社した社員は原則として
ずっと⾯倒を⾒る
「この⼈のためなら」と思われ
るリーダーが求⼼⼒を持つ
様々な仕掛けを通じて⻑く働く
ことを促進する
経験を広げるために他の組織と
の相互の⼈材交流は⾏われる
- 22 -
(参考)4つの世界の詳細
A
ビジネスアスリート
(サバイブ×流動的)
B
分⼈的な仕事観
(⾃⼰表現×流動的)
C
私たちの組織
(⾃⼰表現×固定的)
D
⽇本型経営2.0
(サバイブ×固定的)
個⼈の基本的な
振る舞い
キャリアアップを⽬指す
たくさんの組織で「⼀部
ずつ」を表現する
⾃分と周囲の⼈、⾃分と
組織の共存を図り続ける
組織内での競争から脱落
せずに勝ち残る
働きやすい⼈ スキル・能⼒が⾼い⼈
⾃⼰を主張でき、ネット
ワークが広い
異なる価値観を受容でき
る⼈
⻑期的な関係構築ができ
る⼈
働きにくい⼈ 間接的な貢献をする⼈
表現したい熱量の総量が
⾼くない⼈
⾃分の⽬線が強い
常に新しいチャレンジに
取り組みたい⼈
組織運営の基本⽅針
ジョブ単位で組織を設計
する
多様な貢献の仕⽅を共存
させる
多様性の共存 良好な共同体の持続
組織の重点施策 能⼒の⾒極め 共感の深い⾒極め
継続的な個⼈と組織の
ビジョンのすり合わせ
ポテンシャルでの採⽤と、
⼊社後のスキル育成
リーダーのイメージ
事業センスがあって
リスクテイクできる⼈
⼈を引きつける魅⼒的な
ビジョンを描ける⼈
多様な個性の発揮が共存
する場・組織を作れる⼈
「この⼈のためなら」と
思われる⼈
社会全体への
インパクト
ビジネスチャンスがある
領域に⼈や組織が集まる
社会的意義がある領域に
⼈や組織が集まる
⼩さな成果は⽣まれやす
く、⼤きな成果は⽣まれ
づらい
社会全体での安定した
価値提供
- 23 -
【Phase1】
組織の変化に関する仮説⽴案
n プロジェクト概要
n 前提とする考え⽅
n 共通する「前提条件」
n 「個⼈」の変化
n 「社会」の変化
n 2つのマトリクスの読み解き⽅
n 「社会」×「個⼈」の4つのシナリオ
n 調査で検証したい「問い」
n Appendix
- 24 -
「社会」の変化︓2つの軸
⼤きな
1つの社会
多様な
個別の社会
持続可能性の
⾵潮が加速
経済原理の
⾵潮が加速
社会の変化
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ Ⅳ
n 社会の変化のトレンドについては、縦軸に「形成される社会」(1つの社会←→個別の社会 )を取り、横軸に
は「社会における主たる⾵潮」(持続可能性←→経済原理)を取った
- 25 -
「社会」の変化︓2つの軸
⼤きな
1つの社会
多様な
個別の社会
持続可能性の
⾵潮が加速
経済原理の
⾵潮が加速
社会の変化
n 社会の変化のトレンドについては、縦軸に「形成される社会」(1つの社会←→個別の社会 )を取り、横軸に
は「社会における主たる⾵潮」(持続可能性←→経済原理)を取った
形成される社会
⼤きな1つの社会
• 1つの価値体系に集約される
• 世界は1つの⼤きな社会として
の動きを強める
• 多様な⽂化・価値観は減退する
⽅向に傾く
多様な個別の社会
• 多様な価値体系が共存する
• 世界は様々な⼩さな社会の集合
体としての動きを強める
• 社会と社会の間に開きが⽣まれ
る傾向に傾く
社会の⾵潮
持続可能性の⾵潮が加速
• 社会の中で持続可能性に関する
判断が重視される
• 経済活動は、持続可能性の担保
される範囲内でしか⾏われない
経済原理の⾵潮が加速
• 社会の中で経済合理性に関する
判断が重視される
• 持続可能性に関する取り組みは、
経済合理性の範疇内で⾏われる
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ Ⅳ
- 26 -
「社会」の変化︓4つの世界
- 27 -
【Phase1】
組織の変化に関する仮説⽴案
n プロジェクト概要
n 前提とする考え⽅
n 共通する「前提条件」
n 「個⼈」の変化
n 「社会」の変化
n 2つのマトリクスの読み解き⽅
n 「社会」×「個⼈」の4つのシナリオ
n 調査で検証したい「問い」
