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JAPET&CEC海外現地調査から
中駄 康博
みらいスクール事業部
2016年 4月27日
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本日の内容
 自己紹介、会社の紹介、教育事業の紹介
 JAPET&CEC海外調査部会の紹介
 米国訪問調査の背景
 コロラド州の教育制度
 デンバーの教育制度
 デンバーの学校の状況
Grant Beacon Middle School(中学校)
Sabin World Elementary School(小学校)
 TCEAのレポート
ハードウェア、ソフトウェア・教材
クラウド・バックエンド
- 1 -
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自己紹介
■これまでの職歴
 日立ソフト(現日立ソリューションズ)で主に独自製品開発に従事
 90年代前半、ペンコンピュータ上のソフトを米国のPenPoint上で開発
 90年代後半~2000年代、電子情報ボード(国内は電子黒板)事業
国内の他、米国、欧州、中東、アジア、オセアニアで事業を展開
 2010年代、デジタル教科書事業、2013年CoNETS結成に関わる
 2015年、日立製作所から富士ソフト株式会社へ
■現在
 富士ソフト株式会社 みらいスクール事業部 次長
 日本教育情報化振興会 (JAPET&CEC)
• 海外調査部会 部会長
• スマホ・タブレット時代の新たな学習環境に関する調査研究プロジェクト
サブリーダー
- 2 -
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会社概要
名 称:富士ソフト株式会社
設 立:1970年5月15日
資 本 金:262億円
株 式:東証1部上場(1998年)
本社所在地:神奈川県横浜市
売 上 高:連結1,536億百万円(2015年12月期)
従 業 員 数:連結11,303名(2015年12月待つ現在)
資 本 系 列:独立系
- 3 -
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事業領域
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プロダクト&サービスの展開
車載用DVR
自社クラウド
+
パブリッククラウド
介護福祉分野への
展開強化
モバイル向け映像
モジュール
LTE対応モバイルWiFi
ルーター
FS020W
コンテンツ
FSKAREN
Refills
FSDTV
Microsoft
Google
salseforce.com
Amazon Concur
筆ぐるめ
その他
プロダクト
- 5 -- 5 -
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みらいスクールの特長 -リモコンで簡単操作-
授業に用いるデジタル教科書※や動画・ PDF・
写真・音楽などのデータを配信サーバーに蓄積。
リモコン操作で教材コンテンツを視聴できる。
授業中にリモコンで簡単操作
※1 デジタル教科書ビューアはオプションになります。
東京書籍、教育出版のH27年度小学校版デジタル教科書に対応
東京書籍、教育出版のH28年度中学校版デジタル教科書に対応予定
※2 オフィスファイルビューアはオプションになります。
教材コンテンツ
PPT
Word
EXCL 配信サーバーから
USBメモリー・
SDカードから
デジタル教科書も再生
生徒も操作可能
- 6 -
簡単、すばやく、確実に
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みらいスクールの特長 - 1台で多彩な用途 -
- 7 -
これ1台で
全てOK
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■導入校による特別講演(ステージ)
■出展製品
○みらいスクール 主要5機能
○みらいスクールクラスパック
○プログラミング教育用ロボット
○ペーパーレス職員会議システム
○防災連携システム
■パートナー出展
○リモコン片手で英語教育
メトロラーニングデジタル版
(LCA国際学園様)
EDIX出展情報
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JAPET&CEC海外調査部会の活動
目的
海外の教育政策を調査し、文科省や自治体への政策提言に活用
海外の学校現場を調査し、海外市場進出・開拓に活用
具体的な活動内容
文献、インターネット調査
問い合わせ、ヒアリング調査(文科省、大使館、現地教育省等)
海外現地調査
• 訪問先を選定し、現地教育省、教育委員会、学校を訪問
• 調査内容をまとめ、発表会を開催、調査報告書を発行
2015年度訪問調査は米国を選定
- 9 -
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米国訪問調査の背景
今まで地域でバラバラであったカリキュラムが統一:コモンコア
コモンコア達成の評価をCBTで実施
21世紀型スキルに向けた教育
初中等では低位でも高等教育では世界トップである(教育の仕方に何かある?)
順位 大学名 国
1 カリフォルニア工科大学 USA
2 オックスフォード大学 UK
3 スタンフォード大学 USA
4 ケンブリッジ大学 UK
5 マサチューセッツ工科大学(MIT) USA
6 ハーバード大学 USA
7 プリンストン大学 USA
8 インペリアル・カレッジ・ロンドン UK
9 スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETHZ) スイス
10 シカゴ大学 USA
アメリカ 36位 24位 28位
PISA学力調査国際比較(15歳) 世界大学ランキング
43 東京大学 日本
出典:英タイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)
ところで
日本は?
