まず、サーバーレスの特徴について話しましょう。
サーバーレスという概念が実際にマーケットで受け入れられてきたここ5年くらいを先行してきたのが、Function as a Serviceという、プログラミングモデルから下位のレイヤーについて抽象化してサービスとして提供するクラウドのコンポーネントの存在です。これらの大きな特徴として、サーバーが抽象化されており、起動するたびにコンテナとしてプロセスが実行され、処理が終わったらリソースが解放されるため、同時並行で大量の実行ができ、かつ実行に要したリソースのみの課金という考え方です。下敷きとなる概念としてコンテナ仮想化のまとまった技術があり、かつ最近ではセキュアにホスト内でのプロセス間のアイソレーションを高めて分離し、集約率を高める技術が盛んです。
また、最近ではそのコンテナをもう少し長いライフサイクルで利用することで、ヘビーなワークロードの実行にも使えたり、使い慣れたオーケストレーターでリソーススケジューリングをする、サーバーレス・コンテナの存在も界隈で盛り上がってきました。