n Appendix
- 28 -
2つのマトリクスの読み解き⽅①︓「社会の変化」
n 「組織」の未来の姿の洞察のために「社会」と「個⼈」の変化を掛け合わせて考える
n 「社会の変化」は、4つの象限のいずれか1つが実現する(いずれも25%の確率で発⽣する)ものとして扱う
社会の変化
l 4象限の「どれか1つ」が実現する
l 発⽣確率はいずれも25%
25% 25%
25% 25%
- 29 -
2つのマトリクスの読み解き⽅②︓「個⼈の変化」
n 「組織」の未来の姿の洞察のために「社会」と「個⼈」の変化を掛け合わせて考える
n 「個⼈の変化」では、⼈が4つの象限の中からいずれか1つの「選択」し、その分布の結果として社会全体が
変化する
個⼈の変化
l ⼀⼈⼀⼈が「選択」する
l その選択結果の分布として社会全体が変化する
- 30 -
2つのマトリクスの読み解き⽅③︓「社会の変化」×「個⼈の変化」
n 2つのマトリクスを掛け合わせるに当たっては、「もし社会の変化がⅠだったときに」「個⼈の変化はどこに
分布する可能性が⾼いか︖」を想定する
個⼈の変化
社会の変化
もし社会の変化が
【Ⅰ︓世界市場】だったならば、
個⼈の変化は
どこに分布する可能性が⾼いか︖
︖ ︖
︖ ︖
( if ) ( then )
- 31 -
【Phase1】
組織の変化に関する仮説⽴案
n プロジェクト概要
n 前提とする考え⽅
n 共通する「前提条件」
n 「個⼈」の変化
n 「社会」の変化
n 2つのマトリクスの読み解き⽅
n 「社会」×「個⼈」の4つのシナリオ
n 調査で検証したい「問い」
n Appendix
- 32 -
シナリオ① /【Ⅰ︓世界市場】の社会
n 【Ⅰ︓世界市場】の社会では、個⼈は【A︓ビジネスアスリート】の⽣き⽅と最も相性が良い
n 逆に【C︓私たちの組織】は経済原理が強い1つの⼤きな市場とは相性が悪く、⽣き残れる組織が多くない
個⼈の変化
社会の変化
世界市場
- 33 -
シナリオ② / 【Ⅱ︓SDGs2.0】の社会
n 【Ⅱ︓SDGs2.0】だった場合、個⼈は【A︓ビジネスアスリート】と【B︓分⼈的な仕事観】が両⽅あり得る
(この2つを⾏き来する⼈も増える)
n この社会では、【D︓⽇本型経営2.0】は変化の⼤きさに⽣き残れるか否かがシビアに問われる
社会の変化
SDGs2.0
個⼈の変化
- 34 -
シナリオ③ / 【Ⅲ︓地域内循環】の社会
n 【Ⅲ︓地域内循環】の社会では、【C︓私たちの組織】と【D︓⽇本型経営2.0】を選択する個⼈が増える
n 【A︓ビジネスアスリート】の働き⽅とマッチする組織が少なく、個⼈の⽣き⽅としても選択されづらい
社会の変化
地域内循環
個⼈の変化
- 35 -
シナリオ④ / 【Ⅳ︓社会間競争】の社会
n 【Ⅳ︓社会間競争】の社会では【D︓⽇本型経営2.0】の働き⽅と最も相性が良い
n 逆に【B︓分⼈的な仕事観】のような⾃⼰表現を重視した多所属は活躍する機会が少ない
社会の変化
社会間競争
個⼈の変化
- 36 -
「社会の変化」×「個⼈の変化」の組み合わせまとめ
◎
◯
△
△
◯
△
△
◯
△
△
◯
◎
【Ⅰ】
世界市場
【Ⅱ】
SDGs2.0
【Ⅲ】
地域内循環
【Ⅳ】
社会間競争
【A】
ビジネス
アスリート
【B】
分⼈的
仕事観
【C】
私たちの
組織
【D】
⽇本型
経営2.0
n 「社会の変化」(Ⅰ〜Ⅳ)ごとに、主流派となる「個⼈の変化」(A〜D)との組み合わせは以下の4つ
n Phase2の実態調査では、この4つのシナリオ(【Ⅰ- A】【Ⅱ- B】【Ⅲ- C】【Ⅳ- D】)を中⼼に据える
「1つの世界市場」の中で、個⼈は
「より良いキャリア」を⽬指して流動的に
働く場所を選び続ける
【Ⅰ-A】
「1つの社会」の中で「持続可能性」
が強まると、個⼈は「分⼈的」に流
動的に様々な場所に参加する
【Ⅱ-B】
「社会の間での競争」が強まる中で
同じ組織の中で良い関係を作りながら
組織内の競争に勝ち残ることを⽬指す
【Ⅳ-D】
【Ⅲ-C】
「地域内での持続可能性」が影響を強め
る中では、同じビジョンを掲げる「私た
ち」の組織へと⼈は参画する
- 37 -
【Phase1】
