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ワークショップ
「千歳の科学教育を考える」

                      2011/02/11

          北海道大学高等教育推進機構CoSTEP
                       石村源生
今日の目的

•   みなさんから、千歳の科学教育について考
    えていることを教えてもらい、来年度の
    CoSTEPの実習「地域と大学の連携実習」に
    活用する。
•   (※来年度末には、みなさんに活用してもら
    えるような形で実習の成果をまとめる。)
今日のメニュー

1. 自己紹介
 •   自己紹介
 •   CoSTEPとは?
 •   地域と大学の連携実習
 •   教育・実践例の紹介
2. ワークショップ
地域と大学の連携実習
実習誕生の経緯
• 「地域での課題への取り組み」を募集
• 千歳市の科学教育に携わる方からの提案
• 検討の結果、採択
• 来年度のCoSTEPの実習プログラムとして再構成
• あくまで「当事者の活動」を支援するのが趣旨
• 当事者以外の受講生にとっても学びの機会が得ら
  れるように
• 実習を超えて、他の地域でも応用できる方法論の開
  発を
• 現在来年度に向けて準備中
授業の目標/習得できるスキル
• 北海道大学などの様々な資源を活用し、千歳
  市の科学教育に関する課題を抱えている当事
  者の、自律的な課題解決を支援する。
• このプロセスをできるだけ一般化して記述し、
  他の大学や地域でも活用できるような連携ス
  キームを開発する。
• 受講生は、大学における利用可能な資源を開
  拓、編集し、地域で課題を抱えている当事者
  の支援に結びつけるまでの一連のプロセスを
  実践的に習得する。
授業内容/スケジュール
• チームビルディング
• 千歳市の当事者に対するくわしいヒアリングによる課
  題・目標の抽出・整理
• 利用可能な北海道大学などの「資源(協力してくれる
  研究者、研究成果、情報、コンテンツ等)」の調査
• 必要に応じて研究者などへの協力依頼と交渉
• 課題達成のための計画立案・実施・評価・振り返り
• これらのプロセスを整理・一般化した「地域と大学の
  連携のモデル」を開発・公開
【ワークショップ】
個人作業
•   以下の項目のそれぞれについて、各々ポストイット
    に文章やキーワードを記入する。
    –   やってみたいこと
    –   問題
    –   関係がありそうな、自分の資源
    –   関係がありそうな、千歳の資源
    –   「求められていること」は何か?
    –   「やってみたいこと」「求められていること」「できそうなこ
        と」の接点を考える
    –   ゴールの設定と実現にむけての見通し
やってみたいこと(1)
•   やってみたいことは何か
•   それはなぜか?
•   それはなぜか?
•   それはなぜか?
•   それはなぜか?
•   それはなぜか?

          →①「目的」の深掘り
やってみたいこと(2)
•   やってみたいことは何か
•   どうすればそれを実現できるだろうか?
•   どうすればそれを実現できるだろうか?
•   どうすればそれを実現できるだろうか?




          →②「実現手段」の深掘り
問題(1)
•   どんな問題があるか?
•   それはなぜ問題なのか?
•   それはなぜ問題なのか?
•   それはなぜ問題なのか?
•   それはなぜ問題なのか?
•   それはなぜ問題なのか?

        →③「問題である理由」の深掘り
問題(2)
•   どんな問題があるか?
•   それはなぜ生じているのか?
•   それはなぜ生じているのか?
•   それはなぜ生じているのか?
•   それはなぜ生じているのか?
•   それはなぜ生じているのか?

          →④「問題の原因」の深掘り
問題(3)
•   どんな問題があるか?
•   どうすれば問題を解決・緩和できるだろうか?
•   どうすればそれを実現できるだろうか?
•   どうすればそれを実現できるだろうか?




         →⑤「問題の解決手段」の深掘り
関係がありそうな、自分の資源
• 「やってみたいこと」や「問題の解決」に関係あ
  りそうな、自分の持っている資源(知識、技術、
  経験、人脈、情報、物品、場所、その他利用
  可能なあらゆるもの)は何か?
• それぞれどのように関係ありそう(役に立ちそ
  う)か?


    →⑥「自分にできそうなこと」の深掘り
関係がありそうな、千歳の資源
• 「やってみたいこと」や「問題の解決」に関係あ
  りそうな、千歳の持っている資源(自然環境、
  施設、産業、歴史、地理的条件、文化、人材、
  その他利用可能なあらゆるもの)は何か?
• それぞれどのように関係ありそう(役に立ちそ
  う)か?


