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本日のアジェンダ
10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 1
01 イベント概要
02 Key Findings
03 注目セッション
04 展示会場の様子
05 注目スタートアップ
• 期間
2023年9月25日~9月28日
• 会場
Las Vegas Convention Center
• 参加者
14,000名
World Mobile Congress In LV 概要
10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 2
10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 3
Key Findings
Key Findings
• 周波数帯の開放が大きな課題
• 5Gの浸透に追いついていない。1,500MHz分の確保が必要
• 問題視されているデジタル格差に解決の期待
• 政治的な問題。中国が勢いをもって5G政策をすすめている
• プライベート5Gの加速
• T-Mobileがミッドバンドを急速に展開させて成功を収める
• ベライゾン、AT&Tは企業向けの5Gサービスに商機をもとめている
• 現状のインフラ基盤では、将来的なアプリの実装は不可能
• 技術にユースケースがついていけていない
• 6Gの展開は5Gにおけるユースケースを増やすことが必須
• 重要なのは、5Gの基盤上で動作させるのアプリ
スタートアップへの投資活動が積極的に行われている
10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 4
10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 5
注目セッション
米国の無線割り当てについて
• 電波は周波数帯が低いほどより遠くに信号を飛ばせる。高い周波数帯ほど、容量が大きくなる。
• 5G関連では600MHz、850MHz、700MMHz、2.5GHz、24 GHz、28 GHz、39 GHz、60 GHzがあてがわれている。
• 2015年には、Citizens Broadband Radio Service (CBRS) と呼ばれる3.5GHzから3.7GHzの周波数帯が開放。
プライベート5Gへの活用が注目されている。
10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 6
Source:https://api.ctia.org/wp-content/uploads/2022/09/Spectrum-Allocation-in-the-United-States-2022.09.pdf
10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 7
国内最大、最速、最も信頼性の高い
5Gネットワーク
• ミッドバンドの活用による急速な5G展開
広大なカバレッジ。ホームインターネットにおいて
1年強で最も多くの加入者を獲得
• 5G基盤上でのサービスを拡充
積極的なスタートアップ投資を実施。山火事の予兆検知
臨場感あふれるスポーツなどのライブ中継
• スライシング技術の応用
ビデオ通話アプリに最適化されたスライシングの提供
セキュリティスライスの提供の計画 John Saw
EVP & CTO, T-Mobile USA
写真: MWC in LV HP
10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 8
1500メガヘルツの周波数を開放する
計画
• 国家スペクトラム戦略の策定プロセスを公式に開始
遅くとも年末までに発表予定。周波数の開放については、
上述の目標を上回る可能性もある
• 周波数管理プロセスのシステム的な課題
政府と民間企業の間で、政策および技術のレベルでの
効果的なコミュニケーションが行われていない
• 技術活用の促進も同時並行で必要
「ダイナミック・スペクトラム・テクノロジー」などの
促進も必要
Austin Bonner
Deputy U.S. CTO
プライベート5Gとは?
10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 9
Source:https://www.hcltech.com/blogs/private-5g-enabler-industry-40
10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 10
プライベート5Gの流行
「テストフォース」のローンチ
• 実用的なユースケースが出てきている
国際空港、アメリカンフットボールのスタジアム、国防総省
など
• 特に注目の領域は「ヘルスケア」
複雑なネットワーク構成、古い電話システムを使用。
ドローンや他の革新的なアイデアを用いて、患者の監視や
ケアを効率化
• テスト基盤の提供
相互運用性、パフォーマンス、セキュリティなどの検証に加え、
オープンランの展開。エコシステムの活性化を狙う。
Kyle Malady
EVP & CEO
写真: MWC in LV HP
10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 11
スタジアムへの5G導入が進む
その背景とは?
• ネットワーク基盤が新しい技術に耐えられない
アクセンチュアの調査によると、87%のエンタープライズ企業
がこのように考える一方、50%以上のネットワーク投資が既存
のシステムに費やされている
• スタジアムの最新ネットワーク導入
ギャンブルが動機になっている
低遅延なサービスがもとめられ、5Gの実装がすすむ
• 顧客体験の向上も重要
約80%の観客が、モバイルチケットを利用し、スマホから
食べ物をオーダーしたいと考えている Jason Caliento
CCO, US,
10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 12
6Gの推進には、5Gにおける
インパクトのあるユースケースが必要
• 5Gの市場浸透率は、爆発的に高まる
現在は16%程度だが、2025年には28%程度まで上がる
• 6Gで何が起こるのか?
製造業の完全自動化、より精密な医療手術
デジタルツインの作成、デジタル格差の解消、衛星の利用
新しい周波数帯の開発
• 技術が早く進みすぎており、ユースケースが足りない
最終的に6Gの技術をどのように利用するのか?