組織の変化に関する仮説⽴案
n プロジェクト概要
n 前提とする考え⽅
n 共通する「前提条件」
n 「個⼈」の変化
n 「社会」の変化
n 2つのマトリクスの読み解き⽅
n 「社会」×「個⼈」の4つのシナリオ
n 調査で検証したい「問い」
n Appendix
- 38 -
(再掲)プロジェクトの全体像
n Phase2では、これまでに⽴案した仮説に基づいた実態の調査を⾏う
- 39 -
検証したい「問い」
1
経営者 (経営陣)やCHROは【外部の環境】に対して
どのような環境変化を予想しているか︖
2
経営者 (経営陣)やCHROは【⾃社の組織運営】に対して
どのような変化の必要性を感じているか︖
3
経営者 (経営陣)やCHROはそれらの変化に対して
どのような組織運営の実践をしているか︖
- 40 -
【Phase1】
組織の変化に関する仮説⽴案
n プロジェクト概要
n 前提とする考え⽅
n 共通する「前提条件」
n 「個⼈」の変化
n 「社会」の変化
n 2つのマトリクスの読み解き⽅
n 「社会」×「個⼈」の4つのシナリオ
n 調査で検証したい「問い」
n Appendix
- 41 -
Phase1 プロジェクトメンバー
検討メンバー 瀧澤暁 Thinkings株式会社 代表取締役会⻑
(プロジェクトリーダー)
⼭⽥裕嗣 株式会社令三社 代表取締役
⼀般社団法⼈⾃然経営研究会 発起⼈/世話⼈
(プロジェクトファシリテーター)
岩本卓也 株式会社Polyuse 代表取締役CEO
嘉村賢州 場づくりの専⾨集団NPO法⼈「場とつながりラボhome’s vi」代表理事
東京⼯業⼤学リーダーシップ教育院特任准教授
『ティール組織』(英治出版)解説者
垂⽔隆幸 コーチング.com株式会社 代表取締役
⽇渡健介 NPO法⼈Talking 代表
関美穂⼦ アラワス 代表
(グラレコ)
やつづかえり (ライター)
アドバイザー
プロジェクトサポート
有識者 新井宏征 株式会社スタイリッシュ・アイデア 代表取締役
⼀般社団法⼈シナリオプランナー協会 代表理事
- 42 -
(参考)2021/09/06 プロジェクト全体像の仮説
- 43 -
(参考)2021/09/30 マトリクスの仮説1
n 社会の変化︓グローバル←→ローカル
n 個⼈の変化︓サバイブモード←→⾃⼰表現モード
- 44 -
(参考)2021/09/30 マトリクスの仮説2
n 社会の変化︓企業への所属の流動化←→所属の固定化
n 個⼈の変化︓サバイブモード←→⾃⼰表現モード
- 45 -
(参考)2021/09/30 マトリクスの仮説3
n 社会の変化︓1つの物差し←→多様な物差し
n 個⼈の変化︓サバイブモード←→⾃⼰表現モード

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【組織再考計画】Phase1サマリーver1.0

  • 2. - 2 - 【Phase1】 組織の変化に関する仮説⽴案 n プロジェクト概要 n 前提とする考え⽅ n 共通する「前提条件」 n 「個⼈」の変化 n 「社会」の変化 n 2つのマトリクスの読み解き⽅ n 「社会」×「個⼈」の4つのシナリオ n 調査で検証したい「問い」 n Appendix
  • 3. - 3 - プロジェクトの⽬的 n 社会環境・経営環境の変化は、企業に⼤きな影響を与える n 短期的な変化では、コロナ禍によるリモートワークの普及や仕事のオンライン化、 副業解禁など働き⽅の変化。中・⻑期的にはダイバーシティ&インクルージョンや SDGs・ESGを考慮した持続可能性への取り組み n 企業は経営に直結する環境変化を予測し、その変化に対応していく必要がある n 本プロジェクトは、⼤⼩様々な変化のトレンドを幅広く視野に⼊れながら、 「様々な経営環境の変化がある中で、何に優先的に対応するべきか︖」 「その変化に対応するための具体的な組織運営の打ち⼿は︖」 を検討・発信していくことを⽬的として発⾜ (参考リンク︓2021年9⽉9⽇プレスリリース) Thinkings、⽇本企業における「経営環境の変化」と変化に対応していくための「これからの組織運営」について 考える組織再考計画(Re-Thinking Organizationsプロジェクト)を発⾜ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000045.000055762.html
