SlideShare a Scribd company logo
1 of 94
高度情報化と社会生活
   教養科目 水曜日 第3限目
   講師 藤野幸嗣
   講師のメールアドレス
         yuki@fujino.com
   講義資料のウェブのアドレス
      http://www.fujino.com
   講義連絡用ツイッター
      @ fujinocom
2010/7/14    高度情報化と社会生活       1
本日の講義         today lecture
 第13回2010年7月14日
 今週のネット社会

 電子マネー、Facebook

 進まない電子政府・電子自治体

 情報化という思潮




    2010/7/14   高度情報化と社会生活        2
成績評価について
   7月21日 最終回講義
    →課題を提出順に成績評価に着手。
   7月28日13時 課題の最終締切
   8月1日には成績評価を終了します。
    8月2日から8月7日 問い合わせ期間。
    ツイッターのDM、またはメール
   8月9日事務局に成績提出。

    2010/7/14   高度情報化と社会生活   3
今週のネット社会
   情報通信白書2010発表
   ネットで無料で読めます。




    2010/7/14   高度情報化と社会生活   4
情報通信白書のポイント
   ICTの活用による地域の活性化
   地域の絆の再生→ソーシャルメディ
    アの活用
   グリーンICTによる環境負荷軽減と地
    域活性化
   ICTによる産業の活性化
   ネットの利用状況など

    2010/7/14   高度情報化と社会生活   5
インターネットショッピングの課題




                  サイバースペース・ジャパン(株)
                      2000年12月調べ

2010/7/14   高度情報化と社会生活         6
電子商取引の支払い
   購買はWebで便利になったけれ
    ど・・・
   インターネットでクレジットカード番号
    を入力するのが不安
   結局、支払いは「振込み」、「代引き」
    で。
         ※振替用紙の同時送付(後払)も有
    る?
     商品はインターネットで注文できるけ
    れど
    2010/7/14  高度情報化と社会生活 7
インターネット決済の各手法
   クレジットカード
   代金振込、銀行振込、口座振替
   商品代引
   プリペイドカード(iTunesカードなど)
   インターネット銀行による振込み
   電子マネーの可能性は?



    2010/7/14   高度情報化と社会生活   8
貨幣の大半は既に電子化
   広義の電子マネー
     電子決済、プリペイドカード、クレジット
    カードなどを含む、背景に電子情報のある価
    値の交換

基本的に
 ビジネスtoビジネス 巨大金融ネットワーク
 はすでに大半が電子化が済んでいる。

実際の電子マネーは消費者の購買取引の電子化
 のみのマーケットしかない。
    2010/7/14   高度情報化と社会生活   9
カード型マネー(広義の電子マネー)
   プリペイドカード
     テレカやバスカードなどの磁気カード
             いわゆる「プラスティックマ
    ネー」
   クレジット(貸方勘定)カード
     後日払い
   デビット(借方勘定)カード(キャッ
    シュカード)
     即時払い
    2010/7/14     高度情報化と社会生活 10
ICカードは次世代型へ
   非接触式
    複合型カードの出現
    →JRのSuica
    →ケータイと融合(Felica)
    →暗号鍵の秘密鍵の所蔵用
   ポイント制による利用者メリットとケータイ
    との親和性を打ち出して第三次のブームへ。
   大都市では交通機関での利用が広がりようや
    く普及期へ。


    2010/7/14   高度情報化と社会生活   11
ケータイと電子マネーの統合
   お財布ケータイ
   ドコモがEdyやsuicaの機能を付加した
    ケータイを発売。901iS以降は全て
    FeliCa対応。




    2010/7/14   高度情報化と社会生活   12
お財布ケータイ
 プリペイド型
   EdyやSuica
 クレジットカード型

   iD
   QuickPay
いずれも電子決済チップをケータイに内
  蔵して、センサーを通して決済をする仕
  組。
   →ようやく電子マネーが実用化。
  2010/7/14  高度情報化と社会生活 13
電子マネーSuicaとポイン
    ト
   電車やバスに乗れるクレジットカード
    ポイントもたまる。




   ケータイにも登録できる。
    →セキュリティが甘い、問題がある。
    2010/7/14   高度情報化と社会生活   14
電子マネーの本格普及?
 消費者メリット(ポイント付加・利便
  性)
   を打ち出すことによってようやく普及
  へ
 ケータイとの連動を強調→安心感

 大分県内でもはやければ年末にもバス

  カードが電子化(Suica互換)nimocaに
  対応
・・・といっても小銭がなくなるわけで
  もない。
  2010/7/14 高度情報化と社会生活  15
電子マネーの問題
   ネットとの連動がうまくできていない。
   小口(2万円以下)のみだがケータイ先
    行。
   利用者間の決済ができない。
     →お小遣い用途など。
   装置と利用者のセキュリティ意識
   結局はクレジットからチャージ
   当分クレジットカードとプリペイド型マ
    ネーの併用が続く?
    2010/7/14 高度情報化と社会生活 16
The Facebookの概要

    世界のソーシャル・メディアの
          標準



2010/7/14   高度情報化と社会生活   17
The Facebook
   会員数5億人以上。毎月1000万アカウン
    トが増加。
   アクティブな利用者3億人以上?
   インターネットの次のプラットフォーム
    として注目。
   個人の利用者と企業のマーケティング
    に。


    2010/7/14   高度情報化と社会生活   18
新規登録画面




2010/7/14   高度情報化と社会生活   19
The Facebookの概要
世界最大のソーシャル・メディア・サー
ビス
 誰でも無料で登録できます。

 本名で登録が原則。

 登録している情報のプライバシーの設定

   最初の設定は「インターネットに公
開」
   なので注意が必要。mixiと違うよ。
 「友達」つながりなので、どこまで広げ
  2010/7/14 高度情報化と社会生活 20
The Facebookできること
 「プロフィール」の登録
   →公開範囲を設定 友達 友達の友達
 「ネットワーク」の設定

       学校や勤務先、所属する団体など。
 「友達」の登録

   プロフィールを公開すると「友達」リ
クエストが沢山きます。さて、どうする
か
 「友達」の検索
  2010/7/14  高度情報化と社会生活 21
プライバシーの設定

                         インターネット
                         すべてに公開




2010/7/14   高度情報化と社会生活       22
The Facebookの機能
   メッセージ 相手に連絡する。
   掲示板
    自分の発言と行動が記載されます。
   写真や動画のアップロード
    公開範囲を設定できます。
   豊富なアプリ(毎日数千がリリース)
    外部のソーシャルメディアとの連携
    ソーシャル・ゲームなど。
    2010/7/14   高度情報化と社会生活   23
The Facebookの特長
 リアルタイム・メッセージが中心に。
 「友達」のアクティビティがわかる。

 「ファンページ」を作成して仲間を募る。

→サークルやブランドの宣伝など。
      小口(2万円以下)のみ。
 「いいね」ボタンを外部に作成して、

  Facebookに連携ファンページを構築でき
  る。
 個人のコミュニティと組織のプロモー
  ション
    2010/7/14   高度情報化と社会生活   24
ソーシャルなWeb連携の提
 案
                             Facebook
                            ファンページ
                             Web連携
外部のWebサイト
企業のプロモーション
  個人のブログ                          連
その他写真や動画など                        携


    Socila Plugins
                             Facebook
                             個人ページ




 2010/7/14           高度情報化と社会生活         25
Levi’s Friends Store




2010/7/14   高度情報化と社会生活   26
Facebookの可能性
 Google→検索連動型広告という新機軸
 Facebook→ソーシャル連携という新機軸

ブログやツイッターなど個々の情報発信
がソーシャル・プラグインによる連携が
可能に。
利用者による情報発信と評価とを一体的
に提供できる史上初の試み。 21世紀の広
告の革命、「ソーシャル・キャピタル」
として
社会や産業の基本基盤になる可能性が。
  2010/7/14  高度情報化と社会生活 27
電子政府・電子自治体

       ~あるひとつの見果てぬ夢



2010/7/14   高度情報化と社会生活   28
電子政府は「見果てぬ夢」
 腐った組織がITを装備しても
  腐った運用しかできない。
 弱みにつけ込む悪徳ITベンダー

ITゼネコン
    →いい方が気に入らない
  が・・・
 無知な担当者

 問題は深まるばかり。
    2010/7/14   高度情報化と社会生活   29
パソコンの見果てぬ夢
   パソコンのソフト
                機械翻訳(自動翻訳)
                OCR(自動文字認識)
                音声認識
                →実用化され、役に立つのだが、分野が限定

                →専門的な用途向きでは実用化

                →だが期待された初心者向きではなかった。

    2010/7/14       高度情報化と社会生活    30
情報化の部門

                産業の       情
高
度               情報化       報
              これはまあうまくいった
情                         の
報                         産
化        行政の 生活の          業
         情報化 情報化同じ手法ではダメ 化

    2010/7/14     高度情報化と社会生活   31
政府広報より




2010/7/14   高度情報化と社会生活   32
電子政府失敗の背景
   民間に比べて情報装備が遅れる行政機関
 背景に「年次予算制度」
  →環境の急速な変化に弱い
 組合による従来の仕事の確保など
 安定志向集団の特性も。
→年金システムの欠陥
   業績評価システムがないのが一番の原因

    2010/7/14   高度情報化と社会生活   33
電子政府とは?
 一般名詞 電子統治
(Electronic Governance )
  ネットを使った行政業務の支援
 「電子政府」(Electronic Government)と
 は日本国政府が日程を決めて進めている
 「行政情報化計画」の総称 和製英語
「電子政府」という建物や組織があるわけ
 ではない。

