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埼玉工業大学 2011年度秋学期
『ボランティアの研究』


第12〜14回ボランティアとお金
 マイプロ発表会・振り返り


                   2012.1.16
                   須子善彦



                               1
今日は補講です
   3限分連続して行います
   休憩は長めにとります
   出席には影響しません(カウントしない)
   今日の内容
       前々回・前回の振り返り
       講義:ボランティアとお金
       マイプロ発表
       テストのための振り返り
 クリエイティブな3コマを(笑
     次回はテストなので、フィードバックシートを活か
      せません
     直接、聞くので答えて下さい


                                2
前回・前々回のフィードバック


                 3
前々回・前回の質問
 市川博貴くん: マイプロ:なかなか人が集
  まらない。告知方法を変えるべきか?(今
  はブログ)
 瀬山くん: マイプロレポートは実行したこ
  とや、実行に起こした場合こうなるであろ
  うという予測を書くのはどうか?
 牛込くん:マイプロがこのままでいいのか
  不安
 中尾祐太くん: 仙台に瓦礫撤去に行ったこ
  とがある。マイプロがなかなか進まなくて、
  マイプロの学びが書けなくてこまっている。
                         4
残りの授業のテーマ・リクエスト
 小池さん: 阪神大震災でしたボランティア
  の具体的な内容
 久保田くん: iPhoneの良い点を
 小林くん: ボランティアをインターネット
  を利用して行う方法




                         5
阪神淡路大震災での活動
 被災地NGO恊働センター 代表 村井雅清さ
 んが立ち上げた「ぐるうぷ・えん」
  兵庫区の須佐野公園を本拠地として活動
  当時の名前は「ちびくろ救援ぐるうぷ」

 活動内容
    在宅訪問
    引っ越し手伝い
    須佐野仮設住宅へのケア
    浴移送サービス
    神戸の冬を支える会への応援
    他団体への応援
    病院への通院介助
    須佐野公園周辺の地域とのコミュ
   ニティ作り
  西神第7、第1仮設住宅への定期的
   訪問(神戸市西区)
                          6
スマートフォンとボランティア
1/3 For TwoのiPhoneアプリ
 Table




                        7
スマートフォンとボランティア
2/3
 iPhone, iPadからも寄付ができるアプリ
  「日本財団」で検索
  日本財団:競艇の運営益で様々な団体を支援




                             8
スマートフォンとボランティア
3/3
 多目的トイレを、みんなで登録・検索
  多目的トイレ検索サイト「チェックアトイレット」
  NPO法人チェックが運営
  スマートフォンの位置情報




                         9
前々回(12/19)のフィードバック
 6Hopeで世界は繋がる
  山津くん: Wikipediaのリンクも6Hopであらゆる
  キーワードに
 自発性の話
  森谷くん: 指示待ちはよくないとは思うが、実
  際、自分から動いて余計なことをしてしまって
  怒られるのが嫌で指示待ちになってしまう人が
  多いと思う。
  細谷くん:命令されるよりフラットにやった方
  が自分で考えてやるので色々と自分のためにな
  ると思う。
                                   10
前々回(12/19)のフィードバック
 情報発信とボランティアの話
  塩田くん: 自分が行動してからの情報公開では、他
  の人の参加が難しいが、自分の考えを公開してから
  やれば、賛同している人の協力を得られるし、自分
  の考えを公開することで、取り組む意識も変わって
  くると思います。
 情報システムとボランティア・授業の感想
  小林くん: 授業中に色々出てくるサイトやホーム
  ページの紹介がおもしろいと思います。いろいろな
  サイトをもっと知りたいです。ボランティアをイン
  ターネットを利用して行う方法を知れてよてもいい
  と思った。日常に起こっているニュースを授業に絡
  めて話すのが、授業を受けていて非常に楽しいで
  す。
                              11
前回(12/26)のフィードバック
 ボランティアの歴史について
  浅見くん: 今は税金などで行われている事も昔はボラン
  ティアとしてやっていたのはスゴイとおもいました。
 被災地の現状と長期化するボランティア
  谷津くん: 被災地へ行ってみたい気もするが、何か思い
   とどまるものがある。少なからずいる悲しい思いをした
   人に会うのが怖いというのが、私の本音なのかもしれな
   い。
  小山くん: 長期化するボランティアはボランティアを経
   験している人達にとって影響はどのような形ででてくる
   のかなと考えてみたい。
  畑中くん: 環多久の地元(青森県八戸市)も被災しまし
   た ... ... 高校の時に部活で走りに行っていた浜の海の家が
   なくなっていたのをテレビで見てショックでした。他県
   に比べれば被害は少ないかも知れないですが、改めて自
   分できることをちいさいことでもいいので考えていきた
   いと思います。                            12
前回(12/26)のフィードバック
 マスメディアについて
  黒澤くん: メディアはなぜ情報を流したり流さなかった
  りするのだろうか。マスコミがうまく情報を流せば、民
  衆をあやつることもできると思う。良い流し方をすれば、
  国として良い方向に向くのでは?
 マイプロとボランティアについて
  中道くん:...今回のマイプロから、自分でも何らかしらの
  役に立てているという自信を得られたので、この授業が
  終わってしまっても、機会があれば自分からボランティ
  アに参加していきたいと思った。自分の好きな言葉に
  「困っている人がそこにいて、自分に助けられる力があ
  るのなら迷っちゃいけない。」という言葉あります。ボ
  ランティアの授業をして、本当にその通りだと思いまし
  た。自分も助けられて生きているんだから、助けられる
  人がいるのなら、どんな人にでも協力的に接していきた
  いと思いました。
 公務員とマスメディアについて
  大内くん: 公務員にもがんばっている人はいる
                                  13
組織と個人の話
 組織と、組織を構成している一人一人
  一人一人が善意で動いていても、全体的にマイ
   ナスになることがある
  構造・システムの問題
  分けて考えることが必要
 個人が組織や構造にどこまで影響できるか
  内部告発
  「たとえ自分一人投票に行ったところで変わら
   ない」
  Butterfly Effect. 風が吹けば桶屋が儲かる
   キャズムを越える

                                   14
ボランティアとお金


            15
第二回講義から

 100%お金だけってことあるかな?
 お金をもらってしまうと「自発性」は0に
なる?




