1. 新たな価値観への
ITビジネス視点での転換
株式会社 匠 Business Place
代表取締役社長 萩本順三
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2. 特許庁がシステム開発中断:費やした55億円
❖2012/01/20 スクープ
朝日新聞デジタル:費やした55億円、水の泡に 特許庁
がシステム開発中断 - ビジネス・経済
❖ 2008年当時、僕は内閣官房GPMO(ガバメントプログラムマネジメントオ
フィス)補佐官として、特許庁システムのプロジェクトが問題あることを知り
、プロジェクトを立て直すために、特許庁のシステムのプロジェクトとドキュメ
ントを調査しました。
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3. 特許庁システムの問題
❖ 何が問題だったか?
1. IT技術の活用をイメージできず盲信している
– 技術を特許庁の業務にどう活かすかという具体性・現実性に乏しく、技術
オリエンテッドで物事が進んでいた。つまり僕の目には、当初の基本アー
キテクチャそのものに疑問が大いにあった。
2. 業務モデル(フロー)設計の不慣れさ
– 業務フローをどう活用するかというイメージがなく、ただただ言われた業
務を書きうつすだけ。当時そういう人が千名近くいたという。その時点で
破たんしていた。
3. プロジェクトマネジメントの問題
– このプロジェクトマネジメントは開発ベンダーだけで構成されるものでは
ない。基本は業務プロジェクトと捉えるべきだ。
4. 業務モデルは発注者の理解と覚悟の元作成するはずなのに!
– 開発ベンダー中心で書き続けるかぎり、こういう失敗は続く。つまり「絵
に描いた餅」か「現状業務の見える化」にすぎないものを多大な工数を使
って作り上げてしまう事になる。
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4. そもそもの特許庁システムの根底にある問題は?
IT業界(SIer)の負のビジネス慣習(要件をどんどん出しプロジェクトを肥大化させる)
IT業界の負のビジネス慣習によるユーザ・開発企業両者のスキル不足。
ユーザ(情報シス)も、エンジニアもプロフェッショナルではなくなり、
負のビジネス慣習の中で、無価値とも言える作業を必死に行う。
このようなビジネス慣習に浸るユーザと開発会社がいきなり巨大な特許庁業
務のシステム化を一挙にやろうとする無謀さ(プロマネ的問題)
ユーザ企業 業務のモデル化
業務戦略 プロジェクト戦略 業務設計プロマネ
(情シス)
業務モデル 業務ロジック スキル不足
IT盲心
IT活用の理解不足
要件定義
SIer企業 設計
コスト 開発
配分 莫大な開発コスト。一方、それ
を支える業務設計意識は最低レ
ベル。(お尻でっかちのアンバランス)
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5. 要求開発4象限
ICT(Information and Communication Technology)
戦略・要求 オペレーション
ビ ビジネス 業務
ジ オペレーション
ネ 戦略
ス 表(価値) What How 裏(実現)
What 表(価値)
裏(実現) How
シ
ス 表(価値) What How裏(実現)
テ
ム システム要求 システム開発
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6. 要求開発4象限(匠Method for Product)
ET(Embedded Technology)
戦略・要求 オペレーション
ビ ビジネス 企画
ジ
ネ 戦略 プロモーション
ス 表(価値) What How 裏(実現)
What 表(価値)
裏(実現) How
シ
ス 表(価値) What How裏(実現)
テ
ム システム要求 システム開発
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7. 要求の構造的な階層化
要求を上位・中位・下位で関係付けて見える化
できる枠組みがある。
戦略・要求 オペレーション
ビ ビジネス ビジネス
ジ 戦略 オペレーション
ネ
ス 表(価値) What How 裏(実現)
What 表(価値)
裏(実現) How
シ
ス 表(価値) What How 裏(実現)
テ システム要求 システム設計
ム
要求開発4象限
戦略要求 業務要求 IT要求
利用代理店IDが
システム開発費
利用代理店IDが
業務負担の 増大することを
維持費の削減
増大することを
軽減 見込したID管理
見込したID管理
学生サービス
の重点拡充 商品管理の○○を
××に改善する
標準業務モデル ○○による
の確立 業務システム構築
○○視点での
安心品質の確保 使いやすさ重視
新サービスビジネスモデル 業務支援
の早期確立 システム構築
要求分析ツリー
7
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13. 匠メソッドによる要求開発の拡張
匠Business Think Lisence
匠Think
プラクティス テンプレート
匠メソッド ガイド
匠プロセス 要求開発プロセス キャリア開発ガイド
システム開発プロセス 教育体系ガイド
ビジネスアジャイル開発プロセス
サービス開発ガイド
業務改善プロセス
匠Method for Service New 単品利用可能
匠Method for Product New 単品利用可能
匠テクニカル モデリング
ビジネスエクスペリエンス
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14. 匠メソッドの構成要素
匠Think 匠メソッドやガイドに共通する基本的な思考パターンを示したもの
匠メソッド 匠プロセス 要求開発プロセス ビジネス価値を産むための要求開発実施プロセス
(手順) 要求開発の後のシステム開発についてのプロセス
システム開発プロセス
ビジネスアジャイル開発プロセ 要求開発とシステム開発をアジャイル(俊敏)に実施するプロセス
ス
業務改善プロセス 要求開発によって業務改善をおこなうプロセス
匠Method for Service 要求開発によるビジネス企画のためのプロセス
匠Method for Product 要求開発による製品開発プロセス
匠テクニッ モデリング ビジネスやシステムを抽象化によって見える化する
ク ユーザーの視点でビジネスやシステムをデザインする
ユーザーエクスペリエンス
(技法)
匠ガイド キャリア開発ガイド 要求開発の実施に必要な人材像を示す
教育体系ガイド 要求開発の実施に必要な教育体系を示す
サービス開発ガイド 要求開発によるサービス開発の進め方を示す
プラクティス 要求開発を成功させるためのポイントを成功事例を踏まえて説明
テンプレート 匠メソッドで用いる様式集
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16. 製品開発による活用の気付き(その2)
コタツの応用
壁を壊して、合意形成の場を形成する
トップ&製品企画部門
戦略的
視点
技術活用の ビジネスにとって
価値のある
業務問題
視点 要求・要件 解決の視点
開発部門 営業部門
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17. 原点その1:製品の要求とは!
