2014 NECTJ JHL Annual Conference 継承語教師のネットワーク化を目指して Toshiko Calder

1. 継承語教師を支援するネットワーク
—ニューヨークの役割—
カルダー淑子
第１４回NECTJ継承語研究会
Tenri Culture Institutes, New York
2104年８月２５日

2. 発表内容
• ニューヨーク継承語教育の現状
（多様化する形態と多様化する悩み）
• 海外子女教育・継承語教育をめぐる変化
（多様な課題と多様なプレーヤー）
• MHB教育研究会の役割
• 海外継承日本語部会とは
• ニューヨークだからこそ出来ること

3. ニューヨーク継承語教育の今
多様化する日本人社会多様化する教育機関
１．IS・週末独立型学園・幼児教室・イマージョン
２．日本人学校・補習校・補習校型私立校
多様化する課題
適当なカリキュラムのモデルがない
（低学年からその上は？）
理論を学びたいが方法が分からない
（保護者への説得・教師自身の納得）
運営面の支援は誰から？
（政策立案者や資金提供者とのコンタクト）
変化が起きている！→ 問題を共有する仲間は？

4. 教育をめぐる多様な部門の変化
• 国内教育の多様化（PISA  論理性重視・IB）
• 経済界が海外子女をグローバル人材として再評価
• 文科省が補習校における継承語教育を認める
• 海外子女教育議員連盟の成立
補習校・日本人学校への支援の強化
http://www.joes.or.jp/news/news14.html
（海外子女教育振興財団８月１８日サイト）
http://parisnihongohoshuko.com/home/
telecharger/globalkeiei_2013_12.pdf
（「グローバル経営」２０１３年12月号）

5. 残された課題
海外に永住するグローバル人材への支援は？
複言語複文化家庭に育つ人材への支援は？
現状：教師とコミュニティーの自助努力
教師のネットワーク化

6. 今年のMHB教育研究大会から
http://www.mhb.jp
• 基調講演・内田伸子
論理的思考力を育てる教育とは？
（データの重要性・実践の重要性）
• Special Interest Groups (特別部会＝SIG)
１．海外継承日本語部会
２．インターナショナルスクール部会
３．バイリンガル作文部会
４．アセスメント部会

7. MHB海外継承日本語部会(SIG)
登録部員（約150人）：北米 EU アジア 日本国内
SIGオンラインサイト（拡大更新中）
https://sites.google.com/site/keishougo/mission
メーリングリスト（部員限定 意見交換用）
第３回部会(2014年８月)のトピック
１．地域の事例紹介
２．情報オンラインサイトの紹介
３．政策立案者（文科省）への要望
（永住生徒への教科書無償配布など４項目）
—＞文科省国際教育課長に提示

8. ニューヨーク継承日本語教育の強み
• 多様なポリシーの学校がある
• 多様な背景の教師がいる
• 米国言語教育界の刺激がある（ACTFL・NHLC）
• 歴史の長い継承日本語研究会がある
• 大学をベーストする専門家養成コースがある
• 戦前に根ざす日本人・日系人会の組織がある
• 組織化された親の会がある
• 総領事館の理解とサポートがある
• 日系ビジネス界のサポートがある
• 組織化された継承語教育卒業生の層がある

9. ニューヨークの強味
1. Critical thinking
2. 演劇性
3. 有言実行

10. ご意見お待ちします！