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高度情報化と社会生活
   講師 藤野幸嗣
  yuki@fujino.com
   講義資料のウェブのアドレス
       http://www.fujino.com
   講義用Facebookページ
http://facebook.com/fujinocom


    2012/5/30   高度情報化と社会生活      1
本日の講義概要
 第8回目 5月30日




   ネットでの情報の出し方∼集め方




    2012/5/30   高度情報化と社会生活   2
本日の課題
   情報収集のやり方について。
 新聞、TV、口コミ、ネット、検索、
 ポータル、ブログ、掲示板、メールなど。
 日常的に自分の興味のある情報をどのような
 手段で仕入れているか、まとめてください。




    2012/5/30   高度情報化と社会生活   3
情報の原則
   役に立つ情報は自分も情報を出さないと
 「絶対に」入ってきません。
   口を開けて待っているだけの人には、
皆が知っている情報しか入ってきません。
   知っている情報だけしか出てこない人
→「情報弱者」と呼ばれて                 まされます。


    2012/5/30   高度情報化と社会生活            4
Yahoo!ニュースだけなの!?
   講義の課題で毎週5件と課題の投稿をお願
    いしています。
   なんと9割近くがYahoo!ニュースが
 へのリンク!
   他のニュースソースはないの!?
   正直なところかなり驚いています。


    2012/5/30   高度情報化と社会生活   5
Yahoo!トピックス
   1日300件程度の記事を厳選。
   その中でトピックスとしてYahoo!ニュー
    スのヘッドラインに出てくるものは常時1
    割程度。
   取り上げられると話題になるぐらい有名で
    すけども。
   ニュースソースはこれだけなの?

    2012/5/30   高度情報化と社会生活   6
記事を投稿する。
   適切なタイミングで適切な内容を投稿。
   読み手(=友達)に関心があるもの。
   身近な話題。
   珍しいもの。
   面白い内容。




    2012/5/30   高度情報化と社会生活   7
記者によるニュースの六元素
   1.時間的近接性一同じ規模の事件なら新しいほうに引きつ
    けられる

    2.距離的近接性一あまり知らない遠い国の出来事よりも身近な
    出来事に関心

    3.著名性一同じ交通事故でも首相、芸能人など著名な人はニュースに
    なる

    4.異常性一異常性が高いほど関心を引かれる。
    5.進展性一一回で終わらず、次々と新しい局面が展開
    6.情操性一人問の感情に訴える。人間は人間に関心

 2012/5/30
∼関一雄「新聞ニュースの研究」昭和8年刊
             高度情報化と社会生活           8
Googleニュースも使って。
   Yahoo!との違い。
Yahoo!ニュースはヘッドラインも含めて人
が表示を決めています。


Googleニュースの記事の優先度はアルゴリ
ズムで決める。
特定のキーワードやジャンルを含むニュース
を表示できます。
    2012/5/30   高度情報化と社会生活   9
ネットで情報を集める
     =情報爆発への対処



2012/5/30   高度情報化と社会生活   10
経済産業省 グリーンItイ
2012/5/30   高度情報化と社会生活   11
ネットで見つかるのはごく一部




2012/5/30   高度情報化と社会生活   12
ネットで見つかる情報
   膨大な情報の中でネットでみつかるものは
    ほんの少し、まさに「氷山の一角」です。
   大事な情報は「人」が持っています。
   「人」から情報を貰うには             かなければ駄
    目です。
   プロフィールをちゃんと書いていない人か
    らのコメントやメールには、普通の人なら
    応えてくれません。
    2012/5/30   高度情報化と社会生活       13
普段(=不断)の情報発信が大切
   関心のあることがらがあるなら、ふだんか
    ら情報を出しておくことが必要。
   ブログが最適ですが、Facebookの公開
    の「タイムライン」も有益です。
   多くの情報発信サイトが「ソーシャルプラ
    グイン」に対応しています。
   Facebookのアカウントを持っている人
    のみがコメントを書き込むことができま
    す。
    2012/5/30 高度情報化と社会生活 14
適切な個人情報の発信が必要
   セキュリティの対策で
「個人情報を出さない」ことに気を付けてい
 る人が多いのですが、適切な個人情報を出
 すようにしないと、情報は入ってきませ
 ん。
   ネットでコメントをしたり、メールで問い
    合わせたりしても、適切なプロフィールが
    ネットで公示されていない人は取り合って
    もらえないですよ。
    2012/5/30 高度情報化と社会生活 15
Webの登場と変質                Web総量
                     Facebook




メール                             通信コスト
1995                             2012
      2012/5/30   高度情報化と社会生活       16
Webの登場と変質                Web総量
                      Facebook




            ィア
      ネットメデ

メール                              通信コスト
1995                              2012
       2012/5/30   高度情報化と社会生活       16
Webの登場と変質                Web総量
                  Facebook




        ィア
  ネットメデ

メール ホームページ                   通信コスト
1995                          2012
   2012/5/30   高度情報化と社会生活       16
Webの登場と変質                        Web総量
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                    デ ィア
                e bメ
               W
        ィア
  ネットメデ

メール ホームページ                           通信コスト
1995                                  2012
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Webの登場と変質                        Web総量
                             Facebook