                        16
当時のフィードバックシートから
 ボランティアについて
  自発性と一言で言っても、ほうびや×が合った場合
  はどうなるのかなど、深く考えされられた(山津く
  ん)
  自発性とはお金の有無に関係なく、心から「こうし
  よう」「ああしよう」と思い、そして行動に打つす
  ることだと思った(景山さん)
 お金以外の動機
  お金にならずとも経験を積むことに意義を持つこと
  や人間関係、社会的地位のために動くのもあると思
  う(丸山くん)




                             17
当時のフィードバックシートから
 無償について
  自分で「働きたい!!」と思えばお金をもらっていても自発性は
  0ではない(野口くん)
  お金をもらっても自分からやろうとしたことには変わりない(ボ
   ス)
  もらう順番が重要(川上くん他)
  交通費はOK。活動そのものにお金が払われていないので無償活
   動。ただしその人の意志は必要(畑中くん)
  割に合わなくてもお金をもらっている場合(交通費も)もボラン
  ティアではない。弟子入も自分のためだからボランティアではな
  い。ボランティアとは、自発的に行い、見返りを求めることをせ
  ず、誰かを助けようという思いで行うことであり、やるからには
  自分のことは自分でやらなきゃならないと思う。
  第一にお金がもらえるからと考えている場合は無償では無い。お
  金でなくても、自分の利益がある場合も(遠藤くん)
  はじめはお金のためにはじめたことでも、仲間と打ち解け、仕事
   にもなれていくうちに、やりがい、お金以外の目的がうまれてき
   ることもある(髙端くん)
                                 18
  サービス残業もボランティア(篠原くん)
自発性とお金
 考えてみよう
  「ボランティア同士、お金をもらう人、そうでない
   人がいる」
  「自分より頑張っていないやつが3倍貰っている」
  どれだけの金額を貰っているか?(お小遣い程度、
  給料に匹敵)
 何を考えたか?感じたか?

 「お金持ち」と自発性
  金持ちだとあまり関係ない?
 価格が決められることへの抵抗感?
                             19
お金とは何か?
 世界で一番普及している道具(ツール)
  生まれる前から、死んだ後までお金がまとわりつく
  未開の村の自給自足の世界、以外のほとんど
 しっかりと説明できる人は少ない
  かなり重要な役割を担っている筈なのに。。
  毎日、使っているのに。。
  人生に大きな影響を与えるのに。。
 分からなくても使える(楽しめる)
  すばらしいデザインの一種
  ただし、落とし穴も
 考えてみよう: お金は何の役に立つか?

                             20
お金は何に役立つか?
 お金があると、物・サービスを購入できる
  お金以外で購入することができないだろうか?
 お金があると、時間が自由になる
  その分、働かなくて良い
 たくさんあるとなぜいいか?
  贅沢・必要最低限・不足
  ボランティアはお金がある程度ないと出来ない
   か?
  お金は裏切らない?
  お金は減らない
                           21
ミヒャエルエンデ『モモ』
 時間泥棒
  ある日、街に、灰色の男た
  ちがやってきて、人々から
  時間を奪う
  人々は将来楽をするため
  に、今「時間が無い。時間
  が無い」と忙しい日々に陥
  る
  不思議な力をもつ少女モモ
  が時間泥棒と戦う
 時間泥棒とは、、、
  金融             22
お金の歴史
 物々交換 ->お金の誕生
 → 交換手段としてのお金 ->金融の誕生
 物々交換
  欲望の二重一致が必要。
    同時に二人の人がお互いのものを必要としている
    価値に差が出ないように、量も調整が必要
 お金の誕生
  今必要ないけど後で必要:今じゃ無く後で使え
   る
  価値を担保する共通のもの:お金
  みんなが価値を感じて、減らないもの:金、米
                              23
交換を助けるためのツール
 物々交換の不便さを克服することができた
 必要なときに使える。それ以外は貯められ
る
  逆に言うと、すべての物やサービスに、(ある
   程度共通の)価格が付くようになる
  付かないものにはお金は使えない
 ある意味トラックみたいな存在
  人々がお互いに創り出す価値(物やサービス)
 を交換するのを助ける


                           24
お金の価値は誰が保証?
 偽札はなぜ創られるか?
  本物だとだませる間は「使えるから」
  「使える」ということはどういうこと?
  物やサービスの代わりに受け取ってくれる
   なつかしの「肩たたき券」:地域通貨・約束手形
   「今度おごるからさ」:信用取引
 ドルや円(日本銀行券)の価値は誰が保証?
  アメリカ政府?日本政府?中央銀行(日本銀行)
  昔は、金と交換できた(金本位制)
   金:希少価値が高い → みんなが欲しがる
  今は、金とは結びついていない(1971年のニクソン・ドクトリ
  ン)
   今は何がそれを保証している?
  1) 使えることは国で認めている / 2) 価値まで認めているか?
  海外からの評価 → 国債の暴落。インフレ → 海外のものが買え
  ない

                                       25
金融の発明と利子・信用
 お金をみんなが欲しがる
  → 持たざる人が発生 → 「持たざる人」のニーズを満たす
  サービスとして「金融」
 金融:お金を融通する
  貸してあげるけど、多めに返してね(利子)
  利子:サービスの対価。リスクヘッジ
 信用により利子(金利)が変わる
  個人も国も同じ
 信用とは?
  この人(国)にお金を貸しても、(金利を上乗せして)
   きちんと返してくれるだろう
  借りた方は、借りた以上の価値(物やサービス)を創り
   出さなければならない=経済成長が前提
  実は、銀行自身も信用で取引:十分な現金は無い場合も

                                  26
金融は悪か?
 「未来のため」vs.「金が金を生む仕組
 み?」
  今、お金が無い人でも未来を先取りできる
    家を買える。車が買える
    一人の力ではできないことができる
  金を貸す方は「働かなくても」どんどん稼げる
    お金が無い人から利子という形で搾取
  利子:すなわち成長を前提としていることは
  「良い」ことか?
   環境破壊。経済格差。紛争。