    2010/7/14   高度情報化と社会生活   34
米国の電子政府の流れ
   1992年       民主党政権の政策
   「Re-inventing Government(変革する政府)」
   ゴア副大統領のタスクフォース
    National Performance Review
   1993年政府業績結果法(GPRA:
    Government Performance and
    Results Act)により、
   「規則遵守の行政」から「業績・結果重視
    の行政管理」へと転換を行った。
    2010/7/14   高度情報化と社会生活         35
わが国の電子政府のあゆみ
   背景にシンガポール      IT2000    1991年
   米国政府 National Performance
    Review 1993年
(民間のインターネットとリエンジニアリングブーム)
→1997年 グローバルフレームワーク~GIIにむけ
  て
→1995年 「行政情報化推進基本計画」総務省
  パソコンの一人一台体制 省庁間ネットワークなど国
  の機関の情報化計画
→1998年改定で「電子政府」を2003年までに実
  現
 国家政策としての行政情報化(トップダウン)
    2010/7/14   高度情報化と社会生活           36
電子政府にむけて
 小渕内閣「ミレニアム・プロジェク
 ト」 1999年10月
新しい千年紀に人類が直面する課題に
応えるための技術革新について、省庁
横断・産学官共同で取り組むプロジェ
クト。
3大テーマのひとつとして 「情報
化」 を挙げ、「教育の情報化」と並
んで、特に「電子政府の実現」をテー
 2010/7/14
        高度情報化と社会生活   37
電子政府の実現へ向けて
2003年度までに、民間から政府、政府から民間への行政
手続きを、インターネットを利用しペーパーレスで行な
える電子政府の基盤を構築。

                   電子政府の実現
                   (2003年度)

                                    地方公共団体の
     先導的オンライン申請       政府調達手続き等の    電子化を先導する
     システムの開発・導入          電子化         実証実験

     アクション・プランの策定
  政府認証基盤(GPKI)の整備             ○電子署名・認証法制の整備
                              ○商業法人登記に基礎をおく電
              共通基盤技術の開発       子認証 システム
  2010/7/14           高度情報化と社会生活          38
電子政府によって実現される社会
             地域社会



ノンストッ マルチアクセス ワンストップ
  プ
    いつでも!      どこでも! 一つの窓口で


               行政サービスの
                質の向上と
               スピードアップ
                              電子政府
                           総合的なサービスの提供
                          国民への積極的な情報提供と
                          双方向情報交換
 2010/7/14          高度情報化と社会生活       39
電子政府の機能
インターネットを通じてさまざまな行政サービスが実現

電子政府
               電子認証/ セキュリティ
  中央省庁
  地方公共団体
             ノンス                  個人
  政府関係機関                      電
             トップ
                   電    情     子
文書管理         マルチ   子    報     申
             アクセ   調    公     請
文書交換          ス    達    開     ・
                              届
             ワンス              出
 行政評価        トップ

 情報共有                  電子決済       企業
 2010/7/14         高度情報化と社会生活          40
電子認証基盤の構築
                       民間          認証機関               政府系

            PKI                                             GPKI
       セキュリ                                                  ワークフロー
        ティ               本人確認                   サイト保証
    公開鍵と秘密鍵                         文書保証                     ディレクトリから
    によって暗号化            証明書を保持する者               利用者に対してサ      業務ワークフロー
                       が本人であることを   電子公文書が効力    イトが本当に政府
    と復号化を行う                                                  情報を任意に抽出
                       証明          のある本物である    系のものであるこ
                                   ことを証明       とを証明



                                                       電子政府
                         電子文書                          業務システム




     一般利用者                                    政府系職員
                              政府系Webサイト               レガシーシステム

                        電子申請・届出・情報公開・調達
           2010/7/14                高度情報化と社会生活                          41
GPKI:Government PKI(政府認証基盤)
政策形成までのステップアップ
                  政策形成支援
                           統合内部情報システム

                        電子化総合文書管理       構既
                                        築存
                                         シ
                  文書の目録管理・管理台帳の電子化       ス
       情報共有        電子文書と紙文書の併用・共存        テ
                                         ム
             共通文書の共有化の       ワークフローの導    W
                促進と活用        入 電 子 決 済   e
                                         b
          ワープロ文書等の 文書の電子化のため
                   の標準化とルール化
                              行政情報の発生時点  化
              ライブラリ化         からの電子化の推進

          電子掲示板
          予約管理等     文書データベースの運            基
情報伝達                用                     幹
             電 子 メ ー ル 利 用 促 進            業
                                          務
                                          シ
          インフラ整備(1人1台パソコン整備、庁内ネットワー       ス
          ク整備)                            テ
2010/7/14         高度情報化と社会生活              ム
                                         42
   情報化の土壌作り           情報リテラシー教育
電子政府の目的(単純化)
   地方公共団体を含む行政機関間の
    ネットワーク化
   政府機関業務のペーパーレス
   市民と行政の間のネットワーク
   政府調達業務のネットワーク

→トップダウンの行政情報化

    2010/7/14   高度情報化と社会生活   43
電子政府から電子自治体へ




2010/7/14   高度情報化と社会生活   44
実際の電子政府と住民
   いろいろな分野で進められているが、
    実際に効果を上げているものは極め
    て尐ない状況である。
   電子参加(公聴)
   電子申請
   電子入札
   電子契約
   電子共有
    2010/7/14   高度情報化と社会生活   45
住民票基本台帳ネットワーク
 完全に閉じたネットワーク
 住民票移動をワンストップで済ます。

 ICカードの導入も。
 2002年8月から稼働している。

   →パスポート申請で住民票が不要になっ
  た。→でもほとんど使われていない。
 ICカードは2003年度から開始。

 セキュリティは本当に確保されるのか?
 →公務員による運用の懸念を中心に物議を
  かもしている。
    2010/7/14   高度情報化と社会生活   46
住基ネットの問題点
 集積されることで破壊的な情報とな
  る可能性
 情報漏洩に対する対策が当初はほと
  んどなかった。
 国民を監視する社会への懸念

→現行の公務員制度に問題が多数あっ
  て、その矛盾のひとつの具現にすぎ
  ない。
    2010/7/14   高度情報化と社会生活   47
電子申請の現状
   国の業務
   県の業務
   市町村の業務
   その他の外郭団体の業務
    →使えるものがあまりない。
    →使いにくい。
    →結局紙をつけないと次に進まない。

    2010/7/14   高度情報化と社会生活   48
生活者からみた電子政府
   国の業務の98%が電子化したとい
    うけれど、大半は生活者と関わりが
    ない。
   納税、保険、求職などが生活に関わ
    りがないわけでもない。
   でも死ぬほど使いにくいので、
    ほとんど使わない。

    2010/7/14   高度情報化と社会生活   49
電子政府は複雑怪奇
   縦割り行政のまま各省庁や自治体が
    勝手にシステムをつくる。
   ある程度調整をしても、実際はつか
    いものにならない代物。
   とくに厳しい認証システムとJavaの
    採用が諸悪の根源



    2010/7/14   高度情報化と社会生活   50
電子自治体の問題点
   米国のように行政の政策決定がボト
    ムアップではないので、上意下達型
    ネットワークとの誤解。
   新市場としてメーカーやベンダーが
    参入、従来型システムの導入でお茶
    を濁す?
   行政内部だけのネットワーク化との
    誤解も→このままでは誰にも歓迎さ
    れないかも?
    2010/7/14   高度情報化と社会生活   51
電子政府に必要なもの
認証のためのエトセトラ
1.システム利用のためのアカウン
 ト、パスワード
2.公的個人認証(住基ICカード)
  法務局の公的法人認証データ
3.民間のICカード
 →電子申請(大分県)へ

    2010/7/14   高度情報化と社会生活   52
公的個人認証のために
1.住基ICカードの交付申請
2.ICカードに認証データの埋め込み
3.パソコン、インターネット、IC
 カードリーダー
4.申請先のソフトの確認やアカウン
 トの発行手続・・・

※実際は散逸する説明書を読むだけで
 日が暮れる・・・
2010/7/14   高度情報化と社会生活   53
健康保険の還付請求をしたが
15分でかける書類を1時間30分
 かかった。
→説明がバラバラ、散逸している、
→普段パソコンでやらない特殊な作業
 なので、利用者は面食らう。
→インターフェースがわかりにくい。
→洗練されていない申請システム

    2010/7/14   高度情報化と社会生活   54
電子政府に自治体が参加
   混乱に拍車をかける。
   自治体毎に異なるシステムの導入が
    はじまる。
   電子申請は県単位でシステムが全く
    異なる。
   電子自治体は「混乱の極み」といっ
    てもよい。
   高知県は18年度から電子申請をと
    うとう停止してしまった。
    2010/7/14   高度情報化と社会生活   55
電子政府の現状は過渡期
   電子政府や電子自治体にまともに取
    り合うのはまだ先のタイミング。
   「アホなベンダー」に「無知な行政
    の担当者」が混乱に拍車をかける。
   どうしても仕事でつきあわないとい
    けないなら、各申請先別に端末を準
    備しておくべき。普遍的な利用手法
    が確立していないから。
    2010/7/14   高度情報化と社会生活   56
行政には評価システムが欠如
Plan Do See サイクル
  民間企業なら売れ行き不振→赤字→
 淘汰される。
行政には評価システムとして予算制度
 があるが、硬直的になりやすい。
内部にも馴れ合いや腐敗が起こりやす
 い構造問題がある。

2010/7/14   高度情報化と社会生活   57
住民票システムの問題点
20年以上前に電算化を行ったが現行
 の社会システムにあわなくなってい
 る。
たとえば外国人登録問題、
日本では90日以上の滞在は「外国人
 登録」が義務づけられており、
その数はどんどん増え続けている。

