2017年5月22日、柏市立土中学校でのプレス対象説明会にて。 同授業のアンケート結果まとめ。

1. プレ授業アンケート結果概要と
今後の授業実施へ向けてのポイント
作成：阿部学（敬愛大学）
ネットいじめ防止授業『私たちの選択肢』

3. 生徒について
0% 25% 50% 75% 100%
20.6%25.8%53.6%
スマホ スマホ以外 不所持
Q１ 自分専用の携帯電話をもっていますか？
0% 25% 50% 75% 100%
28.1%6.3%17.7%47.9%
毎日のように たまに あまり まったく
Q２ メッセージをやりとりできるアプリを使っていますか？
スマホ利用に関しては多様な生徒がいる
▶スマホ所持の有無にかかわらず協働的に話し合えるかが

4. ドラマ教材の内容について
0% 25% 50% 75% 100%
1.0%11.3%58.8%28.9%
とても まあまあ あまり まったく
Q３ ドラマは現実にも起こりそうな話だと思いましたか？
生徒の感想
• いじめの内容は現実にもありそうだけど、あんなにいじめが早く終わるとは思えない
• 一歩の勇気で、いじめがなくなることはすごいと思いました。ですが、実際に勇気を出
したことでいじめがなくなる確率は低いと思います。
多くは現実味があったという回答
▶概ね内容は妥当。一方でドラマだけで終わらないような授業が必要

5. ドラマ教材の選択肢について
0% 25% 50% 75% 100%
17.7%38.5%34.4%9.4%
とても まあまあ あまり まったく
Q４ ドラマ途中の選択肢で、どちらを選ぶか悩みましたか？
▶一方に偏らず、多様な受け止められ方がなされていたようだ。
（実際の授業では大体、半々に選択が分かれた）
個々の意見の違いや迷いを活かして授業を展開できるか、
教師のファシリテートが重要となる。

6. 教材のねらいについて①
0% 25% 50% 75% 100%
5.2%41.2%45.4%8.3%
とても まあまあ あまり まったく
Q５ あなたが光さんの立場だったら、
クラスの雰囲気を変えるために何か行動できると思いますか？
生徒の感想
• 自分から行動するのが怖くてできないのではないかと思います。
生徒の感想
• 自分の仲のいい友達からそういう話をしていってどんどん広めていく。
• 多分一人では怖いから、行動できないと思うから、信頼できる人に相談する。
▶多くの生徒にとって雰囲気を変えるために行動しようと考えるきっかけとなった。
一方で、行動しづらいという「本音」もある。

7. 教材のねらいについて②
0% 25% 50% 75% 100%
1.0%3.1%37.1%58.8%
とても まあまあ あまり まったく
Q６ クラスでいじめが起こるかどうかは、
そのクラスの日頃の雰囲気が影響すると思いましたか？
1.0%
▶授業のねらいとしていた点について、多くの生徒が肯定的な回答。
一方で、前項目のとおり重要性は分かっても、
「行動」にまでは踏み出せないということがあるようだ。
生徒の感想
• 本当にありそうで怖かった。自分がもしあのクラスだったら悪口を言ってしまうかも
しれないと思った。いじめはなくなった方がいいと思った。自分にはリスクを冒してま
で他人を助ける勇気がない。

8. 今後へ向けて
• これまでにない「雰囲気の影響」について理解させられる
という点で新規性と有用性があると思われる。興味をもっ
て見てもらえるドラマにもなっている。
• 「いじめはよくない」という説教型ではなく、多様な考え
を引き出すような教師のファシリテーションによって授業を
進めていく必要がある。
• 一方で、「理解」しても「行動」までは難しいという生徒も
いる。同時に紹介されるアプリ「STOPit」を有効活用して
ほしい。