                           27
利子
 利子があると、お金を持っているだけで、増え
  る
   交換のツールだったのに「使わないほうがお得?」
   他の物やサービスと違い、古くならない、腐らない
   先にお金をもった人にはかなわない仕組み
 一旦、手持ちに現金がなくなった人は、虐げら
 れるべきなのだろうか?
  資金繰り失敗:利子が高いお金しか借りられない
    マイクロファイナンス
 地域通貨の一つの目的は利子をなくすこと
  中にはマイナスの利子:ウェルグルの話
  交換のツールとしての機能が強化

                              28
偽札と資金繰りの話
 アメリカの地域通貨発明者: Charles Zylstra
                                       働く A さ
      んに、 100     紙幣を渡し、24              、金庫に
      保管しておくように伝えた。A さんは B さんに 100
              、Z さん に 100               、
      セールスマンから預かった 100      B さんへの借りを返し、24
      時間経つ前に、Z さんから 100                考え
      た。
  
     A さんから借金を返してもらった B                 、C さん
      から 100              、早速返しに行った。C さんはとても
      驚き、 ......と巡り巡って、A            預かった 100
          紙幣は、 Z            来た。Z       A さんに
      100        返し、次の日の朝、A
                     。

            、 セールスマンは、 その 100    紙 幣を燃やすと、 驚く
      A さん                               。
             」とセールスマンは言った。
 資金繰り。信用。利子。地域内での循環
                                                 29
世界と繋がるお金と幸せ
 価格が着くことの恐ろしさ
  単純作業をお願いする:時給200円
  円もドルも元も繋がっている
   世界が一つのマーケットに
 世界がつながることの恐ろしさ
  日本の農村:軽油1リットルが生み出す価値(農作物
   の生産高)
  世界の投機:石油の価格を1.5倍に




                              30
ミヒャエルエンデの警告
 「エンデの遺言」
  お金を二つに分けるべきだ
    パン屋でパンを買う購入代金としてのお金
    株式取引所で扱われる資本としてのお金(商品としての
     お金)
    「つまり好きなだけ増やすことができる紙幣がいまだ
     に仕事や物的価値の等価代償だとみなされている錯
     誤」
    「現代のお金が持つ本来の問題は、お金自体が商品と
     して扱われていることです。本来等価代償であるべき
     お金がそれ自体商品となったこと、これが決定的な問
     題だと私は思います。お金自体が売買されるのが現代
     です。これは許されることなのか?」
  世界の投機の動きで、日常の生活が右往左往されな
  い:地域通貨の目的の一つ

                                 31
GDP, GNH, 人々の幸せ
 経済の成長 ≠ 人々の幸せ
 GDP: 国内総生産
      一定期間内に国内で産み出された付加価値の総額
      この伸び率=経済成長率
       その国の経済に投資する際のリターンを推測
 GNH: 国民総幸福量
    1972年 ブータン国王ジグミ・シンゲ・ワンチュクが提唱
      ブータン国立研究所所長 カルマ・ウラ氏「経済成長率が高い国や医療が
       高度な国、消費や所得が多い国の人々は本当に幸せだろうか。先進国で
       うつ病に悩む人が多いのはなぜか。地球環境を破壊しながら成長を遂げ
       て、豊かな社会は訪れるのか。他者とのつながり、自由な時間、自然と
       のふれあいは人間が安心して暮らす中で欠かせない要素だ。金融危機の
       中、関心が一段と高まり、GNHの考えに基づく政策が欧米では浸透しつ
       つある。GDPの巨大な幻想に気づく時が来ているのではないか。」
 先ほどの偽札と資金繰りの話から
 国債が暴落して海外と取引ができなくなっても、、、
 飢饉の話 cf.「日本の歴史を読み直す」


                                           32
地域通貨
 「地域の中での」交換のツールとしてのお金
 地域経済の振興、ボランティア活動や地域貢献の促進、
    等のために使われる「補完通貨」

     主な地域通貨の特徴           法定通貨(円)の特徴
1    地域のプレイヤーが信頼・信用を担保   国家や中央銀行が価値を維持
2    時間経過によって額面価値が増減     額面価値が時間に依存しない
3    交換物や取引者の個性を抽象化しない   誰にでも使える
4    取引が「関係の強化」          決済が「関係の終了」
5    実名による使用             匿名で使える

 世界と切り離す。商品としての金と切り離す。



                                         33
ベーシックインカム
 みんなにお金を払ってしまいます
  月7万円。すべての国民に一律


 労働意欲は無くなるのか?
  無くならないという研究結果
 働いていない人、実は沢山
  子ども、学生、年金暮らしの人、ニート




                        34
アテンション経済
 みんながほしがるもの
  昔は米(生活必需品)・金(稀少財)
  資源(石炭・石油)
  お金自身・信用
 今後は
  水・食料
  時間(稀少財) → アテンション経済




                        35
相談会(マイプロ・レポート)


                 36
発表を聴くルール
 真剣に、誠実に、傾聴して下さい
  傾聴を思い出して
  他のことをやるのは「禁止」です
  途中でも退出してもらいます
 勇気をもって、自分をさらけ出し、発表をして
  くれている人への最低限のマナー
  みなさんと同じ立場の人ががんばっています
 フィードバックしましょう
  共感したところ、勉強になったとこなど、どんどん
  書きましょう。言いましょう。
   質問じゃなくても、感想でもよいのです
  アドバイスも可ですが、批判はやめましょう
  Youメッセージ, Iメッセージ, Weメッセージ

                               37
振り返り(ダイアログとボラン
ティア)

                 38
会議の新しい風潮:決めない会議
 ボランティアの世界:すぐに結論の出る話題は
  少ない
  各人が自発的に参加。それぞれの想いがある。
  Cf. 復興とまちづくり。原発とエネルギー
 では、話し合わなくて良いのか?
  話し合っても結論が出ないと無駄?
  問題意識、価値観、未来予想図を共有
    一つにできなくても、お互いの「違い」を知る
  みんなの声をまとめたい・吸い上げたい
  一人で考えるのは難しい問題に「気づき」を
    もやもや、あいまい、複雑、言葉にならないこと大事
 決めない会議
  cf) 対話(ダイアローグ)、ワールドカフェ

                                39
ダイアログとは?



