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APL Accessibility WG報告

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2017年12月8日 日本電子出版協会
Advanced Publishing Laboratory報告会

Published in: Internet
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APL Accessibility WG報告

  1. 1. APL Accessibility WG報告 村田真リーダー(慶應大学特任教授、JEPA CTO)
  2. 2. アクセシブルでないKindleを大学で使う なという訴訟
  3. 3. ピアソンのアクセシブルでない コンテンツを大学で使うなという訴訟
  4. 4. ほかにも多くの訴訟がある(大学関連)
  5. 5. 訴えられるのは…  大学などの教育機関  出版社が訴えられた例はない  電子書籍リーダを提供している会社が訴えられた例はない
  6. 6. Scribd(文書共有ウェブサービス)の訴訟
  7. 7. Web Accessibilityについての訴訟(いっぱい)
  8. 8. アメリカと日本の法律  Americans with Disabilities Act(障害をもつアメリカ人法)  訴訟の乱発には批判もある  障害者差別解消法  合理的配慮  国や自治体などに 義務  民間事業者 努力目標
  9. 9. 日本の情報アクセシビリティ政策  「我が国の障害者施策では情報通信のアクセシビリティは 弱点である。(中略)電子書籍のアクセシビリティは空白 地帯だが、紙の書籍に比べてユニバーサルデザイン化は容 易なはずである。しかし政策が無い。」 石川 准 静岡県立大学国際関係学部教授/東京大学先端科学技術研究センター特任教授 内閣府障害者政策委員会委員長/国連障害者権利委員会委員
  10. 10. 海外の出版社はアクセシビリティ にどう取り組んでいるか?
  11. 11. Wileyのアクセシビリティ
  12. 12. Springerのアクセシビリティ
  13. 13. Penguin Random Houseのアクセシビリ ティ
  14. 14. Pearsonのアクセシビリティ
  15. 15. Elsevierのアクセシビリティ
  16. 16. 日本の出版社は? Googleで (講談社 | 角川 | 集英社 | 小学館) and アクセシビリティ で検索すると、最上位に来るのがAdvanced Publishing Laboratory
  17. 17. APL Accessibility WGの活動  参加者は、電子書籍アクセシビリティにとてもとても詳しい人たち。  メーリングリスト  Zoom電話会議(これまで二回)  GitHubのissueによる議論
  18. 18. 紙の本が読めない/読み難い状況(1)  本を手で持ってページをめくることが困難  眼で読むのが困難  眼でも読めないし、読み上げられても聞こえない  文字が小さすぎる/大きすぎる  字体によっては読みにくい  文節の区切りが解らない  色の選択によっては読みにくい
  19. 19. 紙の本が読めない/読み難い状況(2)  縦書きだと読めない、または横書きだと読めない  画面内で読める範囲がとても狭い  読んでいる場所が分からなくなってしまう  日本語を聞けば理解できるけど、読めない  幻聴・幻覚により音声のない本を読むことが困難  文字と文字や行と行がつながって見えてしまう、文字が歪んだりぼやけたり揺 らいだりする、逆さ文字に見える等
  20. 20. EPUBコンテンツ作成における対策  テキスト/代替テキスト:画像でできたコンテンツは、読み上げソフトが使えない し、拡大すると画面からはみ出してしまう  見出し等の情報の付加(ナビゲーションのため)  文字と音声が同時に提示される図書(Media Overlay)  動画には音声と字幕によって内容を解説する  音声DAISY(録音図書)  手話動画を入れる、点字を入れる、SSMLを入れる  数式をMathMLかLaTeXで表現する
  21. 21. EPUBリーダにおける対策(1)  DRMがOS及び支援技術のアクセシビリティ機能を阻害しない  指一本で操作できるスイッチや、目の動きだけでコンピュータを操作できる視 線入力等の支援機器をEPUBリーダに接続する  読み上げをEPUBリーダまたはスクリーンリーダによって行う  録音された音の再生スピードや音程を変える  章、節、段落単位での移動  文字を拡大する  字体を変える(ユニバーサルデザインフォントを用いるなど)
  22. 22. EPUBリーダにおける対策(2)  分かち書きをする  文節ごとに文字のベースラインを変える  背景色と文字色を変更する  ルビを親文字とは別の色で表示する。  行間・文字間隔を変更する  縦書きのものを横書きで表示する、およびその逆  画面内でテキストを表示する範囲を極端に狭いようにレイアウトを変更する  点字ディスプレイによる表示
  23. 23. プリント・ディスアビリティ (状況を作り出す障害)  肢体不自由者: 約176万人  視覚障害者: 約164万人で、弱視者は144万9千人、失明者は18万8千人  学習障害者: 約570万人  高齢者: 約3461万人。  知的障害者: 約74.1万人  精神障害者: 約392.4万人  高次脳機能障害者: 約50万人  盲ろう者: 13,952 名  外国人子弟: 34,335 人
  24. 24. 現状のEPUBリーダの評価  読み上げについての評価しかない レベル リーダー レベル2以上 なし レベル1 なし レベル1-(マイナス) Kindle(iOS/Android)、iBooks、Google Play Books(iOS/ Android)、楽天 Kobo(iOS) レベル0 (未対応) その他の電子書籍ストア 電子書籍のアクセシビリティを推進するためのコンテンツ制作及び電子書籍リー ダーのあり方等に関する調査研究【報告書】 電流協(平成 27 年)
  25. 25. DAISYリーダ  きちんとした調査はないが、アクセシビリティに限り、商用EPUBリーダを大き く上回っているものと思われる。理由は、現場で鍛えられてきたから。
  26. 26. どういう優先度で取り組むべきか?  合理的配慮には限界がある  APLにできることにも限界がある  要求の切実さ  DAISYリーダで商用の電子書籍が読めるようにするのがよいのでは?  既存の電子書店がDAISYリーダを追加の選択肢として採用する  LPC
  27. 27. 発足時に考えていた作業項目  EPUB Accessibilityの国際規格化(ISO/IEC)  日本が提案国となる方向で調整中  アクセシブルなEPUB出版物を作成するためのガイドライン  購入もサンプルダウンロードもせずにアクセシブルかどうか知るためのメタデータ  EPUBリーダをアクセシブルにするためのガイドライン  アクセシビリティについてのテストデータ(DAISY由来)はひとつ翻訳した  ルビ用メタデータ(総ルビ・パラルビ・ルビなし)  epub:typeによる細分化?
  28. 28. 今後の進め方  そろそろ出版社の方にも加わってもらう段階?  電書協ガイドライン
  29. 29. 関連文書  紙の本が読めない 読み難い状況とその原因、APL, https://goo.gl/KGYWBg

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