- 10 -
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訪問地(デンバー、オースティン)選定の背景
州や学区全体で一環した教育政策を行っている所(地域の
中で一部だけが特別に尖ってない所)
コモンコアを採用し、CBTを実施している地域
訪問を受け入れてくれる所
有識者にも相談(文科省生涯学習局 海外調査官、岸本氏)
デンバー
大規模な教育専門の展示会(TCEA)を開催 オースティン
オースティン
- 11 -
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2015年度米国訪問調査概要
日付 地名 訪問先
1/31(日) 成田発 (18:10)
デンバー着 (12:45)
-
2/ 1(月) デンバー Grant Beacon Middle School
Sabin World Elementary
School
2/ 2(火) デンバー コロラド州教育局
デンバー市教育委員会
2/ 3(水) デンバー発 (10:00)
オースティン着
(13:07)
TCEA(展示会:約2時間)
2/ 4(木) オースティン TCEA(展示会:全日)
2/ 5(金) オーステイン発
(8:58)
-
2/ 6(土) 成田着 (16:30) - 参加者:22名
- 12 -
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コロラド州の教育制度
コロラド州の概要
 人口約500万人(北海道相当)、面積約270万K㎡(本州+九州相当)
 生徒の人種構成: ヨーロッパ系:54.5%、ヒスパニック系:33.1%、
アフリカ系:4.7%、アジア系:3.1%、アメリカ・アラスカ系:0.7%
 鉱山業・農業依存からハイテク産業、観光産業に注力
 嗜好用マリファナ販売による増収を教育予算へ
コロラド州の教育制度
 コロラド州教育省の教育法に基づく
 教育制度は5.3.4制、もしくは6,2,4制、義務教育は6歳~16歳
 学区の裁量が大きく学年構成も学区の裁量で決められている
 コモンコア準拠の州スタンダードに基づく州内統一テストを実施
 アカウンタビリティを進めており、ネットにテスト結果も含めた多くのデ
ータを公開 (http://www.cde.state.co.us/schoolview/)
13
- 13 -
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コロラド州の教育政策
コモンコアとCBTについて
 90年代からある州の基準書に加え、コモンコアを2010年に採用
 CBTは選択式のみならず、簡易の筆記式も採点、
手作業での採点の移行でコスト削減に成功
 PARCCは全州で実施、スコアを教育局に送付
 生徒ごとに分析し、弱点を明確化
 PCが不足のところは紙のテストも許可
 カンニングなどの問題は先生が監視しているが、となりの問題を見ても意
味がない。
 学びのオンライン化、テストのオンライン化のメリット
 自分の時間で学べる。スポーツ選手の場合や病欠の場合等に有効
 コスト削減。先生の人件費が安く済む
 一斉授業より個々の生徒の情報を多く得られる。個々の生徒に合った指導
ができる
14
- 14 -
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コロラド州教育省の情報公開
教育省ホームページ
 データーセンター
 コロラドの成長モデル
 学校区、学校のダッシュボード
 データラボ
 コロラドの教育統計
スクールビュー
データーセンター ■ Distinction(優秀)
■ Accredited(合格)
■ Improvement(改善要)
■ Priority Improvement
(緊急改善要)
■ Turnaround(再編)
学校区の認定状況
スクールビュー
- 15 -
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デンバー市の教育制度
デンバー市の概要
 コロラド州の州都
 人口:65万人(2013年)、面積:約400K㎡ (熊本市・鹿児島市相当)
 気候(2月):平均気温 最高:7.9℃、最低:-7.3℃
 米国のほぼ中心のため、デンバー空港は人・物流の拠点
教育制度
 公立学校は授業料、教科書(貸出し)、スクールバスは無料
 デンバー市は6郡、15学区、格差は大きい
(格差は、成績だけでなく、犯罪を含めた環境)
 生徒数は約9万人、57%ラテン系、21%白人系、
14%アフリカ系、72%が free/reduced price lunch
 33のイノベーションスクールと42のチャータースクール、イノベーション
スクールには、教育課程を含めて学校管理運営に関する多くの裁量を委譲
16
- 16 -
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デンバー市の教育政策
デンバー市の基本政策
 21世紀型スキル育成
 Common Coreに基づく能力客観化として、
PARCCを採用
 Blended Learning (一斉学習と個人学習、
対面学習とICT活用学習)
 Project-based Learning
 これらの施策の推進のため、IT技術を
活用
今後の取り組み
 学校はそれぞれの意思で運営、教育委員会はサポート役
 今後はPersonalized Learningのさらなる推進
 Denver2020:全ての生徒が成功し、80%がハイパフォーマンス校となる
17
21世紀型
スキル
21世紀型
スキル
- 17 -
