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アジェンダ
『米国フィンテック投資のトレンド』
日商エレクトロニクスUSA
President 榎本瑞樹
『フィンテック・スタートアップから読み解く、米国決済トレンド』
株式会社オリエントコーポレーション
デジタルイノベーション室
部長代理 早出 崇人
Q&Aセッション
4/4/2022 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 2
Nissho Electronics USA Corporation
President & CEO
Mizuki (ENO) Enomoto
榎本瑞樹
<プロフィール>
1997年、日商エレクトロニクスに入社後、営業、マーケティングを経て、2008年より
ボストン・シリコンバレーに駐在。クラウド黎明期を肌で感じて以来、スタートアッ
プ創業者の起業家精神とパッションに魅了されている。
2011年に帰任後、クラウドビジネスの立ち上げに従事、国内クラウドベンチャーへ投
資、社外取締役を経て、2019年、再びシリコンバレーに駐在。スタートアップ投資、
オープンイノベーション支援、デザイン思考ワークショップ提供。デザインファーム
のIDEO社ならびに、スタンフォード大学のデザイン思考認定取得。米国Alchemist
Acceleratorメンター、DeruQuiメンター
#シリコンバレー
#新規事業開発
#オープンイノベーション
#スタートアップ投資
#社外取締役
#マーケティング
#デザイン思考
#メンター
#キャンプ
#テニス
#ゴルフ
https://www.nelco.com/ja/
Every Company will be a
Fintech Company
by Angela Strange,
at A16Z Summit Nov 2019
3
Source: https://www.youtube.com/watch?v=DjUMfhT0o64
No One Loves Their Bank
4/4/2022 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 4
28%
Trust banks to be
fair and honest
Source: World Economic Forum Global Shaper Survey
フィンテックへの米国VC投資は、過去最高の630億ドル(7.2兆円)
4/4/2022 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 5
Funding
$62.9B
(7.2兆円)
$23.2B
(2.6兆円)
+171%
Source: CB Insight
4/4/2022 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 6
Embedded Finance
Embedded Finance Startups
4/4/2022 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 7
Source: Redpoint Ventures
製造業から金融サービス業へ参入
4/4/2022 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 8
1984 2019
4/4/2022 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 9
金融サービス
サービス利用者
不正アクセス
(Fraud)
規制
(Regulatory)
データ
(Data)
決済
(Payment)
コアシステム
(Core System)
ライセンス
(License)
非金融企業
User
Interface
BaaS
(Banking as a Service)
AS A SERVICE
AS A SERVICE
AS A SERVICE
AS A SERVICE
AS A SERVICE
AS A SERVICE
4/4/2022 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 10
API
金融サービス
サービス利用者
非金融企業
BaaS
(Banking as a Service)
エンべディッド・ファイナンス
(Embedded Finance)
保険サービス
IaaS
(Insurance as a Service)
エンべディッド・ファイナンス
の市場規模は?
● 資産管理、融資、保険、決済の4
つの分野で、2020年は、225億
ドル(約2.6兆円)から、2025
年には、2,300億ドル(約26兆
円)と約10倍
● 中でも、決済分野は2020年、
161億ドル(1.8兆円)に対し
て、2025年に1,408億ドル(
16兆円)と6割を占める。
4/4/2022 All Copyrights reserved by Nissho Electronics USA Corp 11
米国決済トレンド
金融商品で新事業!!
Takato Hayade
株式会社オリエントコーポーレーション
デジタルイノベーション室 部長代理
伊藤忠インターナショナル会社 出向中
主なキャリア
•カード企画、加盟店営業
•DX推進、CVC業務
アジェンダ
● エンベデッドファイナンスとは?
● 米国大手企業の参入事例
● 展開できそうなユースケース
Confidential
エンベデッドファイナンスとは?
非金融企業が既存サービスに
金融商品を組込んで提供すること
16
Confidential
3つのプレイヤー
●Brand(ブランド)
=非金融事業者
●Enabler(イネイブラー)
=プラグインプロバイダー
●License Holder(ライセンスホルダー)
=金融事業者
17
Confidential
どんなイメージ?