2010/7/14   高度情報化と社会生活   58
いまや住民の1%以上が外国人




2010/7/14   高度情報化と社会生活   59
住民台帳が基礎となるが
   国民健康保険への外国人加入
   国民年金への外国人加入
   混合世帯の住民票表記
   今後は、地方選挙権を付与する方向ヘ
業務運用上、外国人を住民基本台帳で管理
 できないことによる弊害が多数起きてい
 る。
よって役所では管理台帳を別に作成して管
 理している。→法律上のルールのない手法
 2010/7/14
 がじつは主流。   高度情報化と社会生活 60
外字問題もやっかい




2010/7/14   高度情報化と社会生活   61
公務員の守秘義務と情報公開
   公務員は、服務規律として、職務上
    知ることのできた秘密を漏らしては
    ならない(公務員法第100条)。
   情報公開法第5条で不開示とされた項
    目
    個人情報、法人情報、 防衛・外交情
    報、捜査情報、意思形成過程情報、
    行政執行情報
    2010/7/14   高度情報化と社会生活   62
実際はさまざまな矛盾が
   住民サービスを受けるとき、なぜ他部署の証明
    書が必要なのか。役所はすべての情報を知る立
    場にあるではないか。
   どのような福祉サービスが受けられるのか、教
    えてもらえない。高齢化社会における行政がこ
    れでいいのか。(守秘義務・申請主義)
   地方公務員法ですべての職員が守秘義務を課せ
    られているはず。縦割りの守秘義務に意味はあ
    るのか。
   裏側での情報共有は証拠が残らないため、違反
    があっても監視できない。表立った情報共有を
    行って、市民が監視できる仕組みのほうが望ま
    しいではないか。
    2010/7/14   高度情報化と社会生活   63
住民にとって望ましいサービス
   ワンストップサービス
     窓口の一本化 書類のたらい回し
     引っ越しをすると大変・・・
   恣意的な運用解釈による混乱を回避
    させる。
   抜け道のような既得の情報共有をや
    めさせる。

    2010/7/14   高度情報化と社会生活   64
実際は調整済のはずだった
4年前にあまりにひどいので
「電子政府総合窓口(e-Gov)」を設置し
 て、ここに一本化するはずだった。
しかし、本日の時点でも統合していな
 いシステムが多数ある。
→電子入札のほとんど
→自治体の窓口など
→勝手に運営している電子申請
    2010/7/14   高度情報化と社会生活   65
電子政府の司令部
IT戦略本部
「高度情報通信ネットワーク社会推進
戦略本部(IT戦略本部)」
  総理大臣直轄の組織
  国全体のIT化戦略を考える。

     電子政府→e-Japan → u-Japan

    2010/7/14   高度情報化と社会生活    66
行政刷新に的を絞る




2010/7/14   高度情報化と社会生活   67
2010/7/14   高度情報化と社会生活   68
「個人ID」問題
   あまりに対国民の「行政の情報化」
    が進まないので「国民ID」で管理を
    しようという方向が再燃。
   閣議決定され2013年から導入が決定
   (A案)ドイツ型:税務分野だけで使用
    (B案)米国型:加えて社会保障分野にも利用
    (C案)スウェーデン型:B案に加えて、引っ越
    しに伴う住所変更手続きの一括処理など役所の
    手続きに幅広く利用

    2010/7/14   高度情報化と社会生活   69
なぜ電子政府はダメなのか?
   Manaboo 電子政府・電子申請コラム
   日本の電子政府が良くならない本当
    の理由
   「ニセモノ電子政府」
    →いまの電子政府はまがい物だ。
    →基本的に行政は腐っている。


    2010/7/14   高度情報化と社会生活   70
電子政府のまとめ
   総合行政ネットワーク
   住民票基本台帳ネットワーク
   電子調達
   電子施設予約
   電子投票など
    →行政の業務をネットワークを使って効
    率的にすすめるためのシンボル的キーワー
    ド、実際は様々な業務がネットワーク対応
    されようとしている。

    2010/7/14   高度情報化と社会生活   71
電子政府の課題
 従来のやり方を電子化するのでは
   うまくいかない。
 電子化によって行政が効率的な組織
  に脱皮できるかが課題。
ソフトランディング→電子政府の実現
ハードランディング→革命か?粛清
  か?
国民はこんどの選挙でハードランディ
  ングをチョイス?公務員の首切り?
  2010/7/14
         高度情報化と社会生活   72
ソーシャルメディアと政治
   オバマ大統領の誕生
   Twitterなどのネットサービスを活用
    して、一気に選挙に勝利した。
   政治無関心層の取り込みに成功。
   Facebookなどの活用も背景にある。
   我が国の行政もソーシャルメディア
    の活用に目覚めるべきでは?

    2010/7/14   高度情報化と社会生活   73
「情報化」という思潮




2010/7/14   高度情報化と社会生活   74
わが国の情報化論の系譜
 1960年代 情報産業論 新産業の誕生
 1970年代  「情報化」への期待
   FA、OAの進展(産業の情報化)
 1980年代  「高度情報化」
(生活の情報化)→ニューメディアと地域情報化
 1990年代後半

   ケータイとインターネットの爆発
 21世紀は?

   ソーシャル・ネットワークの時代へ
    2010/7/14   高度情報化と社会生活   75
社会思潮としての情報化
   情報化
    →社会全体の情報化「情報化社会」
    →産業の情報化「OA化」、「ネット
    ワーク化」「IT革命」etc.
    →地域社会の情報化 「地域情報化」
    →生活の情報化 「情報生活」
    →行政の情報化 「電子政府」

    2010/7/14   高度情報化と社会生活   76
情報化社会論の系譜
   情報化社会の先駆
    マハルップ 「知識産業」 1962年
    1950年代末の米国で「知識産業」に
    関わる人が増えていることを指摘。
    梅棹忠夫 「情報産業論」 1963年
    農業の時代,工業の時代,情報産業の時代
    「お布施理論」価値基準が変わることを
    明確に論じる。
    他にマーシャル・マクルーハン ケネス・ボールディン
    グ ダニエル・ベル ハーマン・カーンなど

    2010/7/14   高度情報化と社会生活   77
参考図書
   「情報の文明学」 中
    公文庫
    梅棹忠夫 (著)
    価格(税別): ¥648
   1999年4月発行
    1963年の「情報
    産業論」を所収
   ※参考図書は必読ではな
    い、あくまで理解を深め
    るための参考資料として
    示す。
      2010/7/14   高度情報化と社会生活   78
60年代末の情報社会論ブーム
   1968年中央公論1月号に1963年発表
    の梅棹忠夫論文「情報産業論」を再録
   同じ号に香山健一「情報社会論序説」
    背景に「科学技術と経済の会」や「日本
    未来学会」の存在
    黒川紀章、後藤正夫ら(元大分大学長)
    →「情報化こそ日本の未来」
    →国産SFのブームも
   1970年の大阪万国博覧会へ
    2010/7/14   高度情報化と社会生活   79
尐年マガジンの大図解シリーズ




  2010/7/14   高度情報化と社会生活   80
尐年マガジン
                     1969年
                    4月13日号
                      特集
                   「情報社会」




2010/7/14   高度情報化と社会生活   81
2010/7/14   高度情報化と社会生活   82
2010/7/14   高度情報化と社会生活   83
1970年 大阪万国博




            人類の進歩と調和

2010/7/14   高度情報化と社会生活   84
参考図書
   「情報化社会 ハード
    な社会からソフトな社
    会へ」 講談社現代新書
   林雄二郎(著)
    価格(税別)¥350
   1969年5月
    絶版・入手不能
※参考図書は必読ではない、あくま
    で理解を深めるための参考資料と
    して示す。


      2010/7/14   高度情報化と社会生活   85
60年代第一次情報化ブーム
   大型電子計算機のパラダイム
    ホスト=ターミナルモデル
   コンピュータは計算の道具
    まだ「思考のための道具」ではな
    かった
   ただし社会の価値観の変化は認識し
    ている。

    2010/7/14   高度情報化と社会生活   86
高度情報化(第二次ブーム)
「情報化」の流れ
 60年代~70年代初頭 高度成長期
   →電子計算機と情報化社会論
「情報の産業化」 に「産業の情報化」
 を加えて規範の変化を強調している。
 70年代前半のリセッション オイル
 ショック 高度成長から安定成長へ
情報化は産業から、社会や生活へ普及さも
 なければ・・・失速するかも・・・
    2010/7/14   高度情報化と社会生活   87
「高度」情報化社会へ
   80年代初頭 それまでの情報社会論から踏み出す。
    通商産業省 産業構造審議会の答申
    「80年代の通産政策ビジョン」
   「半導体技術の進歩、ニーズの多様化などの環境変
    化によりわが国の情報化は新しい段階に入ろうとし
    ている。今後、情報化の波は社会、家庭へと面的な
    広がりをもって・・・」
   →60~70年代の産業界を中心としたコンピュー
    タ導入と半導体産業の立ち上がりを「第一次の情報
    革命」として、80年代の「第二次の情報革命」(高
    度情報化社会)を提唱
     2010/7/14   高度情報化と社会生活   88
トフラーの「第三の波」
   1980年アルビン・トフラー「第三の
    波」を発表。
    農業社会→産業社会→情報社会
    ほかにも面白い論点が多い書籍である。

    ※私自身はいまの情報化は近代(産業
    化)の第3段階ととらえているので、トフ
    ラーや梅棹忠夫の見方はとりません。

    2010/7/14   高度情報化と社会生活   89
参考図書
 「原典情報社会 機会開発者
  の時代へ」 TBSブリタニカ
 増田米二(著)
  価格(税別): ¥1800
 1985年11月

