仮想化環境のボトルネックを解消する「Fusion-io ioTurbine」の実力とは
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イベント名：書籍出版記念 仮想化技術最新動向セミナー 講師：日本仮想化技術 宮原 日時：2013/4/23 アジェンダ： ・ioTurbineとは ・ioTurbineの構築手順
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仮想化環境のボトルネックを解消する「Fusion-io ioTurbine」の実力とは
- 2. ioTurbineとは • 「あいおーたーびん」と読む – 前は「あいおーたーばいん」だった（英語読 みとしてはこちらが正解） • Fusion-io ioDrive/ioDrive2を高速なRead キャッシュとして活用するソフトウェア – データ本体はプライマリーストレージに保管 – Writeはキャッシュしません（ライトスルー） • VMware ESX/ESXi 4.0〜5.1をサポート 2
- 3. ライトスルーとライトバック 3 OS キャッシュ ストレージ ① ② ③ ④ OS キャッシュ ストレージ ① ③ ④ ② ライトスルー ライトバック ストレージに書き終わった ことを確認した時点で完了 キャッシュに書き終わった 時点で完了
- 4. ioTurbineの構成 ホスト VM1 (Windows) ioTurbine ゲスト ioSphere VM Edition VM2 (Linux) ioTurbine ゲスト ハイパーバイザー VMware ESX/ESXi ディスクコントローラー ioTurbineホスト VSL ioDrive Webブラウザ プライマリー ストレージ VSL：Virtual Storage Layer 4 管理
- 5. ioTurbineの特長 • 大容量高速なReadキャッシュとして動作 – 低レイテンシーなローカルキャッシュ – ストレージのキャッシュは大きくても2GBぐらい • メインストレージのRead I/Oを低減 – I/OをWrite処理に集中させて高速化可能 • ライブマイグレーションをサポート – Readキャッシュなのでキャッシュデータをホ スト間移動させる必要がない為 5
- 6. サポート対象 ハイパーバイザー • VMware ESX 4.0 Update 2 and Update 3; ESX 4.1 Update 1 and Update 2 • VMware ESXi 4.1 Update 1 and Update 2; ESXi 5.0, ESXi 5.1 ゲストOS • Microsoft Windows Server 2008 and 2008 R2 (x64) (す べてのService Pack) • Microsoft Windows Server 2003 (32 and 64 bit) • Microsoft Windows Server 2003 R2 (32 and 64 bit) • Microsoft Windows Server 2003 SP2 (32 and 64 bit) • Red Hat Enterprise Linux 5.6, 5.7, 5.8 (64 bit) • SUSE Linux Enterprise Server 11 SP1 (64 bit) 管理サーバー VMware vCenter Server 4.x, 5.0 6
- 7. ioTurbineが有効なアプリケーション 種類 例 データベース Oracle、SQL Server、MySQL、DB2 電子メール Exchange Server、Sharepoint Server、 Senamail、Postfix ネットワークインフラ Active Directory、DHCP、DNS 7 ファイルI/Oを伴うサーバーアプリケーションであれば、 ioTurbineを導入するだけでRead I/Oをキャッシュして 高速化することができます
- 8. ioTurbineの設定 1. ホストのESXiにioTurbineホストを導入 2. ゲストOSにioTurbineゲストを導入 3. VM毎の管理画面でキャッシュ対象を選択 – 仮想ディスク：仮想ディスク全体を対象 – ボリューム：仮想ディスク内の特定のボリューム （Cドライブとか）を対象 – ファイル・ディレクトリ：特定のファイルやディレク トリを対象 4. キャッシュを開始 8
- 16. FDBenchによるベンチマーク 1GBのファイルを対象にした場合 16 ※ioDrive2 vs ローカルSAS HDD ↑224.5% ↑495.2% ↑255.3%
- 17. SQL Server+TPC-Hによるベンチマーク ※ベンチマークツールにはHammerDBを使用 ioDrive(SLC) vs EqualLogic 17 ↑154.7% ↑231.1%
- 19. ベンチマーク結果考察 • ファイルに対するReadが2倍から5倍向上 – 低レイテンシー、高スループットのioDriveの 恩恵を受けていることが確認できる – Writeはライトスルーのため性能は向上しない • BI処理を計測するTPC-Hで効果を発揮 – スケールが大きい＝データサイズが大きい 状態でより高い効果を発揮している – ほとんどがReadであり、ioTurbineに好適 19
- 20. ioTurbine有効活用のポイント • 高速Readしたいデータがうまくキャッシュ （ioDrive）に乗るかどうかが分かれ目 – 最低でも1回はReadしないとキャッシュには 乗らない＝1回目のReadは遅い • 対象データ容量をサイジング – データを全てメインメモリに乗せてしまうの が最も速いが、メモリ割当には制限がある – 容量：メインメモリ＜データ＜ioDriveの関係 20
- 21. ioDriveとの使い分け • キャッシュ用に設計されたioCache 600GBとioTurbine をセットにした「ioCache VM Edition」も選択できます • 物理マシンのキャッシュは「directCache」が選択できます 21 ioDrive ioTurbine 高速化したい仮想マシンが少数 高速化したい仮想マシンが複数 Read/Wirte双方を高速化したい 主にReadを高速化したい OLTP処理などに向いている バッチ、BI処理などに向いている vMotionできない（ストレージvMotion は可能） vMotionできる
- 22. ioTurbineをどう活用するか • ユーザーから検索が遅いと言われた – まずはDBのチューニングをしましょう – 集計処理などはDBのチューニング（インデック スの最適化など）だけではどうにもならない – Readのスループットが高いioDriveを活用する のが課題解決の近道 • データベースが沢山動いている – I/O競合が多発して、想定以上にストレージがボ トルネックになっている可能性 – ReadとWriteを分離してI/O競合を減らしましょう 22
- 23. ioTurbine検証・導入しませんか？ • ioDriveも含めてioTurbine検証環境をお 貸し出し可能です – ESXiホスト、ストレージ、ioDrive、ioTurbine • 検証作業をご支援いたします – 検証環境の設置から検証作業実施まで • 導入支援も行います – 日本仮想化技術はFusion-io社のパートナー です 23