Filament sumi 002

Copyright 2019 Filament Inc. All Rights Reserved.
イノベーションとは？
新たな発想を生む
面白がり力の鍛え方
株式会社フィラメント
代表角勝
Copyright 2019 Filament Inc. All Rights Reserved.

Copyright 2019 Filament Inc. All Rights Reserved. 1
自己紹介
20年間にわたり大阪市役所にて勤務し
「大阪イノベーションハブ」の立上げ
と企画運営を担当。2015年、大阪市を
退職し、フィラメントを設立。
多くの企業で新規事業創出プログラムの
構築・実行支援や、独自設計したワーク
ショップとコミュニティ創出手法を
用いた人材開発・組織開発を手掛ける。
2016年には企業アライアンス型オープン
イノベーション拠点The DECKの立上げ
にも参画し、他のコワーキング・コラボ
レーションスペースのコンセプトメイク
にもアドバイザリーを提供している。
Filament, inc.
株式会社フィラメント代表取締役CEO
角勝（すみまさる）

はじめに
ー今日のテーマー

はじめに
「知恵を出す」とは
「知恵を出す」
「知恵者」
＝斬新で使えるアイデアを出す
＝斬新で使えるアイデアをドンドン出せる人
今日のテーマ
アイデアを出せることの価値は今後高まっていく。
どうやったらそういう人になれるのか？

１）今はどんな時代なのか
－世界と日本、これまでと現在－

世界の中の日本
シェア第三位

でも30年前は
こんな感じ
1990年は
2017年の
倍のシェア

順位会社名
時価総額
（億ドル）
1 エクソンモービル 759
2 ウォルマート・ストアーズ 736
3 GE 730
4 NTT 713
5 アルトリア・グループ 693
6 AT&T 680
7 コカコーラ 549
8 パリバ銀行 545
9 三菱銀行 534
10 メルク 499
11 日本興業銀行 465
12 住友銀行 455
13 トヨタ自動車 441
14 ロイヤルダッチ石油 436
15 富士銀行 417
16 第一勧業銀行 417
17 三和銀行 379
18 BTグループ 375
19 P&G 364
20 グラミソ・スミスクライン 361
21 ブリストルマイヤーズスクイブ 350
22 ジョンソン・エンド・ジョンソン 331
23 ペプシコ 329
24 GTE Corp 322
25 さくら銀行 318
26 デュポン 318
27 ネスレ 308
28 RELX 307
29 ユニリーバ 305
30 テレフノス・デ・メヒコ 297
31 IBM 287
32 シェル石油 282
33 ディレクTV 257
34 アボットラボラトリーズ 255
35 BellSouth LLC 254
36 Mobil Corp 252
37 AIG 245
38 BT Corp North America 242
39 ファイザー 239
40 シェブロン 237
41 野村証券 234
42 マイクロソフト 234
43 モーターズ・リクイデーション 228
44 ウォルト・ディズニー 225
45 ホームデポ 223
46 ベライゾン・コミュニケーションズ 222
47 3M 220
48 BAT Industries 219
49 ワイス 210
50 TIS NV 209
昔(1992年)は
世界の時価総額
トップ50に
これだけの
日本企業が
名を連ねていた
出所：ファイナンシャルスター社「世界の時価総額ランキングTOP50（1992年と2016年)」 Copyright©2016-2019 financial star
1992/12/31

順位会社名
時価総額
（億ドル）
1 エクソンモービル 759
2 ウォルマート・ストアーズ 736
3 GE 730
4 NTT 713
5 アルトリア・グループ 693
6 AT&T 680
7 コカコーラ 549
8 パリバ銀行 545
9 三菱銀行 534
10 メルク 499
11 日本興業銀行 465
12 住友銀行 455
13 トヨタ自動車 441
14 ロイヤルダッチ石油 436
15 富士銀行 417
16 第一勧業銀行 417
17 三和銀行 379
18 BTグループ 375
19 P&G 364
20 グラミソ・スミスクライン 361
21 ブリストルマイヤーズスクイブ 350
22 ジョンソン・エンド・ジョンソン 331
23 ペプシコ 329
24 GTE Corp 322
25 さくら銀行 318
26 デュポン 318
27 ネスレ 308
28 RELX 307
29 ユニリーバ 305
30 テレフノス・デ・メヒコ 297
31 IBM 287
32 シェル石油 282
33 ディレクTV 257
34 アボットラボラトリーズ 255
35 BellSouth LLC 254
36 Mobil Corp 252
37 AIG 245
38 BT Corp North America 242
39 ファイザー 239
40 シェブロン 237
41 野村証券 234
42 マイクロソフト 234
43 モーターズ・リクイデーション 228
44 ウォルト・ディズニー 225
45 ホームデポ 223
46 ベライゾン・コミュニケーションズ 222
47 3M 220
48 BAT Industries 219
49 ワイス 210
50 TIS NV 209
昔(1992年)は
世界の時価総額
トップ50に
これだけの
日本企業が
名を連ねていた
10/50社が
日本企業
1992/12/31
出所：ファイナンシャルスター社「世界の時価総額ランキングTOP50（1992年と2016年)」 Copyright©2016-2019 financial star