  • 4. - 4 - プロジェクトの全体像 n 本プロジェクトは、以下の3つのフェーズに分けて進⾏する。そのうち、本資料はPhase1について扱う
  • 5. - 5 - 【Phase1】 組織の変化に関する仮説⽴案 n プロジェクト概要 n 前提とする考え⽅ n 共通する「前提条件」 n 「個⼈」の変化 n 「社会」の変化 n 2つのマトリクスの読み解き⽅ n 「社会」×「個⼈」の4つのシナリオ n 調査で検証したい「問い」 n Appendix
  • 6. - 6 - 組織運営に影響を及ぼしている変化 前提とする考え⽅① n 組織運営には、短期〜⻑期の様々な時間軸での変化が影響を及ぼしている n しかし、すべての変化のトレンドにキャッチアップし、さらにその中で「どのトレンドをより優先して 注視すべきか︖」を⾒極めることは難しい これまで これから 今 ⻑期的な時間軸 の変化 中期的な時間軸 の変化 短期的な時間軸 の変化
  • 7. - 7 - 前提とする考え⽅② n 今回のプロジェクトでは、多様な変化のトレンドを考慮するに当たって、今回はシナリオプランニング の考え⽅を⽤いる n 【影響度︓⼤】×【不確実性︓低】要因については、共通の前提条件として捉える n 【影響度︓⼤】×【不確実性︓⾼】要因の中から、優先的に考慮すべき2つを絞り込む 不確実性マトリクス 影響度 ⼤ ⼩ 不確実性 低 ⾼ (基本的に考慮しない) 考慮すべき要因を 選択する 前提条件として 織り込む n XXXXXXX n YYYYYYYY n ZZZZZZZZZ シナリオ・プランニング 共通の前提条件
  • 8. - 8 - 前提とする考え⽅③ n 「組織」の変化は、「社会」と「個⼈」の2つの変化からそれぞれ影響を受けている、という前提を置く n その上で、「個⼈」の変化と「社会」の変化をそれぞれ洞察した上で、その変化が実現した際の「組織」の 在り⽅について検討する 影響ピラミッド 「個⼈」 の変化 「組織」 の変化 「社会」 の変化 組織は、個⼈と社会 それぞれから影響を 受ける 「個⼈」の変化 「社会」の変化
  • 9. - 9 - 【Phase1】 組織の変化に関する仮説⽴案 n プロジェクト概要 n 前提とする考え⽅ n 共通する「前提条件」 n 「個⼈」の変化 n 「社会」の変化 n 2つのマトリクスの読み解き⽅ n 「社会」×「個⼈」の4つのシナリオ n 調査で検証したい「問い」 n Appendix
  • 10. - 10 - 組織を取り巻く「確実な変化」 n 組織を取り巻く状況のうち、「影響が⼤きく、確実に起きる(既に起きている)変化」として、以下の 要因について考慮した 「地球環境」というリミット l 企業のあらゆる活動の上限として「地 球環境」が認識され始めている (ex. SDGs、ESG投資、etc) l 気候変動対策を中⼼に、限りある地球 資源を前提とした組織運営が必要とな る 多様な「ステークホルダー」 l 株主の利益を中⼼とした時代から、企 業活動に関連する多様なステークホル ダーを考慮した組織運営が求められる (ex. ステークホルダー資本主義) l すなわち、多元的な価値基準を考慮し た組織運営が必要となる 「⾼齢化」と「少⼦化」 l ⽇本は若年⼈⼝の減少、⾼齢者⼈⼝の 増加が同時に進⾏し、社会構造全体と しての変化が求められる l 2040年には⽇本の労働⼈⼝の中⼼が 65-69歳となる 「働き⽅」の多様化 l 新型コロナにより、社会全体としてリ モートワークに対する適応が進んだ l オフィスワークとの併⽤(週3⽇出勤 など)の推進など、多少のトレンド変 化はありうるが、「すべて出社前提」 の世界に戻る可能性は低い 「世代」による価値観 l 世代により働くことに関する価値観が 少しずつ変化している(ex.Z世代) l 「世代」という区切り⽅が解像度が⾼ くない可能性もあるが、⼀定の変化の トレンドがあることは⾒込まれる
