More Related Content
Similar to 終末期の兆候・身体機能の低下 パート2 症例編 (15)
More from NEURALGPNETWORK (20)
終末期の兆候・身体機能の低下 パート2 症例編
- 6. 非がん疾患の終末期
• 75才男性 アルコール性肝硬変nBnC(Child-Pugh:12点,grade:C),HCC合併
• 以前よりアルコール性肝硬変を指摘されていた.
• 4年前より腹水貯留を生じるようになりスピロノラクトン,フロセミド内服でのコントロ
ールを開始した.3年前に腹腔穿刺・腹水排液,腹水濃縮再灌流療法を実施し,以後間欠
的に腹腔穿刺を要する状態となり,その後腹腔穿刺の頻度は更に増強し,2-3ヶ月に1回の
頻度となった.
• 1年前より肝性脳症による昏睡が生じるようになり,分枝鎖アミノ酸製剤による治療を要
した.内服製剤を併用し,数カ月間は肝性脳症の増悪は無かったが半年前より肝性脳症の
増悪を再度来すようになった.その都度分子鎖アミノ酸製剤点滴により脳症は改善したが,
2021年X月X日に症状出現した際には,分枝鎖アミノ酸製剤点滴を行うも意識障害が改善
せず,他にも新規病変は見られなかった.約10日間後永眠.
例
- 8. 持続皮下輸液
SASSON, Menahem; SHVARTZMAN, Pesach. Hypodermoclysis: An Alternate Infusion Technique. American family physician, 2001, 64.9: 1575.
BRUNO, Vanessa Galuppo. Hypodermoclysis: a literature review to assist in clinical practice. Einstein (Sao Paulo), 2015, 13.1: 122-128.
鳥谷部俊一.褥創治療の常識非常識.三輪書店.東京.2005.
1. 刺入部の手前,点滴接続部
にあらかじめテープを横向
きに貼っておく.
2. 22Gプラスチック留置針に
て皮下穿刺する.
3. 輸液ルートを接続し,その
上よりテープを横向きに貼
って固定する.
4. 更に刺入部と接続部全体を
フィルムテープで固定する.
• 終末期に末梢血管路確保困難な際,持続皮下輸液も選択肢となる.
• 500mL~1000mL/日の輸液が実施可能.点滴速度は気にしなくて良い.
• 抗菌剤混注も可能(ABPC,CTX,CTRX,CAZ,CFPM).
- 9. 持続皮下輸液
SASSON, Menahem; SHVARTZMAN, Pesach. Hypodermoclysis: An Alternate Infusion Technique. American family physician, 2001, 64.9: 1575.
BRUNO, Vanessa Galuppo. Hypodermoclysis: a literature review to assist in clinical practice. Einstein (Sao Paulo), 2015, 13.1: 122-128.
鳥谷部俊一.褥創治療の常識非常識.三輪書店.東京.2005.
1. 刺入部の手前,点滴接続部
にあらかじめテープを横向
きに貼っておく.
2. 22Gプラスチック留置針に
て皮下穿刺する.
3. 輸液ルートを接続し,その
上よりテープを横向きに貼
って固定する.
4. 更に刺入部と接続部全体を
フィルムテープで固定する.
• 終末期に末梢血管路確保困難な際,持続皮下輸液も選択肢となる.
• 500mL~1000mL/日の輸液が実施可能.点滴速度は気にしなくて良い.
• 抗菌剤混注も可能(ABPC,CTX,CTRX,CAZ,CFPM).
- 10. 持続皮下輸液
SASSON, Menahem; SHVARTZMAN, Pesach. Hypodermoclysis: An Alternate Infusion Technique. American family physician, 2001, 64.9: 1575.
BRUNO, Vanessa Galuppo. Hypodermoclysis: a literature review to assist in clinical practice. Einstein (Sao Paulo), 2015, 13.1: 122-128.
鳥谷部俊一.褥創治療の常識非常識.三輪書店.東京.2005.
1. 刺入部の手前,点滴接続部
にあらかじめテープを横向
きに貼っておく.
