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事例セッション2
Webサービス開発の挑戦
   ~楽天とDeNAの現場レポート

                    2010年 4月 9日

 楽天株式会社 開発生産性強化グループ 田 澤     久
株式会社ディー・エヌ・エー システム統括本部 稲村 直穂子
    (進行役)サイバー大学 IT総合学部 前 川  徹

                                  1
日本の常識・世界の非常識


要求定義          要求仕様書

                      機能仕様書・
           設計           モジュール仕様書


                               プログラム
                コーディング

                                       テスト報告書
                            テスト


                                      保守

(出典:大場充ほか『ソフトウェアプロセス 改善と組織学習』 ソフト・リサーチ・センター(2003)
                                             2
「ウォーターフォールモデルは間違いだ!」
■ ウォーターフォールモデルは、1975年にたいていの人が抱いていた
  ソフトウェアプロジェクトについての考え方だった。だから、不幸にも
  DOD-STD-2167というすべての軍事ソフトウェアに関する国防総省
  の仕様書に記述され祭り上げられてしまった。そのために思慮深い
  専門家のほとんどが不適切さに気付き捨て去ってからもなお生き
  延びた。幸いなことに、国防総省もそれ以後ようやく気が付き始めた
  ようだ。
             (フレデリック・P・ブルックス・Jr.『人月の神話』)

■ そして、軍や公共プロジェクトで、フィードバックなしのウォーター
  フォールプロセス開発がはびこった。(中略)。結果は、周知のごとく、
  ほとんどの大規模プロジェクトで、納期の遅延、コストの高騰、機能
  の欠落、プロジェクトの崩壊をもたらしたのだった。
 (大野侚郎「ウォーターフォール(落水)モデルの錯覚・誤用・悪用の30年間」
  http://www.ivis.co.jp/prof/07.html)

                                           3
ウォーターフォール開発のリスク
見た目の進捗はつかめても、真の進捗は最後までわからない

要求定義                        受入テスト




  機能設計                    機能テスト



   モジュール設計          結合テスト




         コーディング   単体テスト

                                    4
要求定義の誤りがもたらすコスト増
相対コスト
要求定義=1
             発見が遅れるほど修復に要するコストは増大する
                                                                       40-1000
 1000




                                                            30-70

                                               15-40

                        3-6          10
             1
                                                開発           受入
         要求定義           設計       コーディング                                   稼動
                                                テスト          テスト
  (出典)Barry W. Boehm, “Software Engineering Economics” Prentice Hall (1981)      5
Winston W. Royce 博士の論文
■“Managing the Development of Large Software Systems”
     IEEE WESCON, August 1970, pp.1-9
 ◆ ウォーターフォール・モデルの原型と言われてきた論文
 ◆ 実は、ウォーターフォール・モデルの危険性を指摘したもの
■ Royce 博士は、リスクを回避するために 5 のStepを提言
    Step1: Complete Program Design before Analysis and Coding Begin
    Step2: Documentations must be Current and Complete
    Step3: Do the Job Twice If Possible
    Step4: Testing must be Planed, Controlled and Monitored
    Step5: Involve the Customer

■ Royce博士の息子(Walker Royce博士)は反復型開発プロセスの一つ
  RUP (Rational Unified Process) の創始者

                                                                      6
要求定義の欠陥は最悪の手戻りを招く

要求定義                要求定義


   設計                      設計



       コーディング               コーディング



            テスト                  テスト


                  ユーザー               ユーザー
                  受入テスト              受入テスト

                                         7
手戻りを前提にすればよいのでは?

要求定義                要求定義


   設計                      設計



       コーディング               コーディング



            テスト                  テスト


                  ユーザー               ユーザー
                  受入テスト              受入テスト

                                         8
ウォータフォールを何度も繰り返せば…

要求定義            要求定義            要求定義



  設計              設計              設計



  コーディング          コーディング          コーディング



       テスト             テスト             テスト


        ユーザー            ユーザー            ユーザー
        受入テスト           受入テスト           受入テスト

                                             9
国防総省の反省

■ 1985.6.4   DOD-STD-2167       WF型開発と文書駆動を推奨
■ 1988.2.29 DOD-STD-2167A       非WF型に言及
      (WF型開発プロジェクトの大半が失敗に!)
■ 1994.12.5 MIL-STD-498         反復型開発を推奨
■ 2000.10.23 DOD 5000.2         調達基準に反復型を記載
■ 2002.4.5   DOD 5000.2-R

  When acquiring software for a system, the PM shall plan
  a spiral development process for both evolutionary and
  single-step-to-full-capability acquisition strategies.