                       デ ィア
                   e bメ
                  W       ポータル
         ア
  ネットメディ
                          ブログ
メール ホームページ                掲示板
                                        通信コスト
1995                                     2012
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Webの登場と変質                          Web総量
                             Facebook
                                              デ ィア
                                            ・メ
                                       シ ャル
                                ソー
                       デ ィア
                   e bメ
                  W       ポータル
         ア
  ネットメディ
                          ブログ
メール ホームページ                掲示板
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1995                                             2012
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Webの登場と変質                          Web総量
                             Facebook
                                              デ ィア
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                                ソー
                       デ ィア            ソーシャル
                   e bメ
  ネットメディ
         ア
                  W       ポータル         サービス
                          ブログ
メール ホームページ                掲示板
                                            通信コスト
1995                                             2012
      2012/5/30           高度情報化と社会生活               16
Webの進化
メインの機能    ポータル        検索       ソーシャル
代表的な     Yahoo!   Google       Facebook
サービス                           ・Twitter
広告モデル    バナー広告    検索連動型広告      ターゲティング
                               広告
サイト運営者 ポータルへの サーチエンジン          ソーシャル最適
が頑張ること 登録申請   最適化(SEO)         化
利用者側の    ネットサー    検索テクニック      ソーシャルスト
テクニック    フィン                   リームの制御


   2012/5/30      高度情報化と社会生活          17
インターネットの流れ
   Yahoo! ポータル・サービス(ディレクトリ)
   Google 検索サービス(文字)
   Facebook ソーシャル・ネットワーク(人)
 →インターネットでの情報の見つけ方。
もっと前は、口コミ(電話)かマスメディアが。
20年前 情報はメールで。
15年前 ネットの情報は「リンク伝い」に、
 7年前 ネットの情報は「検索」で、
現在は ネットの情報は「人」が、持ってくる。
友達(ソーシャルグラフ)+ページ(インタレストグラフ)
  2012/5/30 高度情報化と社会生活    18
メールを使って情報収集
   メーリングリスト
 →学会などでは今でも盛んに使われてい
 る。フラットな情報交換に適している。
   メールマガジン
専門的な情報、メーカーからのお知らせ。
ジャンルに特化した会報などでは有益。
   Googleアラート
特定キーワードがネットに出現したら
 2012/5/30 高度情報化と社会生活   19
Googleアラート
   人名や会社名などの固有名詞を登録してお
    くと、関連情報がネットに掲載されたとき
    にお知らせをしてくれます。
   自分のフルネーム。
   自分の勤務先や学校の名前。
もちろん引っかかってくるのはごく一部で
 す。

    2012/5/30   高度情報化と社会生活   20
Webの情報爆発に対処する。
   膨大なWebの情報を効率的に読む。
 RSSリーダーを活用する。
 ただし情報元がRSSに対応をしている必
 要がある。
 TwitterやFacebookなどのソー
 シャルフィルタリングを活用する。
 

    2012/5/30   高度情報化と社会生活   21
RSSとは
   Web上の記事を効率良く整理をして送信
    をするための構文のルール。
 細かく分けると3種類ある。
   専用のリーダーやサービスで
 整理して閲覧が出来る。




    2012/5/30   高度情報化と社会生活   22
Yahoo!ニュースのRSS




2012/5/30   高度情報化と社会生活   23
Yahoo!のRSSの分類




2012/5/30   高度情報化と社会生活   24
RSSを吐くニュースソース
   新聞社のニュース
   ブログ
   ニュースジン
   企業や自治体のWebサイト
   Twitter
   Facebookページ
   その他いろいろなアグリゲーション・サー
    ズ。
    2012/5/30 高度情報化と社会生活 25
Googleリーダーに登録




2012/5/30   高度情報化と社会生活   26
Googleリーダーをモバイルで
   モバイルにキャッシュをしておいて、回線
    が接続できなくても、記事を読むことがで
    きるアプリがあります。
   reeder(iOSやMac)
   gReaderやFastReader 、Just
    Reader(Android)など。
   出先で読んで、スクラップをしたりシェア
    をしたりして整理をします。
    2012/5/30   高度情報化と社会生活     27
RSSの登録と解除
   特定Webのフィードを登録
   フィードを解除
   アプリやサービスを使えばフィードをリス
    ト毎に分類が出来る。
 RSSはTwitterやFacebookなどソー
 シャルな情報が付加されていないので表舞
 台から消えつつあります。
 →ソーシャル・ストリームの時代へ。
    2012/5/30   高度情報化と社会生活   28
ソーシャル・ストリーム
   Webの更新データを読む。
 「いちいちクリックしない」
 RSSによる更新データの提供がされている
 なら、まとめてRSSリーダーで読む。
   キーボードのショートカットで振り分ける。
 今読む、後で読む、とにかくストック、
 人に知らせる→シェア。

    2012/5/30   高度情報化と社会生活   29
ソーシャル・ストリーム
   ソーシャルな関係性(ソーシャル・グラフ)
 の中を流れる情報。
 情報がどんどん流れていくウェブデータ。
ストリーム上のデータの要素
 1)短い記事+パーマリンク
 2)短縮リンク(引用、参照)
 3)タグ (宛先、分類)
RSSとAPI、ソーシャルグラフが基盤に。
  2012/5/30 高度情報化と社会生活   30
ソーシャル・ストリームの奔流
                            ソーシャル

                            公共圏
ソーシャル・ストリーム                 Facebook
                            Twitter
     RSS                      Web

   タイムライン
 ニュース・フィード                 パーソナル
                            クラウド

                          情報のストック
 2012/5/30   高度情報化と社会生活                31
ソーシャル・ストリームとは?
   情報がどんどん流れていくウェブ。
 パーマリンク、XML、APIが要素。
実サービスとして
 RSSのフィード
    Twitterのタイムライン
 Facebookのニュースフィード


