2013.10.07 【月例】アベノミクスとベンチャー

1. アベノミクスとベンチャー
月例：ベンチャー班

2. 安倍政権の成長戦略とベンチャー
日本産業再興プラン
成長戦略
戦略市場創造プラン
国際展開戦略
GDP
年平均
2 %増
競争力
強化の
土壌を
作る

3. 安倍政権の成長戦略とベンチャー
企業への税制措置
民間投資の拡大
グレーゾーンの
明確化
エンジェル税制の改善
産業の新陳代謝
新市場の開拓
事業再編の促進
ベンチャー促進
開業率
＞
廃業率
クラウド
ファンディング支援
個人保障
負担軽減
担い手・目利き・支援
人材の育成

4. 安倍政権の成長戦略とベンチャー
企業への税制措置
民間投資の拡大
グレーゾーンの
明確化
エンジェル税制の改善
産業の新陳代謝
新市場の開拓
事業再編の促進
ベンチャー促進
開業率
＞
廃業率
クラウド
ファンディング支援
個人保障
負担軽減
担い手・目利き・支援
人材の育成

5. 安倍政権の成長戦略とベンチャー
企業への税制措置
エンジェル税制の改善
直接金融
ファイナンス
クラウド
ファンディング支援
個人保障
負担軽減
間接金融
経営、人材支援
担い手・目利き・支援
人材の育成

6. Equity FinanceとDebt Finance
供給サイドの要因
需要者サイドの要因
リターンの
獲得方法
リスクの
許容度
供与する資金
の性格
資金提供の
機動性
供与された
資金の性格
リスクの
許容性
equity
キャピタルゲ
イン（＋配
当）
大
自己資金
大
負債
小
debt
金利
小
自己宛の負債
小
負債
小

7. 資金供給までの審査の違い
●
直接金融の出資審査
「情報異化型審査」
キャピタリストの「仮定」に依拠す
る。
● 間接金融の融資審査
「情報同化型審査」
企業が事業活動を開始し、既に利益
が出ていることが基本である。企
業活動の結果としての財務数値
と、産業市場に関する情報である
環境数値を照らし合わせて融資審
査を行う。

8. Equity Finance
メリット
デメリット
供給者側
・経営制約リスク
・ハイリターン
（キャピタル・ゲイン）
需要者側
・リスクの許容度大
・資本以外の支援も受けられる
（ハンズオン方式）
・経営者の人柄やビジネスモデル
を評価
・ハイリスク
（キャピタル・ゲイン）

9. 直接金融の優位性
● 海外では、ベンチャー・ファイナンスは直接金融主導で行われている。
→ベンチャ-ファイナンスにかぎらず開業資金調達は日米で違いが大きい
米は自己資金やエンジェルからの調達、日本は借り入れが主
● リスクの大きいベンチャー企業向け資金供給は、間接金融にはなじまない。
→資金供給量の規模が違うので間接金融のリスクはそんなに高くない
（金融自由化の進展によって近年は、貸出債権の証券化等のリスク軽減手段）
● 企業家にとっても、間接金融（融資）形態による資金供給は、経営にリスク回避的な制約を与える
難点がある。
→直接金融でも株主の意向によって経営への制約リスクは変わる
むしろ株主だけが経営に裁量を持っていることを考えるとリスクはそっちのがでかい

10. Debt Finance
メリット
・審査が通れば比較的簡便・迅速
な資金調達が可能
需要者側
・ローリスク
供給者側
デメリット
・担保、実績、CFを重視
・個人保証の負担大
・負債＝返済義務
・リスク回避的な制約

11. Equity とDebtはどっちが得？
需要者側：直接金融
供給者側：間接金融

12. 間接金融主導システムの限界
1. 有担保主義
2. 機動性の確保
3. 負債形態の資金調達
4. 融資審査の限界
5. リスク回避傾向の強化

13. ベンチャー支援インフラ
●
●
●
●
●
ファイナンス
経営・技術的支援
核となる支援
ネットワーク
起業家と社会
cf)マクミラン

14. ベンチャー支援インフラ
●
●
●
●
●
ファイナンス
経営・技術的支援
核となる支援
ネットワーク
起業家と社会
VCでしょ
cf)マクミラン

15. ベンチャーキャピタルとは？
キャピタ
ルゲイン
投資家
（LP）
出資
ベンチャー
キャピタル
ファンド
ベンチャー
キャピタリスト
企業価値
増加
出資
ベ
ン
企 チ
業 ャ
丨

