河合 宜文 / Kawai Yoshifumi / @neuecc
Cysharp, Inc.
Cygames
C#大統一理論
C#
作ろう、公開しよう
なぜ?
・知識を深めるため => エンジニアとしての実力の向上
・キャリアを作るため => より高い地位や収入
両者が合わされば、更により大きなことができるようになります!
なにを、どうやって、どのように?
ということ、私自身を事例として紹介していければと思っています
#01 2009-04-04 linq.js
https://github.com/neuecc/linq.js
#02 2009-10-29 AnonymousComparer
https://github.com/neuecc/AnonymousComparer
#03 2010-04-07 DbExecutor
https://github.com/neuecc/DbExecutor
#04 2010-04-30 DynamicJson
https://github.com/neuecc/DynamicJson
#05 2010-07-15 XStreamingReader
https://github.com/neuecc/XStreamingReader
#06 2010-09-12 ReactiveOAuth
https://github.com/neuecc/ReactiveOAuth
#07 2011-02-22 ChainingAssertion
https://github.com/neuecc/ChainingAssertion
#08 2011-10-17 ReactiveProperty
https://github.com/runceel/ReactiveProperty
#09 2012-02-18 ImplicitQueryString
https://github.com/neuecc/ImplicitQueryString
#10 2012-04-02 HashMapper
http://hashmapper.codeplex.com/
#11 2012-12-03 MemcachedTranscoder
https://github.com/neuecc/MemcachedTranscoder
#12 2013-02-27 AsyncOAuth
https://github.com/neuecc/AsyncOAuth
#13 2013-04-05 CloudStructures
https://github.com/neuecc/CloudStructures
#14 2013-12-06 OwinRequestScopeContext
https://github.com/neuecc/OwinRequestScopeContext
#15 2013-12-08 Owin.RedisSession
https://github.com/neuecc/Owin.RedisSession
#16 2013-12-23 LightNode
https://github.com/neuecc/LightNode
#17 2013-12-23 RespClient
https://github.com/neuecc/RespClient
#18 2014-05-28 UniRx
https://github.com/neuecc/UniRx
#19 2014-09-24 LINQ to BigQuery
https://github.com/neuecc/LINQ-to-BigQuery
#20 2014-10-28 LINQ to GameObject
https://github.com/neuecc/LINQ-to-GameObject-for-Unity
#21 2015-01-14 Open on GitHub
https://github.com/neuecc/Open-on-GitHub
#22 2015-03-30 NotifyPropertyChangedGenerator
https://github.com/neuecc/NotifyPropertyChangedGenerator
#23 2015-11-03 EtwStream
https://github.com/neuecc/EtwStream
#24 2016-03-18 SerializableDictionary
https://github.com/neuecc/SerializableDictionary
#25 2016-05-23 MarkdownGenerator
https://github.com/neuecc/MarkdownGenerator
#26 2016-05-31 PhotonWire
https://github.com/neuecc/PhotonWire
#27 2016-06-07 ObserveEveryValueChanged
https://github.com/neuecc/ObserveEveryValueChanged
#28 2016-11-08 ZeroFormatter
https://github.com/neuecc/ZeroFormatter
#29 2017-01-09 MasterMemory
https://github.com/neuecc/MasterMemory
#30 2017-03-05 RuntimeUnitTestToolkit
https://github.com/neuecc/RuntimeUnitTestToolkit
#31 2017-03-13 MessagePack for C#
https://github.com/neuecc/MessagePack-CSharp
#32 2017-04-20 ReMotion
https://github.com/neuecc/ReMotion
#33 2017-04-24 DatadogSharp
https://github.com/neuecc/DatadogSharp
#34 2017-06-05 MagicOnion
https://github.com/Cysharp/MagicOnion
#35 2017-07-09 MicroResolver
https://github.com/neuecc/MicroResolver