アイディアが不足している
Milind Kulkarni
VP, Head of Wireless Labs,
10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 13
展示会場の様子
10/23/2023
All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA
Corp
14
展示ブース
写真:Linked In
10/23/2023
All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA
Corp
15
セッション・会場
写真:Linked In
10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 16
注目スタートアップ
注目スタートアップ
10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 17
衛星通信の活用 5G導入支援サービス 安価に簡単に導入が
可能な5G製品
機械学習を用いた
信号検出技術
資産管理をベースとした
セキュリティ
モバイルアプリ開発用の
テスト環境を提供
統合課金プラット
フォーム
カスタマーサポート業務
を効率化
可視化と分析に優れた
NOS
通信事業者向けオーケス
トレーションツール
Skylo Technologies (衛星通信の活用)
10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 18
社名
設立 2017年
本社 San Mateo, CA
従業員 74名
資金調達累計 $116.0M
評価額 $422.3M / Series B
投資家 DCM Ventures, SoftBank 他
チーム
Parthsarathi Trivedi (CEO, Co-Founder)
• Purdue大学にて科学を専攻
• MITにて科学、航空宇宙工学の
博士号を取得、スタンフォード
大学でMBAを取得
事業概要
• 既存の衛星プロバイダーと提携をし、地方や農村地域など、
通信に制約がある場所において、IoTデバイスの利用や、
緊急時に通信確保に使われている。
• 提供されるSIMを挿してファームをインストールするだけで
利用が可能。モバイルネットワークと衛星通信は独自の手法
でシームレスに接続することが可能。
Source : https://www.skylo.tech/
Federated Wireless (5G導入支援サービス)
10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 19
社名
設立 2012年
本社 Arlington, VA
従業員 112名
資金調達累計 $214.2M
評価額 $262.3M / Series 不明
投資家 Giantleap Capital, LightShed Ventures 他
チーム
Iyad Tarazi (CEO, Co-Founder)
• Sprint(現T-Mobile)に約9年間
勤め、技術開発部門の責任者
を務める
事業概要
• ターンキーソリューションとして、CBRSを利用したワイヤ
レス環境の導入、固定無線通信の導入、中立ホストの設置を
行う。また、運用に関するトレーニングや、メンテナンスサ
ポートも提供。
• 周波数帯域の監視、制御を行う技術を有しており、干渉のリ
スクを最小限に抑えることができる。
Source : https://www.federatedwireless.com/
Celona (安価に簡単に導入が可能な5G製品)
10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 20
社名
設立 2019年
本社 Campbell, CA
従業員 112名
資金調達累計 $100M
評価額 $334.0M / Series
投資家
Lightspeed Venture Partners, NTT Venture
Capital 他
チーム
Rajeev Shah (CEO, Founder)
• Aruba社(現HPE社)にて合計
11年勤務。製品責任者を担う。
• コラボレーションを提供する
Aspergoを立上げ
事業概要
• SIM、5Gコア、アンテナ、クラウドベースの管理ソフトウェ
アを提供。特許取得済のQoS機能により、きめ細かいトラ
フィックの制御が可能。ZTPに対応。数時間で導入できる。
• 既存のITシステムとの統合により、Wi-Fiレベルのコストでプ
ライベート5G環境を構築できる。
• シュナイダーエレクトリック、BMW、ニューヨーク公立図書
館など多数の導入実績
Source : https://www.celona.io/
DeepSig (機械学習を用いた信号検出技術)
10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 21
社名
設立 2016年
本社 Arlington, VA
従業員 33名
資金調達累計 $8.0M
評価額 $31.3M / Series 不明
投資家 Scout Ventures, Blu Venture Investors 他
チーム
James Shea (CEO)
• 測定装置を提供するSigtek社の
Presidentを務める。同社は
のちにFiltronic社と合併。
事業概要
• 機械学習を用いた信号検出技術を持っており、従来よりもは
るかに速い3ミリ秒で信号を分類。この技術は、5G基地局の
パフォーマンスモニタリングに有効。
• 機械学習は、ノイズの分析に使われ、最終的に関連デバイス
のスループット向上、エネルギー消費量の削減に役立つデー
タを提供する。
Source : https://www.deepsig.ai/
OneLayer (資産管理をベースとしたセキュリティ)
10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 22
社名
設立 2021年
本社 Boston, MA
従業員 32名
資金調達累計 $14.7M
評価額 $15.6M / Seed
投資家 Grove Ventures, Viola Ventures 他
チーム
Dave Mor (CEO, Founder)
• イスラエル情報軍の特殊作戦部門
に15年間勤務。
• Smartech社で技術部門の責任者を
2年間務める。
事業概要
• 携帯電話識別子などからデバイスにIDを付与。同時にプロパ
ティに基づき、セキュリティポリシーを適用。
• 携帯電話識別子などを認識できないITのセキュリティ機器と
の連携をサポート。ゼロトラストなどの施策を適用可能。
• 各デバイスの振る舞いから、異常を検出、セキュリティ機器
と連携しアクセス制御をかけることも可能。
Source : https://onelayer.com/
Tricentis(モバイルアプリ開発用のテスト環境を提供)
10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 23
社名
設立 2007年
本社 Austin, TX
従業員 1,362名
資金調達累計 $174.0M
評価額 $478.6M / Series B
投資家
Insight Partners, ViewPoint Capital
Partners 他
チーム
Kevin Thompson (CEO)
• SolarWinds社に14年間CEOを
務める。
• Red HatにてEVP & CFOを務める。
事業概要
• テストの自動化、管理、分析ツールがサービスに含まれ、
1箇所で必要なテストをまとめて行うことができる。
• テスト内容は、都度スクリプトを作成・編集するのではなく、
再利用可能なモジュールを組み合わせて自動実行。
• 世界中の異なるモバイルネットワークの環境を仮想端末で