2. 22Gプラスチック留置針に
て皮下穿刺する.
3. 輸液ルートを接続し,その
上よりテープを横向きに貼
って固定する.
4. 更に刺入部と接続部全体を
フィルムテープで固定する.
• 終末期に末梢血管路確保困難な際,持続皮下輸液も選択肢となる.
• 500mL~1000mL/日の輸液が実施可能.点滴速度は気にしなくて良い.
• 抗菌剤混注も可能(ABPC,CTX,CTRX,CAZ,CFPM).
- 11. 持続皮下輸液
SASSON, Menahem; SHVARTZMAN, Pesach. Hypodermoclysis: An Alternate Infusion Technique. American family physician, 2001, 64.9: 1575.
BRUNO, Vanessa Galuppo. Hypodermoclysis: a literature review to assist in clinical practice. Einstein (Sao Paulo), 2015, 13.1: 122-128.
鳥谷部俊一.褥創治療の常識非常識.三輪書店.東京.2005.
1. 刺入部の手前,点滴接続部
にあらかじめテープを横向
きに貼っておく.
2. 22Gプラスチック留置針に
て皮下穿刺する.
3. 輸液ルートを接続し,その
上よりテープを横向きに貼
って固定する.
4. 更に刺入部と接続部全体を
フィルムテープで固定する.
• 終末期に末梢血管路確保困難な際,持続皮下輸液も選択肢となる.
• 500mL~1000mL/日の輸液が実施可能.点滴速度は気にしなくて良い.
• 抗菌剤混注も可能(ABPC,CTX,CTRX,CAZ,CFPM).
- 12. 持続皮下輸液
SASSON, Menahem; SHVARTZMAN, Pesach. Hypodermoclysis: An Alternate Infusion Technique. American family physician, 2001, 64.9: 1575.
BRUNO, Vanessa Galuppo. Hypodermoclysis: a literature review to assist in clinical practice. Einstein (Sao Paulo), 2015, 13.1: 122-128.
鳥谷部俊一.褥創治療の常識非常識.三輪書店.東京.2005.
1. 刺入部の手前,点滴接続部
にあらかじめテープを横向
きに貼っておく.
2. 22Gプラスチック留置針に
て皮下穿刺する.
3. 輸液ルートを接続し,その
上よりテープを横向きに貼
って固定する.
4. 更に刺入部と接続部全体を
フィルムテープで固定する.
• 終末期に末梢血管路確保困難な際,持続皮下輸液も選択肢となる.
• 500mL~1000mL/日の輸液が実施可能.点滴速度は気にしなくて良い.
• 抗菌剤混注も可能(ABPC,CTX,CTRX,CAZ,CFPM).
- 16. 誤嚥性肺炎のリハ処方
• 85才男性 脳梗塞後遺症,左不全片麻痺,ベッド周辺生活
• 肺炎の診断にて2021年3月XX日入院.喀痰グラム染色(Geckler4群)ではグラム陽性双球
菌(3+)貪食(+),グラム陰性双球菌(3+)貪食(+),グラム陽性桿菌:松葉状(3+)貪食(+)
を認め,誤嚥が疑われた.肺炎球菌,ペプトストレプトコッカス,モラクセラ,コリネバク
テリウムを想定しSBT/ABPC:3g・12時間毎点滴静注(推定CCr:36mL/min)による抗菌
療法を開始した.
• 同時に,呼吸器疾患リハビリテーションを処方しROM訓練,四肢体感筋力訓練,起居座位起
立移乗訓練,呼吸訓練,スクイージング,ADL訓練などを指示した.
• 食事はミキサー食(ハーフ量)+補助食品を昼1食より提供開始し,ST介入にて摂食機能療
法を開始した.ミキサー食の嚥下が可能であったが3食摂取には時間を要したため,4日目よ
りSupportive Parenteral Nutritionとして中心静脈カテーテルから1000kcalのTPN製剤輸液
を開始しながら,摂食訓練を進めた.肺炎治癒後1ヶ月を要したが,ミキサー食3食摂取可能
となり退院となった.
例