#36 2017-08-18 MySqlSharp
https://github.com/neuecc/MySqlSharp
#37 2017-09-27 Utf8Json
https://github.com/neuecc/Utf8Json
#38 2018-02-16 HyperMapper
https://github.com/neuecc/HyperMapper
#39 2019-04-05 ConsoleAppFramework
https://github.com/Cysharp/ConsoleAppFramework
#40 2019-03-28 Ulid
https://github.com/Cysharp/Ulid
#41 2019-05-06 RandomFixtureKit
https://github.com/Cysharp/RandomFixtureKit
#42 2019-05-27 LitJWT
https://github.com/Cysharp/LitJWT
#43 2019-06-06 UniTask
https://github.com/Cysharp/UniTask
#44 2019-08-26 ValueTaskSupplement
https://github.com/Cysharp/ValueTaskSupplement
#45 2020-01-30 ProcessX
https://github.com/Cysharp/ProcessX
#46 2020-02-19 ZString
https://github.com/Cysharp/ZString
#47 2020-05-01 ZLogger
https://github.com/Cysharp/ZLogger
車輪の再発明をしよう
世の中、新しいものはない、全ては何かの再発明
そして自分で実装することが深くその領域を知ることになる
LINQをJavaScriptに移植(linq.js) → LINQについて
RxをUnityに移植(UniRx) → Rxについて, Unityについて
ORM作成(DbExecutor) → 低レベルDB操作(ADO.NET)について
MySQL Driver作成(MySqlSharp) → MySQLプロトコルについて
Webフレームワーク作成(LightNode) → HTTP/1について
gRPCフレームワーク作成(MagicOnion) → gRPCとHTTP/2について
小さくっても全然良い
AnonymousComparer DynamicJson XStreamingReader ChainingAssertion ImplicitQueryString
OwinRequestScopeContext RespClient SerializableDictionary ObserveEveryValueChanged Ulid
経験値を貯めよう
小さなライブラリでの経験が、大きなライブラリに繋がる
リリースを乗り越えていくことが大きな能力向上に繋がる
人に見せるものを意識する
「自分のために作ってる」ではなく、人が使うことを意識する
コードの書き方、見せ方、ウリを作るための機能の取捨、他人に
使ってもらうことを意識すると考え方の吸収がだいぶ違ってくる
機会はそんなに多くない!(10年間で、ある意味「たった」40回)
なので、一つ一つの機会を大事にして欲しい
人が使うものを意識して作る
多くの人が使うことで、多くの人の視点を得られる
(普通のOSSはコントリビュートは得られません!けれど、Issueを
報告してもらうと、自分とは違う別の視点を得ることができます)
なので、人が使って有益なものにするため差別化要素を設ける
・他言語からの移植 → その言語のエコシステムにはないもの
・単機能(シンプル/イージー)→ 複雑でない = 最高の機能
・ハイパフォーマンス → 性能 = 最高の機能
得られる体験を
LINQってJavaScriptでもできそうだね
やるからには勝ちたい
LINQってJavaScriptでもできそうだね
やるからには勝ちたい
枯れた技術の水平思考
「世の中、新しいものはない、全ては何かの再発明」
「小さなライブラリでの経験が、大きなライブラリに繋がる」
自分自身の経験からバリエーションを産む
経験を血肉にする
何度も似たようなテーマを重ねることで、
より、その領域で深い洞察を繰り出すことができる
そして完成度の高いライブラリを生み出すことができる
結果多くの支持を得られて多くのフィードバックが得られる
それが更に深い視点を得られて完成度が更に上がり能力も高まる
枯れた技術の水平思考
「世の中、新しいものはない、全ては何かの再発明」
「小さなライブラリでの経験が、大きなライブラリに繋がる」
自分自身の経験からバリエーションを産む
経験を血肉にする
何度も似たようなテーマを重ねることで、
より、その領域で深い洞察を繰り出すことができる
そして完成度の高いライブラリを生み出すことができる
結果多くの支持を得られて多くのフィードバックが得られる
それが更に深い視点を得られて完成度が更に上がり能力も高まる
AnonymousComparer
UniRx
LINQ to BigQuery
LINQ to GameObject
EtwStream
ReactiveProperty
linq.js
AnonymousComparer
UniRx
LINQ to BigQuery
LINQ to GameObject
EtwStream
ReactiveProperty
linq.js
LightNode
PhotonWire
MagicOnion
ConsoleAppFramework
DbExecutor
LightNode
PhotonWire
MagicOnion
ConsoleAppFramework
DbExecutor
ZeroFormatter
MessagePack-CSharp
Utf8Json
MySqlSharp
HyperMapper
MicroResolver
Ulid
DynamicJson
ZeroFormatter
MessagePack-CSharp
Utf8Json
MySqlSharp
HyperMapper
MicroResolver
Ulid
DynamicJson