    ×
 ディスカッション(議論)ディベート(討論)とは違う




 「正解」を知りたい     新しい視点を得たい
 自分の意見を通したい    会話を楽しみ、他人の意
                 見を知りたい
 結論を出したい
                意見の違いを楽しみたい
 他人の意見を否定
                自分について「気づき」
                 を得たい
                他人の意見を傾聴

 傾聴の練習。マイプロ相互発表会。あれもダイアログ
                              40
ワールドカフェ:ダイアログのツール

 アイデア・気づき・共感・行動は、
  堅苦しい会議室ではなく、
  カフェ、飲み会、アウトドア、から生まれる
 会議全部をカフェにしちゃおう
  リラックス、傾聴、安心の場
 やり方
  4人1テーブル
    お菓子や飲み物
    模造紙、カラフルなペン
    旅に出る人、ホストな人
    3ラウンド

                          41
ワールドカフェの様子




             42
ワールドカフェの模造紙の例




                43
第1回〜第2回:
 第一回:あなたとボランティア
  ボランティア ≠ ボランティア活動
  「あなたのまわりで、これボランティアかな、
  と思うものを考えてみよう」
 第二回:身近なボランティア
  「自発性」vs. 「強制」
  100%「自発性」ボランタリーはあるかな?
  100%強制はあるかな?
  100%お金だけってことあるかな?
  お金をもらってしまうと「自発性」は0になる?


                            44
第三回:マイプロジェクトを創ろう
 したいこと、できること、必要とされること
   このバランスが大切
  子どもの遊び:したいこと → できること → 必要とされること
  大人の仕事:どうしても「必要とされること」から入る。そのなか
   で「できること」に左右されやすい

                     やりた
                     いこと

               必要
                            でき
               とさ
                            るこ
               れる           と
               こと                    45
第四回:マイプロ・傾聴
 やりたいことの見つけ方:Steeve Jobs
 マイプロ:質疑応答
 キーワード:「傾聴」
   ボランティアの世界でも非常に重要なスキル
   相手の気持ちに心と耳をしっかり傾ける
   発した言葉の意味だけでなく、その背景の気持ちを伝え
    る
   話に共感したらうなづくなど、話しやすくしてあげる
 やりのこし:マイプロジェクト発表会
  傾聴の練習・体験。共感を通して話を聴く。自分の
   想いを伝えてみる。協力を仰ぐ
  世界と自分の関係を良くする魔法

                                46
第5回:マイプロ発表会
 ボランティア時代の必須ツール
  ブレインストーミング(ブレスト)
    数多くアイデアを出すための手法
  ティーチングとコーチング
    ティーチング:物事を教えること。例)教師
   コーチング:相手のもっているものを引き出す、
    活かす、伸ばすこと。例)(一流の)コーチ
  3人一組でマイプロ発表会




                             47
第6回:東日本大震災でのボラン
ティア
 東日本大震災でのボランティア
  3つのフェーズ(段階)によって異なった活動内
   容
  (主に東京側からの支援として)Webサービスを
   たくさん紹介
   例)ふらっとーほく
  震災復興とまちづくり




                             48
第7回: プロジェクトの立て方・深
め方
 プロジェクトの立て方・深め方
  抽象化(一般化)←→ 具体化
    この間を行き来する技術
  Uの字を意識する
    論文、プレゼン、企画書
  準備こそ重要:PDCAからRPTDCAへ
  Needsを知る
  潜在的ニーズと顕在的ニーズ
  仲間を集める
  知っている → やる。やることで専門家に

                          49
第8回: コーティングインタビュー

 コーチングインタビュー
  傾聴の実践
  他の人のマイプロを知る
  他の人のマイプロから自分のマイプロを進化
 マイプロジェクトを考える時間




                          50
第9回:新しいボランティア論・
 ボランティア社会と組織
 ヒエラルキー(縦)社会・組織 vs. フラット社会
  (ボランティア社会)
       ・フラット組織(ネットワーク組織)




                               51




 ヒエラルキー組織         フラットな組織
                              51
フラットな組織を創るときに気を付
けないといけないこと
 みんな「好き」で参加している
     義務や忍耐ではない
     しかたなく稼ぐお金のためではない
     みんな平等



 みんなをワクワクさせるような目的・ビジョン
     僕らってこんなすごいことやってるんだぜ!
   一人ひとりの想い、役割、居場所を大切にする
   命令はできない → やる気にさせる
   お願い・お詫び・お礼:「お」の三原則
   時には「お願い」すらしない高度なワザ
                             52
社会起業家
 社会のため、を仕事にしている人たち
  起業:お金儲け、と思われがち
  社会起業:社会のための起業
 社会問題を解決することをビジネスとして
行う人達
  病気の子どもの保育
  高校生・大学生に斜めの関係を
  ネットの力でNPO支援
  環境問題を解決する自然エネルギーの開発


                         53
第10回情報システムとボランティア
 6次の隔たりとSNS
 情報発信・情報獲得と実名・匿名
 弱い紐帯理論
 オープンソース活動とボランティア開発者


第11回ボランティアの歴史
    弱者救済の歴史
    NPO法
    社会福祉協議会
    被災地ボランティアへ行こう

                        54
カフェ・エチケット
   カフェのようにリラックス・自然体
   個人の「わたし」として参加する
   他人を批判、攻撃、冷やかし、しない
   傾聴する:話している人に話しやすく
     興味をもってきく
     より深く話してもらうために質問をしてみる(コーチン
     グ)
 どんな意見もWelcome。違いを楽しむ
     喋っていない人をケアして。みんなでみんなをもてなす
 正解や結論を出すための場ではない
 模造紙は、遊び心で遊ぶ。右脳も大切に☆
     気づいたことなど、キーワードを書く
     みんなペンをもつ

                                  55
問:この授業で学んだこと、最
も印象に残ったこと。
自分自身について変わったこ
と・成長したことは何ですか?