  • 11. - 11 - (参考)Kick-Offミーティング / グラレコ n Kick-Offミーティングでは、「短い時間軸での変化」「⻑い時間軸での変化」について、参加メンバーが 感じることを幅広く場に出すことから始めた
  • 12. - 12 - (参考)Kick-Offミーティング / 経営全般に関するトレンド 「雇⽤」という概念の 融解 労働法制改⾰ 集約志向 → 分散志向 積分的⽬標志向 → 微分的⽬的志向 直線的な運営 → 曲線的な運営 思考(論理性)優位 → 直観(創造性)優位 ポジティブな未来像 → 今現在の意味 資源チャネルの確保 ⼀次産業の担い⼿不⾜、 ロボット化 資本主義社会の変化 テクノロジーと⽣命体 の融合の技術 多層空間での ⽣活スタイル 成⼈発達を⽀援する 技術 ライフスタイル・⽣態 系の分離 宇宙拠点の 資源・領地化 武器や軍事⼒の トレンド 機械的な組織 → ⽣命的な組織 成⻑ → 持続 知識労働へのテクノロ ジーの普及 コーポレートガバナン ス、ESG経営の推進 ワーケーションの推進 若者の競争意欲の低下 グローバル社会での ⽇本の地位低下 メディアの主軸の移⾏ GDPを下げるビジネス の繁栄 ⽂化の放棄 ジョブホッピングの 通例化 アフターコロナへの 対応 インフルエンサーの 世代交代 シャーデンフロイデ・ スパイラル 今、ここ、現物、とい う⽇本バイアスの弊害 なんちゃってスペシャリ スト・ジェネラリスト 多様な所属の⼀般化 スタートアップ エコシステムの成熟 Diversity & inclusionの 成熟 n Kick-Offミーティングでは、「短い時間軸での変化」「⻑い時間軸での変化」について、参加メンバーが 感じることを幅広く場に出すことから始めた
  • 13. - 13 - (参考)Phase1ミーティング / 組織を取り巻くトレンド(4つの仮説) n Phase1のプロジェクトメンバーによって、「組織を取り巻くトレンド」についても幅広く検討する時間 を取り、以下の4つの仮説が上がってきた ①「⾼付加価値Helper」の存在 l ソース理論(Source Principle)では “Source”, “Specific Source”, “Helper” の3つに区分され、 Helperは時間・スキルを提供する⼈を指す l 組織の中では、「⾼付加価値のhelper」が強く求めら れる構造にあるのではないか︖ l それが技術の浸透(DXなど)、産業構造の転換、働 く価値観の変化などに伴って変化する可能性がある ③ 世界の中での⽇本の地⽅化 l 端的に⾔えばグローバルの中で存在感が低下している l 辺境になることによって真の変⾰が起こりやすくなる 可能性もある(機会) l ⼀⽅、⼈材の流出は起こりやすくなる(脅威) ② 「サバイブモード」によるドライブ l 総じて⼈⽣を「サバイブ」のモードで⽣きることが多 く感じる l それはどのような環境によって引き起こされるのか︖ (インターネットによる情報の可視化、育った環境や 親の価値観、など) l サバイブが外発的だとすれば、その反対は︖フロー、 没頭、楽しさなど、内発的なもの︖ ④ 「⽣態系」としての組織観 l 組織を単⼀の境界線で捉えず、全体としての⽣態系と して捉えることはできるかもしれない l 組織内⽣態系と、組織間⽣態系の2つの発展可能性は ありそう l 具体的にユニークな実例も登場してきている
  • 14. - 14 - 【Phase1】 組織の変化に関する仮説⽴案 n プロジェクト概要 n 前提とする考え⽅ n 共通する「前提条件」 n 「個⼈」の変化 n 「社会」の変化 n 2つのマトリクスの読み解き⽅ n 「社会」×「個⼈」の4つのシナリオ n 調査で検証したい「問い」 n Appendix
  • 15. - 15 - 「個⼈」の変化︓2つの軸 n 個⼈の変化のトレンドを捉えるに当たり、縦軸には「希望する所属の仕⽅」(流動的←→固定的)を取り、 横軸には「主なドライバー」(⾃⼰表現←→サバイブ)を取った 流動的な 所属を望む 固定的な 所属を望む ⾃⼰表現を 重視 サバイブを 重視 個⼈の変化 A B C D