再現。アプリの品質を高めることができる。
Source : https://www.tricentis.com/
MATRIXX Software (統合課金プラットフォーム)
10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 24
社名
設立 2008年
本社 Saratoga, CA
従業員 300名
資金調達累計 $118.5M
評価額 非公開 / Series 不明
投資家 Greylock Partners, Sutter Hill Ventures 他
チーム
Glo Gordon (CEO)
• Oracleに8年間勤め、通信事業者
部門の責任者を務める
• IoT関連のJasper社にてCROを
務めたがその後、Ciscoが買収
事業概要
• 顧客タイプ、サービス、支払いモデルに応じた課金を行うた
めの統合プラットフォームを提供。利用者むけアプリから利、
契約内容の可視化、変更作業を簡単に行える。
• マイクロサービスで構築が可能で、API連携もサポートしてい
る。拡張性も高く、一部のサービスから利用可能。
• Verizon, Orange, Vodafoneなど多くの企業が採用
Source : https://www.matrixx.com/product/
Ozmo (カスタマーサポート業務を効率化)
10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 25
社名
設立 2016年
本社 Blacksburg, VA
従業員 87名
資金調達累計 $3.0M
評価額 非公開 / Series 不明
投資家 非公開
チーム
David Catalano (CEO, Co-Founder)
• ヘルスケア関連のソフトウェア
開発会社Modeaを立上げ
事業概要
• サポート時にバーチャル・デバイスを表示しながら、わかり
やすくスマホの操作を利用者に説明。最近の機能拡張では、
SMSで送付したリンクからカメラを起動させ、物理的なデバ
イスの確認をする機能も実装。
• セルフ・サービス・サポート・サイトの提供やサポートサー
ビス代行業務も行っている。
Source : https://ozmo.com/
10/23/2023 26
社名
設立 2016年
本社 San Jose, CA
従業員 151名
資金調達累計 $175.0M
評価額 非公開 / Series D
投資家
General Catalyst, Lightspeed Venture
Partners, Softbank 他
チーム
Shekar Ayyar(CEO)
• McKinseyやLucentなどで事業
開発に従事。VMWareでEVPを
務めた後、同社のCEOに就任。
事業概要
• NOS、ルートリフレクター、分析ソフトウェアを提供。
• ArcOSはマイクロサービスベースのOSであることが特長であ
り、簡単な実装、拡張をが可能。
• ルートリフレクターや分析ソフトウェアは高度なネットワー
クの可視化を提供。AIを用いた膨大な量のデータ分析から
ハイジャックやルート漏洩を検知。
Source : https://www.arrcus.com/
Arrcus(可視化と分析に優れたNOS)
Iquall Networks (通信事業者向けオーケストレーションツール)
10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 27
社名
設立 2008年
本社 Miami, FL
従業員 121名
資金調達累計 非公開
評価額 非公開 / Seed
投資家 Mobile World Capital Barcelona 他
チーム
Matias Lambert (CEO)
• 通信の満足度評価サービスを提供
するNUX Technologie社を立上げ
• ソフトウェア関連コンサル企業
OSInet社を立上げ
事業概要
• マルチベンダー環境におけるオーケストレーション、自動化
機能を提供。マイクロサービスとして動作し、事前に構築済
みのコネクタを使用して、30を超えるベンダーの機器と接続。
• ポリシーの一括更新、バックアップ、トラフィック量予測な
どさまざまな機能を提供。
• AT&T, Telefonica, Lumenなど著名な通信事業者が利用。
Source : https://iquall.net/
End of document
10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 28

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【日商USA】webinar 2023.10.13 5Gの現在地と将来像

  • 1. 本日のアジェンダ 10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 1 01 イベント概要 02 Key Findings 03 注目セッション 04 展示会場の様子 05 注目スタートアップ
  • 2. • 期間 2023年9月25日~9月28日 • 会場 Las Vegas Convention Center • 参加者 14,000名 World Mobile Congress In LV 概要 10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 2
  • 3. 10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 3 Key Findings
  • 4. Key Findings • 周波数帯の開放が大きな課題 • 5Gの浸透に追いついていない。1,500MHz分の確保が必要 • 問題視されているデジタル格差に解決の期待 • 政治的な問題。中国が勢いをもって5G政策をすすめている • プライベート5Gの加速 • T-Mobileがミッドバンドを急速に展開させて成功を収める • ベライゾン、AT&Tは企業向けの5Gサービスに商機をもとめている • 現状のインフラ基盤では、将来的なアプリの実装は不可能 • 技術にユースケースがついていけていない • 6Gの展開は5Gにおけるユースケースを増やすことが必須 • 重要なのは、5Gの基盤上で動作させるのアプリ スタートアップへの投資活動が積極的に行われている 10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 4
  • 5. 10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 5 注目セッション
  • 6. 米国の無線割り当てについて • 電波は周波数帯が低いほどより遠くに信号を飛ばせる。高い周波数帯ほど、容量が大きくなる。 • 5G関連では600MHz、850MHz、700MMHz、2.5GHz、24 GHz、28 GHz、39 GHz、60 GHzがあてがわれている。 • 2015年には、Citizens Broadband Radio Service (CBRS) と呼ばれる3.5GHzから3.7GHzの周波数帯が開放。 プライベート5Gへの活用が注目されている。 10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 6 Source:https://api.ctia.org/wp-content/uploads/2022/09/Spectrum-Allocation-in-the-United-States-2022.09.pdf