                 56
まとめ
 ボランティアは身近なもの
 自分が、心から「○○したい」。そういう想いか
 らはじまる
  今からの時代は、誰か(国とか)がやってくれる時
   代ではない
  一方、個人でもできることが多くなった
   共感で仲間と支援を集める力
   ネットの力、ダイアログの力
  春休みに、ボランティア活動してみよう
 「やりたいこと」と「すべきこと」を繋げる。
  そして「できること」を鍛える
  友達や仲間との出会い
  他の授業との出会い: 90分間のクリエイティビティ

                               57
募集
 春学期の「ボランティアの授業」をサポー
 トしてみませんか?
  単に遊びに来るのも可
  一緒に内容を考えたい
  時間割によるかも、も可。やっぱやーめたも可
 マイプロを続けていきませんか?
  引き続き、相談に乗ります
  自主的な発表会の開催に興味があれば、言って
 ください
 それぞれ連絡先は
 class @bado.tv ← @を半角にして繋げて下さい

                                   58
フィードバックシート
 1) 今日学んだこと、感じたこと、を詳しく


 今までのスライド
  http://www.slideshare.net/scommunity1/
  SlideshareというWebで「埼玉工業大学」で検索




                                            59
一学期の間、
ありがとうございました

              60

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埼玉工業大学 2011年秋学期 ボランティアの研究 第12〜14回 プロジェクトの立て方・深め方

