2017年11月15日 LINEマンガとコミック動向 日本電子出版協会

1. 電子コミック・コミックアプリ動向
O2O Book Biz株式会社
代表取締役 落合早苗
2017年11月15日

2. 【O2O】（オーツーオー）
Online to Offlineの略。
ネット上（オンライン）から、ネット外の実地（オフライン）での行動へと促す施策
のことや、オンラインでの情報接触行動をもってオフラインでの購買行動に影
響を与えるような施策のことを指す。
（Web担当者Forum 用語集より）
O2O Book Bizご紹介

3. O2O Book Bizご紹介
ネット企業で培ったノウハウ・スキルを、
リアルな出版ビジネスにフィードバック
する目的で2015年6月に設立したコン
サルティング会社。
【得意分野】
メタデータ／データベース／書誌情報
電子書籍・電子出版全般

4. デジタルパブリッシングにおける電子書籍・電子雑誌の領域
ウェブ閲覧型
アプリ・ダウンロード型
有償無償
POD
CD-ROM
電子辞書
SNS・ブログ
Twitter
記事・コラム
掲示板 投稿サイト
カタログ
マニュアル
報告書
メールマガジン
情報商材
電子
ジャーナル
有料DB
電子教科書
電子書籍
電子雑誌
コミックアプリ
など

5. 電子書籍・電子雑誌の市場規模推移
出典：インプレス総合研究所
電子書籍1,976億円のうち、1,617億円（約82%）がコミック

6. 電子書籍市場規模のジャンル別内訳
出典：インプレス総合研究所

7. 電子書籍・電子雑誌の収益モデル―その1:有料モデル―
■ 月額課金型
■ 個別課金型
■ サブスクリプション型
■ レンタル型
■ 定期購読型
「めちゃコミック」（アムタス） 「コミックシーモア」（NTTソルマーレ）など
「kindle unlimited」（アマゾン） 「dマガジン」（NTTドコモ）など
「Renta!」（パピレス） 「BookLive! 2days」（BookLive）など
「Newsstand」（アップル） 「週刊Dモーニング」（講談社）など
ほぼ全ての電子書籍ストアが対応

8. 電子書籍・電子雑誌の収益モデル―その2:無料モデル―
■ メディア型
■ 販促／キャンペーン型
■ 新人発掘・ライツ販売型
■ 広告費型
■ 時間制限型
「comico」（NHN comico） 「マンガボックス」（DeNA）など
「E★エブリスタ」（DeNA） 「小説家になろう」（ヒナプロジェクト）など
「マンガ図書館Z」（Jコミックテラス） 「旅色」（ブランジスタ）など
「マンガワン」（小学館） 「マンガBANG!」（Amazia）など
「少年ジャンプ＋」（集英社） 「犬耳書店」（パピレス）など

9. 電子書籍・電子雑誌の収益モデル―その3:BtoBtoC―
■ 法人向け福利厚生として
■ 施設提供型
■ 販促物としての電子書籍・電子コミック
「booxstore」（イーブックイニシアティブジャパン） 「bizbook」（メディアドゥ）など
飲料・食品メーカーとのタイアップ
「シーモアBOOKSPOT」（NTTソルマーレ） ANA国際線向け（BookLive）など
■ 電子図書館
TRC OverDrive 日本電子図書館サービスなど

10. コミック（紙＋電子）市場販売金額
出典：出版科学研究所

11. 電子コミックに対する言説
■ 電子書籍はコミックしか売れない
■ 電子が紙を駆逐しているのか？
→巻物が多く、欠本の概念がない電子コミックは便利
→つづきものが多いため、習慣として定着しやすい
→可処分時間を確保することでコミック市場全体に寄与
→コミックが電子書籍のメリットを最も享受できるジャンル

12. おもな無料マンガアプリ：出版社系
マンガワン（小学館）
少年ジャンプ＋（集英社）
マガジンポケット（講談社）
マガジンUP！（スクエア・エニックス）

13. おもな無料マンガアプリ：IT企業系
LINEマンガ（LINE）
comico（NHNcomico）
マンガボックス（DeNA）
pixivコミック（ピクシブ）

14. 無料マンガアプリ／サービスの利用頻度
出典：インプレス総合研究所

15. 無料マンガアプリ／サービスの1回あたりの利用時間
出典：インプレス総合研究所

16. マンガアプリの広告市場
出典：インプレス総合研究所

17. 新人発掘／新人育成手法の多様化
 「チャレンジ編集部賞」創設
→編集部による新人発掘
 「マンガボックスチャレンジ枠」創設
→編集部で拾い切れない新人を引き上げ
 少年ジャンプルーキーで新人賞創設
→ 世界8か国言語に対応の賞も
 「ジャンプPAINT」提供
→スマホのコミック制作にも対応

18. ご清聴ありがとうございました