  • 7. 10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 7 国内最大、最速、最も信頼性の高い 5Gネットワーク • ミッドバンドの活用による急速な5G展開 広大なカバレッジ。ホームインターネットにおいて 1年強で最も多くの加入者を獲得 • 5G基盤上でのサービスを拡充 積極的なスタートアップ投資を実施。山火事の予兆検知 臨場感あふれるスポーツなどのライブ中継 • スライシング技術の応用 ビデオ通話アプリに最適化されたスライシングの提供 セキュリティスライスの提供の計画 John Saw EVP & CTO, T-Mobile USA 写真: MWC in LV HP
  • 8. 10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 8 1500メガヘルツの周波数を開放する 計画 • 国家スペクトラム戦略の策定プロセスを公式に開始 遅くとも年末までに発表予定。周波数の開放については、 上述の目標を上回る可能性もある • 周波数管理プロセスのシステム的な課題 政府と民間企業の間で、政策および技術のレベルでの 効果的なコミュニケーションが行われていない • 技術活用の促進も同時並行で必要 「ダイナミック・スペクトラム・テクノロジー」などの 促進も必要 Austin Bonner Deputy U.S. CTO
  • 9. プライベート5Gとは? 10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 9 Source:https://www.hcltech.com/blogs/private-5g-enabler-industry-40
  • 10. 10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 10 プライベート5Gの流行 「テストフォース」のローンチ • 実用的なユースケースが出てきている 国際空港、アメリカンフットボールのスタジアム、国防総省 など • 特に注目の領域は「ヘルスケア」 複雑なネットワーク構成、古い電話システムを使用。 ドローンや他の革新的なアイデアを用いて、患者の監視や ケアを効率化 • テスト基盤の提供 相互運用性、パフォーマンス、セキュリティなどの検証に加え、 オープンランの展開。エコシステムの活性化を狙う。 Kyle Malady EVP & CEO 写真: MWC in LV HP
  • 11. 10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 11 スタジアムへの5G導入が進む その背景とは? • ネットワーク基盤が新しい技術に耐えられない アクセンチュアの調査によると、87%のエンタープライズ企業 がこのように考える一方、50%以上のネットワーク投資が既存 のシステムに費やされている • スタジアムの最新ネットワーク導入 ギャンブルが動機になっている 低遅延なサービスがもとめられ、5Gの実装がすすむ • 顧客体験の向上も重要 約80%の観客が、モバイルチケットを利用し、スマホから 食べ物をオーダーしたいと考えている Jason Caliento CCO, US,
  • 12. 10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 12 6Gの推進には、5Gにおける インパクトのあるユースケースが必要 • 5Gの市場浸透率は、爆発的に高まる 現在は16%程度だが、2025年には28%程度まで上がる • 6Gで何が起こるのか? 製造業の完全自動化、より精密な医療手術 デジタルツインの作成、デジタル格差の解消、衛星の利用 新しい周波数帯の開発 • 技術が早く進みすぎており、ユースケースが足りない 最終的に6Gの技術をどのように利用するのか? アイディアが不足している Milind Kulkarni VP, Head of Wireless Labs,
  • 13. 10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 13 展示会場の様子
  • 14. 10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 14 展示ブース 写真:Linked In
  • 15. 10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 15 セッション・会場 写真:Linked In
  • 16. 10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 16 注目スタートアップ
  • 17. 注目スタートアップ 10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 17 衛星通信の活用 5G導入支援サービス 安価に簡単に導入が 可能な5G製品 機械学習を用いた 信号検出技術 資産管理をベースとした セキュリティ モバイルアプリ開発用の テスト環境を提供 統合課金プラット フォーム カスタマーサポート業務 を効率化 可視化と分析に優れた NOS 通信事業者向けオーケス トレーションツール
  • 18. Skylo Technologies (衛星通信の活用) 10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 18 社名 設立 2017年 本社 San Mateo, CA 従業員 74名 資金調達累計 $116.0M 評価額 $422.3M / Series B 投資家 DCM Ventures, SoftBank 他 チーム Parthsarathi Trivedi (CEO, Co-Founder) • Purdue大学にて科学を専攻 • MITにて科学、航空宇宙工学の 博士号を取得、スタンフォード 大学でMBAを取得 事業概要 • 既存の衛星プロバイダーと提携をし、地方や農村地域など、 通信に制約がある場所において、IoTデバイスの利用や、 緊急時に通信確保に使われている。 • 提供されるSIMを挿してファームをインストールするだけで 利用が可能。モバイルネットワークと衛星通信は独自の手法 でシームレスに接続することが可能。 Source : https://www.skylo.tech/
  • 19. Federated Wireless (5G導入支援サービス) 10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 19 社名 設立 2012年 本社 Arlington, VA 従業員 112名 資金調達累計 $214.2M 評価額 $262.3M / Series 不明 投資家 Giantleap Capital, LightShed Ventures 他 チーム Iyad Tarazi (CEO, Co-Founder) • Sprint(現T-Mobile)に約9年間 勤め、技術開発部門の責任者 を務める 事業概要 • ターンキーソリューションとして、CBRSを利用したワイヤ レス環境の導入、固定無線通信の導入、中立ホストの設置を 行う。また、運用に関するトレーニングや、メンテナンスサ ポートも提供。 • 周波数帯域の監視、制御を行う技術を有しており、干渉のリ スクを最小限に抑えることができる。 Source : https://www.federatedwireless.com/
  • 20. Celona (安価に簡単に導入が可能な5G製品) 10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 20 社名 設立 2019年 本社 Campbell, CA 従業員 112名 資金調達累計 $100M 評価額 $334.0M / Series 投資家 Lightspeed Venture Partners, NTT Venture Capital 他 チーム Rajeev Shah (CEO, Founder) • Aruba社(現HPE社)にて合計 11年勤務。製品責任者を担う。 • コラボレーションを提供する Aspergoを立上げ 事業概要 • SIM、5Gコア、アンテナ、クラウドベースの管理ソフトウェ アを提供。特許取得済のQoS機能により、きめ細かいトラ フィックの制御が可能。ZTPに対応。数時間で導入できる。 • 既存のITシステムとの統合により、Wi-Fiレベルのコストでプ ライベート5G環境を構築できる。 • シュナイダーエレクトリック、BMW、ニューヨーク公立図書 館など多数の導入実績 Source : https://www.celona.io/