金融機能
既存サービス
金融機能
+
ブランド イネイブラー ライセンス
ホルダー
消費者
魅力を高めて新規顧客獲得、既存顧客の満足度UP
18
Confidential
https://techcrunch.com/2020/12/17/from-startups-to-starbucks-the-embedded-api-opportunity/
主な米国金融系イネイブラー
19
Confidential
Marqeta(マルケタ)
https://www.cbinsights.com/research
/marqeta-ipo-payments-tech/
社名:Marqueta
California州
企業規模:IPO
国際ブランドカード(Visa、Mastercard)
発行の仕組みをオープンAPIで提供。
顧客基盤を持つブランド(事業者)へカード発行
だけでなく、BNPL、融資、バンキング機能構築を
支援するイネイブラー。
企業概要
事業内容
20
Confidential
5つの領域
エンベデッドファイナンス
(組込型金融)
エンベデッド
ペイメント
(決済)
エンベデッド
レンディング
(貸付)
エンベデッド
インシュランス
(保険)
エンベデッド
インベストメント
(投資)
エンベデッド
バンキング
(銀行)
21
Confidential
5つの領域
エンベデッドファイナンス
(組込型金融)
エンベデッド
ペイメント
(決済)
エンベデッド
レンディング
(貸付)
エンベデッド
インシュランス
(保険)
エンベデッド
インベストメント
(投資)
エンベデッド
バンキング
(銀行)
22
Confidential
iPhoneのWalletアプリで
Apple Cardを選択
詳細確認
決済履歴から
Storeを選択
Pay Earlyを選択
支払金額を決めてすぐ払える!!
※デフォルト設定は、支払最低額
Apple Cardのウォレット
23
Confidential
5つの領域
エンベデッドファイナンス
(組込型金融)
エンベデッド
ペイメント
(決済)
エンベデッド
レンディング
(貸付)
エンベデッド
インシュランス
(保険)
エンベデッド
インベストメント
(投資)
エンベデッド
バンキング
(銀行)
24
Confidential
チェックアウトボタンを押して、
AppleIDを入力後、決済完了
Apple Cardを選択し分割払いできる
Appleのサイトで商品選択
Apple Card(BNPL)で使ってみた
25
Confidential
AmazonがBNPLを導入
Confidential 26
社名: Affirm
California州
企業規模:IPO
https://www.affirm.com/
後払い分割を提供する米国最大手。
消費者は希望の支払い期間で返済が可能。
商品購入時に審査し金額、返済期間、信用スコア
に応じて金利が変動。
導入企業には翌営業日で入金される。
米国最大手のBNPL!
企業概要
事業内容
27
Confidential
5つの領域
エンベデッドファイナンス
(組込型金融)
エンベデッド
ペイメント
(決済)
エンベデッド
レンディング
(貸付)
エンベデッド
インシュランス
(保険)
エンベデッド
インベストメント
(投資)
エンベデッド
バンキング
(銀行)
28
Confidential
5つの領域
エンベデッドファイナンス
(組込型金融)
エンベデッド
ペイメント
(決済)
エンベデッド
レンディング
(貸付)
エンベデッド
インシュランス
(保険)
エンベデッド
インベストメント
(投資)
エンベデッド
バンキング
(銀行)
29
Confidential
5つの領域
エンベデッドファイナンス
(組込型金融)
エンベデッド
ペイメント
(決済)
エンベデッド
レンディング
(貸付)
エンベデッド
インシュランス
(保険)
エンベデッド
インベストメント
(投資)
エンベデッド
バンキング
(銀行)
30
Confidential
米国スタートアップ事例
アーリーステージで多かったキーワード
● 業務、財務、マネジメント管理
• アドバイザー、コーチング
(若年層の金融教育、支払改善)
● B2B決済
(南米向け、他通貨取引、インフルエンサー向け)
● システム構築プラットフォーム
(住宅ローン、暗号資産関連、ノーコードで構築できる決済)
32
Confidential
社名:CloudTrucks
California州
企業規模:シリーズB
企業価値:$850M
https://www.cloudtrucks.com/
個人トラックドライバーの業務管理プラットフォーム
トラックドライバーの事業管理ができるプラット
フォームを提供。
仕事のマッチング、財務管理機能(ビジネスカード
を発行決済履歴が連動)、業務スケジュール(配送
ルートの提案)、車両メンテナンス管理、業務全体
をサポートしてくれる。
企業概要
事業内容
33
Confidential
管理プラットフォーム+金融商品
既存サービス
ビジネスカード・融資
+