  • 16. - 16 - 「個⼈」の変化︓2つの軸 n 個⼈の変化のトレンドを捉えるに当たり、縦軸には「希望する所属の仕⽅」(流動的←→固定的)を取り、 横軸には「主なドライバー」(⾃⼰表現←→サバイブ)を取った 流動的な 所属を望む 固定的な 所属を望む ⾃⼰表現を 重視 サバイブを 重視 個⼈の変化 希望する所属 流動的な所属を望む • 様々な組織を渡り歩く • 所属期間が短くても気にしない (本⼈も、周囲も) • 同時に複数の組織にも所属する A B C D 固定的な所属を望む • 同じ組織にずっと所属する • 所属期間が⻑いほうが好まれる • 所属先は1つが多い 主なドライバー ⾃⼰表現を重視する • 内発的な欲求を重視する • 働くことも⼤切にする価値観の 表現⼿段の1つである サバイブを重視する • 外発的な基準を重視する (特に「稼ぐ」こと) • 働くことは経済的な安⼼・安全 を満たす⼿段である
  • 17. - 17 - 「個⼈」の変化︓4つの世界 n 4つの象限がそれぞれどのような世界なのか︖を具体的にイメージを深めた n その上で、「ビジネスアスリート」「分⼈的な仕事観」「私たちの組織」「⽇本型経営2.0」と名付けた
  • 22. - 22 - (参考)4つの世界の詳細 A ビジネスアスリート (サバイブ×流動的) B 分⼈的な仕事観 (⾃⼰表現×流動的) C 私たちの組織 (⾃⼰表現×固定的) D ⽇本型経営2.0 (サバイブ×固定的) 個⼈の基本的な 振る舞い キャリアアップを⽬指す たくさんの組織で「⼀部 ずつ」を表現する ⾃分と周囲の⼈、⾃分と 組織の共存を図り続ける 組織内での競争から脱落 せずに勝ち残る 働きやすい⼈ スキル・能⼒が⾼い⼈ ⾃⼰を主張でき、ネット ワークが広い 異なる価値観を受容でき る⼈ ⻑期的な関係構築ができ る⼈ 働きにくい⼈ 間接的な貢献をする⼈ 表現したい熱量の総量が ⾼くない⼈ ⾃分の⽬線が強い 常に新しいチャレンジに 取り組みたい⼈ 組織運営の基本⽅針 ジョブ単位で組織を設計 する 多様な貢献の仕⽅を共存 させる 多様性の共存 良好な共同体の持続 組織の重点施策 能⼒の⾒極め 共感の深い⾒極め 継続的な個⼈と組織の ビジョンのすり合わせ ポテンシャルでの採⽤と、 ⼊社後のスキル育成 リーダーのイメージ 事業センスがあって リスクテイクできる⼈ ⼈を引きつける魅⼒的な ビジョンを描ける⼈ 多様な個性の発揮が共存 する場・組織を作れる⼈ 「この⼈のためなら」と 思われる⼈ 社会全体への インパクト ビジネスチャンスがある 領域に⼈や組織が集まる 社会的意義がある領域に ⼈や組織が集まる ⼩さな成果は⽣まれやす く、⼤きな成果は⽣まれ づらい 社会全体での安定した 価値提供
  • 23. - 23 - 【Phase1】 組織の変化に関する仮説⽴案 n プロジェクト概要 n 前提とする考え⽅ n 共通する「前提条件」 n 「個⼈」の変化 n 「社会」の変化 n 2つのマトリクスの読み解き⽅ n 「社会」×「個⼈」の4つのシナリオ n 調査で検証したい「問い」 n Appendix
  • 24. - 24 - 「社会」の変化︓2つの軸 ⼤きな 1つの社会 多様な 個別の社会 持続可能性の ⾵潮が加速 経済原理の ⾵潮が加速 社会の変化 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ n 社会の変化のトレンドについては、縦軸に「形成される社会」(1つの社会←→個別の社会 )を取り、横軸に は「社会における主たる⾵潮」(持続可能性←→経済原理)を取った