しかし現在
(2017年)
そこに残って
いるのは･･･
出所：ファイナンシャルスター社「2017年世界の時価総額ランキングTOP50(2016年との比較)」 Copyright©2016-2019 financial star
順位会社名
時価総額
（億ドル）
1 アップル 8,609
2 アルファベット(グーグル) 7,293
3 マイクロソフト 6,599
4 アマゾン 5,635
5 フェイスブック 5,150
6 テンセント 4,937
7 バークシャーハサウェイ 4,892
8 アリババ 4,416
9 ジョンソン・エンド・ジョンソン 3,754
10 JPモルガン・チェース 3,711
11 エクソンモービル 3,544
12 中国工商銀行 3,268
13 サムスン 3,082
14 バンク・オブ・アメリカ 3,079
15 ウェルズ・ファーゴ 2,988
16 ウォルマート・ストアーズ 2,925
17 ロイヤル・ダッチ・シェル 2,813
18 ネスレ 2,679
19 ビザ 2,584
20 AT&T 2,387
21 シェブロン 2,378
22 P&G 2,331
23 中国建設銀行 2,329
24 アンハイザー・ブッシュ・インベブ 2,261
25 ノバルティス 2,215
26 ホームデポ 2,213
27 ロッシュ・ホールディングス 2,183
28 ペトロチャイナ 2,160
29 インテル 2,160
30 ベライゾン 2,159
31 ファイザー 2,159
32 ユナイテッドヘルス・グループ 2,136
33 トヨタ 2,091
34 チャイナ・モバイル 2,077
35 HSBC 2,074
36 台湾セミコンダクター(TSMC) 2,006
37 シティーグループ 1,967
38 オラクル 1,957
39 コカコーラ 1,955
40 中国平安保険 1,941
41 シスコシステムズ 1,893
42 中国農業銀行 1,874
43 コムキャスト 1,872
44 ボーイング 1,756
45 ペプシコ 1,705
46 中国銀行 1,697
47 ダウ・デュポン 1,667
48 ユニリーバ 1,655
49 フィリップモリス 1,641
50 ウォルト・ディズニー 1,624
2017/12/29

しかし現在
(2017年)
そこに残って
いるのは･･･
トヨタ
１/50社のみ
出所：ファイナンシャルスター社「2017年世界の時価総額ランキングTOP50(2016年との比較)」 Copyright©2016-2019 financial star
順位会社名
時価総額
（億ドル）
1 アップル 8,609
2 アルファベット(グーグル) 7,293
3 マイクロソフト 6,599
4 アマゾン 5,635
5 フェイスブック 5,150
6 テンセント 4,937
7 バークシャーハサウェイ 4,892
8 アリババ 4,416
9 ジョンソン・エンド・ジョンソン 3,754
10 JPモルガン・チェース 3,711
11 エクソンモービル 3,544
12 中国工商銀行 3,268
13 サムスン 3,082
14 バンク・オブ・アメリカ 3,079
15 ウェルズ・ファーゴ 2,988
16 ウォルマート・ストアーズ 2,925
17 ロイヤル・ダッチ・シェル 2,813
18 ネスレ 2,679
19 ビザ 2,584
20 AT&T 2,387
21 シェブロン 2,378
22 P&G 2,331
23 中国建設銀行 2,329
24 アンハイザー・ブッシュ・インベブ 2,261
25 ノバルティス 2,215
26 ホームデポ 2,213
27 ロッシュ・ホールディングス 2,183
28 ペトロチャイナ 2,160
29 インテル 2,160
30 ベライゾン 2,159
31 ファイザー 2,159
32 ユナイテッドヘルス・グループ 2,136
33 トヨタ 2,091
34 チャイナ・モバイル 2,077
35 HSBC 2,074
36 台湾セミコンダクター(TSMC) 2,006
37 シティーグループ 1,967
38 オラクル 1,957
39 コカコーラ 1,955
40 中国平安保険 1,941
41 シスコシステムズ 1,893
42 中国農業銀行 1,874
43 コムキャスト 1,872
44 ボーイング 1,756
45 ペプシコ 1,705
46 中国銀行 1,697
47 ダウ・デュポン 1,667
48 ユニリーバ 1,655
49 フィリップモリス 1,641
50 ウォルト・ディズニー 1,624
2017/12/29