  • 2. 今日は補講です  3限分連続して行います  休憩は長めにとります  出席には影響しません(カウントしない)  今日の内容  前々回・前回の振り返り  講義:ボランティアとお金  マイプロ発表  テストのための振り返り  クリエイティブな3コマを(笑  次回はテストなので、フィードバックシートを活か せません  直接、聞くので答えて下さい 2
  • 4. 前々回・前回の質問  市川博貴くん: マイプロ:なかなか人が集 まらない。告知方法を変えるべきか?(今 はブログ)  瀬山くん: マイプロレポートは実行したこ とや、実行に起こした場合こうなるであろ うという予測を書くのはどうか?  牛込くん:マイプロがこのままでいいのか 不安  中尾祐太くん: 仙台に瓦礫撤去に行ったこ とがある。マイプロがなかなか進まなくて、 マイプロの学びが書けなくてこまっている。 4
  • 5. 残りの授業のテーマ・リクエスト  小池さん: 阪神大震災でしたボランティア の具体的な内容  久保田くん: iPhoneの良い点を  小林くん: ボランティアをインターネット を利用して行う方法 5
  • 6. 阪神淡路大震災での活動  被災地NGO恊働センター 代表 村井雅清さ んが立ち上げた「ぐるうぷ・えん」  兵庫区の須佐野公園を本拠地として活動  当時の名前は「ちびくろ救援ぐるうぷ」  活動内容  在宅訪問  引っ越し手伝い  須佐野仮設住宅へのケア  浴移送サービス  神戸の冬を支える会への応援  他団体への応援  病院への通院介助  須佐野公園周辺の地域とのコミュ ニティ作り  西神第7、第1仮設住宅への定期的 訪問(神戸市西区) 6
  • 8. スマートフォンとボランティア 2/3  iPhone, iPadからも寄付ができるアプリ  「日本財団」で検索  日本財団:競艇の運営益で様々な団体を支援 8
  • 9. スマートフォンとボランティア 3/3  多目的トイレを、みんなで登録・検索  多目的トイレ検索サイト「チェックアトイレット」  NPO法人チェックが運営  スマートフォンの位置情報 9
  • 10. 前々回(12/19)のフィードバック  6Hopeで世界は繋がる  山津くん: Wikipediaのリンクも6Hopであらゆる キーワードに  自発性の話  森谷くん: 指示待ちはよくないとは思うが、実 際、自分から動いて余計なことをしてしまって 怒られるのが嫌で指示待ちになってしまう人が 多いと思う。  細谷くん:命令されるよりフラットにやった方 が自分で考えてやるので色々と自分のためにな ると思う。 10
  • 11. 前々回(12/19)のフィードバック  情報発信とボランティアの話  塩田くん: 自分が行動してからの情報公開では、他 の人の参加が難しいが、自分の考えを公開してから やれば、賛同している人の協力を得られるし、自分 の考えを公開することで、取り組む意識も変わって くると思います。  情報システムとボランティア・授業の感想  小林くん: 授業中に色々出てくるサイトやホーム ページの紹介がおもしろいと思います。いろいろな サイトをもっと知りたいです。ボランティアをイン ターネットを利用して行う方法を知れてよてもいい と思った。日常に起こっているニュースを授業に絡 めて話すのが、授業を受けていて非常に楽しいで す。 11
  • 12. 前回(12/26)のフィードバック  ボランティアの歴史について  浅見くん: 今は税金などで行われている事も昔はボラン ティアとしてやっていたのはスゴイとおもいました。  被災地の現状と長期化するボランティア  谷津くん: 被災地へ行ってみたい気もするが、何か思い とどまるものがある。少なからずいる悲しい思いをした 人に会うのが怖いというのが、私の本音なのかもしれな い。  小山くん: 長期化するボランティアはボランティアを経 験している人達にとって影響はどのような形ででてくる のかなと考えてみたい。  畑中くん: 環多久の地元(青森県八戸市)も被災しまし た ... ... 高校の時に部活で走りに行っていた浜の海の家が なくなっていたのをテレビで見てショックでした。他県 に比べれば被害は少ないかも知れないですが、改めて自 分できることをちいさいことでもいいので考えていきた いと思います。 12
  • 13. 前回(12/26)のフィードバック  マスメディアについて  黒澤くん: メディアはなぜ情報を流したり流さなかった りするのだろうか。マスコミがうまく情報を流せば、民 衆をあやつることもできると思う。良い流し方をすれば、 国として良い方向に向くのでは?  マイプロとボランティアについて  中道くん:...今回のマイプロから、自分でも何らかしらの 役に立てているという自信を得られたので、この授業が 終わってしまっても、機会があれば自分からボランティ アに参加していきたいと思った。自分の好きな言葉に 「困っている人がそこにいて、自分に助けられる力があ るのなら迷っちゃいけない。」という言葉あります。ボ ランティアの授業をして、本当にその通りだと思いまし た。自分も助けられて生きているんだから、助けられる 人がいるのなら、どんな人にでも協力的に接していきた いと思いました。  公務員とマスメディアについて  大内くん: 公務員にもがんばっている人はいる 13
  • 14. 組織と個人の話  組織と、組織を構成している一人一人  一人一人が善意で動いていても、全体的にマイ ナスになることがある  構造・システムの問題  分けて考えることが必要  個人が組織や構造にどこまで影響できるか  内部告発  「たとえ自分一人投票に行ったところで変わら ない」  Butterfly Effect. 風が吹けば桶屋が儲かる  キャズムを越える 14
  • 17. 当時のフィードバックシートから  ボランティアについて  自発性と一言で言っても、ほうびや×が合った場合 はどうなるのかなど、深く考えされられた(山津く ん)  自発性とはお金の有無に関係なく、心から「こうし よう」「ああしよう」と思い、そして行動に打つす ることだと思った(景山さん)  お金以外の動機  お金にならずとも経験を積むことに意義を持つこと や人間関係、社会的地位のために動くのもあると思 う(丸山くん) 17
  • 18. 当時のフィードバックシートから  無償について  自分で「働きたい!!」と思えばお金をもらっていても自発性は 0ではない(野口くん)  お金をもらっても自分からやろうとしたことには変わりない(ボ ス)  もらう順番が重要(川上くん他)  交通費はOK。活動そのものにお金が払われていないので無償活 動。ただしその人の意志は必要(畑中くん)  割に合わなくてもお金をもらっている場合(交通費も)もボラン ティアではない。弟子入も自分のためだからボランティアではな い。ボランティアとは、自発的に行い、見返りを求めることをせ ず、誰かを助けようという思いで行うことであり、やるからには 自分のことは自分でやらなきゃならないと思う。  第一にお金がもらえるからと考えている場合は無償では無い。お 金でなくても、自分の利益がある場合も(遠藤くん)  はじめはお金のためにはじめたことでも、仲間と打ち解け、仕事 にもなれていくうちに、やりがい、お金以外の目的がうまれてき ることもある(髙端くん) 18  サービス残業もボランティア(篠原くん)
  • 19. 自発性とお金  考えてみよう  「ボランティア同士、お金をもらう人、そうでない 人がいる」  「自分より頑張っていないやつが3倍貰っている」  どれだけの金額を貰っているか?(お小遣い程度、 給料に匹敵)  何を考えたか?感じたか?  「お金持ち」と自発性  金持ちだとあまり関係ない?  価格が決められることへの抵抗感? 19
  • 20. お金とは何か?  世界で一番普及している道具(ツール)  生まれる前から、死んだ後までお金がまとわりつく  未開の村の自給自足の世界、以外のほとんど  しっかりと説明できる人は少ない  かなり重要な役割を担っている筈なのに。。  毎日、使っているのに。。  人生に大きな影響を与えるのに。。  分からなくても使える(楽しめる)  すばらしいデザインの一種  ただし、落とし穴も  考えてみよう: お金は何の役に立つか? 20