  英文原著は1980年発刊
  現在は入手不能と思われ
  る。
※参考図書は必読ではない、あ
  くまで理解を深めるための参
  考資料として示す。



    2010/7/14   高度情報化と社会生活   90
増田米二の情報化社会論
   行政や産業セクター主導ではなく
    市民コミュニティ主導による情報化を強調して
    いるという点で極めてユニークな情報化論
   コンピュータリゼーションの独自の発展段階説
    巨大科学→経営→社会→個人 へと進む
   「情報市民公社」を提唱
    情報ユーティリティ(行政の進める公共基盤と
    してのユーティリティではない)点に注目



    2010/7/14   高度情報化と社会生活   91
ここ20年の情報化
   1980年代
      パソコン通信対キャプテン
   1990年代前半
        インターネットの台頭とポケベル→ケータイ
   1990年代後半
     インターネットとiモード(ケータイのメー
    ル装備)
   2000年代初頭
     ブロードバンドとケータイの多機能化
    2010/7/14   高度情報化と社会生活   92
情報化の局面
   1960年代~
    ホスト・ターミナルモデル→学術研究のためのIT
   1980年代後半
    クライアント・サーバーモデル→企業のためのIT
   2000年代
     ブロードバンドインターネットとユビキタス化
       →生活者のためのIT
       →新ユビキタスデバイスに期待しています。
    →Web2.0「総表現社会」
    →ソーシャルメディアの台頭
     2010/7/14   高度情報化と社会生活   93
次回の講義予定

              7月21日
            地域の情報化と
            大分県の取り組み


2010/7/14      高度情報化と社会生活   94

More Related Content

Viewers also liked (8)

5 19google
5 19google5 19google
5 19google
 
2013 8 20_facebook
2013 8 20_facebook2013 8 20_facebook
2013 8 20_facebook
 
6 15 socialmedia2
6 15 socialmedia26 15 socialmedia2
6 15 socialmedia2
 
4 14 guidance
4 14 guidance4 14 guidance
4 14 guidance
 
2013 6 26_ec
2013 6 26_ec2013 6 26_ec
2013 6 26_ec
 
2013 6 12open
2013 6 12open2013 6 12open
2013 6 12open
 
6 1security3
6 1security36 1security3
6 1security3
 
7 13 fbc
7 13 fbc7 13 fbc
7 13 fbc
 

Similar to 7 14e gov

電子政府のアクセシビリティ~国民ID制度の重要視点として~
電子政府のアクセシビリティ~国民ID制度の重要視点として~電子政府のアクセシビリティ~国民ID制度の重要視点として~
電子政府のアクセシビリティ~国民ID制度の重要視点として~Tatsuya (達也) Katsuhara (勝原)
 
Cloud show 141017fin2
Cloud show 141017fin2Cloud show 141017fin2
Cloud show 141017fin2知礼 八子
 
2020年11月27日_エストニアにおける電子政府施策の概観と日本への示唆
2020年11月27日_エストニアにおける電子政府施策の概観と日本への示唆2020年11月27日_エストニアにおける電子政府施策の概観と日本への示唆
2020年11月27日_エストニアにおける電子政府施策の概観と日本への示唆Hiroyuki Kurimoto
 
20160521 行政評価3.0-市民参加とシビックテック
20160521 行政評価3.0-市民参加とシビックテック20160521 行政評価3.0-市民参加とシビックテック
20160521 行政評価3.0-市民参加とシビックテックNobuyuki Shirakawa
 
20170308_コーポレートフェローシップ紹介資料
20170308_コーポレートフェローシップ紹介資料20170308_コーポレートフェローシップ紹介資料
20170308_コーポレートフェローシップ紹介資料Code for Japan
 
Conformity assessment of trust services
Conformity assessment of trust servicesConformity assessment of trust services
Conformity assessment of trust servicesToru Yamauchi
 
141030オープンデータ 監査人
141030オープンデータ 監査人141030オープンデータ 監査人
141030オープンデータ 監査人Kenji Hiramoto
 
20140918 センサ・アクチュエータ・マイクロナノ/ウィーク2014 次世代センサ総合シンポジウム
20140918 センサ・アクチュエータ・マイクロナノ/ウィーク2014 次世代センサ総合シンポジウム20140918 センサ・アクチュエータ・マイクロナノ/ウィーク2014 次世代センサ総合シンポジウム
20140918 センサ・アクチュエータ・マイクロナノ/ウィーク2014 次世代センサ総合シンポジウムKeio University
 
Govtech conf.#4_Hiroki_Yoshida
Govtech conf.#4_Hiroki_YoshidaGovtech conf.#4_Hiroki_Yoshida
Govtech conf.#4_Hiroki_YoshidaHiroki Yoshida
 
自治体システム標準化が目指すデジタル社会の実現
自治体システム標準化が目指すデジタル社会の実現自治体システム標準化が目指すデジタル社会の実現
自治体システム標準化が目指すデジタル社会の実現明平 吉本
 
パブリッククラウド活用コンセプト
パブリッククラウド活用コンセプトパブリッククラウド活用コンセプト
パブリッククラウド活用コンセプト明平 吉本
 
裾野市のデータ利活用セミナー 2019/06
裾野市のデータ利活用セミナー 2019/06裾野市のデータ利活用セミナー 2019/06
裾野市のデータ利活用セミナー 2019/06Hiroyuki Ichikawa
 
FIWARE Overview and description of GEs
FIWARE Overview and description of GEsFIWARE Overview and description of GEs
FIWARE Overview and description of GEsfisuda
 
東京造形大学 メディア論B
東京造形大学 メディア論B東京造形大学 メディア論B
東京造形大学 メディア論BGyoda Nawoshi
 

Similar to 7 14e gov (20)

電子政府のアクセシビリティ~国民ID制度の重要視点として~
電子政府のアクセシビリティ~国民ID制度の重要視点として~電子政府のアクセシビリティ~国民ID制度の重要視点として~
電子政府のアクセシビリティ~国民ID制度の重要視点として~
 
Cloud show 141017fin2
Cloud show 141017fin2Cloud show 141017fin2
Cloud show 141017fin2
 
7 7 ec
7 7 ec7 7 ec
7 7 ec
 
2020年11月27日_エストニアにおける電子政府施策の概観と日本への示唆
2020年11月27日_エストニアにおける電子政府施策の概観と日本への示唆2020年11月27日_エストニアにおける電子政府施策の概観と日本への示唆
2020年11月27日_エストニアにおける電子政府施策の概観と日本への示唆
 
20160521 行政評価3.0-市民参加とシビックテック
20160521 行政評価3.0-市民参加とシビックテック20160521 行政評価3.0-市民参加とシビックテック
20160521 行政評価3.0-市民参加とシビックテック
 
20170308_コーポレートフェローシップ紹介資料
20170308_コーポレートフェローシップ紹介資料20170308_コーポレートフェローシップ紹介資料
20170308_コーポレートフェローシップ紹介資料
 
Digital society
Digital societyDigital society
Digital society
 
Conformity assessment of trust services
Conformity assessment of trust servicesConformity assessment of trust services
Conformity assessment of trust services
 
141030オープンデータ 監査人
141030オープンデータ 監査人141030オープンデータ 監査人
141030オープンデータ 監査人
 
6 17mobile
6 17mobile6 17mobile
6 17mobile
 
20140918 センサ・アクチュエータ・マイクロナノ/ウィーク2014 次世代センサ総合シンポジウム
20140918 センサ・アクチュエータ・マイクロナノ/ウィーク2014 次世代センサ総合シンポジウム20140918 センサ・アクチュエータ・マイクロナノ/ウィーク2014 次世代センサ総合シンポジウム
20140918 センサ・アクチュエータ・マイクロナノ/ウィーク2014 次世代センサ総合シンポジウム
 
Govtech conf.#4_Hiroki_Yoshida
Govtech conf.#4_Hiroki_YoshidaGovtech conf.#4_Hiroki_Yoshida
Govtech conf.#4_Hiroki_Yoshida
 
ビッグデータ
ビッグデータビッグデータ
ビッグデータ
 
自治体システム標準化が目指すデジタル社会の実現
自治体システム標準化が目指すデジタル社会の実現自治体システム標準化が目指すデジタル社会の実現
自治体システム標準化が目指すデジタル社会の実現
 
6 20 ec
6 20 ec6 20 ec
6 20 ec
 
パブリッククラウド活用コンセプト
パブリッククラウド活用コンセプトパブリッククラウド活用コンセプト
パブリッククラウド活用コンセプト
 
裾野市のデータ利活用セミナー 2019/06
裾野市のデータ利活用セミナー 2019/06裾野市のデータ利活用セミナー 2019/06
裾野市のデータ利活用セミナー 2019/06
 
AI、RPAとBPR
AI、RPAとBPRAI、RPAとBPR
AI、RPAとBPR
 
FIWARE Overview and description of GEs
FIWARE Overview and description of GEsFIWARE Overview and description of GEs
FIWARE Overview and description of GEs
 
東京造形大学 メディア論B
東京造形大学 メディア論B東京造形大学 メディア論B
東京造形大学 メディア論B
 

More from Yuki Fujino Oita Univ. (20)

MFA(2段階認証)でセキュリティ強化~Authyの設定
MFA(2段階認証)でセキュリティ強化~Authyの設定MFA(2段階認証)でセキュリティ強化~Authyの設定
MFA(2段階認証)でセキュリティ強化~Authyの設定
 
2014 4 23_facebook
2014 4 23_facebook2014 4 23_facebook
2014 4 23_facebook
 
2014 4 16_googlefacebook
2014 4 16_googlefacebook2014 4 16_googlefacebook
2014 4 16_googlefacebook
 
