推進体制・人材育成のヒント

1. Confidential – Do Not Distribute
成功しているお客様の事例から見えてきた
推進体制・人材育成のヒント
2021/12/17
オートメーション・エニウェア・ジャパン
佐野千紘

2. 体制づくりの理想と現実

3. RPA開発・推進体制の種類
外注
ユーザー
部門開発
広義の
内製
１．業務に従事する本人が自分の手でBotを作る
２．各部門のRPA担当が自部門のBotを作る
３．社内のRPA推進担当が全部署の要望をとりまとめ、Bot開発も行う
４．社内のRPA推進担当が全部署の要望をとりまとめ、情報子会社がBotを作る
５．社内のRPA推進担当が全部署の要望をとりまとめ、
外部からの派遣常駐スタッフがBotを作る
６．社内のRPA推進担当が全部署の要望をとりまとめ、
外部の専門家にBotの製作を依頼する

4. 理想と現実 - ユーザー企業様の声より
外注
ユーザー
部門開発
広義の
内製
理想
１．業務に従事する本人が自分の手でBotを作る
２．各部門のRPA担当が自部門のBotを作る
３．社内のRPA推進担当が全部署の要望をとりまとめ、Bot開発も行う
４．社内のRPA推進担当が全部署の要望をとりまとめ、情報子会社がBotを作る
５．社内のRPA推進担当が全部署の要望をとりまとめ、
外部からの派遣常駐スタッフがBotを作る
６．社内のRPA推進担当が全部署の要望をとりまとめ、
外部の専門家にBotの製作を依頼する
現実
育成が大変
体制はどう
作る？

5. ユーザー部門開発の利点 ① スケールが進む

6. 6
業務
部門
RPA
推進
担当
専任
開発者
発案
この業務を
自動化
したい！
要望提出
稟議 回答 ヒアリング
ヒアリング対応
仕様提出
開発
納品
１週目 ２週目 ３～４週目 ５～６週目
ユーザー部門開発以外でBotを開発する体制
RPA推進担当のキャパシティがボトルネックになりやすい
業務を知らない人がＢｏｔを作る関係上、「言った・言わない」「こんなはずじゃなかった」など、
伝言ゲームによるコミュニケーションのロスが起こりがち
開発者に渡すまでのプロセスが
実は一番大変
ボトルネック

7. 7
業務
部門
DX
推進部
発案
この業務を
自動化
したい！
１日～２日 その後
ロボット作成
思いついたらすぐにロボット作成 → 自動化の恩恵をすぐに享受できる
→ さらなる自動化のアイディア実現、新たなビジネスの発案、顧客サービスなど、
人間にしかできない仕事により多くの時間を使える
ロボットの稼働状況は常
にサーバで監視・
改ざん不能なログが残る
ロボットの稼働状況・エラー
率・費用対効果を自動収集して
可視化（Bot Insight）
全社的な業務の自動化・DXに豊富な知見を持つプロフェッショナルサービス・CSMが
お客様の組織にフィットした人材育成・RPA推進の体制づくりを強力にサポート
RPA推進部門の真の役割
可視化されたデータに基づき、
・投資効果の出ているロボットを全社に横展開
・さらなるRPA推進のための戦略策定・推進
ユーザー部門開発の体制
コミュニケーションのコスト不要で、成果をすぐに実感できる
業務部門のユーザーが自ら開発することで、「言った・言わない」「こんなはずじゃなかった」など、
伝言ゲームによるコミュニケーションのロスも防げる
ボトルネックなし

8. ユーザー部門開発の利点 ② 業務手順の資産化

9. 9
レガシーシステムが辿った歴史
①業務手順の空洞化
業務手順が当事者（＝ユー
ザー部門）の手を離れ、専門
のプログラマーにしか理解・
維持できないシステムの中に
組み込まれてしまう
②保守費用の流出
システムの維持・管理のために
保守費用が毎年流出し続ける
③変化に弱い組織
プログラマーの支援なしには
業務運営を変えられず、変化
に弱い組織・業務運営体制と
なってしまう
▶ RPAがこの歴史を繰り返さないためには……？

10. 10
ユーザー部門開発の重要性
②保守費用の節約
自分たちの業務を自分たちの
手で維持・管理することで、
規模に比例し膨大になる保守
費用を節約できる
①業務手順の資産化
業務手順を会社の資産として
部門主体で管理・運用し、空
洞化（属人化・ブラックボッ
クス化）させない
③変化に強い組織
自分たちの判断・行動により
いつでも柔軟に変化に対応で
きる
10
▶ 現場の仕事の主導権を、現場の手に取り戻す

