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記述論理の解釈を見て
   思ったこと


              福原和朗
    twitter.com/kazurof
             2012-11-25
                          1
前口上
• 「ウェブオントロジー言語で何が書けるか」と
  いう資料を作りました。
 – http://www.slideshare.net/kazurof/owl-15329492
• その準備の中で記述論理の解釈というものを
  知ったのですが、そのへんの感想を並べます。
 – 軽い与太話。エッセーみたいなもんです。




                                                2
解釈とはなんだろうか?
• 物事を理解する手順
• 記述論理の枠組みに沿えば、「未知の知識
  の構造について、自分が理解できる(=信頼
  出来る)事柄を当てはめる行為」となる。
 – 知識ベースを与えられて、自分なりに解釈をして、
   整合性がとれていると確認できたらそれを理解で
   きたことになる。
  • これだけだと自分が理解したと思っているだけだから
    不安といえば不安?
  • 「理解したか?」って質問に答えるのは難しい。
                               3
理解の段階を勝手に整理してみる
• ステップ1
 – 未知の事物とその関係を知る。
   • 意味がわからなくても、覚える。暗記に近い。
• ステップ2
 – 自分の既知のものと繋げられないか思い出す
 – 既知のものと繋げられたらそれとつなげて理解する
   • 「1を聞いて100を知る」というのは既存知識もつなげる要
     領も良いってこと。


                                4
• ステップ3
 – 既知のものに該当するものがないとき?
   • その挙動を試して動作を確かめる。そして新しく枠組み
     を頭の中に作って、その中の1個だと理解する。
    – 自分が作ったものは暗黙的に信頼している
    – 理解の連鎖≒信頼の連鎖? (セキュリティの話みたい)
   • 勝手解釈しているだけかもしれないのでまだ危ういけど。
 – 子供は新しく見聞きするものすべてこの状況
 – 高齢者はこの状況を避けたがる。
   • 繋げられないと面倒で大変なことになることを知ってる
     から。
   • 面倒の程度が上がると興味も失う。
                                   5
子供が行う理解の仕方
• 子供(含む幼児)は、五感、生命としての欲求
  とつなげるしかない
 – 自分の好み、わがまま
  • 美味しい美味しくない。心地良い、悪い。
  • 快不快。痛い痛くない。食べられる食べられない。
 – そういう枠組み(≒概念)をまず作る。そしてその
   ような枠組みを当てはめる。
• 概念の蓄積が出来れば、だんだん高度な概
  念も作れる。
 – この段階では五感でなく言葉がとても重要。       6
理解=概念の創造(?)
• 自分の中の既存の概念から作るとき
 – 自分の理解(他者と共有していない物含む)から出
   発するので空論になりやすい。
  • 自分の外に具体例を持っていないので「例示は理解の試
    金石」という注意が必要になる。
    – 本発表は例示なしの作文です。えっへん。
 – 自分が知っている範囲でやれるから自分としては楽
  • 新たに覚えることをしなくて良いから
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 – トップダウン的?
                                  7
理解=概念の創造(?)
• 個体から作り出す場合。
 – すでに見えているので他者と共有しやすいかも
 – すでに見えているので、新しいものでないと受け
   を取れないプレッシャーがあるかも。
 – 考えやすい良い個体をいつも見つけられるか?
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    限らない。
 – ボトムアップ的?