    2012/5/30   高度情報化と社会生活   32
HootSuiteのストリームライン




2012/5/30   高度情報化と社会生活   33
「エッジランク」に基づく表示
   ニュースフィードでは「最新情報」にして
    いても、友達や参加しているFacebook
    ページの記事の全てが表示される訳ではあ
    りません。
   非公開の独自アルゴリズムに基づいて、関
    係の深い友達やたくさんの「コメント」や
    「いいね!」が付いた記事が表示される。
   全ての記事を読むにはプロフィールのタイ
    ムラインやFacebookページに行く必要
    2012/5/30 高度情報化と社会生活 34
エッジランクによる評価
u 親密度 普段からどのくらい絡んでるか。
W 比重 いいね!コメント シェア 反応度
d 時間 投稿されてからの経過時間




2012/5/30   高度情報化と社会生活   35
ニュースフィードの制御がカギ
フィードにストリームを流すには?
   友達になる。
→友達の発言やアクティビティが表示され
る。
   ページで「いいね」をクリック。
 →ページの記事が表示される。
グループに参加→記事が表示される。


   アプリを設定
    2012/5/30   高度情報化と社会生活   36
ニュースフィードを制御する。
   特定の友達の発言を不可視にできる。
   特定のページ、特定のリスト、特定のアプ
    リを一時的に不可視にできる。
   復活も簡単にできる。
 永遠に見たく無ければ、友達から削除、
 ファンを取り消す。グループをやめる。
 ※ブロックもできる。

    2012/5/30   高度情報化と社会生活   37
ニュースフィードをわける。
   友達をリストにわけると
 リスト毎のニュースフィードでみることが
 できる。
   友達のウォールに書き込む。
   記事にタグをつける。
 プロフィールとページやグループなどに同
 時に記事を投稿できる。

    2012/5/30   高度情報化と社会生活   38
Facebookの友達のレベル
   親しい友達
 →全てのアクティビティが表示される。
友達(並の)
 →エッジランクに基づいた表示。
   知り合い
 →重要な投稿のみを表示。
   制限
 →ブロックと同様、お互いに読めないけれ
 2012/5/30 高度情報化と社会生活 39
Twitterも同様に
   フォローする
=特定アカウントの記事を読む。
   アンフォローする
=特定アカウントの記事の購読をやめる。
   リスト毎にまとめて読める。
   ハッシュタグをつけてフォローしてなくて
    も検索で関連記事をまとめて読める。
   TwitterあるいはBingでリアルタイム検
    2012/5/30 高度情報化と社会生活  40
ソーシャル・ストリームを制御す
る=キューレーション




2012/5/30   高度情報化と社会生活   41
キューレーションとは
   キュレーションとは、もともと、博物館や美
    術館等で作品や資料を整理・管理・研究し、
    わかりやすい展示を行なう作業のこと。
  キューレーター


   情報に独自のフィルタをかけてフィードを行
    う主体的な行為のこと。

     2012/5/30   高度情報化と社会生活   42
Facebookでのキューレーション
   Facebookで「いいね!」→Facebook
    の「お知らせ」に掲載。
   Facebookで「コメント」→Facebook
    の「お知らせ」に掲載。
   Facebookで「シェア」→プロフィール
    またはタグ先のグループやページへ。



    2012/5/30   高度情報化と社会生活   43
ストックからフローへストリーム化
手動でやる場合。
ブログなどのウェブサイトからブックマークレットを
 使って
  →Facebookでリンク付き記事 
  →Twitterでリンク付き記事

自動化する場合。
   FlickrやPicasaやInstagram、
    Tumblrなど
 →RSSグラフィティ→Facebookプロ44
 2012/5/30 高度情報化と社会生活
ストリームからストックへ
ネットで共有
   とぅぎゃったー、Twilog 、Naverまと
    め
個人ストック
   Evernote
※Facebookにはストック機能はない?
 →タイムラインぐらいかな?
 →FBログ(β版)
 2012/5/30 高度情報化と社会生活    45
個人のクラウド・ストック・サービス
 電子メール(Gmail)


→Googleアカウントの基本
→他にも便利なクラウドサービスと連携
   同期(バックアップ)→Dropbox
   メモの同期→Evernote、
    GoogleDocsなど。
   後で読むストックサービス
 Pocket
2012/5/30   高度情報化と社会生活   46
全てのデータはクラウドに投げる
仕事メール

研究メール
私用メール        Webアクセス




スキャン




会社のPC              自宅のPC
 2012/5/30      高度情報化と社会生活   47
情報発信の注意
            著作権の尊重を