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5.デンバー学区教育委員会(情報公開)
生徒・親用ポータルデンバー学区ホームページ
教育方針
学校評価
緑の学校(訪問校)
赤の学校
- 18 -
■ 80-100%(優秀)
■ 51-79% (合格)
■ 40-50% (注意)
■ 34-39% (重点的注意)
■ 33%以下 (観察下)
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Grant Beacon Middle School
19
- 19 -
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Grant Beacon Middle School
3つの教育基本方針を設定し実行
Blended Learning, Character Development, Extended Learning Opportunities
校長が企業経営者と同等な権限、責任
運営(経営)方針立案、資金獲得、雇用、インフラ整備
長期的に取組み、評価を獲得
現校長は9年目、成果に対して良い評価(グリーン)を獲得
20
- 20 -
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Blended Learning
一斉授業とグループ学習、個別学習のブレンド
対面学習とICT利用学習のブレンド
1クラスを3グループに分けて学習
学習内容や毎週のテストでグループの
組み換えを実施
教科書不使用
21
- 21 -
対面学習 協働学習
オンライン学習
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Extended Learning Opportunities
 サポートやアドバンストな学習が必要な生徒に対して実施
 平均して、週5時間程度の学習を実施
22
- 22 -
Art, Culture & History
Sports & Wellness
Science, Technology,
Engineering, And Math
(Stem)
Academics
Leadership
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1人1台環境での学習
 授業ではiPadとChromebookを使用
 先生は使いこなしており、レッスンをオンラ
インで作成
 5年前はiPadを導入、テスト問題の作成と使い
やすさで順次Chromebookに切替え中
 端末は持ち帰りなし、家からはiPhone等でア
クセス
23
- 23 -
使用していたChromebook Chromebookでの一斉授業
使用ハード
充電保管庫に保管
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システム、インフラ環境
 先生も生徒も3システムを使い分け
 オンライン学習やアセスメントをEngrade(McGraw Hill)
 成績やレッスンプランはGBMS Moodle(MoodleをGBMS用にカスタマイズ)
 コラボレーションやドキュメントの編集等はGoogle Apps
24
- 24 -
Engradeでのアセスメント結果 Google Docでの学習指示
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Sabin World Elementary School
25
- 25 -
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Sabin World Elementary School
4歳~10歳(幼稚園~小学校5年)まで712名が
在籍
IB(国際バカロレア)認定校
国際バカロレア:
国際的な視野を持ち世界平和を目指す全人教育
(外交官等の子供の母国での大学進学のため、
世界共通の大学入学資格、成績認定プログラム)
 67%:ヒスパニック、70%以上の親は英語以外
 ヒスパニックの割合が多いため、各学年1クラスは
スペイン語クラス
 20~25人/1クラス
 Jeneas、Gates 他のFoundationから資金
 教員数25名、教員以外に修士の学生なども授業を
実施、IBのコーチング教員も4名在籍
掲示は2ヶ国語
- 26 -
IBの理念を掲示
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授業スタイル
4クラスがPersonalized Learning、2クラスは
通常指導
電子黒板を使った一斉授業
グループ学習は、1教室を3グループに分け、
目標別に授業を実施
個別学習は、オンラインで実施
自由な雰囲気でも遊んでいる子は皆無
- 27 -
人格も含めた上位者を掲示
個別学習
一斉学習
グループ学習
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目標と達成
 個人毎の時間割を作成し、カラーで表示
 個別目標による個別授業を実施、生徒個々の学習レベルに合わせ、毎週、授
業カリキュラムを教師と生徒で設計
 週毎の目標(ゴール)の達成を確認し、カリキュラムに反映
達成状況を掲示
- 28 -
個々の時間割はカラーで識別
人格も含めた上位者を掲示
教師も担当を確認
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ICT環境
 1人1台Chromebookを使用、持ち帰りはしていない
 生徒1人1人にGoogleアカウントを付与
 Google DocをWriting授業に利用