2014 1 22_usuki
2014 1 22_usuki2014 1 22_usuki
2014 1 22_usuki
 
ネット選挙大分市選管
ネット選挙大分市選管ネット選挙大分市選管
ネット選挙大分市選管
 
2013 8 23_hita
2013 8 23_hita2013 8 23_hita
2013 8 23_hita
 
7 25i padprezeno_nline
7 25i padprezeno_nline7 25i padprezeno_nline
7 25i padprezeno_nline
 
2013 7 10e_gov
2013 7 10e_gov2013 7 10e_gov
2013 7 10e_gov
 
2013 7 3_fb2
2013 7 3_fb22013 7 3_fb2
2013 7 3_fb2
 
2013 6 27_smartfacebook
2013 6 27_smartfacebook2013 6 27_smartfacebook
2013 6 27_smartfacebook
 
2013 6 19_socialmedia
2013 6 19_socialmedia2013 6 19_socialmedia
2013 6 19_socialmedia
 
2013
20132013
2013
 
Facebookビジネスマン危機
Facebookビジネスマン危機Facebookビジネスマン危機
Facebookビジネスマン危機
 
7 4 socialmedia
7 4 socialmedia7 4 socialmedia
7 4 socialmedia
 
6 13google
6 13google6 13google
6 13google
 
6 6 social
6 6 social6 6 social
6 6 social
 
5 30open
5 30open5 30open
5 30open
 
5 23security2
5 23security25 23security2
5 23security2
 
Oitalocal
OitalocalOitalocal
Oitalocal
 
5 9security
5 9security5 9security
5 9security
 

Recently uploaded

モーダル間の変換後の一致性とジャンル表を用いた解釈可能性の考察 ~Text-to-MusicとText-To-ImageかつImage-to-Music...
モーダル間の変換後の一致性とジャンル表を用いた解釈可能性の考察  ~Text-to-MusicとText-To-ImageかつImage-to-Music...モーダル間の変換後の一致性とジャンル表を用いた解釈可能性の考察  ~Text-to-MusicとText-To-ImageかつImage-to-Music...
モーダル間の変換後の一致性とジャンル表を用いた解釈可能性の考察 ~Text-to-MusicとText-To-ImageかつImage-to-Music...博三 太田
 
AWS の OpenShift サービス (ROSA) を使った OpenShift Virtualizationの始め方.pdf
AWS の OpenShift サービス (ROSA) を使った OpenShift Virtualizationの始め方.pdfAWS の OpenShift サービス (ROSA) を使った OpenShift Virtualizationの始め方.pdf
AWS の OpenShift サービス (ROSA) を使った OpenShift Virtualizationの始め方.pdfFumieNakayama
 
論文紹介:Automated Classification of Model Errors on ImageNet
論文紹介:Automated Classification of Model Errors on ImageNet論文紹介:Automated Classification of Model Errors on ImageNet
論文紹介:Automated Classification of Model Errors on ImageNetToru Tamaki
 
TSAL operation mechanism and circuit diagram.pdf
TSAL operation mechanism and circuit diagram.pdfTSAL operation mechanism and circuit diagram.pdf
TSAL operation mechanism and circuit diagram.pdftaisei2219
 
デジタル・フォレンジックの最新動向(2024年4月27日情洛会総会特別講演スライド)
デジタル・フォレンジックの最新動向(2024年4月27日情洛会総会特別講演スライド)デジタル・フォレンジックの最新動向(2024年4月27日情洛会総会特別講演スライド)
デジタル・フォレンジックの最新動向(2024年4月27日情洛会総会特別講演スライド)UEHARA, Tetsutaro
 
SOPを理解する 2024/04/19 の勉強会で発表されたものです
SOPを理解する       2024/04/19 の勉強会で発表されたものですSOPを理解する       2024/04/19 の勉強会で発表されたものです
SOPを理解する 2024/04/19 の勉強会で発表されたものですiPride Co., Ltd.
 
クラウドネイティブなサーバー仮想化基盤 - OpenShift Virtualization.pdf
クラウドネイティブなサーバー仮想化基盤 - OpenShift Virtualization.pdfクラウドネイティブなサーバー仮想化基盤 - OpenShift Virtualization.pdf
クラウドネイティブなサーバー仮想化基盤 - OpenShift Virtualization.pdfFumieNakayama
 
論文紹介:Content-Aware Token Sharing for Efficient Semantic Segmentation With Vis...
論文紹介:Content-Aware Token Sharing for Efficient Semantic Segmentation With Vis...論文紹介:Content-Aware Token Sharing for Efficient Semantic Segmentation With Vis...
論文紹介:Content-Aware Token Sharing for Efficient Semantic Segmentation With Vis...Toru Tamaki
 
【早稲田AI研究会 講義資料】3DスキャンとTextTo3Dのツールを知ろう!(Vol.1)
【早稲田AI研究会 講義資料】3DスキャンとTextTo3Dのツールを知ろう!(Vol.1)【早稲田AI研究会 講義資料】3DスキャンとTextTo3Dのツールを知ろう!(Vol.1)
【早稲田AI研究会 講義資料】3DスキャンとTextTo3Dのツールを知ろう!(Vol.1)Hiroki Ichikura
 
論文紹介:Semantic segmentation using Vision Transformers: A survey
論文紹介:Semantic segmentation using Vision Transformers: A survey論文紹介:Semantic segmentation using Vision Transformers: A survey
論文紹介:Semantic segmentation using Vision Transformers: A surveyToru Tamaki
 
Open Source UN-Conference 2024 Kawagoe - 独自OS「DaisyOS GB」の紹介
Open Source UN-Conference 2024 Kawagoe - 独自OS「DaisyOS GB」の紹介Open Source UN-Conference 2024 Kawagoe - 独自OS「DaisyOS GB」の紹介
Open Source UN-Conference 2024 Kawagoe - 独自OS「DaisyOS GB」の紹介Yuma Ohgami
 
TataPixel: 畳の異方性を利用した切り替え可能なディスプレイの提案
TataPixel: 畳の異方性を利用した切り替え可能なディスプレイの提案TataPixel: 畳の異方性を利用した切り替え可能なディスプレイの提案
TataPixel: 畳の異方性を利用した切り替え可能なディスプレイの提案sugiuralab
 

Recently uploaded (12)

モーダル間の変換後の一致性とジャンル表を用いた解釈可能性の考察 ~Text-to-MusicとText-To-ImageかつImage-to-Music...
モーダル間の変換後の一致性とジャンル表を用いた解釈可能性の考察  ~Text-to-MusicとText-To-ImageかつImage-to-Music...モーダル間の変換後の一致性とジャンル表を用いた解釈可能性の考察  ~Text-to-MusicとText-To-ImageかつImage-to-Music...
モーダル間の変換後の一致性とジャンル表を用いた解釈可能性の考察 ~Text-to-MusicとText-To-ImageかつImage-to-Music...
 
AWS の OpenShift サービス (ROSA) を使った OpenShift Virtualizationの始め方.pdf
AWS の OpenShift サービス (ROSA) を使った OpenShift Virtualizationの始め方.pdfAWS の OpenShift サービス (ROSA) を使った OpenShift Virtualizationの始め方.pdf
AWS の OpenShift サービス (ROSA) を使った OpenShift Virtualizationの始め方.pdf
 
論文紹介:Automated Classification of Model Errors on ImageNet
論文紹介:Automated Classification of Model Errors on ImageNet論文紹介:Automated Classification of Model Errors on ImageNet
論文紹介:Automated Classification of Model Errors on ImageNet
 
TSAL operation mechanism and circuit diagram.pdf
TSAL operation mechanism and circuit diagram.pdfTSAL operation mechanism and circuit diagram.pdf
TSAL operation mechanism and circuit diagram.pdf
 
デジタル・フォレンジックの最新動向(2024年4月27日情洛会総会特別講演スライド)
デジタル・フォレンジックの最新動向(2024年4月27日情洛会総会特別講演スライド)デジタル・フォレンジックの最新動向(2024年4月27日情洛会総会特別講演スライド)
デジタル・フォレンジックの最新動向(2024年4月27日情洛会総会特別講演スライド)
 
SOPを理解する 2024/04/19 の勉強会で発表されたものです
SOPを理解する       2024/04/19 の勉強会で発表されたものですSOPを理解する       2024/04/19 の勉強会で発表されたものです
SOPを理解する 2024/04/19 の勉強会で発表されたものです
 
クラウドネイティブなサーバー仮想化基盤 - OpenShift Virtualization.pdf
クラウドネイティブなサーバー仮想化基盤 - OpenShift Virtualization.pdfクラウドネイティブなサーバー仮想化基盤 - OpenShift Virtualization.pdf
クラウドネイティブなサーバー仮想化基盤 - OpenShift Virtualization.pdf
 
論文紹介:Content-Aware Token Sharing for Efficient Semantic Segmentation With Vis...
論文紹介:Content-Aware Token Sharing for Efficient Semantic Segmentation With Vis...論文紹介:Content-Aware Token Sharing for Efficient Semantic Segmentation With Vis...
論文紹介:Content-Aware Token Sharing for Efficient Semantic Segmentation With Vis...
 
