スタートアップにとっての良いビジネスアイデア

1. 良いビジネスアイデアについて

2. スタートアップ向きの話
最高のビジネスアイデアとは
・解決策ありきではなく課題ありき
・課題が自分ごとになっている
・まだ言語化されていないもの
こんな話をします

3. 目次
1.解決策ではなく課題にフォーカス
2.自分ごとの課題する
3.誰が聞いても良いアイデアの弱点

4. 解決策ではなく課題にフォーカス

5. 解決策ではなく課題にフォーカス
ビジネスアイデアは切り口次第で色々なタイプが存在
（儲かるアイデア、ニッチなアイデア、最先端技術を使ったアイデア、社会貢献に繋がるアイデア）
スタートアップや新規事業立ち上げにおいて絶対に忘れてはいけないことは、
課題の質にフォーカスしたアイデアかどうか

6. 課題の質
「顧客の痛みの度合い」と言い換えてもいい
顧客の痛みが大きいものを解決できる製品・サービスほど市場で支持され、事業成功率
が飛躍的に上がる
顧客目線になっていないとビジネスアイデアを考えるときに「課題ありき」ではなく、「解
決策ありき」「製品ありき」「技術ありき」になってしまう恐れがある

7. 「良い解決策」＝「良いアイデア」ではない
優れたビジネスアイデアを見つける筋道は「課題の質を上げてから、解決策の質を上げ
る」という筋道しかない
解決策が先行して成功した例はほぼ皆無

8. 例：グーグルグラス
潤沢な技術力と資金力、ブランド力を駆使してウェアラブル市場を力ずくで作り出そうと
していたと思われる
ウェアラブルデバイスでどんな課題を解決したかったのか不明
グーグルグラスは本格展開に至らなかった
世界的企業ですら解決策ありきで市場を作るのは難しい

9. 課題の質を高める要素
・高い専門性
・業界（現場)の知識
・市場環境の変化に対する理解度

10. その課題は自分ごとになっているか

11. 課題の理解度が違う
自分ごとの課題に取り組む最大の利点はユーザーに対する深い理解を持っていること
また、熱量も強くなる

12. 例：ダイソン
高性能掃除機のダイソンを開発したジェームズ・ダイソンは、元々工業デザイナーで超き
れい好き
従来の紙パックの掃除機の吸い込みの弱さやパックの交換が面倒
大きな憤りを覚えたことからサイクロン式掃除機の開発に着手
まさに自分ごとの課題

13. 誰の課題？ 自分が抱えている課題 周りの身近な人が
抱えている課題
第三者が
抱えている課題
メリット 一番共感しやすい
メッセージ性が強い
他の人の共感を
生み出しやすい
客観的な視座が持てる
バイアスがかかりにくい
デメリット 課題による痛みを
誇張しがち
客観的な視座が必要
視野が狭くなってしまう
可能性がある
客観的な視座が必要
痛みの検証が
表面的になりがち
どこに実際の痛みが存在
するのか掘り下げが必要
誰の課題を解決するか？

14. 「誰が聞いても良いアイデア」の弱点

15. 危険信号
大半の人は100人中100人が「いいね！」と言ってくれるアイデアを模索しようとする
しかし、「誰が聞いても良いアイデア」はスタートアップに適していない
アイデアに反対する人がいない状況は逆に危険信号が灯っていると思った方がいい

16. 良いアイデアは消耗戦を招く
ピーター・ティールはスタンフォード大学の講義で、「競争は負け犬がすることだ」という
強い言葉を使って、レッドオーシャンへ参入することの危険性を訴えている

17. 誰が聞いても
良いアイデア
他の組織も
検討している
市場が競合で
混み合う
リソースや
オペレーション、
製品価格の闘い
リソースが多い
大組織が有利
リソースが少ない
小規模組織は
圧倒的に不利
小規模組織は
負けてしまう

18. 長持ちするモバイルバッテリーの開発は
誰が聞いても良いアイデア
したがって小規模組織にとってよくないアイデア

19. 言語化されていない課題を探す
一見悪いアイデアで成功したスタートアップは数えられないほど多い
Airbnb：赤の他人の家に泊まる、泊めさせる
Uber 全く知らない人の車に乗って移動する
Uber Eats 全く知らない人がご飯を届けてくれる
Snapchat：送ったメッセージが(開封されると)消える

20. まとめ

21. 良いアイデアとは
解決策ありきではなく課題ありきになっているもの
そしてその課題は自分ごとになっているかつ、まだ言語化されていないもの
スタートアップは茨の道

22. 参考文献
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起業・新規事業のバイブル『起業の科
学』の著者が教える
これから「ゼロイチ」を目指す人のため
の入門書。

23. ありがとうございました！