 グループ学習は、Google Driveで共有して意見交換
 修士の学生や教育実習生が授業を支援
- 29 -
Google DriveでシェアBritannicaを使用 Google DocでWriting
簡易的な充電保管棚
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学校訪問から見えてくること
非常に大きくレベルの違う生徒が混ざったクラスで、それぞれ
が学習できる環境を作っていた(遊んでいる生徒が皆無)
一斉授業に加え、グループ学習や個別学習を組合わせた学習を
1つのクラス内で実施していた ⇒ Blended Learning
様々な学習への対応は、ICTを活用することで実現していた
学校の日常の学習活動で1人1台環境を構築して活用していた
個人個人に合わせた学習を実現し、学習結果によって次の学習
が導かれていた ⇒ Adaptive Learning
個人の学習に関するあらゆる情報が蓄積され、分析される事が
土台となって個人の学習を実現していた
学習に関する情報の蓄積、分析、次の学習へのリコメンドが活
用されており、技術的な標準化も進んでいると思われた
- 30 -
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TCEAレポート
 TCEA( Texas Computer Education Association)会員用のイベント
 TCEAは、1980年設立、会員16,000人
 セミナー:900セッション、展示会出展会社:450社
 開催地:オースティン
 プレミアスポンサー:
米国訪問調査報告 31
- 31 -
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ハードウェア -電子黒板-
- 32 -
 主力は従来の液晶プロジェクタ投影型からLCD
タイプへ
 LCD主体だったプロメシアンも、78,87,95イ
ンチ(写真)LCDタイプを展示
 タブレットとのコラボ等の展示から、大型提示
を中心とした本来の役割の展示
 ホワイボードとの組合せも登場
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ハードウェア -理科教材-
- 33 -
 ワイヤレス技術利用教材
 力学台車と滑走台:
加速度センサーのデータを転送
 データロガー
生物・化学系、物理系など
測定は温度、pH、音、照度等様々
 プログラミングロボット
 PCでプログラミング、ワンボードコン
ピュータへ転送
 ワンボードコンピュータはArduino価格
約3,000円
 対象は小中学校と思われる
(動きの体感は特に低学年で有効)
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ハードウェア -その他-
- 34 -
 3Dプリンタ
 価格は10万円~30万円
 ABS/PLA等の樹脂を溶かし成型
する物が中心
 Chromebook
 Googleのサービス前提の低スペック
廉価版展示
 価格:$149~
 Writingやプログラム教育でキーボー
ド必須Chromeへの移行が進む
(米国の教育用PCは2014年からChromebookが首位)
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The + bear + is + blue
- 35 -
 3alive STUDIOS(AR応用の教材)
 ARカードには動物や花や風景の写真
 カードを動かすと様々な角度から3Dモデ
ルを見る事ができる
 動物カードにはボタンがあり、タッチす
ると鳴き声や名前の発音等が流れる
 「is」「red」「eat」などの単語カード
があり、組み合せて短文を作成
 短文は音声再生され、その内容にあった
動きを動物が行う
 ALL in Learning(形成的評価PF)
 選択式問題の解答にマーク
 解答用紙には学習者を識別するQRコード
 スキャナーやスマートフォンのカメラで
解答用紙を読み取ることで採点・集計を
自動で行う
教材系
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- 36 -
 教材・LMS総合サービス
 GradPoint(ピアソン)
 Engrade(マグローヒル)
 SIS(Student Information System)
 Infinite Campus(業界2位)
 Aeries(カリフォルニアでシェア50%)
クラウド・バックエンド系
Engrade Infinite Campus
GradPoint
Aeries
くわしくは、石坂さんから・・・

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教育ICT:アメリカ最新動向2016 中駄氏

  • 1. Copyright ©2016 FUJISOFT INCORPORATED, All rights reserved. JAPET&CEC海外現地調査から 中駄 康博 みらいスクール事業部 2016年 4月27日
  • 2. Copyright ©2016 FUJISOFT INCORPORATED, All rights reserved. 本日の内容  自己紹介、会社の紹介、教育事業の紹介  JAPET&CEC海外調査部会の紹介  米国訪問調査の背景  コロラド州の教育制度  デンバーの教育制度  デンバーの学校の状況 Grant Beacon Middle School(中学校) Sabin World Elementary School(小学校)  TCEAのレポート ハードウェア、ソフトウェア・教材 クラウド・バックエンド - 1 -