【早稲田AI研究会 講義資料】3DスキャンとTextTo3Dのツールを知ろう!(Vol.1)
【早稲田AI研究会 講義資料】3DスキャンとTextTo3Dのツールを知ろう!(Vol.1)【早稲田AI研究会 講義資料】3DスキャンとTextTo3Dのツールを知ろう!(Vol.1)
【早稲田AI研究会 講義資料】3DスキャンとTextTo3Dのツールを知ろう!(Vol.1)
 
論文紹介:Semantic segmentation using Vision Transformers: A survey
論文紹介:Semantic segmentation using Vision Transformers: A survey論文紹介:Semantic segmentation using Vision Transformers: A survey
論文紹介:Semantic segmentation using Vision Transformers: A survey
 
Open Source UN-Conference 2024 Kawagoe - 独自OS「DaisyOS GB」の紹介
Open Source UN-Conference 2024 Kawagoe - 独自OS「DaisyOS GB」の紹介Open Source UN-Conference 2024 Kawagoe - 独自OS「DaisyOS GB」の紹介
Open Source UN-Conference 2024 Kawagoe - 独自OS「DaisyOS GB」の紹介
 
TataPixel: 畳の異方性を利用した切り替え可能なディスプレイの提案
TataPixel: 畳の異方性を利用した切り替え可能なディスプレイの提案TataPixel: 畳の異方性を利用した切り替え可能なディスプレイの提案
TataPixel: 畳の異方性を利用した切り替え可能なディスプレイの提案
 