  • 21. DeepSig (機械学習を用いた信号検出技術) 10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 21 社名 設立 2016年 本社 Arlington, VA 従業員 33名 資金調達累計 $8.0M 評価額 $31.3M / Series 不明 投資家 Scout Ventures, Blu Venture Investors 他 チーム James Shea (CEO) • 測定装置を提供するSigtek社の Presidentを務める。同社は のちにFiltronic社と合併。 事業概要 • 機械学習を用いた信号検出技術を持っており、従来よりもは るかに速い3ミリ秒で信号を分類。この技術は、5G基地局の パフォーマンスモニタリングに有効。 • 機械学習は、ノイズの分析に使われ、最終的に関連デバイス のスループット向上、エネルギー消費量の削減に役立つデー タを提供する。 Source : https://www.deepsig.ai/
  • 22. OneLayer (資産管理をベースとしたセキュリティ) 10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 22 社名 設立 2021年 本社 Boston, MA 従業員 32名 資金調達累計 $14.7M 評価額 $15.6M / Seed 投資家 Grove Ventures, Viola Ventures 他 チーム Dave Mor (CEO, Founder) • イスラエル情報軍の特殊作戦部門 に15年間勤務。 • Smartech社で技術部門の責任者を 2年間務める。 事業概要 • 携帯電話識別子などからデバイスにIDを付与。同時にプロパ ティに基づき、セキュリティポリシーを適用。 • 携帯電話識別子などを認識できないITのセキュリティ機器と の連携をサポート。ゼロトラストなどの施策を適用可能。 • 各デバイスの振る舞いから、異常を検出、セキュリティ機器 と連携しアクセス制御をかけることも可能。 Source : https://onelayer.com/
  • 23. Tricentis(モバイルアプリ開発用のテスト環境を提供) 10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 23 社名 設立 2007年 本社 Austin, TX 従業員 1,362名 資金調達累計 $174.0M 評価額 $478.6M / Series B 投資家 Insight Partners, ViewPoint Capital Partners 他 チーム Kevin Thompson (CEO) • SolarWinds社に14年間CEOを 務める。 • Red HatにてEVP & CFOを務める。 事業概要 • テストの自動化、管理、分析ツールがサービスに含まれ、 1箇所で必要なテストをまとめて行うことができる。 • テスト内容は、都度スクリプトを作成・編集するのではなく、 再利用可能なモジュールを組み合わせて自動実行。 • 世界中の異なるモバイルネットワークの環境を仮想端末で 再現。アプリの品質を高めることができる。 Source : https://www.tricentis.com/
  • 24. MATRIXX Software (統合課金プラットフォーム) 10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 24 社名 設立 2008年 本社 Saratoga, CA 従業員 300名 資金調達累計 $118.5M 評価額 非公開 / Series 不明 投資家 Greylock Partners, Sutter Hill Ventures 他 チーム Glo Gordon (CEO) • Oracleに8年間勤め、通信事業者 部門の責任者を務める • IoT関連のJasper社にてCROを 務めたがその後、Ciscoが買収 事業概要 • 顧客タイプ、サービス、支払いモデルに応じた課金を行うた めの統合プラットフォームを提供。利用者むけアプリから利、 契約内容の可視化、変更作業を簡単に行える。 • マイクロサービスで構築が可能で、API連携もサポートしてい る。拡張性も高く、一部のサービスから利用可能。 • Verizon, Orange, Vodafoneなど多くの企業が採用 Source : https://www.matrixx.com/product/
  • 25. Ozmo (カスタマーサポート業務を効率化) 10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 25 社名 設立 2016年 本社 Blacksburg, VA 従業員 87名 資金調達累計 $3.0M 評価額 非公開 / Series 不明 投資家 非公開 チーム David Catalano (CEO, Co-Founder) • ヘルスケア関連のソフトウェア 開発会社Modeaを立上げ 事業概要 • サポート時にバーチャル・デバイスを表示しながら、わかり やすくスマホの操作を利用者に説明。最近の機能拡張では、 SMSで送付したリンクからカメラを起動させ、物理的なデバ イスの確認をする機能も実装。 • セルフ・サービス・サポート・サイトの提供やサポートサー ビス代行業務も行っている。 Source : https://ozmo.com/
  • 26. 10/23/2023 26 社名 設立 2016年 本社 San Jose, CA 従業員 151名 資金調達累計 $175.0M 評価額 非公開 / Series D 投資家 General Catalyst, Lightspeed Venture Partners, Softbank 他 チーム Shekar Ayyar(CEO) • McKinseyやLucentなどで事業 開発に従事。VMWareでEVPを 務めた後、同社のCEOに就任。 事業概要 • NOS、ルートリフレクター、分析ソフトウェアを提供。 • ArcOSはマイクロサービスベースのOSであることが特長であ り、簡単な実装、拡張をが可能。 • ルートリフレクターや分析ソフトウェアは高度なネットワー クの可視化を提供。AIを用いた膨大な量のデータ分析から ハイジャックやルート漏洩を検知。 Source : https://www.arrcus.com/ Arrcus(可視化と分析に優れたNOS)
  • 27. Iquall Networks (通信事業者向けオーケストレーションツール) 10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 27 社名 設立 2008年 本社 Miami, FL 従業員 121名 資金調達累計 非公開 評価額 非公開 / Seed 投資家 Mobile World Capital Barcelona 他 チーム Matias Lambert (CEO) • 通信の満足度評価サービスを提供 するNUX Technologie社を立上げ • ソフトウェア関連コンサル企業 OSInet社を立上げ 事業概要 • マルチベンダー環境におけるオーケストレーション、自動化 機能を提供。マイクロサービスとして動作し、事前に構築済 みのコネクタを使用して、30を超えるベンダーの機器と接続。 • ポリシーの一括更新、バックアップ、トラフィック量予測な どさまざまな機能を提供。 • AT&T, Telefonica, Lumenなど著名な通信事業者が利用。 Source : https://iquall.net/
