災害時の
Twitter活用訓練
事例を踏まえた考察
平成29年5月
稲野 茂 (元 国⼟交通省国⼟技術政策総合研究所)
Twitter:@rugeshino
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目的
• 災害時、多くの人が現地の状況をツイッターに
投稿すれば、迅速な状況把握に役⽴ちます
• 投稿の際には、下記が必要です
ハッシュタグ #和光市災害 をつける
(該当する投稿の抽出を容易にするため)
場所と状況を伝える内容とする
(どこがどんな状況なのか、わかるように)
• 6月4日の訓練は、この方法を知っていただき、
練習するためのものです
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初回訓練の事例
1. ツイッター活用訓練を実施
(平成26年6月1日)
• 現地状況の投稿を市⺠に呼びかけ
• 投稿の大多数が訓練に沿った的確な投稿
2. ゲリラ豪雨の際、状況把握に役⽴った
(平成26年6月25日)
• ゲリラ豪雨で市内各所が冠水
• 市⺠が自発的に、市内の状況を投稿
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防災訓練で
ツイッター投稿を呼びかけ
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防災訓練の投稿例(平成26年)
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平成26年防災訓練の結果
大多数は的確な投稿
71.7%
6.8%
3.7% 5.8%
12.0%
訓練に沿った投稿
訓練に沿わない投稿
タグだけの投稿
事務局からの連絡
その他(感想等)
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全投稿191件のうち、
訓練に沿った投稿は137件(72%)
初回訓練は成功
• 多数(137件)の的確な投稿
• イタズラ投稿は、少数(13件)かつ一過性、
➔ 気にする必要なし
• 日本初のツイッター+ハッシュタグを活用した
防災訓練は成功
…と思っていたところ
6月25日にゲリラ豪雨が発生
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ゲリラ豪雨、当日の投稿例
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新聞記事によると
これは使える!
• 和光市は、大雨への対応検討において
ツイッター情報を参考にした、とのこと
• 松本市⻑のコメント
「ビジュアル面も含め、瞬時に被害の把握が
できたことは大きい。」
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• 平成28年10月30日#富山市災害
• 平成28年9月4日#かすみがうら市災害
• 平成28年6月5日#龍ケ崎市災害
• 平成27年5月31日#福岡市災害
他の自治体も訓練を実施
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和光市や他自治体の事例を総括すると
① 一部の訓練で、少数のイタズラ投稿があったが、
大多数の投稿は、的確な現地情報の提供
② 訓練の後日、和光市で大雨の際、市内の状況を伝
える投稿があり、状況把握に役⽴った
③ 総括すると
• ツイッター活用訓練は、災害時に役⽴つ
• 根本的な課題点は、ゼロ
事例総括
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• 投稿文中にハッシュタグ #和光市災害 を記載
• 現地写真の添付や投稿文で状況を説明
• 場所がわかるように、以下2項目のどちらかを
実施
① 投稿文の中に、番地名などを記載
② ジオタグ(位置情報)を添付(注)
(注意)ジオタグ添付により、投稿箇所がピンポイントで特定できる
ようになります。自宅など不都合が想定される場所でのジオタグ添付
は、お止め下さい。
具体的な投稿方法
例:『 ◯◯は異常なし #和光市災害』
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• DITS*の利用で、ハッシュタグとジオタグの添
付が自動化され、投稿の手間が削減
• DITSの利用は、スマホのブラウザから、
saigai.main.jp にアクセス(誰でも利用可)
*DITS:Disaster Information Tweeting System
東海大学内田研究室が開発したシステム。スマホの位
置情報に基づき、自動的にハッシュタグとジオタグを付
けたツイートが可能
DITSの利用
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DITSの利用方法(1)
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出典:「DITSの紹介」東海大学 内⽥理
DITSの利用方法(2)
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出典:「DITSの紹介」東海大学 内⽥理
• 熊本地震の際「動物園からライオンが逃げた」とデマが
ツイートされ、拡散により現地に混乱を招きました。
• 和光市などの訓練では、イタズラ投稿は少数で、大多数
は的確に現地状況を伝える内容でした。また大雨時に
は、デマやイタズラ投稿はゼロでした。
• しかし、今後も絶対にゼロとは限らず、#和光市災害 を
付けたデマについても想定しておくべきです。
• 特に、目⽴つ投稿はデマかもしれないと疑い、各自で信
頼性を考慮して下さい。
• 安易なリツイートは、デマの拡散幇助となる恐れがある
ので、ご注意下さい。
デマに注意
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• まず、突出した目⽴つ内容の投稿は疑うことです。
• 情報の発信源をたどり、その投稿者が一人の場合は、大
いに疑うべきです。逆に、複数者が類似内容で投稿して
いる場合は、信頼できると想定されます。
• 情報発信源の投稿者の過去投稿を⾒て、市内から投稿し
たことが無い人は疑うべきです。逆に、過去の訓練で、
真面目に投稿している人は、信頼できると想定されま
す。
(参考)投稿の信頼性評価
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• 災害時、公助には限界があり、自助と共助が重要
と言われています。
自助 = 自分で自分を助けること
共助 = 家族や地域コミュニティで共に助けあうこと
公助 = ⾏政による救助・支援
• 災害情報も、⾏政やマスコミなど公的情報には限界があ
り、これだけでは迅速・詳細な状況把握は困難です。
• そこで、自分で⾒た現地の情報をツイッターに投稿し、
情報不⾜を共に助けあうことが重要です。
• 訓練はこのためのものであり、トレンドを踏まえると、
災害時の情報源としての重要性が高まると考えられま
す。
考察:災害情報
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和光市の災害時ツイッター活用訓練