本セッションでは組織よりも実際のイベントを円滑に進めるためにどのような工夫を行ったかをお伝えいたします。 チームビルド後の初期の頃はどのように接していいのかもわからず、ブリッジエンジニアまかせで進めていました。色々な要員からはじめは効率開発を進められませんでしたが、徐々にカイゼンすることができました。 このセッションでは各スクラムイベントで具体的に私の行った工夫とその効果をお伝えします。 スクラム開発・オフショア開発のファシリテートでお役に立てればと思います。

1. オフショアメンバーのいる
スクラムで気をつけている
こと
有限会社アリウープ
柏岡秀男

2. アジェン
ダ
アジェンダ
自己紹介
チーム構成
スクラムイベントにおける工夫
まとめ

3. 自己紹介
有限会社アリウープ 代表取締役
社長
日本PHPユーザ会発起人の一人
明日の開発カンファレンス主催
Registered Scrum Master™
Registered Product Owner™
Registered Scrum@Scale
Practitioner™

4. よろしくお願いします。

5. 初期のチーム構成とイベント参加メンバ
スクラムマスター
プロダクトオーナー
テックリード
コミュニケータ
オフショア開発チーム

6. バックログ
リファイン
メント
• スプリントプランニングを行う時に時間
が足らない
• 内容が伝わりづらい

7. カイゼン
• オフショア以前にプロダクトオーナーの
サポート
• いきなりプランニングを行うと内容を伝
えきれない
• この会話を通してスクラムマスターに行
いたい事のバックボーンや優先度などを
伝える
• 夕会という名のもと定例的に行う(週2回
程度）

8. スプリント
プランニン
グ
• 時間内で終わらない
• 内容を理解していない
• スプリント期間内に完了するチケットが
少ない
• ベロシティが一定しない

9. カイゼン
• 理解を即すためにスプリントゴールを伝
える
• 行うことを明確化するため受け入れ条件
を伝える
• 見積もりのPOINTが何に当たるかを明確
にする
• 作業時間や担当の作業割合を見積もる時
がある
• どうしても自由に質問すると時間がなく
なるので開発者には事前にバックログを
眺めてもらう

10. デイリース
クラム
• 言語の壁
• 時間がかかる
• 開発メンバーが何に悩んでいるかわから
ない

11. カイゼン
• 現地の言葉で挨拶
• アイスブレイク(祝日、気温、流行など
ネタは無限）
• 開発者の状況は事前に現地で聞いておく
• チャットツールで事前に流すなども良い
（翻訳できるので軽くディスカッション
できる）ミーティングを省略しない

12. スプリント
レビュー
• 時間内に説明しきれない
• 対話になっていない

13. カイゼン
• オフショア中心にレビューをするので回
線トラブルに注意
• 動画など準備してもらう
• その日のアジェンダを準備する
• 時間をなんとか作り出すのは対話に回す
ため

14. レトロスペ
クティブ
• 発言が少ない
• 良い意見が少ない
• 優等生の発言ばかり
• 具体的なアイデアがでない

15. カイゼン
• オフショアメンバに参加してもらう
• 一つずつの翻訳などは時間が足りなくなる
• DeepLやgoogle翻訳を活用
• 発言してくれない人が多く、なるべく発言を
促す
• 国によっては感謝系をあまり言わない
• ファシリテーターを持ち回る

16. その他
• 技術情報がそれほど充実しているわけで
は無い
• 今までのコミュニケーションロスによる
ドキュメント文化の成熟
• アジャイル経験があっても正しい経験は
少ない

17. カイゼン
• 英語のページなど積極的にシェア
• スクラム・コーディング・テストについ
て一緒にレベルを上げてゆく必要がある
• ちゃんとやってよでは無く、日本側から
積極的にフィードバック

18. 成熟期のチーム構成とイベント参加メンバ
アジャイルコーチ
プロダクトオーナー
テックリード
スクラムマスター
オフショア開発チーム

19. 初期のチーム構成とイベント参加メンバ
スクラムマスター
プロダクトオーナー
テックリード
コミュニケータ
オフショア開発チーム

20. まとめ
とにかくコミュニケーション
オフショアといえど特殊に考える必要はなし
あえて基本に忠実な方が効果が高いケースがある
うまくいかな時には原因があります。なんでもオフ
ショア側のせいにしない
なによりもコミュニケーション

22. ご清聴ありがとうございました。
有限会社アリウープ 柏岡秀男
twitter,facebook @kashioka
ご相談などあれば kashioka@alleyoop.jp