ブランド イネイブラー ライセンス
ホルダー
顧客
サービス提供
手数料収入
カード利用
ショップ
34
Confidential
※ライセンスホルダーによって提携内容が異なるので注意
発行カードから得る収益をシェア※
4 .⑥ Lessen
35
社名:Lessen
Arizona州
企業規模:シリーズB
企業価値:$1B
https://lessen.com/
不動産関連事業者をつなぐマッチングプラットフォーム
不動産オーナーと不動産関連サービス事業者を
マッチングし、運用を効率化できるプラットフォー
ムを提供。
マッチングさせるだけでなく、業務委託する先との
決済機能、作業指示やスケジュール管理、
コミュケーションが行える機能を持っている。
企業概要
事業内容
Confidential
マーケットプレイス+金融商品
既存サービス
決済代行・融資
+
ブランド イネイブラー ライセンス
ホルダー
顧客
(出店者)
サービス提供
手数料収入
消費者
購入
36
Confidential
決済手数料
5.0%
決済手数料
5.5%
※参考
※参考
最後に
既存のサービスに決済機能が加わることで、
顧客情報や自他店の決済データを取得できる。
決済データを活用し、新たな価値の提供に
つなげることできる。
37
Confidential
ご清聴ありがとうございました。

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Editor's Notes

  1. 今日は、フィンテックのエキスパート、オリコの早出さんのお話しが聞けるということで、私自身、非常に楽しみにしています。 前座として、私の方からは、フィンテック投資トレンドに加え、今日のキーワード。「エンべディッド・ファイナンス」について、 さくっと5分で簡単にわかりやすく、解説したいと思います。
  2. Every Company Will Be a Fintech Company これは、トップティアVCのアンドリーセン・ホロウィッツのジェネラル・パートナー、アンジェラ・ストレンジ氏の言葉ですね。 私の大好きなキャピタリストのうちの一人で、プレゼンがめちゃくちゃうまいんですね。 「それほど遠くない将来、ほぼすべての企業が、収益の大部分を金融サービスから得ることになるだろう」という主張でした。この言葉は大きな反響を呼びました。 金融サービスとは、決済、融資、クレジットカードの発行、さらには銀行口座の提供のこと。 どういうこと?と思った方もいらっしゃると思いますが、このトレンドの背景を探ってみたいと思います。 従来の伝統的な銀行、証券会社などの金融機関は、リーマンショックの後、不信感が高まってきている。
  3. 従来の伝統的な銀行、証券会社などの金融機関は、リーマンショックの後、不信感が高まってきている。 ミレニアル世代、Z世代は、「公平かつ誠実」であると信じているのは、わずか28%に過ぎないという調査結果。 毎年1000億以上のIT投資をしているが、その75%以上は既存商品の維持に使われていて、新商品サービス開発を立ち上げるのに苦労している。 そこで、台頭してきたのが、フィンテック・スタートアップですね。 特に昨年はとてつもない資金がフィンテック分野に投資されています。 ------------ AWS、Azure、Googleクラウドなどの台頭で、ソフトウェア企業をつくるのは、システムを作るのに膨大な資金が入らなくなり、スタートアップにチャンスが回ってきている。
  4. 2021年の米国でのフィンテックへVC投資投資は、630億ドル(7.2兆円)、2020年が230億ドルですので、約2.7倍の数字。 ディール数も昨年の1285に対して、1,827件と約1.5倍。 日本国内における2021年のベンチャー投資は、2,300億円。7.2兆円というと、日本国内の約30倍の資金が、米国フィンテック のみに投資されている。 なかでも、エンベデッドファイナンスのカテゴリーが注目されている。 -------------- 昨年の米国VC投資の全体が、3,300億ドル(38兆円)ですので、フィンテックは、20%弱を占めることになる。デジタルヘルス、フィンテクが市場を牽引している 2020年が1,500億円なので、50%増(30倍くらい) 380,000億円(165倍)
  5. 組み込み型金融、埋め込み金融、モジュラー型金融などと呼ばれるもので、2021年は、Embedded Finance元年と言われています。 簡単に言えば、製造業、流通、建設業、情報通信などの非金融企業が、既存のサービスに金融サービス(つまり、融資や保険、決済などの機能)を組み込んで提供すること。 単なる異業種による金融業への参入という意味ではないです。 既のサービスに金融サービスが組み込まれていなければならないですね。
  6. こちらは、Redpoint Ventureがまとめたもので、どのフィンテック企業が、組み込まれているサービスなのかを表している。 決済系、融資、銀行業務、保険、銀行、カード、給与