  • 3. Copyright ©2016 FUJISOFT INCORPORATED, All rights reserved.2 自己紹介 ■これまでの職歴  日立ソフト(現日立ソリューションズ)で主に独自製品開発に従事  90年代前半、ペンコンピュータ上のソフトを米国のPenPoint上で開発  90年代後半~2000年代、電子情報ボード(国内は電子黒板)事業 国内の他、米国、欧州、中東、アジア、オセアニアで事業を展開  2010年代、デジタル教科書事業、2013年CoNETS結成に関わる  2015年、日立製作所から富士ソフト株式会社へ ■現在  富士ソフト株式会社 みらいスクール事業部 次長  日本教育情報化振興会 (JAPET&CEC) • 海外調査部会 部会長 • スマホ・タブレット時代の新たな学習環境に関する調査研究プロジェクト サブリーダー - 2 -
  • 4. Copyright ©2016 FUJISOFT INCORPORATED, All rights reserved. 会社概要 名 称:富士ソフト株式会社 設 立:1970年5月15日 資 本 金:262億円 株 式:東証1部上場(1998年) 本社所在地:神奈川県横浜市 売 上 高:連結1,536億百万円(2015年12月期) 従 業 員 数:連結11,303名(2015年12月待つ現在) 資 本 系 列:独立系 - 3 -
  • 5. Copyright ©2016 FUJISOFT INCORPORATED, All rights reserved. 事業領域 - 4 -
  • 6. Copyright ©2016 FUJISOFT INCORPORATED, All rights reserved. プロダクト&サービスの展開 車載用DVR 自社クラウド + パブリッククラウド 介護福祉分野への 展開強化 モバイル向け映像 モジュール LTE対応モバイルWiFi ルーター FS020W コンテンツ FSKAREN Refills FSDTV Microsoft Google salseforce.com Amazon Concur 筆ぐるめ その他 プロダクト - 5 -- 5 -
  • 7. Copyright ©2016 FUJISOFT INCORPORATED, All rights reserved. みらいスクールの特長 -リモコンで簡単操作- 授業に用いるデジタル教科書※や動画・ PDF・ 写真・音楽などのデータを配信サーバーに蓄積。 リモコン操作で教材コンテンツを視聴できる。 授業中にリモコンで簡単操作 ※1 デジタル教科書ビューアはオプションになります。 東京書籍、教育出版のH27年度小学校版デジタル教科書に対応 東京書籍、教育出版のH28年度中学校版デジタル教科書に対応予定 ※2 オフィスファイルビューアはオプションになります。 教材コンテンツ PPT Word EXCL 配信サーバーから USBメモリー・ SDカードから デジタル教科書も再生 生徒も操作可能 - 6 - 簡単、すばやく、確実に
  • 8. Copyright ©2016 FUJISOFT INCORPORATED, All rights reserved. みらいスクールの特長 - 1台で多彩な用途 - - 7 - これ1台で 全てOK
  • 9. Copyright ©2016 FUJISOFT INCORPORATED, All rights reserved. ■導入校による特別講演(ステージ) ■出展製品 ○みらいスクール 主要5機能 ○みらいスクールクラスパック ○プログラミング教育用ロボット ○ペーパーレス職員会議システム ○防災連携システム ■パートナー出展 ○リモコン片手で英語教育 メトロラーニングデジタル版 (LCA国際学園様) EDIX出展情報
  • 10. Copyright ©2016 FUJISOFT INCORPORATED, All rights reserved. JAPET&CEC海外調査部会の活動 目的 海外の教育政策を調査し、文科省や自治体への政策提言に活用 海外の学校現場を調査し、海外市場進出・開拓に活用 具体的な活動内容 文献、インターネット調査 問い合わせ、ヒアリング調査(文科省、大使館、現地教育省等) 海外現地調査 • 訪問先を選定し、現地教育省、教育委員会、学校を訪問 • 調査内容をまとめ、発表会を開催、調査報告書を発行 2015年度訪問調査は米国を選定 - 9 -
  • 11. Copyright ©2016 FUJISOFT INCORPORATED, All rights reserved. 米国訪問調査の背景 今まで地域でバラバラであったカリキュラムが統一:コモンコア コモンコア達成の評価をCBTで実施 21世紀型スキルに向けた教育 初中等では低位でも高等教育では世界トップである(教育の仕方に何かある?) 順位 大学名 国 1 カリフォルニア工科大学 USA 2 オックスフォード大学 UK 3 スタンフォード大学 USA 4 ケンブリッジ大学 UK 5 マサチューセッツ工科大学(MIT) USA 6 ハーバード大学 USA 7 プリンストン大学 USA 8 インペリアル・カレッジ・ロンドン UK 9 スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETHZ) スイス 10 シカゴ大学 USA アメリカ 36位 24位 28位 PISA学力調査国際比較(15歳) 世界大学ランキング 43 東京大学 日本 出典:英タイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE) ところで 日本は? - 10 -