2012/5/30     高度情報化と社会生活   48
情報発信の原則
   なにを出してもよいです。
   ただし「公序良俗」に従って。
   法令違反のコンテント→×
     謗中傷→×
   真実でも名誉毀損になることもあります。
   文章、画像、動画、様々な情報発信手法が
    あります。
   リミックスや編集もしやすくなりました。
    2012/5/30
           高度情報化と社会生活 49
著作権に注意をはらおう
   ネットへの投稿は自分の著作物です。
    →他人の権利侵害に気をつけましょう。
   個人の投稿でも権利のある肖像や音楽の使
    用には原則として事前の許諾が必要です。
商用のサイトでは使用許諾は常識、
匿名のサイトでも注意は必要。
音楽著作権については個人サイトの利用は厳
 しい→使用料の請求が来ることを前提に。
    2012/5/30   高度情報化と社会生活   50
とくに画像に注意
   ネットで持ってきた画像や写真を自分のア
    イコンやカバー写真に使ったりすることは
    著作権法に違反する行為です。
   画像の権利をもっているところから、告発
    をされたら、刑事事件、あるいは民事上の
    損害賠償責任を負う可能性があります。
   安易な画像の転用は「絶対に」やめましょ
    う。
    2012/5/30   高度情報化と社会生活   51
「著作権法」の簡単な解説
   著作物∼人間の思想や感情を創作的に表現
    したもの。
   著作物でないもの∼事実やアイデア、法令
    など。
   著作物を利用するのは著作者の独占的権利
   他人が著作物を利用するには使用許諾が必
    要。
 複製権、公衆送信権なども定義している。
    2012/5/30   高度情報化と社会生活   52
関連する法律など
   著作権法(作者の死後50年は権利がある)
   民法上の権利(無体財産権)
 他に肖像権やパブリシティ権など法律ではな
 いが、判例として確立した権利もある。
   刑法や迷惑防止条例など(人格権のひとつと
    してのプライバシーの侵害など)
   意匠法
 →日本ではあまり問題にならないかも。
    2012/5/30   高度情報化と社会生活   53
マスメディアでは
   「著作権や肖像権」と「報道の自由」とを
    天 にかけている事情がある。
 もちろんあらゆるリスク管理をした上で。
   個人とマスメディアの違い
 沢山の人に伝えるために巨大な装置が必要
 であった、→インターネットによって変革
→マスメディアと個人の違いはリスク管理を
 するか、しないかの違いでしかない?
    2012/5/30   高度情報化と社会生活   54
法律に対する考え方
   全て遵守をしないといけないもの。
   紛争の際の解決手法の一つ。
 →行為を差し止めるための有効な手段。
相手が気に入らない情報をだしている場合に
クレームをつけるひとつの手法として「著作
 権」による申し立てる手法が確立している。
 →著作権法は「親告罪」である点もポイン
 ト。
    2012/5/30   高度情報化と社会生活   55
著作物利用の例外規定
   適切な引用
   私的複製
 ※私的複製の適用範囲に問題もある。
   図書館や学校教育機関での複製
 プログラムの所有者による複製など。
 法律で例示的に列挙されるもののみに
 限定されている。
    2012/5/30   高度情報化と社会生活   56
適切な「引用」とは
法律が認めている引用の条件
(1)引用する必然性があること 。
(2)引用部が周りの文章に対して従の関係にあるこ
  と。
(3)引用されていることが明確であること。
(4)出所(でどころ)を明示してあること。
(5)引用部の長さが必要最低限であること。
(6)引用部は元の著作物から改変しないこと。
 ※画像や音声の「引用」は定義されていない。
 2012/5/30 高度情報化と社会生活 57
「引用」の適用除外
   文章の場合には判例などで事例が示されて
    いる。しかし「画像や動画」の場合には適
    切な判例がまだ存在しない点に注意が必
    要。
   偶然映り込んだ映像はやむを得ないかもし
    れないが・・・グレーゾーンである。
   撮影場所の変更や編集テクニックによって
    権利侵害が容易に克服できる場合にはどう
    なるか?
    2012/5/30 高度情報化と社会生活 58
著作権法の私的複製
   私的利用の除外
   ∼法律の範疇の外
 個人で楽しむ
 家族で楽しむ
 仲間うちで楽しむ
   (このへんからグレー)
 会社内(私的利用の範囲外だが・・・)
「私的利用」以外は全て「権利侵害」とみな
 2012/5/30 高度情報化と社会生活 59
インターネットでの「公開」
   インターネットの場合には
 「インターネット送信権」という新しい定義
 がある。
   いったん公開したものは取消しができない特
    徴。
   インターネットで公開ということは
→あらゆるリスクを考えないといけない状況。
   たとえ子供の発表会のビデオでも音楽などの
     2012/5/30   高度情報化と社会生活   60
たまたま著作物を撮影した
   著作権法の例外規定
 →屋外で公衆の目に触れるようになってい
 る著作物は著作権の申し立てができない。
   ただし著作物を意図的に写真に撮って公開
    した場合にはどうなのか・・・
   部屋の中での取材、オブジェの紹介などは
    →法令違反の可能性もある。

    2012/5/30   高度情報化と社会生活   61
著作権や名誉棄損は親告罪
   音楽や映画の著作権と一部のパブリシティ
    権を除いては個人が著作権法で告訴される
    例は大変に少ない。
   たまたま訴えられなかったというケースや
    マナーの問題は依然として残るけれども。
   相手(権利者)が喜んだら問題ないのか?
 →米国法では「フェアユース」という考え
 方。
    2012/5/30   高度情報化と社会生活   62
著作権法の改正が検討中
   ダウンロード行為を違法にする。
   著作権法違反の非親告罪化の検討。


議論がなされているが、現状は問題が多い?