  7. 例えば、Appleは、2019年にApple Cardを出して金融サービスを提供を始めました。 1984 1/24 De Anaza College, CupertinoでSteve Jobsの講演   2019年(35年後)、 日本にまだ進出していないですが、Apple Cardですね。これ買い物すると2%、キャッシュバックされて、Apple Pay内のデジタル通貨として貯まっていきます。 ここでのポイントは、Appleは、大手銀行であるGoldmanSachsと提携して、エンベデッド・ファイナンスを実現している。 仕組みを見てみますと、
  8. 少し仕組みを解説しますと、銀行業務スタックは非常に複雑なんですね。 この複雑なスタックの各レイヤーに焦点を当てて、ここをAs a service化したフィンテック・スタートアップが出てきているんですね。 ですので、Appleは。フロントのUIに注力して、カード発行や、それに伴う口座業務、決済はゴールドマンサックスが担って、必要な データは全てAPIでリアルタイムに連携している。 この繋ぎができることで、金融事業への参入障壁が、ぐぐっとさがり、非金融企業が参入しやすくなってきている。 -------------------- 銀行を始めるのに免許を申請したり、大規模データベースを有するコアシステム。口座からお金を引き出せるように一連の決済システムと統合、融資を行うのに、KYCやAMLのための規制当局の準拠、不正アクセス防止機能など。 この複雑なスタックの各レイヤーに焦点を当てて、As A Service化したフィンテック・スタートアップが昨年だけでも2,000社出てきている。これをBaaS、Banking As A Services ですので、Apple 自身は、カード発行やカード決済に関する許認可やライセンスを自前で取得することなく、サービス利用者が使うUI/UXの提供に注力。 カードとそれに伴う口座業務の全ては、ゴールドマンサックスが担っている。必要なデータは全てAPI経由でリアルタイムに連携する。 ---------------- その他、UBERなんかも、クレジットカードで決済するのではなく、支払いプログラムが組み込まれたアプリから、いくつかのボタンをタップするだけで簡単に支払いができる。 スタバのアプリなんかもそうですね。 同社は2019年8月からカリフォルニア州のテスラ車ユーザーを対象に、Tesla Insuranceをの提供を開始しています(保険の引き受けはState National Insurance)。 2019年にカリフォルニア州でテスラユーザを対象に保険サービスを開始。保険に引き受けは、State Nationa insurancが担当、 Teslaアプリからわずか1分で見積もりを取得して、保険料は20−30%安いですね。 Teslaのイーロンマスクは、今からおよそ1年前の決算発表の場で、今後自動車事業のバリューの30-40%が保険事業になるだろう。組込金融(保険)の可能性を示唆。 さらにm2021年10月からテキサス州で始めた保険は、これまでは、年齢や運転歴、事故歴を元に一律だった保険料を、運転行動を元に月毎の保険料を算定するのが特徴。 車両のみならず保険サービスも取りに行く。 その他、ドイツのコメルツ銀行は、自動車会社のダイムラーと共同で実証実験を行っていますが、ダイムラーのEVトラックが 充電ステーションに立ち寄ると、人を介さず、充電料金を自動的に決済する仕組み。 テスラも保険サービスを自社のアプリから販売している。 QRコード決済とは真逆の戦略。 NFCという企画を用いた非接触の決済サービス。 Appleは創業当時より「なになにを再定義する」とのフレーズを好んで使ってきた。 自動車業界、 詳細は、今日のメインセッションの早出さんに教えてもらいたいと思いますが、エンベデッドファイナンスの主役となるのは、伝統的な金融機関でもなければ、フィンテック企業でもない。 今日ご参加の皆さん、小売・通信・サービス・製造・建設といった非金融企業ですね。   言い換えれば、現在、金融サービスを提供していない企業が、金融サービスを提供するよになることを意味する。
  9. 保険も同じですね。 テスラも保険サービスをState National 保険と連動して、テスラユーザを対象にTesla Insuranceというブランドで販売。 Teslaアプリからわずか1分で見積もりを取得してオーダーできる。普通の保健料金の2-3割安いですね。 Teslaのイーロンマスクは、今後、自動車事業の30-40%が保険サービスになるだろう。 -------------- さらに、2021年10月からテキサス州で始めた保険は、これまでは、年齢や運転歴、事故歴を元に一律だった保険料を、 運転行動を元に月毎の保険料を算定するのが特徴。車両のみならず保険サービスも取りに行く。 その他、ドイツのコメルツ銀行は、自動車会社のダイムラーと共同で実証実験を行っていますが、ダイムラーのEVトラックが 充電ステーションに立ち寄ると、人を介さず、充電料金を自動的に決済する仕組み。 言い換えれば、現在、金融サービスを提供していない企業が、金融サービスを提供するよになることを意味する。
