LCPと従来のDRM
2017.12.8
LCP WGリーダー
三瓶 徹
従来型DRMの例
• 個々のコンテンツにユニークな鍵でコンテンツを暗号化し、
復号化する鍵を利用者に販売する形式を取っている。
• 復号鍵はコンテンツに対しユニークだが、ユーザに対して
は共通だから、復号鍵をユーザに盗まれないセキュアな環
境が必要。
• 汎用PCの場合、ソフトウェア的にユーザやハッカーが攻
撃できないセキュアな環境を作っているが万全ではない。
• 不法プログラムが、パソコン内を流れる平文のコンテンツ
信号を盗まないよう、セキュリティを強化している。
• 最終的には目や耳で見聞きできる、いわゆるアナログホー
ルもある。
従来型DRMの例
セション鍵6生成
セション鍵5
秘密鍵
E
機器種別公開鍵
署名
D
セション鍵6
セション鍵5生成
D
E
D
認証局ルート公開鍵
ライセンス
EE
機器別公開鍵
機器別公開鍵
D D
秘密鍵
証明書
機器種別
公開鍵
ライセンス
D
HDD
暗号化
コンテンツ
ライセンス サーバ
セション鍵6生成
セション鍵5
秘密鍵
E
機器種別公開鍵
署名
D
セション鍵6
セション鍵5生成
D
E
D
認証局ルート公開鍵
ライセンス
EE
機器別公開鍵
機器別公開鍵
D D
秘密鍵
証明書
機器種別
公開鍵
ライセンス
D
暗号化
コンテンツ
ライセンス サーバ
LCP(Licensed Content Protection)
https://readium.github.io/readium-lcp-specification/
LCP
• 商用DRMは賛否議論がされているが、既に広く利
用されて統一の機会を失っており、新しいDRMを
採用するメリットを見いだせていない。
• Lightweight Content Protection から Licensed
Content Protection へ名前を変えた、このDRMは
これから採用する業者にとっては敷居が低い。
• アクセシビリティ対策として、LCPが選択肢の1つ
と考えられ、委員の中で議論している。
• 特許に関しては、1995年出願の大きな特許は既に
切れているが、懸念は残る。
• 2000年マイクロソフト、コンテントガードに出資
• 2000年AdobeとInterTrustが電子ブックで提携
• 2001年松下とInterTrustが提携
• 2001年ソニーとInterTrustが提携
• 2001年Nokia社とInterTrustが提携
• 2002年ソニー、フィリップス社などが出資する投
資会社がInterTrustを買収
• 2004年マイクロソフトがInterTrustへ和解金4億
4000万ドル
過去の特許紛争
指定番号 1世代 2世代
特許
出願 平08-526318
出願 2003-059518
登録 3996532
出願 2003-102185
登録 3950076
出願 2005-249688
登録 4272192
出願 2005-249767
出願 2003-115260
出願 2003-116576
登録 3905489
出願 2005-251627
登録 4008937
出願 2003-117920
出願 2005-253052
出願 2005-253059
登録 4643398
出願 2003-121056
出願 2003-124706
登録 4128902
出願 2003-126862
出願 2005-259768
登録 4008938
出願 2005-259801
特許は?

APL LCPと従来のDRM