11. ユーザー部門開発 実現のステップ

12. 12
ユーザー部門開発を実現するステップ
体制
づくり
人材育成
CoEを組織する
各部門から開発者候補を募る・増やす
開発者を育成する
トップ
ダウン
ボトム
アップ

13. 体制づくり – CoEを組織する

14. 14
CoEとは
C
o
E
Center - 中心
of - にいる
Excellence - 優秀な（人々・組織）
RPAの推進を担う
中核となる人たちの
チームのことです

15. 15
CoEの仕事
• 環境設計、環境構築、運用監視
• アップグレード計画／実施
• ログ監査
要求管理
セキュリ
ティ・ガ
バナンス
ヘルプ
デスク
教育
啓蒙
動機付け
Bot開発
と監視
IT
インフラ
RPA
推進本部
• RPA展開の推進と実施計画
• RPAベストプラクティスの構築
• RPAガバナンス
• Botの開発
• 運用支援とBot監視
• ヘルプデスク支援
• 製品の研究(RPA/IQ Bot/Bot
Insights/Metabot/Bot Farm等)
• RPAの啓蒙と研修
• RPA対象業務の特定
• 自動化の優先度付け
• 要求管理手法の確立
• Bot運用リスクの特定と管理手法
• アクセス権限とパスワード管理
• ビジネス継続計画の立案
• 各種ガイドラインとFAQ、ナレ
ッジベースの維持管理
• 問い合わせ対応と問題解決
15
人材の発掘、育成、社内ヘルプデスク、Botの監視からインフラ整備まで、様々な仕事があります

16. 16
CoEが解決するべき2つの課題
② 使って大丈夫？
- 野良Botの問題はどうする？
- 落ちたBotにどう対処する？
① 本当に使いこなせる？
- ＩＴの素養がないと厳しい？
- 安定したBotを作れる？
スケールの問題 ガバナンスの問題
▶ RPAをスピーディーに利活用して効果を出しながら、
安全に運用していく仕組みを整える役割

17. CoEには誰がなる？
見落とされがちだが重要な人選
よくある人選
- 情報システム部門
- 業務部門の中で……
- RPAに習熟した人
- RPAが大好きな人
- 人事部門
- 業務部門の中で……
- RPA初心者
- RPA活用に対する
最も強硬な反対派
必須 含めておくとスムーズ

18. 人材の発掘と育成 – ２つのポイント

19. 19
ユーザー部門開発のための人材発掘・育成・体制作りのコツ
①脱・ステレオタイプ ②チームで支え合う
成功事例から見えてきた、うまくいく会社の共通点
IT人材のステレオタイプにとらわれず、
やる気のある多様な候補者を広く募集・
ノミネートする
一人ひとりに完璧を求めるのではなく、
得意分野を活かし合い、苦手分野を補い
合えるチームを作る

20. ① ステレオタイプにとらわれず、多様な候補者を採用・育成
隠れた逸材候補
- 社内に仲間が多い
- 特定の業務に詳しい or
複数部門の異動を経験
“IT人材” の ステレオタイプ
- 論理的な頭脳派
- マクロ等の作成経験あり
（ITリテラシーが高い）

21. 21
ユーザー部門の開発者に必要なスキルセット
調整力 影響力
技術力
業務知識
発想力
行動力
効率化への
モチベーション
「この業務はこ
うすればもっと
効率化できる」
と気づける
必要な手段を
実行に移せる
社内インフルエンサー
としての役割
Botを速く
正確に作れる
対象業務を
よく知っている
技術力は必要なスキルセットのひとつにすぎない
変更後の手順を
関係者に説明し
了承を得る

22. 22
必要なスキルを全部持っている「スーパーマン」が必要…？
調整力 影響力
技術力
業務知識
発想力
行動力
効率化への
モチベーション
すべてを完璧に兼ね備えた
”スーパーマン” は
めったにいない

23. 23
② 得意を活かし、苦手を補い合えるチームを作る
一人ひとりが完璧なスキルセットを持っている必要はない
調整力 影響力
技術力
業務知識
発想力
行動力
効率化への
モチベーション

24. 推進体制・人材育成に関するオンデマンドセミナー

25. 推進体制
推進体制・人材育成に関するオンラインセミナーと記事
人材発掘・育成 音大卒の人事担当が、
RPAを手にして実現した企業改革とは
RPA導入の「次の一手」を
本気で語るオンライン座談会
https://www.automationanywhere.com/jp/resources
/rpa-webinars/coe-best-practice
https://www.automationanywhere.com/jp/resource
s/rpa-webinars/citizen-development
https://rpasouken.com/event-2/webinar/8140/
https://rpasouken.com/event-2/webinar/8055/
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