    2012/5/30   高度情報化と社会生活   63
リスク管理の手法
   権利者から使用許諾をとっておく。
       公開前に書面によって使用許諾書をとっておく。
   使用許諾をとれない場合
       公開をやめる
       まず公開をしてクレームを待つという方法もある。ただし
        リスクはある。※ウェブによる注意書きなどで対処。
   内容についてもできる限りクレームのこないようにする。
   非難や   謗中傷、一方の見解を強調する表現など。
   考え方の違う人からのクレームは、著作権違反などの法令違
    反によってつっこんでくることが大半である。
   意見は人それぞれ、権利を調整するために法律がある。
      2012/5/30 高度情報化と社会生活       64
インターネットと著作権
   基本的には権利の侵害に注意をはらう。
   ただあまりに厳密に尊重をしすぎると何も
    情報発信ができない事態が考えられる。
   やっかいにしているのは国ごとに異なる権
    利関係も。
   善意での紹介を訴える人はほとんどいな
    い。
   敵対したクレームの手段として著作権や肖
    2012/5/30   高度情報化と社会生活   65
クリエイティブ・コモンズ
   著作権についての新しい考え方。
   従来の著作権関連の法律は権利者側寄り
    だったが、皆が情報をだせる時代にふさわ
    しい、新しい考え方が必要。
   ローレンス・レッシグ
   私のブログではCCの表示をしています。
 →表示-非営利-継承 2.1 日本
商用利用の場合には許諾が必要、他は原典を明記すれば自由に利用可能
になっています。
 2012/5/30   高度情報化と社会生活       66
次回の講義予定
             6月6日