  • 25. - 25 - 「社会」の変化︓2つの軸 ⼤きな 1つの社会 多様な 個別の社会 持続可能性の ⾵潮が加速 経済原理の ⾵潮が加速 社会の変化 n 社会の変化のトレンドについては、縦軸に「形成される社会」(1つの社会←→個別の社会 )を取り、横軸に は「社会における主たる⾵潮」(持続可能性←→経済原理)を取った 形成される社会 ⼤きな1つの社会 • 1つの価値体系に集約される • 世界は1つの⼤きな社会として の動きを強める • 多様な⽂化・価値観は減退する ⽅向に傾く 多様な個別の社会 • 多様な価値体系が共存する • 世界は様々な⼩さな社会の集合 体としての動きを強める • 社会と社会の間に開きが⽣まれ る傾向に傾く 社会の⾵潮 持続可能性の⾵潮が加速 • 社会の中で持続可能性に関する 判断が重視される • 経済活動は、持続可能性の担保 される範囲内でしか⾏われない 経済原理の⾵潮が加速 • 社会の中で経済合理性に関する 判断が重視される • 持続可能性に関する取り組みは、 経済合理性の範疇内で⾏われる Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ
  • 27. - 27 - 【Phase1】 組織の変化に関する仮説⽴案 n プロジェクト概要 n 前提とする考え⽅ n 共通する「前提条件」 n 「個⼈」の変化 n 「社会」の変化 n 2つのマトリクスの読み解き⽅ n 「社会」×「個⼈」の4つのシナリオ n 調査で検証したい「問い」 n Appendix
  • 28. - 28 - 2つのマトリクスの読み解き⽅①︓「社会の変化」 n 「組織」の未来の姿の洞察のために「社会」と「個⼈」の変化を掛け合わせて考える n 「社会の変化」は、4つの象限のいずれか1つが実現する(いずれも25%の確率で発⽣する)ものとして扱う 社会の変化 l 4象限の「どれか1つ」が実現する l 発⽣確率はいずれも25% 25% 25% 25% 25%
  • 29. - 29 - 2つのマトリクスの読み解き⽅②︓「個⼈の変化」 n 「組織」の未来の姿の洞察のために「社会」と「個⼈」の変化を掛け合わせて考える n 「個⼈の変化」では、⼈が4つの象限の中からいずれか1つの「選択」し、その分布の結果として社会全体が 変化する 個⼈の変化 l ⼀⼈⼀⼈が「選択」する l その選択結果の分布として社会全体が変化する
  • 30. - 30 - 2つのマトリクスの読み解き⽅③︓「社会の変化」×「個⼈の変化」 n 2つのマトリクスを掛け合わせるに当たっては、「もし社会の変化がⅠだったときに」「個⼈の変化はどこに 分布する可能性が⾼いか︖」を想定する 個⼈の変化 社会の変化 もし社会の変化が 【Ⅰ︓世界市場】だったならば、 個⼈の変化は どこに分布する可能性が⾼いか︖ ︖ ︖ ︖ ︖ ( if ) ( then )
  • 31. - 31 - 【Phase1】 組織の変化に関する仮説⽴案 n プロジェクト概要 n 前提とする考え⽅ n 共通する「前提条件」 n 「個⼈」の変化 n 「社会」の変化 n 2つのマトリクスの読み解き⽅ n 「社会」×「個⼈」の4つのシナリオ n 調査で検証したい「問い」 n Appendix
  • 32. - 32 - シナリオ① /【Ⅰ︓世界市場】の社会 n 【Ⅰ︓世界市場】の社会では、個⼈は【A︓ビジネスアスリート】の⽣き⽅と最も相性が良い n 逆に【C︓私たちの組織】は経済原理が強い1つの⼤きな市場とは相性が悪く、⽣き残れる組織が多くない 個⼈の変化 社会の変化 世界市場
  • 33. - 33 - シナリオ② / 【Ⅱ︓SDGs2.0】の社会 n 【Ⅱ︓SDGs2.0】だった場合、個⼈は【A︓ビジネスアスリート】と【B︓分⼈的な仕事観】が両⽅あり得る (この2つを⾏き来する⼈も増える) n この社会では、【D︓⽇本型経営2.0】は変化の⼤きさに⽣き残れるか否かがシビアに問われる 社会の変化 SDGs2.0 個⼈の変化
  • 34. - 34 - シナリオ③ / 【Ⅲ︓地域内循環】の社会 n 【Ⅲ︓地域内循環】の社会では、【C︓私たちの組織】と【D︓⽇本型経営2.0】を選択する個⼈が増える n 【A︓ビジネスアスリート】の働き⽅とマッチする組織が少なく、個⼈の⽣き⽅としても選択されづらい 社会の変化 地域内循環 個⼈の変化
  • 35. - 35 - シナリオ④ / 【Ⅳ︓社会間競争】の社会 n 【Ⅳ︓社会間競争】の社会では【D︓⽇本型経営2.0】の働き⽅と最も相性が良い n 逆に【B︓分⼈的な仕事観】のような⾃⼰表現を重視した多所属は活躍する機会が少ない 社会の変化 社会間競争 個⼈の変化