2019年の若者たちが実感できにくいかもしれないが、
その頃「国全体に漂う勢い」のようなものがあったし、
若者ももっとお金も(それ以上に未来への希望も)持っていました

現在の世界のトップ企業は
GAFAM BATH
より価値の高い企業が世界でドンドン生まれた
環境の変化に積極的に対応しようとした企業(国)と
そうしなかった企業(国)との差

世界を劇的に変えた2つのイノベーション
1つ目は
「インターネットの普及」
世界中の人が様々なデジタル情報を
いつでも連携・共有・保管・閲覧できるようになった

「インターネットの普及」は日本語まで変えた
例えば「検索する」という言葉の意味
インターネットの普及後インターネット前夜
今は一秒でできることが昔は一週間以上かかっていた
「ググる」こと図書館に行って
調べる

例えば「メール」という言葉の意味
インターネットの普及後インターネット前夜
e-mail 手紙・文書
届くのに一日以上かかっていたものが今は一瞬で届き
一日に何往復もやりとりできる
「インターネットの普及」は日本語まで変えた

世界を劇的に変えた2つのイノベーション
2つ目は
「スマートフォンの普及」
通信可能で高性能かつ小型なコンピューターを
誰もが持ち歩くようになった

「スマートフォンの普及」は行動の中身を変えた
例えば「電車に乗る」ときの行動
スマートフォンの普及後スマートフォン前夜
何時間も前に印刷された情報を見るだけだったのが、
最新かつ自分が知りたい情報にアクセスできるだけでなく、
ゲームでもSNSでも自由自在に自分の時間を使える
スマホ閲覧新聞閲覧

例えば「カメラを撮る」ときの行動
カメラを持ち歩く必要がない、現像コスト(お金、手間、時間)
が掛からない、すぐ共有できる
スマホで撮影「写ルンです」

例えば「ご飯を食べる」ときの行動
その時の気分で最も食べたいものを
即座に見つけることができる
その場で
インスタグラム
雑誌で
予め調べておく

インターネットとスマートフォンという
2つのイノベーションがもたらした変化
時間的制約
からの自由
空間的制約
からの自由

時間的制約
からの自由
単位時間あたりで
「できること」が格段に増えた
↓
昔は「作業」としてやらなくてはならなかった仕事に
かける時間や「待ち時間」が激減
↓
本質的に価値のあること＝創造的(クリエイティブ)な
ことができることの価値が増大

スマホ一台あれば
場所を選ばす何でもできる
空間的制約
からの自由
連絡すること
固定電話→携帯電話→LINE
手紙→メール→SNS、メッセンジャーやチャットアプリ
情報収集すること
新聞・雑誌→ニュースアプリ、SNS、dマガジン…
計算する
電車やバスに
乗る
写真を撮る
メモを取る
資料を確認する
ゲームする旅行の予約する
美味しい
お店を探す
文章を書いて
発信する
これらはすべて、スマホ前夜は
「家」か「職場」ですることだった

インターネットとスマホの普及により
生活の意味さえも大きく変化
イノベーションとは
それがなかったときのことが
想像がつかなくなるくらいに
世の中を変えてしまうもの
インターネットとスマートフォンという
イノベーションが世界を大きく進歩させ、
世界中の人の行動を大きく変えた

現在の世界のトップ企業は
GAFAM BATH
イノベーションを自ら起こしたり、
イノベーションにより変化する人間の行動に
適したサービス・製品を世に送り出した
「変化に対応した企業」

イノベーションによる世界の変化
変化を受け入れた人変化を受け入れられていない人
時間と場所の使い方に大きな格差が生じたが、
国は「変化を受け入れられていない人」に合わせて、
国の決まりをつくっている

日本は、生活の利便性が十分に高まらず、
イノベーションの恩恵が広がらない
文明の進歩に置き去りにされた国になりつつある。

2）これから求められる能力とは？
－変化する時代の中で身につけるべき姿勢－

今は「VUCA」の時代と言われる
Volatility 変動性
Uncertainty 不確実性
Complexity 複雑性
Ambiguity 曖昧性

その理由
変動パラメータが多すぎる
情報の生成量が加速度的に増大
時間の断片化が急速に進行
データ
多様性が豊かすぎるために予測困難

「プロジェクト」の時代
大ヒットが生まれにくい
コモディティ化の進行
情報が高速で「揮発」
・スピード
・スモールが重要
・多様性
その結果

インターネット普及前の日本は
「世界の工場」として発展
「工場」は決まったものを
決まったとおりにつくるもの
新しい発想というよりは
今やってることの精度を高めることが
求められる世界だった