                                                            10
アジャイルソフトウェア宣言


      我々は、自らソフトウェアを開発し、あるいは
      ソフトウェア開発の支援を通じて、より優れた
     ソフトウェア開発方法を見つけ出そうとしている。
     この研究を通じて、我々は次のようなものを重視
             するようになった。

     プロセスとツールより、個人と対話(相互作用)
   広範囲にわたるドキュメントより、動くソフトウェア
            契約交渉より、顧客との協力関係
      計画どおりに進めることより、変化への対応

(出典:Manifesto for Agile Software Development, Feb.2001
                                                         11
    http://agilemanifesto.org/ )
アジャイルソフトウェア開発
  ウォーターフォール                      アジャイル
            要求(スコープ)                   要求(スコープ)

         分析
         設計                                ニーズの変化
                                           に対応可能
         実装
         テスト
                                重要性の高い
                                ものから開発
時間                         時間

顧客ニーズの変化に対応でき、かつ不要なものは作らない!
(出典:平鍋健児 『RubyによるAgile開発』の「プロセスとしてのAgile」を参考に作成)   12
システムの機能の利用頻度




(出典:Jim Johnson, The Standish Group International Inc. , 2002)   13
米国におけるアジャイル開発の普及




    (出典:Forrester Research “Enterprise Agile Adoption in 2007”)

(注)Forrester Researchが2009年第3四半期に実施した別の調査によれば、
                                              14
   Agileの利用率は45%に達している(35%の企業はAgileが主流)。
では、セッションを始めましょう

