記 憶 の 記 録
未来の「まちづくり」を担う皆さんへ
〜 VIRTUAL SHIZUOKA構想 〜
静岡県交通基盤部
<プロフィール>
・ 静岡県藤枝市出⾝(実家は建設業)
・ 島⽥⼯業⾼校⼟⽊科卒業(平⽥先⽣の同級⽣です)
・ 愛知⼯業⼤学⼟⽊⼯学科卒業
・ 静岡県⼊庁
・ i-Construction、⾃動運転、スマートシティ関連業務を担当
・ 「VIRTUAL SHIZUOKA」のオープンデータ化の取組でグッドデザイン賞2020受賞
<その他所属>
・ 静岡⼤学情報学部(⼟⽊情報学研究所)客員教授
・ Code for Kakegawa所属
<委員など>
・ 地域情報化アドバイザー(総務省︓2021年〜)
・ 測量⾏政懇談会(国⼟地理院︓2020年〜)
・ 地盤情報活⽤検討会(国⼟交通省︓2016〜2018年)
・ オープンデータ実務者会議︓⾃治体普及作業部会(内閣官房︓2015〜2017年)
静岡県交通基盤部 政策管理局 建設政策課 未来まちづくり室 イノベーション推進班⻑
杉本 直也(NAOYA SUGIMOTO)
⼟⽊と建築の違い︖
建築は⼈が暮らす空間をつくる仕事
⼟ ⽊ は 暮 ら し に 必 要 な も の や
便 利 な も の を つ く る 仕 事
建 築 の ⽅ が カ ッ コ イ イ ︕
と 思 っ て い る ⼈ が 多 い ︕
建築 と ⼟⽊
(建物) (まち)
<
⼟⽊の⽅がスケールが⼤きい︕
最近の⼟⽊は意外とカッコイイ︕
37.5
148.9
0 50 100 150 200
ICT施⼯
従来施⼯
建機と作業員の交錯作業(時間)
45.9
70.3
0 20 40 60 80
ICT施⼯
従来施⼯
のべ作業⼈⼯数(⼈⽇)
省⼈化
安全性向上
35%削減
75%削減
N=130件
N=130件
ICT活⽤⼯事の効果(1)
4.0
6.7
5.1
5.8
29.8
40.2
4.0
5.9
0 10 20 30 40 50 60
ICT施⼯
従来施⼯
作業時間(⽇)
⼟⼯の全体作業時間(平均)
起⼯測量 測量計算 施⼯ 出来形管理
作業時間短縮
27%削減
N=149件 H28〜R01試⾏案件
140
実施件数
ICT活⽤⼯事の効果(2)
なぜ、VIRTUAL SHIZUOKAを作りたいのか︖
明⽇起こるかもしれない災害に備えて
3次元点群データを蓄積しておく
①被災状況写真撮影
③仮設完了
②崩⼟除去完了
④交通開放
3次元点群データの蓄積による災害復旧の迅速化
被災後の3次元点群データ 蓄積していた被災前の
データと重ね合わせ
横断⾯図作成
⼟量計算
計測⽅法
航空レーザ計測
(LP)
航空レーザ測深
(ALB)
移動計測⾞両
(MMS)
計測内容
地表⾯及び樹⽊・建物など 海岸及び⽔中部の地形 道路及び周辺部の地物
計測密度 16点/m2以上 1点/m2以上 400点/m2以上
VIRTUAL SHIZUOKA 実現のため広範囲・⾼密度にデータ取得
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LP+ALB
統合データ(LP+ALB+MMS)
広域の地形データと道路の地形データを統合
⽔⾯と⽔中地形データを統合
LP+MMS
+ +
航空レーザ計測
(LP)
移動計測⾞両
(MMS)
航空レーザ測深
(ALB)
+
+
画像提供︓朝⽇航洋株式会社
静 岡 県 の 3 次 元 点 群 デ ー タ 取 得 計 画
「無償」で使えることと「⾃由」に使えることは違います。
誰もが⾃由に使えるデータって意外と少ない
例えば、GoogleMapは無償で使えますが、⾃由に改変することはできません。
