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内藤ゼミ ゲーム理論 レジュメ
- 1. 2016 年 5 月 27 日 専門演習Ⅰ
山嵜 涼雅
決定分析とゲーム理論(様々な意思決定基準)
・初めに
人や組織はなるべく多くの利得を、なるべく小さな費用で得ようとする。その
ためには何が自分にとって最適な行動であるかを考える必要があり、それを考
える際に何を基準にするのかという問題が発生する。今回は、確実性、リスク、
不確実性の下での様々な意思決定基準を紹介する。
(1)確実性の下での意思決定基準
投資の利得表(Ⅰ)
状態
行動
A B C D
銀行預金(d)
社債(b)
株式(s)
商品取引(c)
2 3 4 8
3 5 4 2
8 5 2 0
10 3 1 1
- 7. 𝑅(𝑎, 𝑖)={max
𝑎
c(𝑎, 𝑖)} − c(𝑎, 𝑖)・・・②
:上の式が費用、下の式が利得
min
𝑎
max
𝑖
𝑅(𝑎, 𝑖)・・・③
:①(②)を使い、その後③を適用する
ここで、表(Ⅰ)を見てみると、この表は利得を表しているので下の式で考える。
表(Ⅰ)で、例えばAという状態が起きたとする。この場合、最良で 10 の利得を
得ることができるが(商品取引(c)を選択したとき)、実際は銀行預金(d)を選択
したとするとその差である 8(10-2)損したことになる。これが落胆である。ど
うように考えると、社債(b)なら 7、株式(s)なら 2、商品取引(c)なら 0 の落胆
が生じる。この考え方をB、C、Dの場面にも適用すると、下の表になる。
表(Ⅲ)
状態
行動
A B C D
銀行預金(d)
社債(b)
株式(s)
商品取引(c)
8 2 0 0
7 0 0 6
2 0 2 8
0 2 3 7
後は表(Ⅲ)を(3)イのミニ・マックス基準に適用させるだけだ。
銀行預金(d)なら8社債(b)なら7、株式(s)なら8、商品取引(c)なら7の落胆
を得ることができるので。その中で落胆が最小のものは、社債(b)と商品取引(c)