ソーシャルサービスの概括
Twitter∼Google+など
 2012/5/30    高度情報化と社会生活   67

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  • 1. 高度情報化と社会生活  講師 藤野幸嗣   yuki@fujino.com  講義資料のウェブのアドレス http://www.fujino.com  講義用Facebookページ http://facebook.com/fujinocom 2012/5/30 高度情報化と社会生活 1
  • 2. 本日の講義概要  第8回目 5月30日  ネットでの情報の出し方∼集め方 2012/5/30 高度情報化と社会生活 2
  • 3. 本日の課題  情報収集のやり方について。  新聞、TV、口コミ、ネット、検索、  ポータル、ブログ、掲示板、メールなど。  日常的に自分の興味のある情報をどのような 手段で仕入れているか、まとめてください。 2012/5/30 高度情報化と社会生活 3
  • 4. 情報の原則  役に立つ情報は自分も情報を出さないと  「絶対に」入ってきません。  口を開けて待っているだけの人には、 皆が知っている情報しか入ってきません。  知っている情報だけしか出てこない人 →「情報弱者」と呼ばれて まされます。 2012/5/30 高度情報化と社会生活 4
  • 5. Yahoo!ニュースだけなの!?  講義の課題で毎週5件と課題の投稿をお願 いしています。  なんと9割近くがYahoo!ニュースが  へのリンク!  他のニュースソースはないの!?  正直なところかなり驚いています。 2012/5/30 高度情報化と社会生活 5
  • 6. Yahoo!トピックス  1日300件程度の記事を厳選。  その中でトピックスとしてYahoo!ニュー スのヘッドラインに出てくるものは常時1 割程度。  取り上げられると話題になるぐらい有名で すけども。  ニュースソースはこれだけなの? 2012/5/30 高度情報化と社会生活 6
  • 7. 記事を投稿する。  適切なタイミングで適切な内容を投稿。  読み手(=友達)に関心があるもの。  身近な話題。  珍しいもの。  面白い内容。 2012/5/30 高度情報化と社会生活 7
  • 8. 記者によるニュースの六元素  1.時間的近接性一同じ規模の事件なら新しいほうに引きつ けられる 2.距離的近接性一あまり知らない遠い国の出来事よりも身近な 出来事に関心 3.著名性一同じ交通事故でも首相、芸能人など著名な人はニュースに なる 4.異常性一異常性が高いほど関心を引かれる。 5.進展性一一回で終わらず、次々と新しい局面が展開 6.情操性一人問の感情に訴える。人間は人間に関心 2012/5/30 ∼関一雄「新聞ニュースの研究」昭和8年刊 高度情報化と社会生活 8
  • 9. Googleニュースも使って。  Yahoo!との違い。 Yahoo!ニュースはヘッドラインも含めて人 が表示を決めています。 Googleニュースの記事の優先度はアルゴリ ズムで決める。 特定のキーワードやジャンルを含むニュース を表示できます。 2012/5/30 高度情報化と社会生活 9
  • 10. ネットで情報を集める =情報爆発への対処 2012/5/30 高度情報化と社会生活 10
  • 11. 経済産業省 グリーンItイ 2012/5/30 高度情報化と社会生活 11
  • 12. ネットで見つかるのはごく一部 2012/5/30 高度情報化と社会生活 12
  • 13. ネットで見つかる情報  膨大な情報の中でネットでみつかるものは ほんの少し、まさに「氷山の一角」です。  大事な情報は「人」が持っています。  「人」から情報を貰うには かなければ駄 目です。  プロフィールをちゃんと書いていない人か らのコメントやメールには、普通の人なら 応えてくれません。 2012/5/30 高度情報化と社会生活 13
  • 14. 普段(=不断)の情報発信が大切  関心のあることがらがあるなら、ふだんか ら情報を出しておくことが必要。  ブログが最適ですが、Facebookの公開 の「タイムライン」も有益です。  多くの情報発信サイトが「ソーシャルプラ グイン」に対応しています。  Facebookのアカウントを持っている人 のみがコメントを書き込むことができま す。 2012/5/30 高度情報化と社会生活 14
  • 15. 適切な個人情報の発信が必要  セキュリティの対策で 「個人情報を出さない」ことに気を付けてい る人が多いのですが、適切な個人情報を出 すようにしないと、情報は入ってきませ ん。  ネットでコメントをしたり、メールで問い 合わせたりしても、適切なプロフィールが ネットで公示されていない人は取り合って もらえないですよ。 2012/5/30 高度情報化と社会生活 15
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  • 20. Webの登場と変質 Web総量 Facebook デ ィア e bメ W ポータル ア ネットメディ ブログ メール ホームページ 掲示板 通信コスト 1995 2012 2012/5/30 高度情報化と社会生活 16
  • 21. Webの登場と変質 Web総量 Facebook デ ィア ・メ シ ャル ソー デ ィア e bメ W ポータル ア ネットメディ ブログ メール ホームページ 掲示板 通信コスト 1995 2012 2012/5/30 高度情報化と社会生活 16
  • 22. Webの登場と変質 Web総量 Facebook デ ィア ・メ シ ャル ソー デ ィア ソーシャル e bメ ネットメディ ア W ポータル サービス ブログ メール ホームページ 掲示板 通信コスト 1995 2012 2012/5/30 高度情報化と社会生活 16
  • 23. Webの進化 メインの機能 ポータル 検索 ソーシャル 代表的な Yahoo! Google Facebook サービス ・Twitter 広告モデル バナー広告 検索連動型広告 ターゲティング 広告 サイト運営者 ポータルへの サーチエンジン ソーシャル最適 が頑張ること 登録申請 最適化(SEO) 化 利用者側の ネットサー 検索テクニック ソーシャルスト テクニック フィン リームの制御 2012/5/30 高度情報化と社会生活 17
  • 24. インターネットの流れ  Yahoo! ポータル・サービス(ディレクトリ)  Google 検索サービス(文字)  Facebook ソーシャル・ネットワーク(人)  →インターネットでの情報の見つけ方。 もっと前は、口コミ(電話)かマスメディアが。 20年前 情報はメールで。 15年前 ネットの情報は「リンク伝い」に、  7年前 ネットの情報は「検索」で、 現在は ネットの情報は「人」が、持ってくる。 友達(ソーシャルグラフ)+ページ(インタレストグラフ) 2012/5/30 高度情報化と社会生活 18
  • 25. メールを使って情報収集  メーリングリスト  →学会などでは今でも盛んに使われてい る。フラットな情報交換に適している。  メールマガジン 専門的な情報、メーカーからのお知らせ。 ジャンルに特化した会報などでは有益。  Googleアラート 特定キーワードがネットに出現したら 2012/5/30 高度情報化と社会生活 19
  • 26. Googleアラート  人名や会社名などの固有名詞を登録してお くと、関連情報がネットに掲載されたとき にお知らせをしてくれます。  自分のフルネーム。  自分の勤務先や学校の名前。 もちろん引っかかってくるのはごく一部で す。 2012/5/30 高度情報化と社会生活 20