ユーザ
HowからWhatの創出
何を必要としているのか 何を必要としているのか
(Whatの流れ) (Whatの流れ)
Howの手探り
Howのチューニング 方
向 ニーズとシーズの
性
バランス(調整)
Howからの突き上げ
製品 Howからの突き上げ
ビジョン
製品コンセプト
製品アーキテクチャ
シーズからニーズを描く:情報洪水時代(情報過多)に最も必要な事!
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18. 原点その2:文明の進化(イノベーション)
●イノベーションの創発と探求 「再現可能性の追求」 ●
戦略自体には価値は存在せず、戦略と具体的な実施策との
関係の線上に価値が生まれている(この現実をどう見るか?)。
What What What
やるべきこと やるべきこと やるべきこと
やりたいこと やりたいこと やりたいこと
Howから
Whatの創出
成功したHow
How How How
できること できること できること
アイデア アイデア アイデア
基盤技術・技術革新の適用 基盤技術・技術革新の適用 基盤技術・技術革新の適用
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19. 原点その3:戦略の価値は虚像と思え(だからこそコタツ形成)
❖ 戦略には価値がなく、戦略と実現の融合に価値が生まれる
ビジネス戦略(What)と業務オペレーション・IT(How)を早期に繋ぐ事で価値の
検証・創出を行う。
見せかけのビジネス価値を追わず
本物の価値を見つけよう
経営的視点
What(ビジネス戦略) What(ビジネス戦略)
営業カスタマー
の視点 創出され
見せかけ
る価値
の価値
チューニングされた
How
How(オペレーション、IT化) How(オペレーション、IT化)
開発技術の視点
参考: 日経 Itpro 萩本・匠style研究所 「論理的美の虚像」
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20. 経営・業務改革の考え方として(価値を描いて作る)
描く力
価値
戦略
業務
機能
構造
作る力
オブジェクト指向 要求開発 匠メソッド
方法論Drop 1997 方法論2005 方法論2009
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21. 経営・業務改革の考え方として(将来の価値と現在の価値)
戦略的
視点 将来の価値
業務問題 現在の価値
解決の視点
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22. 理解のポイント(Howの手探りの本質)
④ HowからWhatを見ると
③ Whatを疑う方法は
Howを手探りする事 新たな戦略が見えるよう
である。また、Howの になる。これが匠Think
② この成功体験(What)
突き上げも重要。 のソリューションである
を疑うことが、匠Think
① What(戦略)
Howの勝ち組が
What(戦略)とし
て概念化されている。
How How
How How How How How
■匠Thinkの本質 過去 未来
・成功体験を大切にすることは重要です。
・しかし、成功体験を疑うことも重要なのです。
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23. 要求開発による戦略的プロジェクトの運営とは
(要求開発の戦略性)
Howの手探り
ビジネス
ビジネス戦略 システム活用
オペレーション
結果イメージ Howからの突き上げ
の予測
目標
1.ビジネスリスクの軽減
ビジネス
2.イノベーションの創出 ビジネス戦略
オペレーション
システム活用
Howのチューニング
匠Think ビジネス
ビジネス戦略 システム活用
オペレーション
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23
24. IT企業経営(なぜチェンジなのか)
❖経験豊かな方たちへ
5年後のIT企業の姿を想像してみよう
ビジネス環境の変化
ダイヤモンド アクセサリ
■経済環境の変化
->既存システムは
役立っている?
■技術革新
コーディネート
・PC低価格化 要求開発
・モバイル環境
・クラウド環境
巨大システムの開発(数億) 案件の縮小
一枚岩 分散された自立システム
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25. なぜチェンジなのか
組織の変化
マネジメント機能
リーダ機能
メンバ機能
マネージャー
・自ら考える力
・勇気を持った行動力
リーダ 現場力向上
要求開発(匠メソッド)
考える筋肉(匠Think)
メンバー
ピラミッド型組織
集中管理 変化対応型
自立分散組織
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26. IT開発の変化
ビジネス企画
ビジネス企画
IT開発
IT開発 戦略・要求
ビ
ビジネス 業務
ジ 戦略 オペレーション
ネ What
表(価値) How 裏(実現)
ス
What 表(価値)
How
裏(実現)
シ What How裏(実現)
ス 表(価値)
テ システム要求 システム開発
ム
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27. だからチェンジが必要だ!
クラウド
低価格化
技術革新
業界としての
勇気
危機感
チェンジ をもって…
仕事としての
危機感
行動
ビジネス
高コスト 的効果
する..
に疑問
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28. 一歩一歩前進しよう!
「才能とはでっかい志と、情熱の持続と努力により
形成される」
社会や業界を さらに学び
担う自信と思い
よく学び 責任と勇気
会社を担う
自信 勇気
自信と思い
夢と覚悟
行動
人を動かす
行動
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33. ご清聴ありがとうございました
hagimoto@takumi-businessplace.co.jp
www.takumi-businessplace.co.jp
匠には誰もがなれるわけではない
匠を目指そうとするものだけに、その権利は与えられる
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