7 14e gov

  • 1. 高度情報化と社会生活  教養科目 水曜日 第3限目  講師 藤野幸嗣  講師のメールアドレス yuki@fujino.com  講義資料のウェブのアドレス http://www.fujino.com  講義連絡用ツイッター @ fujinocom 2010/7/14 高度情報化と社会生活 1
  • 2. 本日の講義 today lecture  第13回2010年7月14日  今週のネット社会  電子マネー、Facebook  進まない電子政府・電子自治体  情報化という思潮 2010/7/14 高度情報化と社会生活 2
  • 3. 成績評価について  7月21日 最終回講義 →課題を提出順に成績評価に着手。  7月28日13時 課題の最終締切  8月1日には成績評価を終了します。 8月2日から8月7日 問い合わせ期間。 ツイッターのDM、またはメール  8月9日事務局に成績提出。 2010/7/14 高度情報化と社会生活 3
  • 4. 今週のネット社会  情報通信白書2010発表  ネットで無料で読めます。 2010/7/14 高度情報化と社会生活 4
  • 5. 情報通信白書のポイント  ICTの活用による地域の活性化  地域の絆の再生→ソーシャルメディ アの活用  グリーンICTによる環境負荷軽減と地 域活性化  ICTによる産業の活性化  ネットの利用状況など 2010/7/14 高度情報化と社会生活 5
  • 6. インターネットショッピングの課題 サイバースペース・ジャパン(株) 2000年12月調べ 2010/7/14 高度情報化と社会生活 6
  • 7. 電子商取引の支払い  購買はWebで便利になったけれ ど・・・  インターネットでクレジットカード番号 を入力するのが不安  結局、支払いは「振込み」、「代引き」 で。 ※振替用紙の同時送付(後払)も有 る? 商品はインターネットで注文できるけ れど 2010/7/14 高度情報化と社会生活 7
  • 8. インターネット決済の各手法  クレジットカード  代金振込、銀行振込、口座振替  商品代引  プリペイドカード(iTunesカードなど)  インターネット銀行による振込み  電子マネーの可能性は? 2010/7/14 高度情報化と社会生活 8
  • 9. 貨幣の大半は既に電子化  広義の電子マネー 電子決済、プリペイドカード、クレジット カードなどを含む、背景に電子情報のある価 値の交換 基本的に ビジネスtoビジネス 巨大金融ネットワーク はすでに大半が電子化が済んでいる。 実際の電子マネーは消費者の購買取引の電子化 のみのマーケットしかない。 2010/7/14 高度情報化と社会生活 9
  • 10. カード型マネー(広義の電子マネー)  プリペイドカード テレカやバスカードなどの磁気カード いわゆる「プラスティックマ ネー」  クレジット(貸方勘定)カード 後日払い  デビット(借方勘定)カード(キャッ シュカード) 即時払い 2010/7/14 高度情報化と社会生活 10
  • 11. ICカードは次世代型へ  非接触式 複合型カードの出現 →JRのSuica →ケータイと融合(Felica) →暗号鍵の秘密鍵の所蔵用  ポイント制による利用者メリットとケータイ との親和性を打ち出して第三次のブームへ。  大都市では交通機関での利用が広がりようや く普及期へ。 2010/7/14 高度情報化と社会生活 11
  • 12. ケータイと電子マネーの統合  お財布ケータイ  ドコモがEdyやsuicaの機能を付加した ケータイを発売。901iS以降は全て FeliCa対応。 2010/7/14 高度情報化と社会生活 12
  • 13. お財布ケータイ  プリペイド型 EdyやSuica  クレジットカード型 iD QuickPay いずれも電子決済チップをケータイに内 蔵して、センサーを通して決済をする仕 組。 →ようやく電子マネーが実用化。 2010/7/14 高度情報化と社会生活 13
  • 14. 電子マネーSuicaとポイン ト  電車やバスに乗れるクレジットカード ポイントもたまる。  ケータイにも登録できる。 →セキュリティが甘い、問題がある。 2010/7/14 高度情報化と社会生活 14
  • 15. 電子マネーの本格普及?  消費者メリット(ポイント付加・利便 性) を打ち出すことによってようやく普及 へ  ケータイとの連動を強調→安心感  大分県内でもはやければ年末にもバス カードが電子化(Suica互換)nimocaに 対応 ・・・といっても小銭がなくなるわけで もない。 2010/7/14 高度情報化と社会生活 15
  • 16. 電子マネーの問題  ネットとの連動がうまくできていない。  小口(2万円以下)のみだがケータイ先 行。  利用者間の決済ができない。 →お小遣い用途など。  装置と利用者のセキュリティ意識  結局はクレジットからチャージ  当分クレジットカードとプリペイド型マ ネーの併用が続く? 2010/7/14 高度情報化と社会生活 16
  • 17. The Facebookの概要 世界のソーシャル・メディアの 標準 2010/7/14 高度情報化と社会生活 17
  • 18. The Facebook  会員数5億人以上。毎月1000万アカウン トが増加。  アクティブな利用者3億人以上?  インターネットの次のプラットフォーム として注目。  個人の利用者と企業のマーケティング に。 2010/7/14 高度情報化と社会生活 18
  • 19. 新規登録画面 2010/7/14 高度情報化と社会生活 19
  • 20. The Facebookの概要 世界最大のソーシャル・メディア・サー ビス  誰でも無料で登録できます。  本名で登録が原則。  登録している情報のプライバシーの設定 最初の設定は「インターネットに公 開」 なので注意が必要。mixiと違うよ。  「友達」つながりなので、どこまで広げ 2010/7/14 高度情報化と社会生活 20
  • 21. The Facebookできること  「プロフィール」の登録 →公開範囲を設定 友達 友達の友達  「ネットワーク」の設定 学校や勤務先、所属する団体など。  「友達」の登録 プロフィールを公開すると「友達」リ クエストが沢山きます。さて、どうする か  「友達」の検索 2010/7/14 高度情報化と社会生活 21
  • 22. プライバシーの設定 インターネット すべてに公開 2010/7/14 高度情報化と社会生活 22
  • 23. The Facebookの機能  メッセージ 相手に連絡する。  掲示板 自分の発言と行動が記載されます。  写真や動画のアップロード 公開範囲を設定できます。  豊富なアプリ(毎日数千がリリース) 外部のソーシャルメディアとの連携 ソーシャル・ゲームなど。 2010/7/14 高度情報化と社会生活 23
  • 24. The Facebookの特長  リアルタイム・メッセージが中心に。  「友達」のアクティビティがわかる。  「ファンページ」を作成して仲間を募る。 →サークルやブランドの宣伝など。 小口(2万円以下)のみ。  「いいね」ボタンを外部に作成して、 Facebookに連携ファンページを構築でき る。  個人のコミュニティと組織のプロモー ション 2010/7/14 高度情報化と社会生活 24
  • 25. ソーシャルなWeb連携の提 案 Facebook ファンページ Web連携 外部のWebサイト 企業のプロモーション 個人のブログ 連 その他写真や動画など 携 Socila Plugins Facebook 個人ページ 2010/7/14 高度情報化と社会生活 25
  • 26. Levi’s Friends Store 2010/7/14 高度情報化と社会生活 26
  • 28. 電子政府・電子自治体 ~あるひとつの見果てぬ夢 2010/7/14 高度情報化と社会生活 28
  • 29. 電子政府は「見果てぬ夢」  腐った組織がITを装備しても 腐った運用しかできない。  弱みにつけ込む悪徳ITベンダー ITゼネコン →いい方が気に入らない が・・・  無知な担当者  問題は深まるばかり。 2010/7/14 高度情報化と社会生活 29
  • 30. パソコンの見果てぬ夢  パソコンのソフト 機械翻訳(自動翻訳) OCR(自動文字認識) 音声認識 →実用化され、役に立つのだが、分野が限定 →専門的な用途向きでは実用化 →だが期待された初心者向きではなかった。 2010/7/14 高度情報化と社会生活 30
  • 31. 情報化の部門 産業の 情 高 度 情報化 報 これはまあうまくいった 情 の 報 産 化 行政の 生活の 業 情報化 情報化同じ手法ではダメ 化 2010/7/14 高度情報化と社会生活 31
  • 32. 政府広報より 2010/7/14 高度情報化と社会生活 32
  • 33. 電子政府失敗の背景  民間に比べて情報装備が遅れる行政機関 背景に「年次予算制度」 →環境の急速な変化に弱い 組合による従来の仕事の確保など 安定志向集団の特性も。 →年金システムの欠陥  業績評価システムがないのが一番の原因 2010/7/14 高度情報化と社会生活 33
  • 34. 電子政府とは?  一般名詞 電子統治 (Electronic Governance ) ネットを使った行政業務の支援 「電子政府」(Electronic Government)と は日本国政府が日程を決めて進めている 「行政情報化計画」の総称 和製英語 「電子政府」という建物や組織があるわけ ではない。 2010/7/14 高度情報化と社会生活 34
  • 35. 米国の電子政府の流れ  1992年 民主党政権の政策  「Re-inventing Government(変革する政府)」  ゴア副大統領のタスクフォース National Performance Review  1993年政府業績結果法(GPRA: Government Performance and Results Act)により、  「規則遵守の行政」から「業績・結果重視 の行政管理」へと転換を行った。 2010/7/14 高度情報化と社会生活 35
  • 36. わが国の電子政府のあゆみ  背景にシンガポール IT2000 1991年  米国政府 National Performance Review 1993年 (民間のインターネットとリエンジニアリングブーム) →1997年 グローバルフレームワーク~GIIにむけ て →1995年 「行政情報化推進基本計画」総務省 パソコンの一人一台体制 省庁間ネットワークなど国 の機関の情報化計画 →1998年改定で「電子政府」を2003年までに実 現  国家政策としての行政情報化(トップダウン) 2010/7/14 高度情報化と社会生活 36
  • 37. 電子政府にむけて 小渕内閣「ミレニアム・プロジェク ト」 1999年10月 新しい千年紀に人類が直面する課題に 応えるための技術革新について、省庁 横断・産学官共同で取り組むプロジェ クト。 3大テーマのひとつとして 「情報 化」 を挙げ、「教育の情報化」と並 んで、特に「電子政府の実現」をテー 2010/7/14 高度情報化と社会生活 37
  • 38. 電子政府の実現へ向けて 2003年度までに、民間から政府、政府から民間への行政 手続きを、インターネットを利用しペーパーレスで行な える電子政府の基盤を構築。 電子政府の実現 (2003年度) 地方公共団体の 先導的オンライン申請 政府調達手続き等の 電子化を先導する システムの開発・導入 電子化 実証実験 アクション・プランの策定 政府認証基盤(GPKI)の整備 ○電子署名・認証法制の整備 ○商業法人登記に基礎をおく電 共通基盤技術の開発 子認証 システム 2010/7/14 高度情報化と社会生活 38
  • 39. 電子政府によって実現される社会 地域社会 ノンストッ マルチアクセス ワンストップ プ いつでも! どこでも! 一つの窓口で 行政サービスの 質の向上と スピードアップ 電子政府 総合的なサービスの提供 国民への積極的な情報提供と 双方向情報交換 2010/7/14 高度情報化と社会生活 39
  • 40. 電子政府の機能 インターネットを通じてさまざまな行政サービスが実現 電子政府 電子認証/ セキュリティ 中央省庁 地方公共団体 ノンス 個人 政府関係機関 電 トップ 電 情 子 文書管理 マルチ 子 報 申 アクセ 調 公 請 文書交換 ス 達 開 ・ 届 ワンス 出 行政評価 トップ 情報共有 電子決済 企業 2010/7/14 高度情報化と社会生活 40
  • 41. 電子認証基盤の構築 民間 認証機関 政府系 PKI GPKI セキュリ ワークフロー ティ 本人確認 サイト保証 公開鍵と秘密鍵 文書保証 ディレクトリから によって暗号化 証明書を保持する者 利用者に対してサ 業務ワークフロー が本人であることを 電子公文書が効力 イトが本当に政府 と復号化を行う 情報を任意に抽出 証明 のある本物である 系のものであるこ ことを証明 とを証明 電子政府 電子文書 業務システム 一般利用者 政府系職員 政府系Webサイト レガシーシステム 電子申請・届出・情報公開・調達 2010/7/14 高度情報化と社会生活 41 GPKI:Government PKI(政府認証基盤)
  • 42. 政策形成までのステップアップ 政策形成支援 統合内部情報システム 電子化総合文書管理 構既 築存 シ 文書の目録管理・管理台帳の電子化 ス 情報共有 電子文書と紙文書の併用・共存 テ ム 共通文書の共有化の ワークフローの導 W 促進と活用 入 電 子 決 済 e b ワープロ文書等の 文書の電子化のため の標準化とルール化 行政情報の発生時点 化 ライブラリ化 からの電子化の推進 電子掲示板 予約管理等 文書データベースの運 基 情報伝達 用 幹 電 子 メ ー ル 利 用 促 進 業 務 シ インフラ整備(1人1台パソコン整備、庁内ネットワー ス ク整備) テ 2010/7/14 高度情報化と社会生活 ム 42 情報化の土壌作り 情報リテラシー教育
  • 43. 電子政府の目的(単純化)  地方公共団体を含む行政機関間の ネットワーク化  政府機関業務のペーパーレス  市民と行政の間のネットワーク  政府調達業務のネットワーク →トップダウンの行政情報化 2010/7/14 高度情報化と社会生活 43
  • 44. 電子政府から電子自治体へ 2010/7/14 高度情報化と社会生活 44