  • 28. End of document 10/23/2023 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 28

Editor's Notes

  1. 本日はこのようなアジェンダで進めます。極力わかりやすくお伝えできればと思いますので、最後までお付き合いくださいますようお願いいたします。
  2. イベントの概要です。記載の通りです。このイベントの主催は、GSMAとCTIAという移動通信事業者の業界団体となっています。毎年バルセロナで開かれるイベントとして、MWC Barceronaがありますがこちらが本家となります。本家は、1987年から開催されている歴史あるイベントです。ラスベガス版の開催は今回で2回目となります。本イベントでは通信事業者が多く参加しています。レイヤーでいうと、エグゼクティブからネットワークオペレーターまで参加をしています。今年の参加者は約14,000名となっています。今回のテーマは「Velocity(速度)」ということですが、5Gの可能性について非常に多く語られていた印象です。日本からの参加者も多数ありました。
  3. そんなMobile World Congress in Lasvegasに参加して得られた気づきを先に共有させていただきます。
  4. 1つ目は、周波数帯の開放です。米国では政治的な判断の遅さが5G展開の足を引っ張っていると言われています。現状確保されている周波数帯に加えて、1,500MHz分の確保が必要と言われています。解決を急ぐ主な理由のひとつは、デジタル化が進む中で、地方と都市圏でのインターネット環境のギャップが大きくなっていることがあげられています。また、政治的な問題もあり、すごい勢いで展開を進める中国が今後のモバイルのリーダーになってしまうのではないか?との危機感もあるようです。 プライベート5Gについてはいま、非常に注目が集まっています。大手通信事業者各社は、競い合うように5Gの施策を講じていますが、T-Mobileが主要なミッドバンドのライセンスを得て大掛かりに5Gサービスを展開したことで一歩リードしています。一方、ベライゾン、AT&Tは企業向けの5Gサービスに商機をもとめており、このイベントで多数のユースケースを発表しています。現状の企業のネットワーク基盤では、IoTやAIなどの遅延に厳しいアプリの運用は難しいと言われており、そこにチャンスを見出そうとしています。 最後は、6Gに関してです。5Gもスタジアムや病院、軍の設備など多くのユースケースが出てきていますが、もっとインパクトのあるユースケースが出てこないと6Gが浸透しないのでは?と言われています。大手通信事業者では、投資プログラムを加速させたり、アプリのテスト基盤を提供するなどエコシステムの構築、拡大に取り組んでいます。
  5. 今回のイベントでは約120のセッションが行われました。そのなかから、注目セッションを5つピックアップしてサマリを紹介させていただきます。
  6. 本編に入る前に、お詳しい方には釈迦に説法で申し訳ありませんが、簡単に電波についておさらいをしたいと思います。こちらはアクセンチュアが出しているレポートを参照しています。電波の割り当てについては米国は日本とは異なります。米国では、FCC(Federal Communication Commision:連邦通信委員会)と呼ばれる機関がオークションにより周波数帯の割り当てと管理をつい最近まで行っていました。過去形になっているのは、議会がFCCのオークション権限を2023年3月に失効してしまったからです。これには政治的な問題があり、業界内では非常に問題視されています。問題視されている理由は、中国がものすごい勢いで5Gの実装を進めていることでリーダーシップをとれなくなってしまうリスクがあるからです。 話がそれてしまって申し訳ありません。基本的に周波数が低いほどより遠くまで信号を飛ばすことができます。周波数が高くなると、大容量通信ができますが、信号は遠くまでは飛ばなくなります。 5G関連では、Lowbandにおいて、モバイル通信用にT-Mobile、AT&T、Verizon他にそれぞれ600MHz、850MHz、700MHzが解放されています。Mid-Bandでは、2.5GHz帯でT-Mobileがサービス展開をしています。High-bandにおいては、24 GHz、28 GHz、39 GHz、60 GHzなどがアサインされています。 また、2015年には、Citizens Broadband Radio Service (CBRS) と呼ばれる3.5GHzから3.7GHzの周波数帯が解放されました。これは免許なしで利用ができる周波数帯として様々な活用方法が議論されてきましたが、昨今では、プライベート5Gへの活用が注目されています。 ただし、セッションでも解説をしていきたいのですが、先進的な5Gの実現にはもっと周波数帯の開放が必要と言われています。これを主導するCTIAという機関では右下のようなミッドバンド帯での開放を要望している状況です。 メモ FCCは史上初めて周波数帯域をオークションする権限を失う。<Mar 13, 2023> https://www.insideradio.com/free/fcc-loses-the-authority-to-auction-spectrum-for-the-first-time-in-history/article_e5a4b9c8-c17e-11ed-b57a-eb2e1aab2bd9.html
  7. おさらいを踏まえて、セッションの中身にはいっていきたいと思います。 Tモバイルは、米国内でこの1年強で最も成長しているモバイル事業者となっています。ホームインターネットにおいては、アメリカの5,000万世帯以上で利用可能で、そのうちの1/3は、ブロードバンドや選択肢があまりない地方にあります。競合他社が5Gの展開においてミリ波の適用に苦労する中、ミッドバンド周波数帯を利用したモバイルサービスを急速に展開し、広大なカバレッジを提供している点が利用者の支持を得ています。また、5Gの活用において、次のレベルに引き上げるためのスタートアップ投資も積極的に行っており、講演当日には新たな資金提供プログラムについても発表していました。特に自社の強みである地方や遠隔地での新しいアプリ開発においては実績も出てきています。例えば、米国ではたびたび話題になる山火事について制御不能になる前に、カメラ、AIを用いて予兆検知をする取り組みを行っています。エンタメ領域では、メジャーリーグベースボールでは、自動ボール&ストライク判定システムをスタジアムで提供されるアプリに配信したり、ボートやF-1の会場から臨場感あふれる動画配信を行っています。これらは、低遅延、大量のビデオストリーミングが発生しますが、Tモバイルの5G基盤で実現をしています。今年の8月には、ビデオ通話アプリに最適化されたスライシング・ベータを提供開始し、圧倒的な反響があるとのことです。その他、Tモバイル・セキュリティ・スライスというセキュアなネットワークの提供も予定しています。 https://www.mwclasvegas.com/
  8. 続いてのセッションです。MWCでは、この講演のほかにもホワイトハウス関係者による発表も行われていまして非常に注目を集めていました。内容を一部抜粋します。昨年の3月から、今後の戦略の基本的な要件についての意見公募を実施し、国家スペクトラム戦略の策定プロセスを公式に開始しました。この国家スペクトラム戦略は、遅くとも年末までに発表する予定であり、それに向けて力を注いでいます。特に、少なくとも1500メガヘルツの周波数を特定する作業を迅速に進めることを目指しています。この目標を大幅に上回る成果が期待されています。 また、周波数管理プロセスには、いくつかのシステム的な課題が存在しています。政府と民間企業の間で、政策および技術のレベルでの定期的で効果的なコミュニケーションが行われていないことがその一つです。また、周波数管理の効率的に行い、利用可能な信号をリアルタイムで共有する「ダイナミック・スペクトラム・テクノロジー」の活用も意見公募を行う中で有意性を見出しているとのことです。