16. VCによる投融資 現状

17. VCによる投融資 現状
・規模が小さい
・投資件数が少ない

18. VCによる投資件数が少ない原因

19. VCによる投資件数が少ない原因
日本のVCは銀行系列で
将来性よりも目先の利益
を重視しがちになる

20. VCの規模が小さい原因

21. アベノミクスはどこにテコ入れしてるのか？

22. 企業への税制措置
直接金融
エンジェル税制の改善
ファイナンス
クラウド
ファンディング支援
個人保障
負担軽減
間接金融
経営、人材支援
担い手・目利き・支援
人材の育成

23. 企業への税制措置
直接金融
ファイナンス
エンジェル税制の改善
クラウド
ファンディング支援

24. 企業への税制措置
● ハンズオン形式を取るVCファンドに投資す
る企業に対しての税制措置

25. →ハンズオン方式をとるVCファンドに出資する企業に対しての税制措置

26. 企業への税制措置
キャピタ
ルゲイン
出資
投資家
（LP）
ベンチャー
キャピタル
ファンド
ベンチャー
キャピタリスト
企業価値
増加
出資
起
業
ベ
ン
チ
ャ
丨

27. 企業への税制措置
キャピタ
ルゲイン
出資
投資家
（LP）
ベンチャー
キャピタル
ファンド
ベンチャー
キャピタリスト
企業価値
増加
出資
起
業
ベ
ン
チ
ャ
丨

28. 間接金融
ファイナンス
個人保障
負担軽減

29. 経営、人材支援
担い手・目利き・支援
人材の育成

30. 個人保証負担軽減
メリット
・審査が通れば比較的簡便・迅速
な資金調達が可能
需要者側
・ローリスク
供給者側
デメリット
・担保、実績、CFを重視
・個人保証の負担大
・負債＝返済義務
・リスク回避的な制約

31. 安倍政権の成長戦略とベンチャー
企業への税制措置
ベ
ン
チ
ャ
丨
の
促
進
直接金融
エンジェル税制の改善
クラウド
ファンディング支援
間接金融
個人保障
負担軽減
経営、人材支援
担い手・目利き・支援
人材の育成

32. 安倍政権の成長戦略とベンチャー
企業への税制措置
ベ
ン
チ
ャ
丨
の
促
進
直接金融
エンジェル税制の改善
クラウド
ファンディング支援
間接金融
個人保障
負担軽減
経営、人材支援
担い手・目利き・支援
人材の育成

33. 考察

34. 考察
・規模が小さい
・投資件数が少ない

35. VCによる投資件数が少ない原因

36. VCによる投資件数が少ない原因
日本のVCは銀行系列で
将来性よりも目先の利益
を重視しがちになる

37. VCの規模が小さい原因

38. 世界の年金基金の運用状況

39. 国民年金基金

40. 厚生年金基金

41. 参考文献
・忽那憲治『中小企業金融とベンチャーファイナンス』
・松田修一 ベンチャー企業の創出成長に関する研究会『最終報告書』
・VEC『ベンチャーキャピタル等の投資動向調査結果』
・みずほ銀行産業調査部『安倍政権の成長戦略∼日本産業の競争力強化にむけて∼』
・松田修一『日本のイノベーション2∼ベンチャー支援ダイナミズム∼』
・首相官邸、経済産業省HPより
『ベンチャーキャピタルを通じた資金供給』『これからのベンチャー投資活性化に関する調査』
『厚生年金資産運用業務報告書』『企業年金連合会の年金資産運用』
『国民年金基金連合会資産運用結果』『競争力強化会議 配布資料』
・日本経済新聞
・新美一正、翁百合『ベンチャー・ビジネスの成長を阻むものは何か 』