  • 12. Copyright ©2016 FUJISOFT INCORPORATED, All rights reserved. 訪問地(デンバー、オースティン)選定の背景 州や学区全体で一環した教育政策を行っている所(地域の 中で一部だけが特別に尖ってない所) コモンコアを採用し、CBTを実施している地域 訪問を受け入れてくれる所 有識者にも相談(文科省生涯学習局 海外調査官、岸本氏) デンバー 大規模な教育専門の展示会(TCEA)を開催 オースティン オースティン - 11 -
  • 13. Copyright ©2016 FUJISOFT INCORPORATED, All rights reserved. 2015年度米国訪問調査概要 日付 地名 訪問先 1/31(日) 成田発 (18:10) デンバー着 (12:45) - 2/ 1(月) デンバー Grant Beacon Middle School Sabin World Elementary School 2/ 2(火) デンバー コロラド州教育局 デンバー市教育委員会 2/ 3(水) デンバー発 (10:00) オースティン着 (13:07) TCEA(展示会:約2時間) 2/ 4(木) オースティン TCEA(展示会:全日) 2/ 5(金) オーステイン発 (8:58) - 2/ 6(土) 成田着 (16:30) - 参加者:22名 - 12 -
  • 14. Copyright ©2016 FUJISOFT INCORPORATED, All rights reserved. コロラド州の教育制度 コロラド州の概要  人口約500万人(北海道相当)、面積約270万K㎡(本州+九州相当)  生徒の人種構成: ヨーロッパ系:54.5%、ヒスパニック系:33.1%、 アフリカ系:4.7%、アジア系:3.1%、アメリカ・アラスカ系:0.7%  鉱山業・農業依存からハイテク産業、観光産業に注力  嗜好用マリファナ販売による増収を教育予算へ コロラド州の教育制度  コロラド州教育省の教育法に基づく  教育制度は5.3.4制、もしくは6,2,4制、義務教育は6歳~16歳  学区の裁量が大きく学年構成も学区の裁量で決められている  コモンコア準拠の州スタンダードに基づく州内統一テストを実施  アカウンタビリティを進めており、ネットにテスト結果も含めた多くのデ ータを公開 (http://www.cde.state.co.us/schoolview/) 13 - 13 -
  • 15. Copyright ©2016 FUJISOFT INCORPORATED, All rights reserved. コロラド州の教育政策 コモンコアとCBTについて  90年代からある州の基準書に加え、コモンコアを2010年に採用  CBTは選択式のみならず、簡易の筆記式も採点、 手作業での採点の移行でコスト削減に成功  PARCCは全州で実施、スコアを教育局に送付  生徒ごとに分析し、弱点を明確化  PCが不足のところは紙のテストも許可  カンニングなどの問題は先生が監視しているが、となりの問題を見ても意 味がない。  学びのオンライン化、テストのオンライン化のメリット  自分の時間で学べる。スポーツ選手の場合や病欠の場合等に有効  コスト削減。先生の人件費が安く済む  一斉授業より個々の生徒の情報を多く得られる。個々の生徒に合った指導 ができる 14 - 14 -
  • 16. Copyright ©2016 FUJISOFT INCORPORATED, All rights reserved. コロラド州教育省の情報公開 教育省ホームページ  データーセンター  コロラドの成長モデル  学校区、学校のダッシュボード  データラボ  コロラドの教育統計 スクールビュー データーセンター ■ Distinction(優秀) ■ Accredited(合格) ■ Improvement(改善要) ■ Priority Improvement (緊急改善要) ■ Turnaround(再編) 学校区の認定状況 スクールビュー - 15 -
  • 17. Copyright ©2016 FUJISOFT INCORPORATED, All rights reserved. デンバー市の教育制度 デンバー市の概要  コロラド州の州都  人口:65万人(2013年)、面積:約400K㎡ (熊本市・鹿児島市相当)  気候(2月):平均気温 最高:7.9℃、最低:-7.3℃  米国のほぼ中心のため、デンバー空港は人・物流の拠点 教育制度  公立学校は授業料、教科書(貸出し)、スクールバスは無料  デンバー市は6郡、15学区、格差は大きい (格差は、成績だけでなく、犯罪を含めた環境)  生徒数は約9万人、57%ラテン系、21%白人系、 14%アフリカ系、72%が free/reduced price lunch  33のイノベーションスクールと42のチャータースクール、イノベーション スクールには、教育課程を含めて学校管理運営に関する多くの裁量を委譲 16 - 16 -
  • 18. Copyright ©2016 FUJISOFT INCORPORATED, All rights reserved. デンバー市の教育政策 デンバー市の基本政策  21世紀型スキル育成  Common Coreに基づく能力客観化として、 PARCCを採用  Blended Learning (一斉学習と個人学習、 対面学習とICT活用学習)  Project-based Learning  これらの施策の推進のため、IT技術を 活用 今後の取り組み  学校はそれぞれの意思で運営、教育委員会はサポート役  今後はPersonalized Learningのさらなる推進  Denver2020:全ての生徒が成功し、80%がハイパフォーマンス校となる 17 21世紀型 スキル 21世紀型 スキル - 17 -