  • 27. Webの情報爆発に対処する。  膨大なWebの情報を効率的に読む。  RSSリーダーを活用する。  ただし情報元がRSSに対応をしている必 要がある。  TwitterやFacebookなどのソー シャルフィルタリングを活用する。   2012/5/30 高度情報化と社会生活 21
  • 28. RSSとは  Web上の記事を効率良く整理をして送信 をするための構文のルール。  細かく分けると3種類ある。  専用のリーダーやサービスで  整理して閲覧が出来る。 2012/5/30 高度情報化と社会生活 22
  • 29. Yahoo!ニュースのRSS 2012/5/30 高度情報化と社会生活 23
  • 30. Yahoo!のRSSの分類 2012/5/30 高度情報化と社会生活 24
  • 31. RSSを吐くニュースソース  新聞社のニュース  ブログ  ニュースジン  企業や自治体のWebサイト  Twitter  Facebookページ  その他いろいろなアグリゲーション・サー ズ。 2012/5/30 高度情報化と社会生活 25
  • 32. Googleリーダーに登録 2012/5/30 高度情報化と社会生活 26
  • 33. Googleリーダーをモバイルで  モバイルにキャッシュをしておいて、回線 が接続できなくても、記事を読むことがで きるアプリがあります。  reeder(iOSやMac)  gReaderやFastReader 、Just Reader(Android)など。  出先で読んで、スクラップをしたりシェア をしたりして整理をします。 2012/5/30 高度情報化と社会生活 27
  • 34. RSSの登録と解除  特定Webのフィードを登録  フィードを解除  アプリやサービスを使えばフィードをリス ト毎に分類が出来る。  RSSはTwitterやFacebookなどソー シャルな情報が付加されていないので表舞 台から消えつつあります。  →ソーシャル・ストリームの時代へ。 2012/5/30 高度情報化と社会生活 28
  • 35. ソーシャル・ストリーム  Webの更新データを読む。  「いちいちクリックしない」  RSSによる更新データの提供がされている なら、まとめてRSSリーダーで読む。  キーボードのショートカットで振り分ける。  今読む、後で読む、とにかくストック、  人に知らせる→シェア。 2012/5/30 高度情報化と社会生活 29
  • 36. ソーシャル・ストリーム  ソーシャルな関係性(ソーシャル・グラフ)  の中を流れる情報。  情報がどんどん流れていくウェブデータ。 ストリーム上のデータの要素  1)短い記事+パーマリンク  2)短縮リンク(引用、参照)  3)タグ (宛先、分類) RSSとAPI、ソーシャルグラフが基盤に。 2012/5/30 高度情報化と社会生活 30
  • 37. ソーシャル・ストリームの奔流 ソーシャル 公共圏 ソーシャル・ストリーム Facebook Twitter RSS Web タイムライン ニュース・フィード パーソナル クラウド 情報のストック 2012/5/30 高度情報化と社会生活 31
  • 38. ソーシャル・ストリームとは?  情報がどんどん流れていくウェブ。  パーマリンク、XML、APIが要素。 実サービスとして  RSSのフィード Twitterのタイムライン  Facebookのニュースフィード 2012/5/30 高度情報化と社会生活 32
  • 39. HootSuiteのストリームライン 2012/5/30 高度情報化と社会生活 33
  • 40. 「エッジランク」に基づく表示  ニュースフィードでは「最新情報」にして いても、友達や参加しているFacebook ページの記事の全てが表示される訳ではあ りません。  非公開の独自アルゴリズムに基づいて、関 係の深い友達やたくさんの「コメント」や 「いいね!」が付いた記事が表示される。  全ての記事を読むにはプロフィールのタイ ムラインやFacebookページに行く必要 2012/5/30 高度情報化と社会生活 34
  • 42. ニュースフィードの制御がカギ フィードにストリームを流すには?  友達になる。 →友達の発言やアクティビティが表示され る。  ページで「いいね」をクリック。  →ページの記事が表示される。 グループに参加→記事が表示される。   アプリを設定 2012/5/30 高度情報化と社会生活 36
  • 43. ニュースフィードを制御する。  特定の友達の発言を不可視にできる。  特定のページ、特定のリスト、特定のアプ リを一時的に不可視にできる。  復活も簡単にできる。  永遠に見たく無ければ、友達から削除、  ファンを取り消す。グループをやめる。  ※ブロックもできる。 2012/5/30 高度情報化と社会生活 37
  • 44. ニュースフィードをわける。  友達をリストにわけると  リスト毎のニュースフィードでみることが できる。  友達のウォールに書き込む。  記事にタグをつける。  プロフィールとページやグループなどに同 時に記事を投稿できる。 2012/5/30 高度情報化と社会生活 38
  • 45. Facebookの友達のレベル  親しい友達  →全てのアクティビティが表示される。 友達(並の)  →エッジランクに基づいた表示。  知り合い  →重要な投稿のみを表示。  制限  →ブロックと同様、お互いに読めないけれ 2012/5/30 高度情報化と社会生活 39
  • 46. Twitterも同様に  フォローする =特定アカウントの記事を読む。  アンフォローする =特定アカウントの記事の購読をやめる。  リスト毎にまとめて読める。  ハッシュタグをつけてフォローしてなくて も検索で関連記事をまとめて読める。  TwitterあるいはBingでリアルタイム検 2012/5/30 高度情報化と社会生活 40
  • 48. キューレーションとは  キュレーションとは、もともと、博物館や美 術館等で作品や資料を整理・管理・研究し、 わかりやすい展示を行なう作業のこと。   キューレーター  情報に独自のフィルタをかけてフィードを行 う主体的な行為のこと。 2012/5/30 高度情報化と社会生活 42
  • 49. Facebookでのキューレーション  Facebookで「いいね!」→Facebook の「お知らせ」に掲載。  Facebookで「コメント」→Facebook の「お知らせ」に掲載。  Facebookで「シェア」→プロフィール またはタグ先のグループやページへ。 2012/5/30 高度情報化と社会生活 43
  • 51. ストリームからストックへ ネットで共有  とぅぎゃったー、Twilog 、Naverまと め 個人ストック  Evernote ※Facebookにはストック機能はない?  →タイムラインぐらいかな?  →FBログ(β版) 2012/5/30 高度情報化と社会生活 45
  • 52. 個人のクラウド・ストック・サービス  電子メール(Gmail) →Googleアカウントの基本 →他にも便利なクラウドサービスと連携  同期(バックアップ)→Dropbox  メモの同期→Evernote、 GoogleDocsなど。  後で読むストックサービス  Pocket 2012/5/30 高度情報化と社会生活 46
  • 53. 全てのデータはクラウドに投げる 仕事メール 研究メール 私用メール Webアクセス スキャン 会社のPC 自宅のPC 2012/5/30 高度情報化と社会生活 47
  • 54. 情報発信の注意 著作権の尊重を 2012/5/30 高度情報化と社会生活 48
