解決したい問題を 「発想のお題」として適切に表現する、 ことはとても大事。 しかし、 　問題を「発想のお題」にしてみたが、 　どうも、しっくり行かない。 　問題を言い換える努力が空回りしている。 そんな時には「ワードダンス法」を。

1. ワードダンス法
変わった選択はしばしば可能性のある新しい道へと導く
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原典：『創造的問題解決―なぜ問題が解決できないのか？』

2. 解決したい問題を
「発想のお題」として適切に表現する、
ことはとても⼤事。
発想⼒を使いやすいお題というのがあり、
そういうものを定義できると、
⼈の発想⼒は⾃然と発露するようになりますので。
しかし、
問題を「発想のお題」にしてみたが、
どうも、しっくり⾏かない。
問題を⾔い換える努⼒が空回りしている。
そんな時には「ワードダンス法」を。

3. ワードダンス法
【２ 】
・「⽬的語」あるいは
「結果」※ に
丸をつける
・それに類似するもの、
⼤きく違うものを
列挙する
【１ 】
・発想のお題⽂章の中の
「動詞」に丸をつける
・その「動詞」に
類似する動詞や
⼤きく違う動詞を
列挙する
【３ 】
・1と2で挙げたものの
様々な組み合わせを作り、
新しい⽂章を作ってみる
・最もアピールし、
⼒強い⽅法で、お題を
表現しているものを選ぶ
※【2】の「結果」について※
ある種のテーマ⽂というのは
『○○を××することで、
△△を改善するアイデア』
という構造をしている。
この「△△を改善する」が「結果」。
・テーマ例：
⽣産性を上げて
⾃主開発の時間を作り出す
アイデア
・テーマ例：⽣産性を上げるには？
□□を××するには？
する
する
する
する
する
する
を
を
を
を
を
を
を
するには？
いつでもを
できる
ようにするには？

4. コツ
「動詞」「⽬的語」（場合によっては「結果」も）を、
ダンスさせる時には適切ではないものも含んで結構。
・⽂意を変えてしまうぐらいの誇張や逸脱もOK
・真逆のものもOK
時に、「真逆な動詞」と「真逆な⽬的語」の組み合わせは、
よりエッジの⽴ったテーマ⽂を⽣成することもある。

5. （実施例）

6. テーマ：⽣産性を上げるには？
・伸ばす
・良くする
・引き出す
・倍増させる
・巨⼤にする
・濃密にする
・⾼頻度にする
・凝縮する
・コンパクトにする
・減らす
・削る
・透明にする
・回避する
・集めてくる
・早くする
・⼿伝う
・価値
・収益性
・売り上げ
・無駄
・短時間
・労働時間
・休憩
・休⽌時間
・休暇
・出荷量
・成功確率
・考える時間
・いやな作業
・繰り返し作業
・残業
・退社時刻
休暇を濃密にするには？
（≒遊び系のテーマ）
労働時間をコンパクト
にするには？
（≒効率化のテーマ）
分断した隙間時間を集めて、
考える時間を30分作るには？
（≒仕事術のテーマ）

7. （補⾜）

8. （原典から引⽤）
「字義を超えた拡張をしなさい：
多くの場合、
字義的組み合わせはあなたの到達点とならないだろう。
さらに拡張しなさい。」
「変わった選択はしばしば可能性のある新しい道へと導く」
ーーーP27, P23『創造的問題解決』

9. 良い組み合わせがうまく⾒出せない時には：
１）「2〜30個のテーマ⽂を作る」とノルマを決める
２）「⼀⾒意味を成していなそうな組み合わせ」でもいいので、書き出す。
３）少し表現を整える。
↓
そうして、かかれたものを客観的に眺めてみると
「問題をこうとらえるのも、ありなのでは？
むしろ、このテーマからは
従来にない着眼点、
⾯⽩い解決策、を⾒出せるかもしれない」
ということに気がついたりも。

10. ⼩まとめ
・⾃分にとって重要な問題ほど、⼼理的惰性が強く効く。
・そのため、周辺にあるより良いテーマを検討する⼒が落ちる。
・ワードダンスは⼈⼯的にそれを乗り越えさせる⼿法。
◎「動詞」と「⽬的語」を思い切り振らして、組み合わせる。