  9. すこしここで、補足のスライドです。これから出てくるプライベート5Gについて簡単におさらいしたいと思います。一言で言ってしまうと、 5Gの技術を企業のネットワークに取り入れることがプライベート5Gです。パブリックで飛んでいる信号を利用するのではなく、特定企業向けしかアクセスが出来ない5Gサービスを通信事業者が準備します。なぜそれが必要かというと、企業は、多くのIoTデバイスなどを利用し始めます。IoTデバイスは非常に大容量のトラフィックを生成しますので、従来のWi-FIですと容量的に処理が難しく、遅延がでてしまうため5Gとの組合せに期待が集まっています。 技術的には、スライシングと呼ばれる技術をプライベート5Gには利用します。スライシングは、特定のユーザーやサービスだけに提供される専用の帯域を確保する技術です。スライシングだけを取り上げれば、遠隔医療とか、コネクテッドカーとかのスライスを用意するといった構想は以前から存在しています。スライシングのメリットは、帯域を保証できることや、セキュリティの担保などたくさんあります。
  10. 続いては、Verizonのプライベート5Gに関するセッションについてお話しします。昨年、Verizonは一定レベルのプライベート5G導入案件を成功に導きました。今年は様々な業界で10件以上の実用的なユースケースが存在しています。具体的な事例として、国際空港、アメリカンフットボールのスタジアム、国防総省などが挙げられます。また、ファーマーズマーケット(産直市場)向けに一時的なネットワークの構築も行われたとのことです。 多くの事例の中で、特に可能性を感じる領域として、ヘルスケアが挙げられます。別のセッションでは同社のCROの講演があり、すこし詳しく紹介されています。病院では、さまざまな医療機器がネットワークに接続され、複雑なネットワーク構成が存在し、また古い電話システムも使用されています。プライベート5Gを活用することで、これらの課題を解決し、ドローンや他の革新的なアイデアを用いて、患者の監視やケアを効率化できるでしょう。 Verizonは、新しい事業の開発において、さまざまな5Gユースケースをテストする基盤である「テストフォース」を導入しました。この取り組みは、2021年の国防権限法に基づいて設立されたイノベーション基金によるもので、また、2022年のチップ・アンド・サイエンス法の一環として資金援助を受けています。Verizonは、相互運用性、パフォーマンス、セキュリティなどのテストや検証を行うための基盤を整備し、希望者に開放しています。将来的なコンセプトであるオープンランの基盤も近い将来組み込む予定です。Verizonは、自身の投資が米国のエコシステムを活性化させることを期待しています。
  11. 続いては、スタジアムへの5G導入についてみていきましょう。アクセンチュアの調査によりますと、87%のエンタープライズ企業が現状のネットワーク基盤が新しいテクノロジーのついていけないと考えているようです。しかしながら、ネットワークへの投資の50%以上がレガシーのシステムメンテナンスに対して行われています。これは非常に問題で、先進的な企業は、すでに問題解決に取り組んでいます。新しいデジタル基盤を構築し、現場レベルの業務にさまざまな良い影響を与え始めています。 スタジアムのネットワーク設計を得意とするボールドウィンという企業の講演では最先端のスタジアムのサービスとそれを支えるネットワーク技術について紹介されています。日本では同じ状況は起こらないかと思いますが、海外では、ことネットワークに関していうと、スポーツギャンブルが非常に重要な推進力になっています。ギャンブルのサービスはトラフィック量が多いこともありますが、低遅延を求められるため、5Gの技術が有効です。 また、顧客体験の向上についても重要視されます。ボールドウィン社の調査によると、76%の方がモバイルチケットを使いたいと考えています。また、78%が、スマホアプリを通じて座席で食べ物や飲み物を注文できるようになりたいと考えているそうです。現在、スタジアムでは、フードデリバリサービスのdoordashに飲食物を座席に配達させるサービスを行っているそうです。その他、AR技術を使って、トイレや売店、座席の案内などを行うアプリも導入しているそうです。観客も従来の受動的な体験から、能動的な体験をもとめる傾向に移行しています。
  12. 最後に紹介しますのは、Interdigitalという、無線通信技術の研究を行っている企業の講演です。 今年の6月現在、GSMAの調査によると、ワールドワイドでの5Gの市場浸透率は16%だそうです。そして、2025年には、28%となります。 5Gの延長線上にある6Gでは何が起こるのでしょうか?まず挙げられるのは、製造業において完全なオートメーションが可能になります。事故を回避するためのより精密な産業機器の制御や操作が可能となります。医療においては、より精密な医療手術が可能になります。 AIとコンピューティングの統合が進むことで、自律型デバイス、自動アプリなどの開発が進みます。より重い処理をローカルコンピューターで行えるようになり、デジタルツイン作成など容易になり、デジタル格差の解消にもつながっていきます。衛星との直接接続も進み、地上波と非地上波のネットワークが統合されます。ブロックチェーンは、より進化し、分散アーキテクチャにおける新たなユースケースを提供することができます。新しい周波数帯の開発も進みます。100ギガヘルツを超えるサブ・テラヘルツの周波数帯が利用されます。 6Gの課題については、技術があまりに速く進んでいるため、最終的に何をどのように使うのかが見えていないことです。これには現状の5Gの推進において、インパクトのあるユースケースを創出していく必要があります。
  13. 続いて、展示会場の様子について少し触れさせていただきます。
  14. 展示会場は非常に広く、多数のブースがありました。企業ブースの他、韓国やイスラエルなどの国ごとのブースもありました。アンテナなどの実物展示もあったため、非常に見ごたえがありました。 個室ブースは展示会場にも、コンベンションセンターの部屋を借りる形でもありました。あまり利用されていない雰囲気はありましたが、、、また、ネットワーキングスペースとして、スタートアップ向け、投資家向け、インキュベーター向けなどもありました。
  15. セッションについては、キーノートと個別セッション、それから展示会場内に設けられたミニセッション会場がありました。比較的他のイベントより、プレゼンテーションを行った後にプレゼンをした人がパネルとして登壇する形式が多かった印象です。
  16. 続いては注目スタートアップの紹介に行きたいと思います。
  17. 今回のイベントでは、ピッチコンテストのようなものはありませんでした。今回は、イベントに出展していた企業の中から、私の独断と偏見で10社スタートアップを紹介します。各社説明後にポーリング機能を用いて、みなさまが気になった2社を選定いただきますので、そのおつもりで聞いていただきますようお願いいたします。
  18. まずは、Skyloです。この会社では、既存の衛星プロバイダーと提携をし、衛星通信に関するソリューションを提供しています。地方や農村地域などの通信が制約されている場所で、IoTデバイスを使用してデータを収集、転送をしたり、災害などの緊急時にテキストメッセージでやり取りをしたりすることができます。利用者はSIMを挿してファームをインストールするだけで利用ができ、追加のデバイスは必要ありません。モバイルネットワークと衛星通信は独自の手法でシームレスに接続することが可能です。