  • 21. お金は何に役立つか?  お金があると、物・サービスを購入できる  お金以外で購入することができないだろうか?  お金があると、時間が自由になる  その分、働かなくて良い  たくさんあるとなぜいいか?  贅沢・必要最低限・不足  ボランティアはお金がある程度ないと出来ない か?  お金は裏切らない?  お金は減らない 21
  • 22. ミヒャエルエンデ『モモ』  時間泥棒  ある日、街に、灰色の男た ちがやってきて、人々から 時間を奪う  人々は将来楽をするため に、今「時間が無い。時間 が無い」と忙しい日々に陥 る  不思議な力をもつ少女モモ が時間泥棒と戦う  時間泥棒とは、、、  金融 22
  • 23. お金の歴史  物々交換 ->お金の誕生  → 交換手段としてのお金 ->金融の誕生  物々交換  欲望の二重一致が必要。  同時に二人の人がお互いのものを必要としている  価値に差が出ないように、量も調整が必要  お金の誕生  今必要ないけど後で必要:今じゃ無く後で使え る  価値を担保する共通のもの:お金  みんなが価値を感じて、減らないもの:金、米 23
  • 24. 交換を助けるためのツール  物々交換の不便さを克服することができた  必要なときに使える。それ以外は貯められ る  逆に言うと、すべての物やサービスに、(ある 程度共通の)価格が付くようになる  付かないものにはお金は使えない  ある意味トラックみたいな存在  人々がお互いに創り出す価値(物やサービス) を交換するのを助ける 24
  • 25. お金の価値は誰が保証?  偽札はなぜ創られるか?  本物だとだませる間は「使えるから」  「使える」ということはどういうこと?  物やサービスの代わりに受け取ってくれる  なつかしの「肩たたき券」:地域通貨・約束手形  「今度おごるからさ」:信用取引  ドルや円(日本銀行券)の価値は誰が保証?  アメリカ政府?日本政府?中央銀行(日本銀行)  昔は、金と交換できた(金本位制)  金:希少価値が高い → みんなが欲しがる  今は、金とは結びついていない(1971年のニクソン・ドクトリ ン)  今は何がそれを保証している?  1) 使えることは国で認めている / 2) 価値まで認めているか?  海外からの評価 → 国債の暴落。インフレ → 海外のものが買え ない 25
  • 26. 金融の発明と利子・信用  お金をみんなが欲しがる  → 持たざる人が発生 → 「持たざる人」のニーズを満たす サービスとして「金融」  金融:お金を融通する  貸してあげるけど、多めに返してね(利子)  利子:サービスの対価。リスクヘッジ  信用により利子(金利)が変わる  個人も国も同じ  信用とは?  この人(国)にお金を貸しても、(金利を上乗せして) きちんと返してくれるだろう  借りた方は、借りた以上の価値(物やサービス)を創り 出さなければならない=経済成長が前提  実は、銀行自身も信用で取引:十分な現金は無い場合も 26
  • 27. 金融は悪か?  「未来のため」vs.「金が金を生む仕組 み?」  今、お金が無い人でも未来を先取りできる  家を買える。車が買える  一人の力ではできないことができる  金を貸す方は「働かなくても」どんどん稼げる  お金が無い人から利子という形で搾取  利子:すなわち成長を前提としていることは 「良い」ことか?  環境破壊。経済格差。紛争。 27
  • 28. 利子  利子があると、お金を持っているだけで、増え る  交換のツールだったのに「使わないほうがお得?」  他の物やサービスと違い、古くならない、腐らない  先にお金をもった人にはかなわない仕組み  一旦、手持ちに現金がなくなった人は、虐げら れるべきなのだろうか?  資金繰り失敗:利子が高いお金しか借りられない  マイクロファイナンス  地域通貨の一つの目的は利子をなくすこと  中にはマイナスの利子:ウェルグルの話  交換のツールとしての機能が強化 28
  • 29. 偽札と資金繰りの話  アメリカの地域通貨発明者: Charles Zylstra  働く A さ んに、 100 紙幣を渡し、24 、金庫に 保管しておくように伝えた。A さんは B さんに 100 、Z さん に 100 、 セールスマンから預かった 100 B さんへの借りを返し、24 時間経つ前に、Z さんから 100 考え た。   A さんから借金を返してもらった B 、C さん から 100 、早速返しに行った。C さんはとても 驚き、 ......と巡り巡って、A 預かった 100 紙幣は、 Z 来た。Z A さんに 100 返し、次の日の朝、A 。  、 セールスマンは、 その 100 紙 幣を燃やすと、 驚く A さん 。  」とセールスマンは言った。  資金繰り。信用。利子。地域内での循環 29
  • 30. 世界と繋がるお金と幸せ  価格が着くことの恐ろしさ  単純作業をお願いする:時給200円  円もドルも元も繋がっている  世界が一つのマーケットに  世界がつながることの恐ろしさ  日本の農村:軽油1リットルが生み出す価値(農作物 の生産高)  世界の投機:石油の価格を1.5倍に 30
  • 31. ミヒャエルエンデの警告  「エンデの遺言」  お金を二つに分けるべきだ  パン屋でパンを買う購入代金としてのお金  株式取引所で扱われる資本としてのお金(商品としての お金)  「つまり好きなだけ増やすことができる紙幣がいまだ に仕事や物的価値の等価代償だとみなされている錯 誤」  「現代のお金が持つ本来の問題は、お金自体が商品と して扱われていることです。本来等価代償であるべき お金がそれ自体商品となったこと、これが決定的な問 題だと私は思います。お金自体が売買されるのが現代 です。これは許されることなのか?」  世界の投機の動きで、日常の生活が右往左往されな い:地域通貨の目的の一つ 31
  • 32. GDP, GNH, 人々の幸せ  経済の成長 ≠ 人々の幸せ  GDP: 国内総生産  一定期間内に国内で産み出された付加価値の総額  この伸び率=経済成長率  その国の経済に投資する際のリターンを推測  GNH: 国民総幸福量  1972年 ブータン国王ジグミ・シンゲ・ワンチュクが提唱  ブータン国立研究所所長 カルマ・ウラ氏「経済成長率が高い国や医療が 高度な国、消費や所得が多い国の人々は本当に幸せだろうか。先進国で うつ病に悩む人が多いのはなぜか。地球環境を破壊しながら成長を遂げ て、豊かな社会は訪れるのか。他者とのつながり、自由な時間、自然と のふれあいは人間が安心して暮らす中で欠かせない要素だ。金融危機の 中、関心が一段と高まり、GNHの考えに基づく政策が欧米では浸透しつ つある。GDPの巨大な幻想に気づく時が来ているのではないか。」  先ほどの偽札と資金繰りの話から  国債が暴落して海外と取引ができなくなっても、、、  飢饉の話 cf.「日本の歴史を読み直す」 32
  • 33. 地域通貨  「地域の中での」交換のツールとしてのお金  地域経済の振興、ボランティア活動や地域貢献の促進、 等のために使われる「補完通貨」 主な地域通貨の特徴 法定通貨(円)の特徴 1 地域のプレイヤーが信頼・信用を担保 国家や中央銀行が価値を維持 2 時間経過によって額面価値が増減 額面価値が時間に依存しない 3 交換物や取引者の個性を抽象化しない 誰にでも使える 4 取引が「関係の強化」 決済が「関係の終了」 5 実名による使用 匿名で使える  世界と切り離す。商品としての金と切り離す。 33
  • 34. ベーシックインカム  みんなにお金を払ってしまいます  月7万円。すべての国民に一律  労働意欲は無くなるのか?  無くならないという研究結果  働いていない人、実は沢山  子ども、学生、年金暮らしの人、ニート 34
  • 35. アテンション経済  みんながほしがるもの  昔は米(生活必需品)・金(稀少財)  資源(石炭・石油)  お金自身・信用  今後は  水・食料  時間(稀少財) → アテンション経済 35