むしろ小さくなければならない
むしろ小さくなければならない
むしろ小さくなければならない
自分自身の技術に拘泥しない
時代の変化で、当時良いものもいつか必ず老朽化する
永遠に良いソフトウェアなどない、作った瞬間から腐敗は始まる
レガシー化した自分の技術に拘ってるのは時間を無駄にすること
良いものには乗っかり、捨てるべきタイミングを誤らない
捨てるためにも小さく作る
小さければ小さいほど「捨てやすい」
これはOSSじゃなく会社の共通ライブラリを作るときなどもそう
薄く、小さく作り、捨てる時は躊躇なく捨てることがなにより大事
厚いライブラリは厚いというだけで大きなマイナスを背負っている
自分自身の技術に拘泥しない
時代の変化で、当時良いものもいつか必ず老朽化する
永遠に良いソフトウェアなどない、作った瞬間から腐敗は始まる
レガシー化した自分の技術に拘ってるのは時間を無駄にすること
良いものには乗っかり、捨てるべきタイミングを誤らない
捨てるためにも小さく作る
小さければ小さいほど「捨てやすい」
これはOSSじゃなく会社の共通ライブラリを作るときなどもそう
薄く、小さく作り、捨てる時は躊躇なく捨てることがなにより大事
厚いライブラリは厚いというだけで大きなマイナスを背負っている
キャリアパスと生存戦略
結果としてキャリアに繋がった
https://github.com/neuecc/Resume
2008 新卒入社
2011 Microsoft MVP for C#受賞
2012 gloops入社
2012 Grani設立, CTO
2018 Cysharp設立, CEO/CTO
結果としてキャリアに繋がった
https://github.com/neuecc/Resume
2008 新卒入社
2011 Microsoft MVP for C#受賞
2012 gloops入社
2012 Grani設立, CTO
2018 Cysharp設立, CEO/CTO
結果としてキャリアに繋がった
https://github.com/neuecc/Resume
2008 新卒入社
2011 Microsoft MVP for C#受賞
2012 gloops入社
2012 Grani設立, CTO
2018 Cysharp設立, CEO/CTO
結果としてキャリアに繋がった
https://github.com/neuecc/Resume
2008 新卒入社
2011 Microsoft MVP for C#受賞
2012 gloops入社
2012 Grani設立, CTO
2018 Cysharp設立, CEO/CTO
結果としてキャリアに繋がった
https://github.com/neuecc/Resume
2008 新卒入社
2011 Microsoft MVP for C#受賞
2012 gloops入社
2012 Grani設立, CTO
2018 Cysharp設立, CEO/CTO
最初は「LINQの人」として
linq.jsが名刺代わりの一品として機能した
継続的な情報発信をLINQ中心に展開して立ち位置を確立した
「Unity」で知名度を得るために
UniRxが名刺代わりの一品として機能した
Unityは(.NET Frameworkの)C#とは別の文化圏で、人も違う
知名度ゼロからスタートするのにUniRxが媒介になった
今は「パフォーマンスの人」として
MessagePack for C#が名刺代わりの一品として機能した
C#のエキスパートと認識されるためには性能は一番分かりやすい
linq.js, UniRx, LINQ to GameObject, LINQ to BigQuery
LINQとは何であるかの掲示
ReactiveProperty
MVVMへの異質なアプローチ
NotifyPropertyChangedGenerator
Roslyn時代のコーディング手法
LightNode, PhotonWire, MagicOnion
現代的な観点でのRPCの再評価
MessagePack for C#, Utf8Json
真に高速なシリアライザの証明
ライブラリは思想の塊であり、
言葉だけよりも、むしろずっと
流暢に語ってくれる
言葉に、より強い証明、よ
り強力な説得力をもたらす
ブログだけ、Qiitaだけ、講演だけで
は成し得ない立ち位置を作りやすい
C#大統一理論
現在のメインテーマで、MagicOnionがそれを表現する
クライアントとサーバーを、API通信とリアルタイム通信を
全てをC#で統合するという夢想を具現化
理想は、理想だけでは実現できない
現実に実現するためのフレームワークを作り提供する
世界中の人に使ってもらうような
ワールドスタンダードを自分が作るという気概でやっている
手触り駆動設計(Scenario First, API First)
ライブラリにおいて何が一番大事かというと、APIの手触り
私にとって設計とは良いPublic APIの手触りを考えることから
・最も頻度の高いユースケースで直感的で最短
・入力補完でガイドされ機能が想像つく
その後に
APIの手触りを損ねない拡張性を組み込んでいく
手触り駆動設計(Scenario First, API First)
ライブラリにおいて何が一番大事かというと、APIの手触り
私にとって設計とは良いPublic APIの手触りを考えることから
・最も頻度の高いユースケースで直感的で最短
・入力補完でガイドされ機能が想像つく
その後に
APIの手触りを損ねない拡張性を組み込んでいく
Conclusion
GitHubだけが全ての指標ではない
表に名前の出ていない凄腕の人はいっぱいいる
企業での大きな仕事でしか得られない経験もある
しかし近道ではある
全体的には、どんどんオープンな世界に近づいている
また、誰にでも平等にチャンスがある
(良い環境で良い仕事に恵まれていなくても、一発逆転できる)
未来の競合になる
作り出したものは、未来の誰かのリファレンスになる
それは、その領域を進化させる鍵になれるということ
そして自分のためになる
ただの社会貢献だけではなく
自分の実力向上に繋がり、キャリアの成功に繋がっていくでしょう
競合を調べまくって、他所より完璧に、最高の機能を載せる
何度も似たようなテーマを重ね完成度の高いライブラリを生み出す

ライブラリ作成のすゝめ - 事例から見る個人OSS開発の効能