最強のコスト削減 V1.0

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最強のコスト削減
Ａ．Ｔ．カーニー監修／栗谷仁編著
貝野綾
Aug.24. 2015

本の概要紹介
2
最強のコスト削減
● 著者
Ａ．Ｔ．カーニー監修／栗谷仁編著
● 趣旨
短期間で収益を改善させる、間接材のコスト削減手法と経営
論を紹介。分析手法、フレームワーク、削減施策、経営論の視点から
利益を生む経営体質への変革アプローチを解説する

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本の構成
第１章
◇ 第1章大幅なコスト削減が可能な領域「間接材コスト」
◇ 第2章間接材コスト削減アプローチの全体像と要諦
◇ 第3章【費用項目別アプローチ(1)】印刷費
◇ 第4章【費用項目別アプローチ(2)】諸費
◇ 第5章【費用項目別アプローチ(3)】物流費
◇ 第6章【費用項目別アプローチ(4)】施設管理費
◇ 第7章【費用項目別アプローチ(5)】IT費用
◇ 第8章【費用項目別アプローチ(6)】メディア広告費
◇ 第9章コスト削減プロセスにおいて求められるリーダーシップとプロジェクト運営
◇ 第10章コストセンター子会社への対応
◇ 第11章設備投資コスト適正化への適用
◇ 第12章カウンターソーシング

第2章間接材コスト削減アプローチの全体像と要諦
間接材とは
4
間接材とは企業が外部から調達している製造原材料費以外の様々なモノ
やサービスを指す。
(例：コピー代やオートリース代、事務用品代、通信費などの諸費、販促に
関連した印刷費やメディア広告費、宅配やチャーターなどの物流費、清掃や
警備、ビル管理などの施設関連費、IT（情報技術）関連費用等）
多くの企業は当社が定義する間接材を部署や子会社ごとに調達している
上、適正な市場価格を把握できていない。
サプライヤーに無理な値下げ要求をして交渉が難航したり、コストを一度
削減出来てもそのノウハウを継承できていなかったりする企業も目立つ。
問題点

販売管理費
項目
諸費
物流費
原価項目
外部調達項目
間接材
施設関連費
販促費
業務委託費
工場施設関連費
製造副資材費・ＭＲＯ
製造原材料費
IT関連費
その他業務委託費
事務用品・コピー・各種リース・プリン
ター・什器備品・引っ越し・交通費等
宅配・チャーター・倉庫荷役等
清掃・警備・ビル管理・各種設備保
守・廃棄物処理・光熱費等
カタログ・チラシ・販促物・宣伝広告等
IT保守・ネットワーク費等
ビジネスに直結するコア業務の
外部委託等
工場内清掃・設備保守・廃棄物処理等
梱包材・補修パーツ等
間接材とは

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コスト削減アプローチの全体像
バックオフィス
顧客フロント
△ △ -◎
○ ◎ -
業者の
代替性が
低い
販売・宣伝費
Who?
物流費
IT関連費
施設関連費
諸費（事務関連等）
子会社から購入する
モノ・サービス
◎ ◎ ◎ -売上減への
恐れ
聖域化・
癒着
アプローチ
の欠如
コスト管理部門の
不在
経営認識の
誤り
△ △ -◎
◎
-◎○
業者の
代替性が
低い
○ コスト
観点での
管理が弱い
市場価格が
わからず管理
できていない
◎
親子会社間
の人間関係 ◎ ◎ ◎
◎非常に強い ○強い △やや有り

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コスト削減アプローチのコンセプト
ボリューム
集約
コスト
削減
手法
関係
再構築
仕様変更
プロセス
改善
原価推計
ベンチ
マーク