                               8
このへんでまとめのようなものを
• 記述論理から、理解の段階を改めて勝手に
  整理してみた。
 – 先人の思考過程の後が見えたような気がします。
• 理解=概念の創造
 – もっと考えを深められそう。
• 教育分野の人はこういう考えはとっくに通り越
  してるかもしれない。
 – 生徒の理解の段階を知らないと教育はできない。
 – この方向で勉強すればもっと何かわかるかも。
                        9
ご静聴ありがとうございました。




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記述論理の解釈を見て思ったこと

  • 1. 記述論理の解釈を見て 思ったこと 福原和朗 twitter.com/kazurof 2012-11-25 1
  • 2. 前口上 • 「ウェブオントロジー言語で何が書けるか」と いう資料を作りました。 – http://www.slideshare.net/kazurof/owl-15329492 • その準備の中で記述論理の解釈というものを 知ったのですが、そのへんの感想を並べます。 – 軽い与太話。エッセーみたいなもんです。 2
  • 3. 解釈とはなんだろうか? • 物事を理解する手順 • 記述論理の枠組みに沿えば、「未知の知識 の構造について、自分が理解できる(=信頼 出来る)事柄を当てはめる行為」となる。 – 知識ベースを与えられて、自分なりに解釈をして、 整合性がとれていると確認できたらそれを理解で きたことになる。 • これだけだと自分が理解したと思っているだけだから 不安といえば不安? • 「理解したか?」って質問に答えるのは難しい。 3
  • 4. 理解の段階を勝手に整理してみる • ステップ1 – 未知の事物とその関係を知る。 • 意味がわからなくても、覚える。暗記に近い。 • ステップ2 – 自分の既知のものと繋げられないか思い出す – 既知のものと繋げられたらそれとつなげて理解する • 「1を聞いて100を知る」というのは既存知識もつなげる要 領も良いってこと。 4
  • 5. • ステップ3 – 既知のものに該当するものがないとき? • その挙動を試して動作を確かめる。そして新しく枠組み を頭の中に作って、その中の1個だと理解する。 – 自分が作ったものは暗黙的に信頼している – 理解の連鎖≒信頼の連鎖? (セキュリティの話みたい) • 勝手解釈しているだけかもしれないのでまだ危ういけど。 – 子供は新しく見聞きするものすべてこの状況 – 高齢者はこの状況を避けたがる。 • 繋げられないと面倒で大変なことになることを知ってる から。 • 面倒の程度が上がると興味も失う。 5
  • 6. 子供が行う理解の仕方 • 子供(含む幼児)は、五感、生命としての欲求 とつなげるしかない – 自分の好み、わがまま • 美味しい美味しくない。心地良い、悪い。 • 快不快。痛い痛くない。食べられる食べられない。 – そういう枠組み(≒概念)をまず作る。そしてその ような枠組みを当てはめる。 • 概念の蓄積が出来れば、だんだん高度な概 念も作れる。 – この段階では五感でなく言葉がとても重要。 6
  • 7. 理解=概念の創造(?) • 自分の中の既存の概念から作るとき – 自分の理解(他者と共有していない物含む)から出 発するので空論になりやすい。 • 自分の外に具体例を持っていないので「例示は理解の試 金石」という注意が必要になる。 – 本発表は例示なしの作文です。えっへん。 – 自分が知っている範囲でやれるから自分としては楽 • 新たに覚えることをしなくて良いから • 他者に説明もしなくて良い。 – いや結構自分が前提、常識、当たり前にしてることを改めて説明 するのはしんどいですよ。 – トップダウン的? 7
  • 8. 理解=概念の創造(?) • 個体から作り出す場合。 – すでに見えているので他者と共有しやすいかも – すでに見えているので、新しいものでないと受け を取れないプレッシャーがあるかも。 – 考えやすい良い個体をいつも見つけられるか? • そもそも世の中はノイズばかり。 • そんな中でも意味あるものを見出すのはいつも楽とは 限らない。 – ボトムアップ的? 8
  • 9. このへんでまとめのようなものを • 記述論理から、理解の段階を改めて勝手に 整理してみた。 – 先人の思考過程の後が見えたような気がします。 • 理解=概念の創造 – もっと考えを深められそう。 • 教育分野の人はこういう考えはとっくに通り越 してるかもしれない。 – 生徒の理解の段階を知らないと教育はできない。 – この方向で勉強すればもっと何かわかるかも。 9