  10. 2025年には現在の10倍の2300億ドル(26兆円) 中でも、決済分野は2025年に約1,480億ドルとEmbedded Financeの6割を占める。 この市場の主役となるのは、銀行や証券など金融機関ではなく、フィンテックのスタートアップでもなく、非金融企業の皆さんですね。 今回のWebinarが、新規事業のアイディアを探されている皆さんに、少しでも参考になればと思います。 ということで、本日のメインセッション 、早出さんの方にバトンタッチをさせていただきます。早出さん、お願いいたします。 ------------------- A16Zのアンジェラ・ストレンジ氏。彼女が示したコンセプトを、その後多くの企業が実際のサービスとして具体化して、「2021年はエンベデッド・ファイナンス元年」となった。 2021年は430億ドル。2026年1380億ドル。 米国:2020年225億ドル、2025年、2300億ドル 10倍以上。 市場成長の背景には、APIを簡単に統合することで、金融サービスへの参入障壁が下がり、組み込み金融の事業者にとって重要な新しい収益源となっている。 ECチェックアウトプロセス(会計)に後払い、融資をシームレスに組み込むBNPL。2026年には組み込み型金融市場の50%を占める。
  11. こんにちは。 オリエントコーポレーションの早出と申します。 本日は、このような機会を頂いたNISSHOエレクトロニクスUSAさま、 本ウェビナーにご参加頂いた皆様、貴重なお時間を頂き誠にありがとうございます。 今日は、「金融商品で新規事業!」というテーマでお話をさせて頂きます。 参加者の多くの方が、日本で新規事業開発関連のご担当の方々と伺っておりますので、 今の展開されている事業に金融商品を加えて、新規事業を検討できるアイデア、 少しでも皆様のプラスとなる情報をお届けができればと考えております。
  12. まずは簡単に自己紹介をさせて頂きますと、オリエントコーポレーションという、 信販会社、ショッピングローン、クレジットカード、B2B決済、パーソナルローンなど様々な決済商品を扱っている会社におります。 入社は2005年でして、埼玉県にある川越支店スタートしショッピングローンの営業を3年経験。 東京本社異動し、クレジットカード及びeコマース決済関連部署で、 加盟店営業及び商品企画管理などで約12年間、キャリアの大半を経験。 社内DX推進、コーポレートベンチャーキャピタル業務においてスタートアップ出資を1社経験。 コロナ禍真っ只中の2020年8月に米国、伊藤忠インターナショナル会社シリコンバレー事務所に出向し現在に至ります。 
  13. では早速本題に入りますが、20分弱程で3つについて説明して参ります。 いきなりで大変恐縮なんですが、アンケートをさせていただければと思います。 知らない方が多いと嬉しいです。 ありがとうございます。 基本的な話からはじめたいと思います。
  14. 日本語では組込型金融、モジュール型金融、 プラグイン金融などと呼ばれておりますが、 「非金融企業(いわゆる金融以外のサービス提供事業者) が金融商品を既存サービス(アプリなど)に組み込んで提供すること」を言います。 従来ですと、消費者に対し、直接金融商品を届けるのは、銀行や証券会社、 保険会社、我々のような信販会社に当たりますが、 消費者と接点を持っている非金融事業社が提供を行うことを言います。 金融事業者、フィンテック企業が黒子となって、非金融企業へ金融機能を提供する形を言います。
  15. エンベデッドファイナンスを行う上での関わるプレイヤーが存在します。 ・ブランド 非金融事業者、サービス事業者、今日参加頂いている企業さまの多くが この事業者に該当するかもしれません。 以下、ここからは非金融事業者をブランドを呼ばせていただきます。 ・イネイブラー 彼らは、API、、プラットフォームを通じて、 ブランドへ金融機能をサービスとして提供します。 彼らの持つ仕組みを活用することでブランドは、 一からシステム開発を行わずに金融機能を顧客へ提供することができます。 ペイメントに特化していたり、レンディングに特化していたり、 インシュランスに特化したシステム構築をサポートするプラグインプロバイダーを指します。 ライセンスホルダー いわゆる金融業者、銀行、保険会社、我々のような信販カード会社などを指し、 ここからは金融事業者をライセンスホルダーと名称を統一させて頂きます。 尚、パターンによっては、イネイブラーとライセンスホルダーが1つのケースもあります。 どんなイメージかと言うと次のスライドにいきまして、