ストラテジックソーシングとは
ストラテジックソーシングとは「資材調達における戦略的コスト削減策」
取引集約による購買力(逆オークション等)強化、グローバル競争入札によるコスト削減などを
行なうことなどが含まれる
STEP1 STEP２ STEP３ STEP４
 「何を」「どこから」「どれくらいで」
といった基本データを整備し、
検討単位を決定
 部門横断的に同種の費目の
全社支出を集約して把握する
ことが鍵
 各費目に対してあるべき価格、
量・質の妥当性を検討し削減
余地決定
 他サプライヤーの価格（＝ベ
ンチマークデータ）の収集とコ
スト構造から原価を推定
 あるべき価格をベースに、落と
しどころ想定した上で理詰めで
交渉
 サプライヤー上層部を巻き込ん
だ会社対会社
 各費目に対し管理プロセスを
明確にし定期的なモニタリング
を実施
 価格情報の収集機能や各種
情報、ナレッジの蓄積・共有の
仕組みを構築
コストデータの整備削減余地の特定交渉・削減の実現定着化
ストラテジックソーシング

第7章【費用項目別アプローチ(5)】IT費用
IT費用のコスト構造
9
ヒトの
費用
工数
スキルレベル別
人員単価
ヒトの
費用
モノの
費用
保守・
運用費用
ハードウェア
費用
ソフトウェア
費用
モノの
費用
分析のポイントコスト構成要素
• 要求仕様を実現する為に必要な作業と工程は明らかになっているか。WBSで把握し
ているか？
• 工程別に必要な人材（スキルレベル別要因）の数が明らかになっているか。
• 全体の要員数を減らすことが出来ないか。
• スキルレベル別の人員単価は市場と比較して妥当な水準か。
• 委託先が下請け会社の費用に上乗せしてきている価格分、価値として提供されるよ
うになっているか。
• 適切なスペックの機器を選択しているのか。
• 市場や価格の取引と比較して適切な価格を獲得できているか。
• 適切なスペックの機器を選択しているのか。
• 市場や価格の取引と比較して適切な価格を獲得できているか。
• ベンダーの開発費償却後に償却負担分の引き下げを得られているか。
• （全体として）現在の水準の保守・運用のスペックは必要なものか。
• 保守頻度・体制
• 運用時間・体制

第8章【費用項目別アプローチ(6)】メディア広告費
ブランド作業費
内部コスト
媒体購入費
メディア広告費
外部コスト
内部コスト
外部コスト
• 広告代理店のクリエイター、プラン
ナー等の人件費
• 広告代理店の販管費・利益（代理
店マージン）
• 外部のクリエイター・プランナーへの業
務委託費
• 広告代理店の営業担当者等の人
件費
• 広告代理店の販管費・利益（代理
店マージン）
• 媒体社からの枠の調達費
• 卸値）
• 出稿単価×出稿量で決定される

第1章提案の技術とは
提案し、納得させる為には？
参照：
https://play.google.com/
books/reader?id=lhHVAg
AAQBAJ&printsec=frontco
ver&output=reader&hl=ja
&pg=GBS.PT7

第9章コスト削減プロセスにおいて求められるリーダーシップとプロジェクト運営
コスト削減プロジェクトチーム
リーダー
経営陣キーマン
チームメンバー
選任するリーダーのプロファイル
①ユーザマネジメントを実現する対峙力
②コスト削減実績（成功の体験談）
チームの組成方法
①委託業務の仕様を理解している
②交渉担当になる事が可能である
③組織間を誇って動ける権限と責任を与える
チーム運営の方法
①週単位での進捗ミーティング
②キーマンの事前の巻き込み
③経営陣による本気度のアナウンス

第3章仮説検証力
仮説抽出の流れ
バーゲニングパワーは、購入者・供給者それぞれの市場におけるマーケットシェアの現状と
見通し、取引先の代替可能性で決まる
◆ユーザーマネジメントの４つのポイント
１．仕様のベンチマーク比較を行なう
２．代替手段とのコスト効果を比較検討する
３．関連業務プロセスの効率化によるコスト削減を検討する
４．費用対効果を分析し収益性の低い支出を中止・抑制する

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