VIRTUAL SHIZUOKAのデータは、クリエイティブコモンズ(CC-BY4.0)の
元に⾃由にデータを利⽤でき、商⽤利⽤も可能なので研究開発だけでなく、
⼤⼈から⼦供、趣味や遊びまで誰もがあらゆる「コト」に安⼼して使えます。
https://www.geospatial.jp/ckan/dataset/shizuoka-2019-pointcloud
VIRTUAL SHIZUOKA のデータをオープンデータ(CC-BY)として公開
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https://www.geospatial.jp/ckan/dataset/shizuoka-19-20-pointcloud
LPデータ ダウンロードページ ALBデータ ダウンロードページ MMSデータ ダウンロードページ
「選択範囲の指定」をクリックして領域を
選択し、「ダウンロード」をクリックする
とデータが取得できます
VIRTUAL SHIZUOKA のデータをオープンデータ(CC-BY)として公開
除 去 前 除 去 後
オリジナルデータ グラウンドデータ
出典︓中⽇本航空株式会社
⽇ 時 令和2年7⽉17〜19⽇豪⾬
場 所 ⻑⽥A地区
被災箇所 静岡県下⽥市⽩浜⻑⽥
原 因 法⾯崩落(崩壊幅 L=15m、崩壊⾼ H=18m)
保全対象 ⼈家5⼾
現場⼈数 安全性
従来測量 5⽇ ×
3次元計測 0.5⽇ ○
今まで(従来測量) 今回・これから(3次元計測)
崩壊前後の点群データを重ね合わせることにより、崩壊⼟量や堆積している⼟量を算出
約80㎥が崩壊し、約30㎥が家屋等に流出
津波浸⽔シミュレーションへの活⽤(静岡県賀茂郡河津町)
出典︓静岡県
VIRTUAL SHIZUOKAのデータは、まちの「記憶」を3次元点群データにより
仮想空間に「記録」したものとも⾔えます。
VR(バーチャルリアリティー)等を使えば、過去の思い出の場所に戻ることが
できる「デジタルアーカイブ」データでもあります。
まちの「記憶」も「記録」しています
VRで点群データの中に⼊る
掛川城
韮⼭反射炉
⼤⽇本報徳社
動画提供︓ Symmetry Dimensions Inc.
韮⼭反射炉(伊⾖の国市)
設計者は⽂化勲章を受章した建築家“吉⽥五⼗⼋”(1894〜1973) ⽒で、全⼭丸ごと聖地とした
スケールの⼤きさと、洗練された繊細なデザイン。
地上から⾒上げると正⾯に92段の階段がそそり⽴ち、⼀気に絞り込んだ階段の両ささら桁が柱
となり天空を指す。対称に丘の上から2本の柱がのび、4本の柱は交差しさらに尖塔を造る。
当時の市政だよりによれば“神社の千⽊を表現した”デザインと報じている。
清 ⽔ 忠 霊 塔
当時の⼟⽊技術を
現在の⼟⽊技術で記録する
出典︓H20「地域⽂化財専⾨家」育成研修 ⽂化財建造物 調査票より抜粋
出典︓H20「地域⽂化財専⾨家」育成研修 ⽂化財建造物 調査票より抜粋
景観シミュレーション(景観まちづくり課)
電柱・電線の移設、⽀障⽊の伐採による景観シミュレーションを実施
富⼠⼭眺望を阻害する電柱・電線の移設 海洋眺望を阻害する⽀障⽊の伐採
社会課題の「解決」にも役⽴ちます
VIRTUAL SHIZUOKAのデータは、災害復旧の迅速化や⾼齢化が進む建設業
の⼈⼿不⾜、⾃動運転⽤の地図データとしての活⽤が始まっています。
3次元点群データを活⽤することで、従来の測量作業と⽐較して、現地での
計測作業が⼤幅に減り、作業⼈員の削減効果だけでなく、安全性が向上する
など、⽣産性の向上が図られています。
出典︓http://www.zmp.co.jp/news/pressrelease_160805