  16. ライセンスホルダーからAPIで金融機能提供受けたイネイブラーがブランドへ金融機能をサービスとして提供するイメージとなります。 このエンベデッドファイナンスは、近年、米国フィンテックの中でも注目のキーワードのひとつであり、 米国大手、アマゾン、アップル、ウーバー、メタ、テスラ、 日本でいうとLINEさん、メルカリさんなど多くの大手企業のブランドが金融サービス提供及び参入をはたしています。 当然ながら提供する、もしくは参入するということはそれなりのメリットがあります。 ブランドメリットは、現在提供しているサービスや プラットフォーム、アプリケーションに対して金融機能を付けて提供することにより、 ブランドのユーザーは、意識をしないまま金融に関する手続きが完了し、 またブランドは自社サービスの魅力を更に高め、 新たな顧客の獲得、既存顧客の維持、向上に繋げることができる。 また金融機能を提供するライセンスホルダーに も当然メリットがあります。ブランドが持つサービスで金融機能を組みこんでもらうことで、 今までリーチできなかったような新規顧客と接点を持てる可能性があるからです。
  17. エンベデッドファイナンスを実現する上で重要なキーマンとなってくるのは、やはりイネイブラーになります。 米国では、Fitech企業が激しく競争を繰り広げており、 その中でも金融機能を素早く提供できるイネイブラーと分類される Fintech企業には巨額な資金調達がどんどん増している状況となっています。 今お見せしているスライドは一例となりますが、 決済分野での機能を提供可能なイネイブラーをご紹介しますと Marqetaという米国で昨年上場した事例があります。 
  18. 彼らがどんなサービスを提供しているかというと、 「VisaやMastercardなどの国際ブランドカード発行の仕組みをオープンAPIで提供」するモデルを持っています。 国際ブランドカードには、クレジット、デビット、プリペイドの3種類のパターンが存在し、発行形態はバーチャル、 リアルの2通りがあります。Marqetaは、これらすべてのカード発行を支援することが可能です。 カード発行ライセンスは日本では弊社のような信販会社も持っていますが、米国のケースで言うと基本的に銀行が持っています。  彼らはカード発行ライセンスをSutton Bank(サットンバンク)から調達し、カード発行を行えるシステムを開発して、 スクエアや最近話題の米国3大BNPLと呼ばれる、後払い事業者であるアファーム、クラーナ, アフターペイに対しても 機能提供しサポートを行っています。
  19. エンベデッドファイナンスには種類があります。大きく分けるとこの5領域。 ・エンベデッドペイメント ・エンベデッドレンディング ・エンベデッドインシュランス ・エンベデッドインベストメント ・エンベデッドバンキング ここから、種類とあわせて米国大手企業のユースケースも一部ご紹介します。 決済トレンドなので、決済中心に解説して参ります。
  20. まずはこのエンベデッドペイメント。 現時点では市場規模が最も大きく、なおかつ今後の成長が期待される分野となります。 領域も広く、例えば送金機能、決済機能、クレカカードレス発行機能などに当たり、 ブランドのウェブサイトやサービスアプリに組み込まれて支払いが完了できるものを言います。 例えば、メルペイ、ラインペイ、ウーバーなどがイメージがわきやすいと思います。 大事なポイントは、先ほどのマルケタのような事業者を使って、クレジットカードをアプリに組み込むことでユーザは新しい体験や、 利便性が向上されるだけでなく、決済による購買行動からデータを取得することができます。 先ほどのマルケタようなイネイブラーを使って自社アプリにカード発行機能をつけた場合、 自社の利用は当然ながら、他社、他店舗利用についてもデータ収集、分析ができます。 これによってクーポン提供であったり、新しいサービスの提供に繋げることができることが大きなポイントだと思います。 また日本にいつ来るのか!?と期待されている方が多いと思うのが、AppleのAppleCardだと思います。 国内で発行されていないこともあり、オリコ内でも知らない社員が多かったので、簡単にご紹介させていだきます。
  21. ここでアップルカードを紹介します。 2019年にゴールドマンサックスがサポートして発行。 Apple製品の購入時のキャッシュバック率アップ、ApplePayとの連動、 アップルユーザ同士で送金できるアップルキャッシュなどが機能として付帯されています。 アメリカに来て、決済で一番に衝撃を受けた体験が、 このApplePayからのApplecardの入会が非常に簡単だっただけでなく、後払いへの変更、早期支払が自由自在だった。 本当はこの場でライブしながらお見せしたかったのですが、 見て頂いている方の通信環境も様々なので、この資料のスクリーンショットで紹介になります。 もしご興味のある方は、ご連絡頂ければ可能な範囲でZOOMからライブでお見せします。
  22. 続いてエンベデッドレンディングは、ローンや融資などに当たり、 既存のサービスにBNPL、バイナウペイレイターなどを組み込むのが該当します。 BNPLとは、後払い決済でクレジットカードが持てない若年層に人気のある決済であり、 日本ではペイディさん、ネットプロテクションさんに当たります。