  19. まずは、Federated Wirelessです。米国では無免許で利用できるCBRSを用いてプライベートなワイヤレス環境を企業が構築する動きが活発化しています。一方、導入において、サイトサーベイやRF設計と呼ばれる電波の設計が必要となり特殊な知識が必要となります。また、導入後も、利用者による管理が必要となります。この会社は、ターンキーソリューションとして、CBRSを利用したワイヤレス環境の導入、固定無線通信の導入、中立ホスト(複数のプロバイダーから信号を受信し、顧客に提供する仕組み)の設置を行います。また、運用に関するトレーニングや、メンテナンスサポートも提供しています。この会社の強みは、リアルタイムで既存の電波を検出し、影響を受けるエリアの特定、特許取得済のスペクトラムコントローラーにて信号を制御することや自動的に適用可能な周波数に切り替えを行うことで接続性を担保することです。
  20. 続いては、Celonaです。Celonaは、CBRSの周波数帯を利用した企業向け5Gワイヤレスに関連する製品を提供しています。製品の特長は、企業 IT ネットワークとの統合が可能であること、設定、運用の大幅な簡素化があります。この会社では、 SIM、5Gコア、アンテナ、クラウドベースの管理ソフトウェアを提供しています。アプリごとデバイスごとのQoS機能に特許を持っており、きめ細かいトラフィックの制御ができます。管理ソフトウェアでは、SIMの管理ができるほか、ZTPによる導入、リモートメンテナンスにも対応しています。そのため、通常数週間から数か月かかる導入を数時間で行うことができます。5Gコアは、マイクロサービス化されていることから、柔軟な拡張も可能です。最近では中立ホストの機能も実装しています。
  21. 続いては、DeepSigです。 機械学習を用いた信号検出技術を持っており、従来よりもはるかに速い3ミリ秒で分類します。こうした技術は、軍事利用やセキュリティの観点で特に重要とされてきました。一方、通信事業者においても、重要であり、5G基地局のパフォーマンスモニタリングに利用することができます。機械学習は、ノイズの分析に有効です。例えば、天井やほかの障害物の跳ね返りが多い場合、スループットが落ちるだけでなく、各デバイスのエネルギー消費量にも影響をしてきます。今年の5月には、HTC G REIGNS(レインズ)社との協業を発表しています。この会社はプライベート5GのOne boxソリューションを提供しており、ワイヤレスの設計および運用機能をDeepsigが組み込みで補完しています。
  22. 続いては、OneLayerです。OneLayerは、主に資産管理をベースとしたセキュリティを提供します。5Gの環境では多数のIoTデバイスが接続します。そうした環境下で不正な端末が接続し、企業を攻撃するリスクがあります。OneLayerでは、携帯電話識別子などからデバイスにIDを付与して管理します。この時に自動的にデバイスのフィンガープリントを取得し、製造元、設置場所などのプロパティに基づいてグルーピングを行い、管理ポリシーを作成、適用します。これにより、新しいデバイスが参加した場合でも、自動的にセキュリティポリシーが適用されます。FWなどのITのセキュリティ機器では、携帯電話識別子などは認識ができないため、OneLayerが仲介する形で、ゼロトラストなどのセキュリティポリシーを適用することができます。また、トラフィック量など各デバイスの正常な振る舞いを学習し、異常があった際には、セキュリティ機器と連携しアクセス制御をかけるなども行うことができます。
  23. 続いて紹介するのは、Tricentisです。Tricentisは、アプリ開発のためのクラウドベースのテスト環境を提供しています。テストの自動化、管理、分析ツールがサービスに含まれ、1箇所で必要なテストをまとめて行うことができます。モバイルアプリの開発の場合、端末やOSごとにテストを行う必要があります。新しいバージョンのリリースでは、同じテストを実行し、デグレがないかを毎回確認します。自動化ツールを使用することで、こうした手間のかかる作業時間を数日から数週間ではなく、数分から数時間にすることができます。その他、API接続テストなどの他のコンポーネントとの統合テストも実行できます。Tricentisの利点は、世界中の異なるモバイルネットワークの環境を仮想端末で再現できることです。異なるネットワーク条件をシミュレートすることでアプリの品質を高めることができます。
  24. 続いて紹介するのはマトリックスソフトウェアです。従来のBSS(業務支援システム)は、システム運用維持コストが高いにも関わらず、柔軟性が低く、新しいサービスを立ち上げたときの足かせになっています。この会社では、あらゆる顧客タイプ、サービス、支払いモデルに応じた課金を行うための統合プラットフォームを提供します。利用者がアプリから利用できるセルフサービス機能では、契約内容を可視化したり、変更したりすることも簡単に行うことができ、顧客体験が向上、満足度向上にもつなげることができます。サービスはマイクロサービスで構築が可能で、API連携もサポートしており、簡単に導入をすることができます。
  25. 続いてはOzmoです。通信事業者のコールセンターでは、高度で複雑なトラブルシューティングを行っています。Ozmoでは、サポート時にバーチャル・デバイスを表示しながら、わかりやすくスマホの操作を利用者に説明します。その際、スマホのOSバージョンや端末による違いが問題になる場合があり、Ozmoでは、各ベンダー、各OSのバーチャルデバイスを準備しています。リモート操作ではなく、バーチャルデバイスである点については、顧客のプライバシー上の問題に対処するためです。また、最近の機能拡張では、SMSで送付したリンクからカメラを起動させ、物理的なデバイスの確認をする機能も実装しています。これは、モデムの接続間違えに限らず、スマートホーム関連の問い合わせにも役立ちます。また、セルフ・サービス・サポート・サイトも提供しており、問い合わせ前に顧客自身で問題を解決する支援もしたり、Ozumo自体がサポート業務を行ったりしています。
  26. 続いては、Arrcusです。ACE(コネクテッドエッジ)と呼ばれるパッケージには、NOSであるArcOS、ルートリフレクター、ArcIQ(分析ソフトウェア)が含まれます。ArcOSはマイクロサービスベースのOSであることが特長であり、簡単な実装、拡張をサポートすると同時にあらゆる環境にも適用することができます。ルートリフレクターや分析ソフトウェアは高度なネットワークの可視化を提供しており、AIを用いた膨大な量のデータからの分析によるハイジャックやルート漏洩を検知し、プロアクティブにアラートを出すことができます。通信事業者以外には、「Partner With ACE 」の提供を開始しており、遠隔医療 / ARやVR / 自動運転 / 分散型金融といった分野でのサービス展開をサポートしています。
  27. 続いては、Iquall Networksです。通信事業者では、ネットワークの仮想化が進んでおり、自動化の取り組みも積極的に行われています。MATという製品は、マルチベンダー環境におけるオーケストレーション、自動化機能を提供しています。MATは、マイクロサービスとして動作し、事前に構築済みのコネクタを使用して、30を超えるベンダーのネットワーク機器と簡単に接続します。接続後は、ZTPやポリシーの一括更新、バックアップ、AIを用いたトラフィック量予測などさまざまな通信事業者のネットワーク運用に役立つ機能を利用することができます。AT&T, Telefonica, Lumenなど著名な通信事業者が利用しています。 メモ: アイコールと読む
  28. 駆け足での説明ではございましたが、私からの説明は以上となります。ご清聴誠にありがとうございます。 続いてQ&Aのセッションに移っていきたいと思います。 ご質問のある方は、Q&Aボックスからご質問をお願いします。 【重要】ここでアンケート発出忘れずに