   →⑦「地域にできそうなこと」の深掘り
「求められていること」は何か?
• 千歳の科学教育に求められていることは何
  か?
• 誰に求められているのか?
• なぜそう言えるのか?
• なぜそう言えるのか?
• なぜそう言えるのか?
• なぜそう言えるのか?
• なぜそう言えるのか?
        →⑧「地域のニーズ」の深掘り
グループワーク1
•    以下の8グループに分かれて参加者の書き出した
     ポストイットを整理し、グループ毎に発表する。
    1.   「目的」の深掘り
    2.   「実現手段」の深掘り
    3.   「問題である理由」の深掘り
    4.   「問題の原因」の深掘り
    5.   「問題の解決手段」の深掘り
    6.   「自分にできそうなこと」の深掘り
    7.   「地域にできそうなこと」の深掘り
    8.   「地域のニーズ」の深掘り
グループワーク2:
「やってみたいこと」 「できそうなこと」 「求
められていること」の接点を考える。

              求められて
              いること




               ?
      できそうな           やってみた
      こと              いこと
グループワーク3:
ゴールの設定と実現にむけての見通し
• 「やってみたいこと」「できそうなこと」 「求めら
  れていること」の接点から、「ゴール」を考える。
• 「ゴール」にたどり着くためのステップを考える。
• まず最初に、誰が、いつまでに、何をすればよ
  いかを考える。
• 各グループ毎に発表する。
ワークショップの趣旨について
1. 協力関係を築くには、「やってみたいこと」「できそうなこと」
   「求められていること」を洗い出し、共有することが大切。
2. 問題点の抽出だけだと、元気が出ない。
3. 一人だけで考えていると、元気が出ない。
4. それぞれを「深掘り」することによって、「煮詰まっている状態」
   を超える。
5. 個人や地域が持っている資源の新しい組み合わせが、新し
   い問題解決や課題達成に結びつくことがある。
6. 無理してでもゴールを決めることで、やるべきことが明確にな
   る。
7. 一般論、べき論に留まらず、「実現のために自分が何をする
   か」を考えることで、当事者意識を持つ。
8. ゴールは暫定的なもの。多様な組み合わせから、多様なゴー
   ルの可能性がある。実践しながら振り返り、修正していくこと
   が大切。

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千歳の科学教育を考える(抜粋)