  23. さきほどのAppleの話の続きになりますが、米国Appleサイトでは昨年からBNPLが利用できるようになっています。 AppleサイトでBNPLを選択すると、カード発行が同時にできたり、 AppleIDで、ほとんど個人情報入力は省かれる為、Appleユーザーはストレスなく、早く決済できることを体験できます。 またカード利用すれば、即時にウォレット決済履歴が反映します。
  24. 米国アマゾンの事例を話をすると、昨年秋のホリデーシーズンに米国大手のアファームと提携し 後払いを開始。 最低金額50ドルから利用可能、3か月から48か月の分割払が可能になっており、 金利は年率0〜30%。Affirmは分割支払を承認する前に、消費者の信用情報を確認し審査。 審査は数秒で行われます。 またAmazonはアマゾンペイ含め、色々なエンベデッドをやっていますが、 レンディングもやっておりましてマーケットプレイスに出店している企業にも行っている。 短期ビジネスローンを提供するプログラムで金額は1,000ドルから750,000ドル6%から16%の範囲で貸し出ししているとのことです。 タームローンの期間:3か月、6か月、9か月、または12か月のタームローンで、月々の支払いが固定。
  25. アファームという会社は、昨年上場した米国大手のBNPLです。 今日は時間の関係上割愛しますが、 アファームの申込画面から完了までフローやスクリーンショットは ご興味ある方は資料請求して頂ければ共有させていただきます。
  26. 続いて、エンベデッドインシュランス。 ペイメントに次いで大きな市場規模になることを予想される分野で、 消費者行動の導線上に保険加入ができるように組込まれており、 保険会社や保険代理店を経由しせずに、メーカーなどから直接契約を結ぶケースを言います。 電気自動車メーカーのテスラは、車両販売だけなく、一部の州で保険の販売も開始。 昨年10月からテキサス州で開始した保険は、自動車オーナーの運転行動(距離、走行状況)を スコアリングし、毎月支払う金額が変動するようになっており、従来の年齢、事故歴などからの保険料と異なることろなんかはユニークなサービスと言えます。 私個人が最近体験したのは、アメリカンフットボールの試合をチケット購入した同時にCOVID−19のポジティブになって見にいけなくなった時を 保証してくれるチケット保険などがありました。とてもシームレスで良い体験だった記憶があります。
  27. エンベデッドバンキング。 米国銀行が外部事業者(イネイブラー等)とのデータ連携のために公開する「オープンAPI」の規制緩和に伴い、  Banking as a Service(BaaS)と呼ばれる、銀行が持つ機能をサービス提供するブランドが増加。 日本でもヤマダ電機さん、JALさんが展開を開始していますが、アプリ上に預金、入金、出金機能、 更にデビットカードを発行するサービスのことを言います。 米国ではギグワーカー向けに即座に口座開設させて給与を前払いしたり、業務終了後に即時入金するサービス。 もしくは若年層をターゲットに金融教育をサービス付帯させたり、Baasアプリ事業者が多く存在し巨額な資金調達を行っているのが特徴です。 日本でも成人年齢が18歳に引き下げられることから今後は重要になって来るかもしれませんね。
  28. 最後にエンベデッドインベストメント。 書いてあるとおりでが、イネイブラーがプラグイン型のSaaS等を提供し、ブランドのサービス、アプリに投資や資産運用を提供するサービス。 一部はさくっとした説明になりましたが、ここまでで概要、種類、大手の導入事例をご紹介させて頂きました。
  29. 決済トレンドということで、エンベデッドペイメントを深堀しつつ、 米国スタートアップの事例に当てはめ、ユースケースの紹介を行いたいと思います。
  30. 今、出向先の事務所においてウィークリーで資金調達情報をチェックしているのですが、 人によってチェックしているベンチャーキャピタルによっては差があるかもしまれませんが、 私個人的な意見としては、アーリーステージ段階の資金調達を行っているスタートアップの 特徴及びキーワードは、このようになっていたと思っています。 ・業務、財務、マネジメント管理  ・アドバイザー、コーチング  ・B2B決済 (仕入れ、南米向け、他通貨取引、インフルエンサー向け、デリバリー)  ・構築プラットフォーム(住宅ローン、 NFT、暗号通貨、ノーコードでの導入できる決済(Apple Pay、グーグルペイ)  B2Cのケースのなんとかペイ系がイメージがわきやすいと思いますが、 視点を変えまして、B2B決済と管理プラットフォーム関連に絞って2社ご紹介します。
  31. ・クラウドトラックス(カリフォルニア州、シリーズB) 独立したトラックドライバーの事業管理ができるプラットフォームを提供。 主な機能は、仕事のマッチング、財務関連(決済管理含む)、業務スケジュール(配送ルートの提案含む)、 車両メンテナンス管理、業務全体をサポート。 同社のマネタイズは、ドライバーがアプリを経由して仕事を行った売上13%の手数料と融資から得られる金利手数料となっています。 彼等のビジネスモデルから、どんなユースケースになるか!?