  • 45. 実際の電子政府と住民  いろいろな分野で進められているが、 実際に効果を上げているものは極め て尐ない状況である。  電子参加(公聴)  電子申請  電子入札  電子契約  電子共有 2010/7/14 高度情報化と社会生活 45
  • 46. 住民票基本台帳ネットワーク  完全に閉じたネットワーク  住民票移動をワンストップで済ます。  ICカードの導入も。  2002年8月から稼働している。 →パスポート申請で住民票が不要になっ た。→でもほとんど使われていない。  ICカードは2003年度から開始。  セキュリティは本当に確保されるのか? →公務員による運用の懸念を中心に物議を かもしている。 2010/7/14 高度情報化と社会生活 46
  • 47. 住基ネットの問題点  集積されることで破壊的な情報とな る可能性  情報漏洩に対する対策が当初はほと んどなかった。  国民を監視する社会への懸念 →現行の公務員制度に問題が多数あっ て、その矛盾のひとつの具現にすぎ ない。 2010/7/14 高度情報化と社会生活 47
  • 48. 電子申請の現状  国の業務  県の業務  市町村の業務  その他の外郭団体の業務 →使えるものがあまりない。 →使いにくい。 →結局紙をつけないと次に進まない。 2010/7/14 高度情報化と社会生活 48
  • 49. 生活者からみた電子政府  国の業務の98%が電子化したとい うけれど、大半は生活者と関わりが ない。  納税、保険、求職などが生活に関わ りがないわけでもない。  でも死ぬほど使いにくいので、 ほとんど使わない。 2010/7/14 高度情報化と社会生活 49
  • 50. 電子政府は複雑怪奇  縦割り行政のまま各省庁や自治体が 勝手にシステムをつくる。  ある程度調整をしても、実際はつか いものにならない代物。  とくに厳しい認証システムとJavaの 採用が諸悪の根源 2010/7/14 高度情報化と社会生活 50
  • 51. 電子自治体の問題点  米国のように行政の政策決定がボト ムアップではないので、上意下達型 ネットワークとの誤解。  新市場としてメーカーやベンダーが 参入、従来型システムの導入でお茶 を濁す?  行政内部だけのネットワーク化との 誤解も→このままでは誰にも歓迎さ れないかも? 2010/7/14 高度情報化と社会生活 51
  • 52. 電子政府に必要なもの 認証のためのエトセトラ 1.システム利用のためのアカウン ト、パスワード 2.公的個人認証(住基ICカード) 法務局の公的法人認証データ 3.民間のICカード →電子申請(大分県)へ 2010/7/14 高度情報化と社会生活 52
  • 55. 電子政府に自治体が参加  混乱に拍車をかける。  自治体毎に異なるシステムの導入が はじまる。  電子申請は県単位でシステムが全く 異なる。  電子自治体は「混乱の極み」といっ てもよい。  高知県は18年度から電子申請をと うとう停止してしまった。 2010/7/14 高度情報化と社会生活 55
  • 56. 電子政府の現状は過渡期  電子政府や電子自治体にまともに取 り合うのはまだ先のタイミング。  「アホなベンダー」に「無知な行政 の担当者」が混乱に拍車をかける。  どうしても仕事でつきあわないとい けないなら、各申請先別に端末を準 備しておくべき。普遍的な利用手法 が確立していないから。 2010/7/14 高度情報化と社会生活 56
  • 57. 行政には評価システムが欠如 Plan Do See サイクル 民間企業なら売れ行き不振→赤字→ 淘汰される。 行政には評価システムとして予算制度 があるが、硬直的になりやすい。 内部にも馴れ合いや腐敗が起こりやす い構造問題がある。 2010/7/14 高度情報化と社会生活 57
  • 59. いまや住民の1%以上が外国人 2010/7/14 高度情報化と社会生活 59
  • 60. 住民台帳が基礎となるが  国民健康保険への外国人加入  国民年金への外国人加入  混合世帯の住民票表記  今後は、地方選挙権を付与する方向ヘ 業務運用上、外国人を住民基本台帳で管理 できないことによる弊害が多数起きてい る。 よって役所では管理台帳を別に作成して管 理している。→法律上のルールのない手法 2010/7/14 がじつは主流。 高度情報化と社会生活 60
  • 61. 外字問題もやっかい 2010/7/14 高度情報化と社会生活 61
  • 62. 公務員の守秘義務と情報公開  公務員は、服務規律として、職務上 知ることのできた秘密を漏らしては ならない(公務員法第100条)。  情報公開法第5条で不開示とされた項 目 個人情報、法人情報、 防衛・外交情 報、捜査情報、意思形成過程情報、 行政執行情報 2010/7/14 高度情報化と社会生活 62
  • 63. 実際はさまざまな矛盾が  住民サービスを受けるとき、なぜ他部署の証明 書が必要なのか。役所はすべての情報を知る立 場にあるではないか。  どのような福祉サービスが受けられるのか、教 えてもらえない。高齢化社会における行政がこ れでいいのか。(守秘義務・申請主義)  地方公務員法ですべての職員が守秘義務を課せ られているはず。縦割りの守秘義務に意味はあ るのか。  裏側での情報共有は証拠が残らないため、違反 があっても監視できない。表立った情報共有を 行って、市民が監視できる仕組みのほうが望ま しいではないか。 2010/7/14 高度情報化と社会生活 63
  • 64. 住民にとって望ましいサービス  ワンストップサービス 窓口の一本化 書類のたらい回し 引っ越しをすると大変・・・  恣意的な運用解釈による混乱を回避 させる。  抜け道のような既得の情報共有をや めさせる。 2010/7/14 高度情報化と社会生活 64
  • 66. 電子政府の司令部 IT戦略本部 「高度情報通信ネットワーク社会推進 戦略本部(IT戦略本部)」 総理大臣直轄の組織 国全体のIT化戦略を考える。 電子政府→e-Japan → u-Japan 2010/7/14 高度情報化と社会生活 66
  • 67. 行政刷新に的を絞る 2010/7/14 高度情報化と社会生活 67
  • 68. 2010/7/14 高度情報化と社会生活 68
  • 69. 「個人ID」問題  あまりに対国民の「行政の情報化」 が進まないので「国民ID」で管理を しようという方向が再燃。  閣議決定され2013年から導入が決定  (A案)ドイツ型:税務分野だけで使用 (B案)米国型:加えて社会保障分野にも利用 (C案)スウェーデン型:B案に加えて、引っ越 しに伴う住所変更手続きの一括処理など役所の 手続きに幅広く利用 2010/7/14 高度情報化と社会生活 69
  • 70. なぜ電子政府はダメなのか?  Manaboo 電子政府・電子申請コラム  日本の電子政府が良くならない本当 の理由  「ニセモノ電子政府」 →いまの電子政府はまがい物だ。 →基本的に行政は腐っている。 2010/7/14 高度情報化と社会生活 70
  • 71. 電子政府のまとめ  総合行政ネットワーク  住民票基本台帳ネットワーク  電子調達  電子施設予約  電子投票など →行政の業務をネットワークを使って効 率的にすすめるためのシンボル的キーワー ド、実際は様々な業務がネットワーク対応 されようとしている。 2010/7/14 高度情報化と社会生活 71
  • 72. 電子政府の課題  従来のやり方を電子化するのでは うまくいかない。  電子化によって行政が効率的な組織 に脱皮できるかが課題。 ソフトランディング→電子政府の実現 ハードランディング→革命か?粛清 か? 国民はこんどの選挙でハードランディ ングをチョイス?公務員の首切り? 2010/7/14 高度情報化と社会生活 72
  • 73. ソーシャルメディアと政治  オバマ大統領の誕生  Twitterなどのネットサービスを活用 して、一気に選挙に勝利した。  政治無関心層の取り込みに成功。  Facebookなどの活用も背景にある。  我が国の行政もソーシャルメディア の活用に目覚めるべきでは? 2010/7/14 高度情報化と社会生活 73
  • 74. 「情報化」という思潮 2010/7/14 高度情報化と社会生活 74
  • 75. わが国の情報化論の系譜  1960年代 情報産業論 新産業の誕生  1970年代 「情報化」への期待 FA、OAの進展(産業の情報化)  1980年代 「高度情報化」 (生活の情報化)→ニューメディアと地域情報化  1990年代後半 ケータイとインターネットの爆発  21世紀は? ソーシャル・ネットワークの時代へ 2010/7/14 高度情報化と社会生活 75
  • 76. 社会思潮としての情報化  情報化 →社会全体の情報化「情報化社会」 →産業の情報化「OA化」、「ネット ワーク化」「IT革命」etc. →地域社会の情報化 「地域情報化」 →生活の情報化 「情報生活」 →行政の情報化 「電子政府」 2010/7/14 高度情報化と社会生活 76
  • 77. 情報化社会論の系譜  情報化社会の先駆 マハルップ 「知識産業」 1962年 1950年代末の米国で「知識産業」に 関わる人が増えていることを指摘。 梅棹忠夫 「情報産業論」 1963年 農業の時代,工業の時代,情報産業の時代 「お布施理論」価値基準が変わることを 明確に論じる。 他にマーシャル・マクルーハン ケネス・ボールディン グ ダニエル・ベル ハーマン・カーンなど 2010/7/14 高度情報化と社会生活 77
  • 78. 参考図書  「情報の文明学」 中 公文庫 梅棹忠夫 (著) 価格(税別): ¥648  1999年4月発行 1963年の「情報 産業論」を所収  ※参考図書は必読ではな い、あくまで理解を深め るための参考資料として 示す。 2010/7/14 高度情報化と社会生活 78
  • 79. 60年代末の情報社会論ブーム  1968年中央公論1月号に1963年発表 の梅棹忠夫論文「情報産業論」を再録  同じ号に香山健一「情報社会論序説」 背景に「科学技術と経済の会」や「日本 未来学会」の存在 黒川紀章、後藤正夫ら(元大分大学長) →「情報化こそ日本の未来」 →国産SFのブームも  1970年の大阪万国博覧会へ 2010/7/14 高度情報化と社会生活 79
  • 80. 尐年マガジンの大図解シリーズ 2010/7/14 高度情報化と社会生活 80
  • 81. 尐年マガジン 1969年 4月13日号 特集 「情報社会」 2010/7/14 高度情報化と社会生活 81
  • 82. 2010/7/14 高度情報化と社会生活 82
  • 83. 2010/7/14 高度情報化と社会生活 83
  • 84. 1970年 大阪万国博 人類の進歩と調和 2010/7/14 高度情報化と社会生活 84
  • 85. 参考図書  「情報化社会 ハード な社会からソフトな社 会へ」 講談社現代新書  林雄二郎(著) 価格(税別)¥350  1969年5月 絶版・入手不能 ※参考図書は必読ではない、あくま で理解を深めるための参考資料と して示す。 2010/7/14 高度情報化と社会生活 85
  • 86. 60年代第一次情報化ブーム  大型電子計算機のパラダイム ホスト=ターミナルモデル  コンピュータは計算の道具 まだ「思考のための道具」ではな かった  ただし社会の価値観の変化は認識し ている。 2010/7/14 高度情報化と社会生活 86
  • 87. 高度情報化(第二次ブーム) 「情報化」の流れ 60年代~70年代初頭 高度成長期 →電子計算機と情報化社会論 「情報の産業化」 に「産業の情報化」 を加えて規範の変化を強調している。 70年代前半のリセッション オイル ショック 高度成長から安定成長へ 情報化は産業から、社会や生活へ普及さも なければ・・・失速するかも・・・ 2010/7/14 高度情報化と社会生活 87
  • 88. 「高度」情報化社会へ  80年代初頭 それまでの情報社会論から踏み出す。 通商産業省 産業構造審議会の答申 「80年代の通産政策ビジョン」  「半導体技術の進歩、ニーズの多様化などの環境変 化によりわが国の情報化は新しい段階に入ろうとし ている。今後、情報化の波は社会、家庭へと面的な 広がりをもって・・・」  →60~70年代の産業界を中心としたコンピュー タ導入と半導体産業の立ち上がりを「第一次の情報 革命」として、80年代の「第二次の情報革命」(高 度情報化社会)を提唱 2010/7/14 高度情報化と社会生活 88
  • 89. トフラーの「第三の波」  1980年アルビン・トフラー「第三の 波」を発表。 農業社会→産業社会→情報社会 ほかにも面白い論点が多い書籍である。 ※私自身はいまの情報化は近代(産業 化)の第3段階ととらえているので、トフ ラーや梅棹忠夫の見方はとりません。 2010/7/14 高度情報化と社会生活 89
  • 90. 参考図書  「原典情報社会 機会開発者 の時代へ」 TBSブリタニカ  増田米二(著) 価格(税別): ¥1800  1985年11月 英文原著は1980年発刊 現在は入手不能と思われ る。 ※参考図書は必読ではない、あ くまで理解を深めるための参 考資料として示す。 2010/7/14 高度情報化と社会生活 90
  • 91. 増田米二の情報化社会論  行政や産業セクター主導ではなく 市民コミュニティ主導による情報化を強調して いるという点で極めてユニークな情報化論  コンピュータリゼーションの独自の発展段階説 巨大科学→経営→社会→個人 へと進む  「情報市民公社」を提唱 情報ユーティリティ(行政の進める公共基盤と してのユーティリティではない)点に注目 2010/7/14 高度情報化と社会生活 91
  • 92. ここ20年の情報化  1980年代 パソコン通信対キャプテン  1990年代前半 インターネットの台頭とポケベル→ケータイ  1990年代後半 インターネットとiモード(ケータイのメー ル装備)  2000年代初頭 ブロードバンドとケータイの多機能化 2010/7/14 高度情報化と社会生活 92
  • 93. 情報化の局面  1960年代~ ホスト・ターミナルモデル→学術研究のためのIT  1980年代後半 クライアント・サーバーモデル→企業のためのIT  2000年代 ブロードバンドインターネットとユビキタス化 →生活者のためのIT →新ユビキタスデバイスに期待しています。 →Web2.0「総表現社会」 →ソーシャルメディアの台頭 2010/7/14 高度情報化と社会生活 93
  • 94. 次回の講義予定 7月21日 地域の情報化と 大分県の取り組み 2010/7/14 高度情報化と社会生活 94