分析用画面を作っている際に、「もうちょっと見やすくしたい」、「このままでもいいけどかっこよくしたい」、「こうなったら便利」と思うことありませんか？今回は少しの工夫で画面をブラッシュアップするいくつかのアイデアをご紹介します。

1. Yuki Suzuki
Senior Solution Architect,
Qlik
Qlik Tips
チャートデザイン ～ こんな時どうす
る？
2023年8月22日

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アジェン
ダ 01 地図のポイントが重なってわかりにくい
02 地図全体で選択したポイントを確認したい
03 棒チャートのバーを均等配置したい
04 全体と上位・下位の表示を切り替えたい
05 テーブル出力時に選択情報を付加したい
06 棒チャートに合計値を表示したい

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01 地図のポイントが重なってわかりにくい
大きなポイントの下に小さなポイントが隠
れている
隠れているポイントが確認しにくい、選択
しにくい
ソート順にメジャーを設定すると、数値順に表示
されます
ユーザーK様からのアイデア
ありがとうございます！

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02 地図全体で選択したポイントを確認したい
位置を選択するとポイント１つのみ表示さ
れ、
かつ地図がズームされて全体がわからない
選択したポイントに色付けをして
すべてのポイントを表示
ソート順にメジャーを設定して
選択したポイントを前面に表示

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02 地図全体で選択したポイントを確認したい
並列ステートを使用します。
並列ステート適用オブジェク
ト
Qlik Sense では連想技術により、値の選択はアプリケーション全体に適用され、すべてのチャートや表が選択を反
映した内容となりますが、並列ステートとは、アプリ全体とは異なる選択を適用するための機能です。
ヘルプサイト
Qlik Tips
連動
連動
連動
連動
×
連動しない

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並列ステートを使った解決案
選択してもすべてのポイントを表示
02 地図全体で選択したポイントを確認したい
選択しても全体を表示
マスターアイテムの並列ステートを作
成します。
フィルタを作成し、並列ステートを適
用します。
このフィルタは地図とは連動しません。
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3 地図から選択されると選択ポイントの
みの
表示となってしまうので、
地図の選択は無効化とします。

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並列ステートを使った解決案
選択したポイントに色付けをして
すべてのポイントを表示
02 地図全体で選択したポイントを確認したい
選択したポイントへの色付け
ポイントレイヤーの色を「数式を使用」とし、以下の例にならって式を設定します。
if(City=$(=CHR(39)&Only({色付け}City)&CHR(39)),lightred())
CHR(39) ： シングルコーテーション
Only : 一つだけ存在する値を取得
Only({色付け}City) ： 色付けステートの一つだけ(選択され
た)
Cityの値
地図のCityが、色付けステートで選択されたCityの値と等し
い場合は赤を設定
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並列ステート+ソート順を使った解決案
02 地図全体で選択したポイントを確認したい
選択したポイントを前面に表示
選択したポイントを前面に表示
ソートを「数式でソート」（降順）とし、下記にならって数式を設定します。
if(City=$(=CHR(39)&only({色付け}City)&CHR(39)),-1,Sum(Sales))
Cityが色付けステートのCityと等しい場合は -1（最下
位）、
そうでなければ売上順
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並列ステートを使った解決案
02 地図全体で選択したポイントを確認したい
複数選択の場合
• 色の数式
If(GetSelectedCount(City,False(),'色付け')>0,
If(match(City,concat(distinct {色付け}City,';')),Lightred()))
• ソートの数式（降順）
If(GetSelectedCount(City,False(),'色付け')>0,
If(match(City,concat(distinct {色付け}City,';')),-1,Sum(Sales)),Sum(Sales))
選択した複数のポイントを
色付けして前面に表示
GetSelectedCount(a,b,c)
ステート c で選択された a の数
b が False の場合は他の項目の選択により除外されている値も含まない
Concat(a,b)
a の値を、区切り文字 b をはさんで連結
上記では、色付けステートで選択された City の値がセミコロンで連結される
Match(a,b)
ｂ の中で a の値 が存在する位置
上記では、色付けステートで選択された City の値が、Concat で連結された文字列に
あるか
ないかの条件となる

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03 棒チャートのバーを均等配置したい
バーはデフォルトでは左寄せ
で表示
軸の値の数をカスタムにして、
最大値に上限値(5000)を設定
Top 10 Viz tips - part VII
- QlikWorld 2023

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04 全体と上位・下位の表示を切り替えたい
棒チャートなどで、全体も確認したいが、上位10位、下位3位なども確認したいといった場合、複数のチャートを作
るのではなく、
ボタンで表示を切り替えるのはいかがでしょうか。
Top 10 Viz tips - part VII
- QlikWorld 2023

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04 全体と上位・下位の表示を切り替えたい
各ボタンの設定
アクション 項目 値
項目の値を選択
チャートの軸
項目
=Concat(Distinct
{<City = {"=Rank(Sum(Sales))<=10"}>} City,';')
項目の値を選択
チャートの軸
項目
=Concat(Distinct
{<City = {"=Rank(-Sum(Sales)) <=3"}>} City,';')
項目の選択をクリ
ア
チャートの軸
項目
ーーー
City別Salesのチャートを例として
います。
Rank：順位を求める
Concat(Distinct {Set数式}City,’;’) : Set数式にあてはまるCity をセミコロンで結合

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05 テーブル出力時に選択情報を付加したい
テーブルをダウンロードするときに、
選択していた値を付加したい
列を追加して、選択情報を表示させる
メジャーを追加
数式はダミー 「=‘’」
ラベル
='出力時の選択: '& GetCurrentSelections(‘;’)
条件に応じて列を表示
Len(GetCurrentSelections())>0
GetCurrentSelections(‘区切り文字’)
現在の選択条件のリストを返す
Top 10 Viz tips - part VII
- QlikWorld 2023

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06 棒チャートに合計値を表示したい
例えば棒チャートに、それぞれの軸の値に加えて、合計値も表示したい場合、チャートレベルのスクリプトを使用して
表示することができます。
ヘルプサイト
Qlik TECH TALK セミナー：チャートレベルスクリプトのご紹介
Top 10 Viz tips - part VII
- QlikWorld 2023

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チャートレベルスクリプトを使った解決案
06 棒チャートに合計値を表示したい
アプリの設定の「チャートスクリプ
ト」をオンにする
プロパティパネルのデータからスクリプトを追加する
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Let P = HCNoRows(); チャートの行数を求める
Let vTotal = 0; 合計用変数を設定
For J = 1 to P 行数分、合計用変数にメジャーの加算を繰り返す
Let vTotal = vTotal + HCValue(Sales,J); SalesのJ番目の値
Next
Add Load 'Totals' as "Category", Floor($(vTotal)) as Sales
Autogenerate 1;
軸とする値と合計用変数をロードしデータを１行作成

16. Thank you ！