  32. B2Bにおける財務、業務などプラットフォームを持っている企業さまで、顧客でいれば建築、個人事業主、が該当すると考えます。 プラットフォーム+金融機能(カード発行、融資)の提供。 既存サービスに種類はクレジット、プリペイド、デビットカードありますが、ビジネス系カードを発行する。 ライセンスホルダー及びイネイブラーとの契約によって変わって来るので詳細は控えますが、 カード発行してブランドの顧客がカード利用された際、決済処理(トランザクション)からライセンスホルダーは 収益を得ています。その収益をライセンスホルダー及びイネイブラーとリベニューシェア等できると思われます。 先ほど話をしたマルケタは、発行させて利用された決済処理手数料から得られるチャリンチャリンビジネスになっています。大きくなれば、大きくなる程、収益は積みあがります。 更に貸金業などの免許取得して直接融資を提供したり、もしくはライセンスホルダーと協業した融資提供などが検討できるかと思います。   融資はデフォルトするリスクはありますが、先ほどのクラウドトラックスは結局のところ、本業のフリートマネジメントよりもこの融資からの収益で儲けているのではないかと聞いています。
  33. ・レッセン(アリゾナ州シリーズB、バリュエーション$1Bでユニコーン) 不動産オーナーと不動産関連サービス事業者をマッチングし、 運用を効率化できるプラットフォームを提供している会社になります。 予め同社が審査を済ませている全米の信頼できるサービス事業者 (屋根、配管、電気、壁工事のリフォーム、メンテナンス、清掃)と 不動産オーナーをマッチングさせるだけでなく、業務委託先へ決済機能、 作業指示管理、スケジュール、運用含めコミュケーションが行える機能を持っている。
  34. このユースケースに関しては先ほど異なる点は、 プラットフォーム+金融商品(決済代行)の提供。 このケースから、B2Bにおけるマーケットプレイスを持っている企業さまが該当すると考えます。 イメージはアマゾンのマーケットプレイスがイメージがわくかもしれません。 決済サービス機能を顧客へ提供し決済代行を行うことができます。 例になりますが、ライセンスホルダー及びイネイブラーからカード決済などを代行して販売する権利を取得し、 Visa、Mastercardの決済手数料を5%で提供受けた場合、その決済機能及を顧客へ1件あたり5.5%の手数料で提供する。 手数料を上乗せし、取扱が増えれば増えた分収益となります。 ある企業では既存サービスの利用料にオプションとしてインクルードしてサブスクリプション的なサービス展開も可能と考えています。 先ほどのようなアマゾンレンディングではないですが、融資を提供するというのも可能かもしれません。
  35. 駆け足でエンベデッドファイナンス、ペイメントを中心にお話させて頂きましたが、 最後にまとめになりますと、 既存のサービスに決済機能が加わることで、顧客情報や自他店の決済データを取得できる。 決済データを活用し、新たな価値の提供につなげることできる。 この決済を入れるという魅力とは、クレジットカード発行すれば、顧客の正確な情報を取得できたり、 決済機能を入れられれば、自他店の利用データが取れることにあります。 単なる決済機能をつけての売上拡販、囲い込みでなく、決済から得られるデータを活用して、 顧客に新たな価値を提供、新たなサービスを検討したり、今後の発展に期待が持てると考えております。 この時間だけではご紹介仕切れない話がありましたし、 またオリコの商品でご協力できることがあるかと思いますので、 もしご興味がございましたら、お問合せいただければと思います。
  36. 本日はご清聴どうもありがとうございました。