  • 37. 発表を聴くルール  真剣に、誠実に、傾聴して下さい  傾聴を思い出して  他のことをやるのは「禁止」です  途中でも退出してもらいます  勇気をもって、自分をさらけ出し、発表をして くれている人への最低限のマナー  みなさんと同じ立場の人ががんばっています  フィードバックしましょう  共感したところ、勉強になったとこなど、どんどん 書きましょう。言いましょう。  質問じゃなくても、感想でもよいのです  アドバイスも可ですが、批判はやめましょう  Youメッセージ, Iメッセージ, Weメッセージ 37
  • 39. 会議の新しい風潮:決めない会議  ボランティアの世界:すぐに結論の出る話題は 少ない  各人が自発的に参加。それぞれの想いがある。  Cf. 復興とまちづくり。原発とエネルギー  では、話し合わなくて良いのか?  話し合っても結論が出ないと無駄?  問題意識、価値観、未来予想図を共有  一つにできなくても、お互いの「違い」を知る  みんなの声をまとめたい・吸い上げたい  一人で考えるのは難しい問題に「気づき」を  もやもや、あいまい、複雑、言葉にならないこと大事  決めない会議  cf) 対話(ダイアローグ)、ワールドカフェ 39
  • 40. ダイアログとは? ×  ディスカッション(議論)ディベート(討論)とは違う  「正解」を知りたい  新しい視点を得たい  自分の意見を通したい  会話を楽しみ、他人の意 見を知りたい  結論を出したい  意見の違いを楽しみたい  他人の意見を否定  自分について「気づき」 を得たい  他人の意見を傾聴  傾聴の練習。マイプロ相互発表会。あれもダイアログ 40
  • 41. ワールドカフェ:ダイアログのツール  アイデア・気づき・共感・行動は、  堅苦しい会議室ではなく、  カフェ、飲み会、アウトドア、から生まれる  会議全部をカフェにしちゃおう  リラックス、傾聴、安心の場  やり方  4人1テーブル  お菓子や飲み物  模造紙、カラフルなペン  旅に出る人、ホストな人  3ラウンド 41
  • 44. 第1回〜第2回:  第一回:あなたとボランティア  ボランティア ≠ ボランティア活動  「あなたのまわりで、これボランティアかな、 と思うものを考えてみよう」  第二回:身近なボランティア  「自発性」vs. 「強制」  100%「自発性」ボランタリーはあるかな?  100%強制はあるかな?  100%お金だけってことあるかな?  お金をもらってしまうと「自発性」は0になる? 44
  • 45. 第三回:マイプロジェクトを創ろう  したいこと、できること、必要とされること  このバランスが大切  子どもの遊び:したいこと → できること → 必要とされること  大人の仕事:どうしても「必要とされること」から入る。そのなか で「できること」に左右されやすい やりた いこと 必要 でき とさ るこ れる と こと 45
  • 46. 第四回:マイプロ・傾聴  やりたいことの見つけ方:Steeve Jobs  マイプロ:質疑応答  キーワード:「傾聴」  ボランティアの世界でも非常に重要なスキル  相手の気持ちに心と耳をしっかり傾ける  発した言葉の意味だけでなく、その背景の気持ちを伝え る  話に共感したらうなづくなど、話しやすくしてあげる  やりのこし:マイプロジェクト発表会  傾聴の練習・体験。共感を通して話を聴く。自分の 想いを伝えてみる。協力を仰ぐ  世界と自分の関係を良くする魔法 46
  • 47. 第5回:マイプロ発表会  ボランティア時代の必須ツール  ブレインストーミング(ブレスト)  数多くアイデアを出すための手法  ティーチングとコーチング  ティーチング:物事を教えること。例)教師  コーチング:相手のもっているものを引き出す、 活かす、伸ばすこと。例)(一流の)コーチ  3人一組でマイプロ発表会 47
  • 48. 第6回:東日本大震災でのボラン ティア  東日本大震災でのボランティア  3つのフェーズ(段階)によって異なった活動内 容  (主に東京側からの支援として)Webサービスを たくさん紹介  例)ふらっとーほく  震災復興とまちづくり 48
  • 49. 第7回: プロジェクトの立て方・深 め方  プロジェクトの立て方・深め方  抽象化(一般化)←→ 具体化  この間を行き来する技術  Uの字を意識する  論文、プレゼン、企画書  準備こそ重要:PDCAからRPTDCAへ  Needsを知る  潜在的ニーズと顕在的ニーズ  仲間を集める  知っている → やる。やることで専門家に 49
  • 50. 第8回: コーティングインタビュー  コーチングインタビュー  傾聴の実践  他の人のマイプロを知る  他の人のマイプロから自分のマイプロを進化  マイプロジェクトを考える時間 50
  • 51. 第9回:新しいボランティア論・ ボランティア社会と組織  ヒエラルキー(縦)社会・組織 vs. フラット社会 (ボランティア社会) ・フラット組織(ネットワーク組織) 51 ヒエラルキー組織 フラットな組織 51
  • 52. フラットな組織を創るときに気を付 けないといけないこと  みんな「好き」で参加している  義務や忍耐ではない  しかたなく稼ぐお金のためではない  みんな平等  みんなをワクワクさせるような目的・ビジョン  僕らってこんなすごいことやってるんだぜ!  一人ひとりの想い、役割、居場所を大切にする  命令はできない → やる気にさせる  お願い・お詫び・お礼:「お」の三原則  時には「お願い」すらしない高度なワザ 52
  • 53. 社会起業家  社会のため、を仕事にしている人たち  起業:お金儲け、と思われがち  社会起業:社会のための起業  社会問題を解決することをビジネスとして 行う人達  病気の子どもの保育  高校生・大学生に斜めの関係を  ネットの力でNPO支援  環境問題を解決する自然エネルギーの開発 53
  • 54. 第10回情報システムとボランティア  6次の隔たりとSNS  情報発信・情報獲得と実名・匿名  弱い紐帯理論  オープンソース活動とボランティア開発者 第11回ボランティアの歴史  弱者救済の歴史  NPO法  社会福祉協議会  被災地ボランティアへ行こう 54
  • 55. カフェ・エチケット  カフェのようにリラックス・自然体  個人の「わたし」として参加する  他人を批判、攻撃、冷やかし、しない  傾聴する:話している人に話しやすく  興味をもってきく  より深く話してもらうために質問をしてみる(コーチン グ)  どんな意見もWelcome。違いを楽しむ  喋っていない人をケアして。みんなでみんなをもてなす  正解や結論を出すための場ではない  模造紙は、遊び心で遊ぶ。右脳も大切に☆  気づいたことなど、キーワードを書く  みんなペンをもつ 55
  • 57. まとめ  ボランティアは身近なもの  自分が、心から「○○したい」。そういう想いか らはじまる  今からの時代は、誰か(国とか)がやってくれる時 代ではない  一方、個人でもできることが多くなった  共感で仲間と支援を集める力  ネットの力、ダイアログの力  春休みに、ボランティア活動してみよう  「やりたいこと」と「すべきこと」を繋げる。 そして「できること」を鍛える  友達や仲間との出会い  他の授業との出会い: 90分間のクリエイティビティ 57
  • 58. 募集  春学期の「ボランティアの授業」をサポー トしてみませんか?  単に遊びに来るのも可  一緒に内容を考えたい  時間割によるかも、も可。やっぱやーめたも可  マイプロを続けていきませんか?  引き続き、相談に乗ります  自主的な発表会の開催に興味があれば、言って ください  それぞれ連絡先は  class @bado.tv ← @を半角にして繋げて下さい 58
  • 59. フィードバックシート  1) 今日学んだこと、感じたこと、を詳しく  今までのスライド  http://www.slideshare.net/scommunity1/  SlideshareというWebで「埼玉工業大学」で検索 59