  • 1. ワークショップ 「千歳の科学教育を考える」 2011/02/11 北海道大学高等教育推進機構CoSTEP 石村源生
  • 2. 今日の目的 • みなさんから、千歳の科学教育について考 えていることを教えてもらい、来年度の CoSTEPの実習「地域と大学の連携実習」に 活用する。 • (※来年度末には、みなさんに活用してもら えるような形で実習の成果をまとめる。)
  • 3. 今日のメニュー 1. 自己紹介 • 自己紹介 • CoSTEPとは? • 地域と大学の連携実習 • 教育・実践例の紹介 2. ワークショップ
  • 5. 実習誕生の経緯 • 「地域での課題への取り組み」を募集 • 千歳市の科学教育に携わる方からの提案 • 検討の結果、採択 • 来年度のCoSTEPの実習プログラムとして再構成 • あくまで「当事者の活動」を支援するのが趣旨 • 当事者以外の受講生にとっても学びの機会が得ら れるように • 実習を超えて、他の地域でも応用できる方法論の開 発を • 現在来年度に向けて準備中
  • 6. 授業の目標/習得できるスキル • 北海道大学などの様々な資源を活用し、千歳 市の科学教育に関する課題を抱えている当事 者の、自律的な課題解決を支援する。 • このプロセスをできるだけ一般化して記述し、 他の大学や地域でも活用できるような連携ス キームを開発する。 • 受講生は、大学における利用可能な資源を開 拓、編集し、地域で課題を抱えている当事者 の支援に結びつけるまでの一連のプロセスを 実践的に習得する。
  • 7. 授業内容/スケジュール • チームビルディング • 千歳市の当事者に対するくわしいヒアリングによる課 題・目標の抽出・整理 • 利用可能な北海道大学などの「資源(協力してくれる 研究者、研究成果、情報、コンテンツ等)」の調査 • 必要に応じて研究者などへの協力依頼と交渉 • 課題達成のための計画立案・実施・評価・振り返り • これらのプロセスを整理・一般化した「地域と大学の 連携のモデル」を開発・公開
  • 9. 個人作業 • 以下の項目のそれぞれについて、各々ポストイット に文章やキーワードを記入する。 – やってみたいこと – 問題 – 関係がありそうな、自分の資源 – 関係がありそうな、千歳の資源 – 「求められていること」は何か? – 「やってみたいこと」「求められていること」「できそうなこ と」の接点を考える – ゴールの設定と実現にむけての見通し
  • 10. やってみたいこと(1) • やってみたいことは何か • それはなぜか? • それはなぜか? • それはなぜか? • それはなぜか? • それはなぜか? →①「目的」の深掘り
  • 11. やってみたいこと(2) • やってみたいことは何か • どうすればそれを実現できるだろうか? • どうすればそれを実現できるだろうか? • どうすればそれを実現できるだろうか? →②「実現手段」の深掘り
  • 12. 問題(1) • どんな問題があるか? • それはなぜ問題なのか? • それはなぜ問題なのか? • それはなぜ問題なのか? • それはなぜ問題なのか? • それはなぜ問題なのか? →③「問題である理由」の深掘り
  • 13. 問題(2) • どんな問題があるか? • それはなぜ生じているのか? • それはなぜ生じているのか? • それはなぜ生じているのか? • それはなぜ生じているのか? • それはなぜ生じているのか? →④「問題の原因」の深掘り
  • 14. 問題(3) • どんな問題があるか? • どうすれば問題を解決・緩和できるだろうか? • どうすればそれを実現できるだろうか? • どうすればそれを実現できるだろうか? →⑤「問題の解決手段」の深掘り
  • 15. 関係がありそうな、自分の資源 • 「やってみたいこと」や「問題の解決」に関係あ りそうな、自分の持っている資源(知識、技術、 経験、人脈、情報、物品、場所、その他利用 可能なあらゆるもの)は何か? • それぞれどのように関係ありそう(役に立ちそ う)か? →⑥「自分にできそうなこと」の深掘り
  • 16. 関係がありそうな、千歳の資源 • 「やってみたいこと」や「問題の解決」に関係あ りそうな、千歳の持っている資源(自然環境、 施設、産業、歴史、地理的条件、文化、人材、 その他利用可能なあらゆるもの)は何か? • それぞれどのように関係ありそう(役に立ちそ う)か? →⑦「地域にできそうなこと」の深掘り
  • 17. 「求められていること」は何か? • 千歳の科学教育に求められていることは何 か? • 誰に求められているのか? • なぜそう言えるのか? • なぜそう言えるのか? • なぜそう言えるのか? • なぜそう言えるのか? • なぜそう言えるのか? →⑧「地域のニーズ」の深掘り
  • 18. グループワーク1 • 以下の8グループに分かれて参加者の書き出した ポストイットを整理し、グループ毎に発表する。 1. 「目的」の深掘り 2. 「実現手段」の深掘り 3. 「問題である理由」の深掘り 4. 「問題の原因」の深掘り 5. 「問題の解決手段」の深掘り 6. 「自分にできそうなこと」の深掘り 7. 「地域にできそうなこと」の深掘り 8. 「地域のニーズ」の深掘り
  • 20. グループワーク3: ゴールの設定と実現にむけての見通し • 「やってみたいこと」「できそうなこと」 「求めら れていること」の接点から、「ゴール」を考える。 • 「ゴール」にたどり着くためのステップを考える。 • まず最初に、誰が、いつまでに、何をすればよ いかを考える。 • 各グループ毎に発表する。
  • 21. ワークショップの趣旨について 1. 協力関係を築くには、「やってみたいこと」「できそうなこと」 「求められていること」を洗い出し、共有することが大切。 2. 問題点の抽出だけだと、元気が出ない。 3. 一人だけで考えていると、元気が出ない。 4. それぞれを「深掘り」することによって、「煮詰まっている状態」 を超える。 5. 個人や地域が持っている資源の新しい組み合わせが、新し い問題解決や課題達成に結びつくことがある。 6. 無理してでもゴールを決めることで、やるべきことが明確にな る。 7. 一般論、べき論に留まらず、「実現のために自分が何をする か」を考えることで、当事者意識を持つ。 8. ゴールは暫定的なもの。多様な組み合わせから、多様なゴー ルの可能性がある。実践しながら振り返り、修正していくこと が大切。