  • 55. 情報発信の原則  なにを出してもよいです。  ただし「公序良俗」に従って。  法令違反のコンテント→×  謗中傷→×  真実でも名誉毀損になることもあります。  文章、画像、動画、様々な情報発信手法が あります。  リミックスや編集もしやすくなりました。 2012/5/30 高度情報化と社会生活 49
  • 56. 著作権に注意をはらおう  ネットへの投稿は自分の著作物です。 →他人の権利侵害に気をつけましょう。  個人の投稿でも権利のある肖像や音楽の使 用には原則として事前の許諾が必要です。 商用のサイトでは使用許諾は常識、 匿名のサイトでも注意は必要。 音楽著作権については個人サイトの利用は厳 しい→使用料の請求が来ることを前提に。 2012/5/30 高度情報化と社会生活 50
  • 57. とくに画像に注意  ネットで持ってきた画像や写真を自分のア イコンやカバー写真に使ったりすることは 著作権法に違反する行為です。  画像の権利をもっているところから、告発 をされたら、刑事事件、あるいは民事上の 損害賠償責任を負う可能性があります。  安易な画像の転用は「絶対に」やめましょ う。 2012/5/30 高度情報化と社会生活 51
  • 58. 「著作権法」の簡単な解説  著作物∼人間の思想や感情を創作的に表現 したもの。  著作物でないもの∼事実やアイデア、法令 など。  著作物を利用するのは著作者の独占的権利  他人が著作物を利用するには使用許諾が必 要。  複製権、公衆送信権なども定義している。 2012/5/30 高度情報化と社会生活 52
  • 59. 関連する法律など  著作権法(作者の死後50年は権利がある)  民法上の権利(無体財産権)  他に肖像権やパブリシティ権など法律ではな いが、判例として確立した権利もある。  刑法や迷惑防止条例など(人格権のひとつと してのプライバシーの侵害など)  意匠法  →日本ではあまり問題にならないかも。 2012/5/30 高度情報化と社会生活 53
  • 60. マスメディアでは  「著作権や肖像権」と「報道の自由」とを 天 にかけている事情がある。  もちろんあらゆるリスク管理をした上で。  個人とマスメディアの違い  沢山の人に伝えるために巨大な装置が必要 であった、→インターネットによって変革 →マスメディアと個人の違いはリスク管理を するか、しないかの違いでしかない? 2012/5/30 高度情報化と社会生活 54
  • 61. 法律に対する考え方  全て遵守をしないといけないもの。  紛争の際の解決手法の一つ。  →行為を差し止めるための有効な手段。 相手が気に入らない情報をだしている場合に クレームをつけるひとつの手法として「著作 権」による申し立てる手法が確立している。  →著作権法は「親告罪」である点もポイン ト。 2012/5/30 高度情報化と社会生活 55
  • 62. 著作物利用の例外規定  適切な引用  私的複製  ※私的複製の適用範囲に問題もある。  図書館や学校教育機関での複製  プログラムの所有者による複製など。  法律で例示的に列挙されるもののみに 限定されている。 2012/5/30 高度情報化と社会生活 56
  • 63. 適切な「引用」とは 法律が認めている引用の条件 (1)引用する必然性があること 。 (2)引用部が周りの文章に対して従の関係にあるこ と。 (3)引用されていることが明確であること。 (4)出所(でどころ)を明示してあること。 (5)引用部の長さが必要最低限であること。 (6)引用部は元の著作物から改変しないこと。  ※画像や音声の「引用」は定義されていない。 2012/5/30 高度情報化と社会生活 57
  • 64. 「引用」の適用除外  文章の場合には判例などで事例が示されて いる。しかし「画像や動画」の場合には適 切な判例がまだ存在しない点に注意が必 要。  偶然映り込んだ映像はやむを得ないかもし れないが・・・グレーゾーンである。  撮影場所の変更や編集テクニックによって 権利侵害が容易に克服できる場合にはどう なるか? 2012/5/30 高度情報化と社会生活 58
  • 65. 著作権法の私的複製  私的利用の除外    ∼法律の範疇の外  個人で楽しむ  家族で楽しむ  仲間うちで楽しむ    (このへんからグレー)  会社内(私的利用の範囲外だが・・・) 「私的利用」以外は全て「権利侵害」とみな 2012/5/30 高度情報化と社会生活 59
  • 66. インターネットでの「公開」  インターネットの場合には  「インターネット送信権」という新しい定義 がある。  いったん公開したものは取消しができない特 徴。  インターネットで公開ということは →あらゆるリスクを考えないといけない状況。  たとえ子供の発表会のビデオでも音楽などの 2012/5/30 高度情報化と社会生活 60
  • 67. たまたま著作物を撮影した  著作権法の例外規定  →屋外で公衆の目に触れるようになってい る著作物は著作権の申し立てができない。  ただし著作物を意図的に写真に撮って公開 した場合にはどうなのか・・・  部屋の中での取材、オブジェの紹介などは →法令違反の可能性もある。 2012/5/30 高度情報化と社会生活 61
  • 68. 著作権や名誉棄損は親告罪  音楽や映画の著作権と一部のパブリシティ 権を除いては個人が著作権法で告訴される 例は大変に少ない。  たまたま訴えられなかったというケースや マナーの問題は依然として残るけれども。  相手(権利者)が喜んだら問題ないのか?  →米国法では「フェアユース」という考え 方。 2012/5/30 高度情報化と社会生活 62
  • 69. 著作権法の改正が検討中  ダウンロード行為を違法にする。  著作権法違反の非親告罪化の検討。 議論がなされているが、現状は問題が多い? 2012/5/30 高度情報化と社会生活 63
  • 70. リスク管理の手法  権利者から使用許諾をとっておく。  公開前に書面によって使用許諾書をとっておく。  使用許諾をとれない場合  公開をやめる  まず公開をしてクレームを待つという方法もある。ただし リスクはある。※ウェブによる注意書きなどで対処。  内容についてもできる限りクレームのこないようにする。  非難や 謗中傷、一方の見解を強調する表現など。  考え方の違う人からのクレームは、著作権違反などの法令違 反によってつっこんでくることが大半である。  意見は人それぞれ、権利を調整するために法律がある。 2012/5/30 高度情報化と社会生活 64
  • 71. インターネットと著作権  基本的には権利の侵害に注意をはらう。  ただあまりに厳密に尊重をしすぎると何も 情報発信ができない事態が考えられる。  やっかいにしているのは国ごとに異なる権 利関係も。  善意での紹介を訴える人はほとんどいな い。  敵対したクレームの手段として著作権や肖 2012/5/30 高度情報化と社会生活 65
  • 72. クリエイティブ・コモンズ  著作権についての新しい考え方。  従来の著作権関連の法律は権利者側寄り だったが、皆が情報をだせる時代にふさわ しい、新しい考え方が必要。  ローレンス・レッシグ  私のブログではCCの表示をしています。  →表示-非営利-継承 2.1 日本 商用利用の場合には許諾が必要、他は原典を明記すれば自由に利用可能 になっています。 2012/5/30 高度情報化と社会生活 66
  • 73. 次回の講義予定 6月6日 ソーシャルサービスの概括 Twitter∼Google+など 2012/5/30 高度情報化と社会生活 67

Editor's Notes

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