  • 19. Copyright ©2016 FUJISOFT INCORPORATED, All rights reserved. 5.デンバー学区教育委員会(情報公開) 生徒・親用ポータルデンバー学区ホームページ 教育方針 学校評価 緑の学校(訪問校) 赤の学校 - 18 - ■ 80-100%(優秀) ■ 51-79% (合格) ■ 40-50% (注意) ■ 34-39% (重点的注意) ■ 33%以下 (観察下)
  • 20. Copyright ©2016 FUJISOFT INCORPORATED, All rights reserved. Grant Beacon Middle School 19 - 19 -
  • 21. Copyright ©2016 FUJISOFT INCORPORATED, All rights reserved. Grant Beacon Middle School 3つの教育基本方針を設定し実行 Blended Learning, Character Development, Extended Learning Opportunities 校長が企業経営者と同等な権限、責任 運営(経営)方針立案、資金獲得、雇用、インフラ整備 長期的に取組み、評価を獲得 現校長は9年目、成果に対して良い評価(グリーン)を獲得 20 - 20 -
  • 22. Copyright ©2016 FUJISOFT INCORPORATED, All rights reserved. Blended Learning 一斉授業とグループ学習、個別学習のブレンド 対面学習とICT利用学習のブレンド 1クラスを3グループに分けて学習 学習内容や毎週のテストでグループの 組み換えを実施 教科書不使用 21 - 21 - 対面学習 協働学習 オンライン学習
  • 23. Copyright ©2016 FUJISOFT INCORPORATED, All rights reserved. Extended Learning Opportunities  サポートやアドバンストな学習が必要な生徒に対して実施  平均して、週5時間程度の学習を実施 22 - 22 - Art, Culture & History Sports & Wellness Science, Technology, Engineering, And Math (Stem) Academics Leadership
  • 24. Copyright ©2016 FUJISOFT INCORPORATED, All rights reserved. 1人1台環境での学習  授業ではiPadとChromebookを使用  先生は使いこなしており、レッスンをオンラ インで作成  5年前はiPadを導入、テスト問題の作成と使い やすさで順次Chromebookに切替え中  端末は持ち帰りなし、家からはiPhone等でア クセス 23 - 23 - 使用していたChromebook Chromebookでの一斉授業 使用ハード 充電保管庫に保管
  • 25. Copyright ©2016 FUJISOFT INCORPORATED, All rights reserved. システム、インフラ環境  先生も生徒も3システムを使い分け  オンライン学習やアセスメントをEngrade(McGraw Hill)  成績やレッスンプランはGBMS Moodle(MoodleをGBMS用にカスタマイズ)  コラボレーションやドキュメントの編集等はGoogle Apps 24 - 24 - Engradeでのアセスメント結果 Google Docでの学習指示
  • 26. Copyright ©2016 FUJISOFT INCORPORATED, All rights reserved. Sabin World Elementary School 25 - 25 -
  • 27. Copyright ©2016 FUJISOFT INCORPORATED, All rights reserved. Sabin World Elementary School 4歳~10歳(幼稚園~小学校5年)まで712名が 在籍 IB(国際バカロレア)認定校 国際バカロレア: 国際的な視野を持ち世界平和を目指す全人教育 (外交官等の子供の母国での大学進学のため、 世界共通の大学入学資格、成績認定プログラム)  67%:ヒスパニック、70%以上の親は英語以外  ヒスパニックの割合が多いため、各学年1クラスは スペイン語クラス  20~25人/1クラス  Jeneas、Gates 他のFoundationから資金  教員数25名、教員以外に修士の学生なども授業を 実施、IBのコーチング教員も4名在籍 掲示は2ヶ国語 - 26 - IBの理念を掲示
  • 28. Copyright ©2016 FUJISOFT INCORPORATED, All rights reserved. 授業スタイル 4クラスがPersonalized Learning、2クラスは 通常指導 電子黒板を使った一斉授業 グループ学習は、1教室を3グループに分け、 目標別に授業を実施 個別学習は、オンラインで実施 自由な雰囲気でも遊んでいる子は皆無 - 27 - 人格も含めた上位者を掲示 個別学習 一斉学習 グループ学習