  • 36. - 36 - 「社会の変化」×「個⼈の変化」の組み合わせまとめ ◎ ◯ △ △ ◯ △ △ ◯ △ △ ◯ ◎ 【Ⅰ】 世界市場 【Ⅱ】 SDGs2.0 【Ⅲ】 地域内循環 【Ⅳ】 社会間競争 【A】 ビジネス アスリート 【B】 分⼈的 仕事観 【C】 私たちの 組織 【D】 ⽇本型 経営2.0 n 「社会の変化」(Ⅰ〜Ⅳ)ごとに、主流派となる「個⼈の変化」(A〜D)との組み合わせは以下の4つ n Phase2の実態調査では、この4つのシナリオ(【Ⅰ- A】【Ⅱ- B】【Ⅲ- C】【Ⅳ- D】)を中⼼に据える 「1つの世界市場」の中で、個⼈は 「より良いキャリア」を⽬指して流動的に 働く場所を選び続ける 【Ⅰ-A】 「1つの社会」の中で「持続可能性」 が強まると、個⼈は「分⼈的」に流 動的に様々な場所に参加する 【Ⅱ-B】 「社会の間での競争」が強まる中で 同じ組織の中で良い関係を作りながら 組織内の競争に勝ち残ることを⽬指す 【Ⅳ-D】 【Ⅲ-C】 「地域内での持続可能性」が影響を強め る中では、同じビジョンを掲げる「私た ち」の組織へと⼈は参画する
  • 37. - 37 - 【Phase1】 組織の変化に関する仮説⽴案 n プロジェクト概要 n 前提とする考え⽅ n 共通する「前提条件」 n 「個⼈」の変化 n 「社会」の変化 n 2つのマトリクスの読み解き⽅ n 「社会」×「個⼈」の4つのシナリオ n 調査で検証したい「問い」 n Appendix
  • 38. - 38 - (再掲)プロジェクトの全体像 n Phase2では、これまでに⽴案した仮説に基づいた実態の調査を⾏う
  • 39. - 39 - 検証したい「問い」 1 経営者 (経営陣)やCHROは【外部の環境】に対して どのような環境変化を予想しているか︖ 2 経営者 (経営陣)やCHROは【⾃社の組織運営】に対して どのような変化の必要性を感じているか︖ 3 経営者 (経営陣)やCHROはそれらの変化に対して どのような組織運営の実践をしているか︖
  • 40. - 40 - 【Phase1】 組織の変化に関する仮説⽴案 n プロジェクト概要 n 前提とする考え⽅ n 共通する「前提条件」 n 「個⼈」の変化 n 「社会」の変化 n 2つのマトリクスの読み解き⽅ n 「社会」×「個⼈」の4つのシナリオ n 調査で検証したい「問い」 n Appendix
  • 41. - 41 - Phase1 プロジェクトメンバー 検討メンバー 瀧澤暁 Thinkings株式会社 代表取締役会⻑ (プロジェクトリーダー) ⼭⽥裕嗣 株式会社令三社 代表取締役 ⼀般社団法⼈⾃然経営研究会 発起⼈/世話⼈ (プロジェクトファシリテーター) 岩本卓也 株式会社Polyuse 代表取締役CEO 嘉村賢州 場づくりの専⾨集団NPO法⼈「場とつながりラボhome’s vi」代表理事 東京⼯業⼤学リーダーシップ教育院特任准教授 『ティール組織』(英治出版)解説者 垂⽔隆幸 コーチング.com株式会社 代表取締役 ⽇渡健介 NPO法⼈Talking 代表 関美穂⼦ アラワス 代表 (グラレコ) やつづかえり (ライター) アドバイザー プロジェクトサポート 有識者 新井宏征 株式会社スタイリッシュ・アイデア 代表取締役 ⼀般社団法⼈シナリオプランナー協会 代表理事
  • 42. - 42 - (参考)2021/09/06 プロジェクト全体像の仮説
  • 43. - 43 - (参考)2021/09/30 マトリクスの仮説1 n 社会の変化︓グローバル←→ローカル n 個⼈の変化︓サバイブモード←→⾃⼰表現モード
  • 44. - 44 - (参考)2021/09/30 マトリクスの仮説2 n 社会の変化︓企業への所属の流動化←→所属の固定化 n 個⼈の変化︓サバイブモード←→⾃⼰表現モード
  • 45. - 45 - (参考)2021/09/30 マトリクスの仮説3 n 社会の変化︓1つの物差し←→多様な物差し n 個⼈の変化︓サバイブモード←→⾃⼰表現モード