2021.02 Ansible Night資料

1. チームでPlaybook開発する時の
心構え/仕組みづくり
～俺のAnsibleがこんなにエラーを吐くわけがない～
jir01030
Ansible Night 2021.2.10

2. 自己紹介
• jir01030
• エンプラ界隈でAnsible導入のご支援
• 得意な自動化領域
• Windows
• VMWare
• AWS

3. お伝えすること
• 大規模システムをPlaybook化
• 複数のメンバーで開発
• メンバーのスキルレベルも異なり、所属している会社も違う
• そんな案件での
• 反省点
• もうちょっとこうやってやればよかった
• 仕組みで解決したところ
（運用の話じゃなくてゴメンナサイ・・・・）

4. 背景
• お付き合いのあるベンダーさんから支援のご依頼
• 数百個の手順書
• 納期がえぐい
• 全部Windows

5. 開発メンバー
• SQL Serverの人
• Ansible歴4年
• モジュール作れる人
• Ansible歴2年
• IISの人
• Ansible歴2年
• Ansible歴半年
• ぼく
• すてみ
• WebSphereの人
• プロジェクトオーナー
• コーディング規約作る人

6. はじめにやったこと
• 役割分担
• 1手順書＝1Role
• 各自の得意分野で担当手順書を振り分け
• Gitのスキトラ
• ブランチの作成
• プッシュ/プル
• プルリクエストの出し方
• Azure DevOps上で共同開発
• Role完成時にPRは必ず出すように（デフォルトブランチへのプッシュ禁止）
• レビュワーには基本全員指定
• お互いのソースコードを共有しあい、学び、標準化されていく

7. ぶちあたった課題
• エンジニアの半分はマウントエンジニアでできている
• コーディング規約（標準的なyamllint、ansible-lintのルール）に沿っていない微々たる指摘
• 指摘した方は良かれと思って
• 指摘された方はマウント取られたと思ってしまう
• 結果、モチベーションの低下
• 目lint疲れ
→ できるだけ生産性の低い指摘がなくなる方法を考えねば！！

8. 自動lintの仕組み
• つまづきAnsible
• だいたい毎週土曜日20:00～
• akira6592 さんが有志にて開催されている非常に有益なチャンネル
• 2020/10/14の神回で放送された「 VSCodeでいい感じにansible-lintしたい」
https://tekunabe.hatenablog.jp/entry/2020/10/24/ansible_stumble_20
で紹介されたVS Codeでの自動lintツールを展開
→ 劇的にlintでの指摘が減り、PRのコメント欄も穏やかに！
→ 人から指摘されるより、機械に指摘された方が心理的にいいよね！

9. インフラCIパイプラインの構築
• lintのチェックは減ったけど・・・
• lint忘れ
• 各人の開発環境の差異
• 冪等性が担保されているか？？
• PR承認後のちょっとした変更の再テストが手間
→ そもそも本番展開前にちゃんと動くの？？
• AzurePipelineとmolecule-azureによるインフラCIパイプライン
https://qiita.com/jir0/items/50ff2a35ad21a60c95a4
• molecule のlintシーケンスで残lint忘れを排除
• molecule のidempotenceシーケンスで冪等性の担保
→ 品質を担保！ ①PR ②pipeline
④create
⑧destoy
③lint
⑤converge
⑥idempotence
⑦verify

10. その他心がけたこと
# 例です。実際のソースじゃないです
---
- name: get hogehoge status
win_shell: Get-Content hogehoge.txt
register: result_hogehoge
changed_when: false
check_mode: false
- name: execute hogehoge bat
win_command: hogehoge.bat
when: hogehoge not in result_hogehoge.stdout
- name: get fugafuga status
win_shell: Get-Content fugafuga.txt
register: result_fugafuga
changed_when: false
check_mode: false
- name: execute fugafuga bat
win_command: fugafuga.bat
when: fugafuga not in result_fugafuga.stdout
# 例です。実際のソースじゃないです。
---
- win_stat:
path: C:¥¥Windows¥¥{{ stat_dir }}
頑張ったら構文が短縮されるものは指摘 宗教上の問題は極力統一
---
- win_stat:
path: C:/Windows/{{ stat_dir }}
Bさんのpathの指定方法
Aさんのpathの指定方法
hogehoge以外の
処理内容は全く同じ
include_tasks
loop_control
loop_var
を使おう！

11. まとめ
• エンジニアは石垣、エンジニアは城、エンジニアは堀
• メンバーのモチベーションの維持が何より大事
• 前向きな指摘はする
• 仕組みで解決できる部分は仕組みに任せる
• VS Code + ansible-lint/yamllint
• molecule-azure + azurepipeline