  • 29. Copyright ©2016 FUJISOFT INCORPORATED, All rights reserved. 目標と達成  個人毎の時間割を作成し、カラーで表示  個別目標による個別授業を実施、生徒個々の学習レベルに合わせ、毎週、授 業カリキュラムを教師と生徒で設計  週毎の目標(ゴール)の達成を確認し、カリキュラムに反映 達成状況を掲示 - 28 - 個々の時間割はカラーで識別 人格も含めた上位者を掲示 教師も担当を確認
  • 30. Copyright ©2016 FUJISOFT INCORPORATED, All rights reserved. ICT環境  1人1台Chromebookを使用、持ち帰りはしていない  生徒1人1人にGoogleアカウントを付与  Google DocをWriting授業に利用  グループ学習は、Google Driveで共有して意見交換  修士の学生や教育実習生が授業を支援 - 29 - Google DriveでシェアBritannicaを使用 Google DocでWriting 簡易的な充電保管棚
  • 31. Copyright ©2016 FUJISOFT INCORPORATED, All rights reserved. 学校訪問から見えてくること 非常に大きくレベルの違う生徒が混ざったクラスで、それぞれ が学習できる環境を作っていた(遊んでいる生徒が皆無) 一斉授業に加え、グループ学習や個別学習を組合わせた学習を 1つのクラス内で実施していた ⇒ Blended Learning 様々な学習への対応は、ICTを活用することで実現していた 学校の日常の学習活動で1人1台環境を構築して活用していた 個人個人に合わせた学習を実現し、学習結果によって次の学習 が導かれていた ⇒ Adaptive Learning 個人の学習に関するあらゆる情報が蓄積され、分析される事が 土台となって個人の学習を実現していた 学習に関する情報の蓄積、分析、次の学習へのリコメンドが活 用されており、技術的な標準化も進んでいると思われた - 30 -
  • 32. Copyright ©2016 FUJISOFT INCORPORATED, All rights reserved. TCEAレポート  TCEA( Texas Computer Education Association)会員用のイベント  TCEAは、1980年設立、会員16,000人  セミナー:900セッション、展示会出展会社:450社  開催地:オースティン  プレミアスポンサー: 米国訪問調査報告 31 - 31 -
  • 33. Copyright ©2016 FUJISOFT INCORPORATED, All rights reserved. ハードウェア -電子黒板- - 32 -  主力は従来の液晶プロジェクタ投影型からLCD タイプへ  LCD主体だったプロメシアンも、78,87,95イ ンチ(写真)LCDタイプを展示  タブレットとのコラボ等の展示から、大型提示 を中心とした本来の役割の展示  ホワイボードとの組合せも登場
  • 34. Copyright ©2016 FUJISOFT INCORPORATED, All rights reserved. ハードウェア -理科教材- - 33 -  ワイヤレス技術利用教材  力学台車と滑走台: 加速度センサーのデータを転送  データロガー 生物・化学系、物理系など 測定は温度、pH、音、照度等様々  プログラミングロボット  PCでプログラミング、ワンボードコン ピュータへ転送  ワンボードコンピュータはArduino価格 約3,000円  対象は小中学校と思われる (動きの体感は特に低学年で有効)
  • 35. Copyright ©2016 FUJISOFT INCORPORATED, All rights reserved. ハードウェア -その他- - 34 -  3Dプリンタ  価格は10万円~30万円  ABS/PLA等の樹脂を溶かし成型 する物が中心  Chromebook  Googleのサービス前提の低スペック 廉価版展示  価格:$149~  Writingやプログラム教育でキーボー ド必須Chromeへの移行が進む (米国の教育用PCは2014年からChromebookが首位)
  • 36. Copyright ©2016 FUJISOFT INCORPORATED, All rights reserved. The + bear + is + blue - 35 -  3alive STUDIOS(AR応用の教材)  ARカードには動物や花や風景の写真  カードを動かすと様々な角度から3Dモデ ルを見る事ができる  動物カードにはボタンがあり、タッチす ると鳴き声や名前の発音等が流れる  「is」「red」「eat」などの単語カード があり、組み合せて短文を作成  短文は音声再生され、その内容にあった 動きを動物が行う  ALL in Learning(形成的評価PF)  選択式問題の解答にマーク  解答用紙には学習者を識別するQRコード  スキャナーやスマートフォンのカメラで 解答用紙を読み取ることで採点・集計を 自動で行う 教材系
  • 37. Copyright ©2016 FUJISOFT INCORPORATED, All rights reserved. - 36 -  教材・LMS総合サービス  GradPoint(ピアソン)  Engrade(マグローヒル)  SIS(Student Information System)  Infinite Campus(業界2位)  Aeries(カリフォルニアでシェア50%) クラウド・バックエンド系 Engrade Infinite Campus GradPoint Aeries くわしくは、石坂さんから・・・