楽天株式会社
  開発生産性強化グループ
                田 澤   久

株式会社ディー・エヌ・エー
  システム統括本部
                稲村 直穂子

                          15

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  • 1. 事例セッション2 Webサービス開発の挑戦 ~楽天とDeNAの現場レポート 2010年 4月 9日 楽天株式会社 開発生産性強化グループ 田 澤 久 株式会社ディー・エヌ・エー システム統括本部 稲村 直穂子 (進行役)サイバー大学 IT総合学部 前 川 徹 1
  • 2. 日本の常識・世界の非常識 要求定義 要求仕様書 機能仕様書・ 設計 モジュール仕様書 プログラム コーディング テスト報告書 テスト 保守 (出典:大場充ほか『ソフトウェアプロセス 改善と組織学習』 ソフト・リサーチ・センター(2003) 2
  • 3. 「ウォーターフォールモデルは間違いだ!」 ■ ウォーターフォールモデルは、1975年にたいていの人が抱いていた ソフトウェアプロジェクトについての考え方だった。だから、不幸にも DOD-STD-2167というすべての軍事ソフトウェアに関する国防総省 の仕様書に記述され祭り上げられてしまった。そのために思慮深い 専門家のほとんどが不適切さに気付き捨て去ってからもなお生き 延びた。幸いなことに、国防総省もそれ以後ようやく気が付き始めた ようだ。 (フレデリック・P・ブルックス・Jr.『人月の神話』) ■ そして、軍や公共プロジェクトで、フィードバックなしのウォーター フォールプロセス開発がはびこった。(中略)。結果は、周知のごとく、 ほとんどの大規模プロジェクトで、納期の遅延、コストの高騰、機能 の欠落、プロジェクトの崩壊をもたらしたのだった。 (大野侚郎「ウォーターフォール(落水)モデルの錯覚・誤用・悪用の30年間」 http://www.ivis.co.jp/prof/07.html) 3
  • 4. ウォーターフォール開発のリスク 見た目の進捗はつかめても、真の進捗は最後までわからない 要求定義 受入テスト 機能設計 機能テスト モジュール設計 結合テスト コーディング 単体テスト 4
  • 5. 要求定義の誤りがもたらすコスト増 相対コスト 要求定義=1 発見が遅れるほど修復に要するコストは増大する 40-1000 1000 30-70 15-40 3-6 10 1 開発 受入 要求定義 設計 コーディング 稼動 テスト テスト (出典)Barry W. Boehm, “Software Engineering Economics” Prentice Hall (1981) 5
  • 6. Winston W. Royce 博士の論文 ■“Managing the Development of Large Software Systems” IEEE WESCON, August 1970, pp.1-9 ◆ ウォーターフォール・モデルの原型と言われてきた論文 ◆ 実は、ウォーターフォール・モデルの危険性を指摘したもの ■ Royce 博士は、リスクを回避するために 5 のStepを提言 Step1: Complete Program Design before Analysis and Coding Begin Step2: Documentations must be Current and Complete Step3: Do the Job Twice If Possible Step4: Testing must be Planed, Controlled and Monitored Step5: Involve the Customer ■ Royce博士の息子(Walker Royce博士)は反復型開発プロセスの一つ RUP (Rational Unified Process) の創始者 6
  • 7. 要求定義の欠陥は最悪の手戻りを招く 要求定義 要求定義 設計 設計 コーディング コーディング テスト テスト ユーザー ユーザー 受入テスト 受入テスト 7
  • 8. 手戻りを前提にすればよいのでは? 要求定義 要求定義 設計 設計 コーディング コーディング テスト テスト ユーザー ユーザー 受入テスト 受入テスト 8
  • 9. ウォータフォールを何度も繰り返せば… 要求定義 要求定義 要求定義 設計 設計 設計 コーディング コーディング コーディング テスト テスト テスト ユーザー ユーザー ユーザー 受入テスト 受入テスト 受入テスト 9
  • 10. 国防総省の反省 ■ 1985.6.4 DOD-STD-2167 WF型開発と文書駆動を推奨 ■ 1988.2.29 DOD-STD-2167A 非WF型に言及 (WF型開発プロジェクトの大半が失敗に!) ■ 1994.12.5 MIL-STD-498 反復型開発を推奨 ■ 2000.10.23 DOD 5000.2 調達基準に反復型を記載 ■ 2002.4.5 DOD 5000.2-R When acquiring software for a system, the PM shall plan a spiral development process for both evolutionary and single-step-to-full-capability acquisition strategies. 10
  • 11. アジャイルソフトウェア宣言 我々は、自らソフトウェアを開発し、あるいは ソフトウェア開発の支援を通じて、より優れた ソフトウェア開発方法を見つけ出そうとしている。 この研究を通じて、我々は次のようなものを重視 するようになった。 プロセスとツールより、個人と対話(相互作用) 広範囲にわたるドキュメントより、動くソフトウェア 契約交渉より、顧客との協力関係 計画どおりに進めることより、変化への対応 (出典:Manifesto for Agile Software Development, Feb.2001 11 http://agilemanifesto.org/ )
  • 12. アジャイルソフトウェア開発 ウォーターフォール アジャイル 要求(スコープ) 要求(スコープ) 分析 設計 ニーズの変化 に対応可能 実装 テスト 重要性の高い ものから開発 時間 時間 顧客ニーズの変化に対応でき、かつ不要なものは作らない! (出典:平鍋健児 『RubyによるAgile開発』の「プロセスとしてのAgile」を参考に作成) 12
  • 13. システムの機能の利用頻度 (出典:Jim Johnson, The Standish Group International Inc. , 2002) 13
  • 14. 米国におけるアジャイル開発の普及 (出典:Forrester Research “Enterprise Agile Adoption in 2007”) (注)Forrester Researchが2009年第3四半期に実施した別の調査によれば、 14 Agileの利用率は45%に達している(35%の企業はAgileが主流)。
  • 15. では、セッションを始めましょう 楽天株式会社 開発生産性強化グループ 田 澤 久 株式会社ディー・エヌ・エー システム統括本部 稲村 直穂子 15