【目的】当院における術中CTナビゲーションガイド下のBKP施行例の結果を報告し,ナビゲーションの有用性について検討する【対象と方法】2013年1月からの3年間でBKPを施行した骨粗鬆症性圧迫骨折17例(男性5例,女性12例,年齢78.9歳,経過観察7.3ヶ月)を対象とし,臨床成績,手術侵襲,術中合併症,画像所見について検討した【結果】術後入院期間は10日,VASスコアは全例で改善,歩行能力は12例で維持された.手術時間は47.8分,透視時間は112秒,出血量は6.4ccであった.椎体外漏出を2例で認め,脊柱管漏出や静脈血栓症は認めなかった.椎体楔状角は術前14.9度,術後9.1度,6ヶ月後9.2度で矯正損失を4例で認めた.12例で架橋形成し骨癒合した.隣接椎体骨折は1ヶ月以内に5例で認めた【考察】術中CTナビゲーションを使用したBKPは正確にニードルを刺入できるため合併症も少なく成績は良好であった。充填したセメントも不安定になりにくく骨癒合にも有用であった.