⾃動運転⽤の地図( ダイナミックマップ )に使える⁉
実証実験(⾃動⾛⾏の有⽤性・社会受容性確認)
しずおか⾃動運転 Show CASE プロジェクト
ダイナミックマップ作製
静岡県のオープンデータを活⽤
⾃ 動 運 転 ⾞ を ⾛ ら せ た い わ け で は な い
出典︓https://www.bosch.co.jp/press/group-1807-02/
交通システム
運営プラットフォーム
部品メーカー 部品メーカー
⼀次
サプライヤー
⼀次
サプライヤー
⾃動運転⾞・
ソフトウェア
提 供 者
次世代
駆動装置
提 供 者
交通
サービス
⾃動⾞産業の構造
誰がこの領域を担うのか
熾烈な競争の真っ最中︕
・MONET(TOYOTA+SB)
・Google ・Uber ・Apple
・Whim ・百度 .etc
Mobility as a Service
「道路」や「まちづくり」
の考え⽅が変わる︕
移動⾰命から「まち」の
再デザインが始まる︕
出典︓ADL「モビリティ進化論」を参考に作成
デジタルツイン※の実現・・・ VIRTUAL SHIZUOKA
バーチャル世界でシミュレーションを⾏い、現実世界における将来の変化を予測する
※ 現実世界に実在しているものをデジタル空間に表現し、バーチャル世界を構築すること
シミュレーション
フィードバック
モニタリング
3次元モデル
蓄 積 分 析
収 集 活 ⽤
バーチャル世界
(仮想)
現実世界
(フィジカル)
電線や⾼圧線など上空の点群データも重要だと考えています
空の移動⾰命の実現に必要
出典:経済産業省ウェブサイト(https://www.meti.go.jp/press/2018/12/20181220007/20181220007.html)
3次元点群データで創るデジタルツイン
VIRTUAL SHIZUOKAをデジタルツインの基盤に
VIRTUAL SHIZUOKAをきっかけとした新たな価値の創出
デジタル・ディスラプション
あらゆる産業において、
新たなデジタル技術を活⽤して、
これまでにないビジネスモデルを展開する
新規参⼊者が登場しゲームチェンジが起きつつある
2021年は⼤きな転換期になります
iPhone12 Pro,ProMaxにLiDAR搭載
建設業界にゲームエンジンを使う時代に!?
解析
3次元データの分析ツール
3D CAD
3次元設計の基本ツール
VR・ゲームエンジン
3次元情報を可視化するためのツール
マインクラフト
Unity
韮⼭反射炉
初島
Unreal Engine
3次元モデルによる河川計画
多⾃然川づくりの検討に3次元点群データ・3次元設計データから作成した3次元モデルを活⽤
出典︓九州地⽅整備局九州技術事務所
出典︓⽇本⼯営株式会社 佐藤⽒(本⼈承諾済)
3次元モデルによる河川計画
これからは、未来の「まち」を考えるときに、
3D都市データでリアルなやりとりができるようになる。
いますぐに学校教育の場にも持ち込むことだって可能になるはず。
(GIGAスクール)
3D都市データは世代交流の場を作り出すハブとして機能していく。
皆 さ ん の 活 躍 の 場 は 無 限 ⼤ ︕
未来を予測する最良の⽅法は未来を創りだすことである
〜アラン・ケイ〜
※ アラン・ケイ︓アメリカの計算機科学者。元アップルコンピュータのフェローでパーソナルコンピューターの⽗と呼ばれる。
静岡県 交通基盤部
政策管理局 建設政策課 未来まちづくり室
杉本 直也 / Naoya Sugimoto
E-mail︓naoya2_sugimoto@pref.shizuoka.lg.jp
VIRTUAL SHIZUOKAイメージ動画

Virtual shizuoka20210623