「世界の工場」だった頃の日本は
予め決められたとおりに動ける人
皆が納得する「正解」を出せる人
が求められる世界であった

しかし、今はVUCAの時代であり
将来は予測できず、時代の進むスピードは速く
「今ある価値」はどんどん色あせていく
皆が納得するような「正解」は無く、
決められたものをつくっていくことの
価値が薄くなっている

新しいものを創り出すためのアイデア
＝知恵を出すことの価値が高まっている

3）「新しい価値を創り出せる人」になるには
ーイノベーションのきっかけを生む「面白がり力」を身につけるー

3）「新しい価値を創り出せる人」になるには？
「問題」
は用意されていない
誰が何を欲しがっているのか一見してわからない
例えば･･･
スマートフォンを見たことがない人に
スマートフォンを見せても、その価値には気づけない

人間は
「慣れのいきもの」であり
「日常のあたりまえ」には
ストレスを感じにくい
それが解消されたときに初めて
「あ、あれは大変だった！」と気づく

今は「テクノロジーがありふれたもの」
になっていて日常の中に浸透している
「日常のあたりまえ」に隠された問題に気づき
「ありふれたテクノロジー」を使って
解決策を考えることができる人材
イノベーションをおこせる人材

物事の「新結合」「新機軸」「新しい切り口」「新しい捉え方」
「新しい活用法」（を創造する行為）のこと。
一般には新しい技術の発明を指すという意味のみに理解されているが、
それだけでなく新しいアイデアから社会的意義のある新たな価値を創造し、
社会的に大きな変化をもたらす自発的な人・組織・社会の幅広い変革を意味する。
つまり、それまでのモノ・仕組みなどに対して全く新しい技術や考え方を
取り入れて新たな価値を生み出して社会的に大きな変化を起こすことを指す。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
イノベーションとは
innovation

よりも
T型人材 H型人材
専
門
性
幅
イノベーションをおこせる人材

Ｈ型人材とは
専門性のある人材同士をつなげたり
専門領域を跨いだりできる
ハブ的な役割を担う人材
H型人材
専
門
性
専
門
性
繋ぐ幅
離れた専門分野の人や知識を
つないで新しいものを生み出す
きっかけをつくれる人材

「知ることを楽しむ力」が大事
H型人材になるには？
↓
「面白がり力」

「面白がり力」とは
いろんなものを
ポジティブに面白がれる力

「今、自分が好きなもの・興味があるもの」
以外のものを自然と好きになって
自分の「好き」や「興味」の範囲を広げる
知らないことを知っていくことを楽しむ
というポジティブなものの見方・姿勢
ストレスなく自分が詳しい領域を
増やしていく人や物事との向き合い方

「面白がり力」が強いと...
面白がって語れるもの＝リアルな知識
面白がり方のバリエーション＝ものの見方
ー「引き出し」が増える
ー「切り口」が増える

「知恵を出す」
「知恵者」
＝斬新で使えるアイデアを出す
＝斬新で使えるアイデアをドンドン出せる人
「面白がり力」が強いと
「知恵」が出しやすくなる

「面白がり力」は資格や勉強ではなく
身の回りの人や情報との向き合い方
誰でも、いつからでも、高められる

「面白がり力」を身につけるための3か条
✅良いところ・ほめるところを常にさがしてみよう
良いところを見つけられたら、そのモノゴトを
好きになるし、もっと知りたいと思えるようになる
✅良いところ・ほめるところを見つけたら、それを
言語化（口に出す・文章に残す）してみよう
言語化することで、興味や感情は強化され
記憶にも残りやすくなる
✅自分の好きなことについて語れる友人・交友関係
を広げよう
自分の知らないことを教えてくれる友人がたくさんいれば
どんどんと興味の幅が広がっていく

インターネットとスマートフォンが
もたらした変化は時間と空間の制約をなくし、
あらゆることのコストを下げた。
今は「知りたい」と望みさえすれば、
いつでも、どこでも、誰でも、何でも
知ることができる。

その自由を行使して自分の中に様々な知識を蓄えること、
色々な知識の繋がりをつくることを楽しもう

すべてを
面白がって
みよう

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