2022年3月15日に実施したQlik Tips ウェビナ―の資料です。 QlikにはDual値と呼ばれる特有のしくみがあります。 Qlik SenseやQlikViewにおいてデータはすべて「Dual」値として扱われます。 Dual値のデータには、ひとつのレコード対してテキストと数値の両方が格納されます。本セッションでは、このDual値の取り扱いについて、詳細をひも解いて解説します。

1. Qlik Tips
Dual値とDual関数
2022年3月15日
Qlik Japan
中嶋 翔, Senior Solution Architect

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Dual値とは
• Dual値：ひとつの項目値(データ)に、数値とテキスト値の両方を含むデータ
- 例：日付項目 “2011年12月31日”という値には、テキスト表記の‘2011年12月31
日’と数値の40908の両方が含まれます。
※日付項目の数値は、1899 年12月30日を0として、経過日数を整数で保持
- 例：”1”という値は、数値の1と、表示用のテキスト値’1’の両方をもつ
• 画面表示用にテキスト値が使用され、計算用に数値が使用されます。
• Qlik Senseでは、すべての項目の値がDual値になる可能性があります。
Dual値やその特性を上手に使用することで、様々なことが可能になります。

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Dual値とは
• 数値項目をロード
• 一見、数値をロードしたように思えるが、
実際にはDual値でロードされている。

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Text関数
• Text(): 数式をテキストとして処理する。
• 数値項目であっても、可能な限りテキスト値として処理する。
• 構文：
- Text(expr)
• 例：
- Text(売上金額)

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Num関数
• Num(): データ ロードスクリプトのシステム変数またはオペレー
ティングシステムの数値書式設定 (書式文字列が提供されている場合
を除く)、およびオプションの小数点記号と千の桁区切りを使用して、
数式を数字として書式設定します。
• 構文：
- Num(number[, format[, dec_sep [, thou_sep]]])
• 例：
- Num(売上金額)

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Dual関数
• Dual(): 数値と文字列を組み合わせて1つのレコードにし、そのレ
コードの数値表現をソートや計算に使用できるようする一方で、文字
列値を表示に使用できるようにします。
• 構文：
- Dual(text, number)
• 例：
- Dual(営業担当,営業ソート)
- ソート順を数値で定義し、それを営業担当項目と組み合わせてDual値とし
てロード

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Dual値 – 注意点
• 1つの項目に読み込まれている複数のデータ値で、文字列表現が異
なっていても同じ有効な数値が表現があるなら、それらはすべて最初
に出現した文字列表現を共有します。
営業担当 売上金額
田中 001
佐藤 01
元データ ロード
営業担当 売上金額
田中 01
佐藤 001
例1
例2
結果

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Mappingロード
• MappingプレフィクスとApplyMap()をDual()と組み合わせて、Dual
値をロードできます。
• 例えば、文字列データに数値を与えることでデータを集計しやすくな
ります。

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Mappingロード：例
スクリプト
回答に点数を付与
するマップテーブル
テキスト回答のみの
アンケートデータ

10. Thank You!