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(現代人に必要と思われる)コンピュータ/
(現代人に必要と思われる)コンピ  タ/
インターネットで学習すべき事柄について




       2003年11月11日
         佐伯 達也
情報教育の現状と範囲




 バランスはとれているか?
クルマ社会の進展の柱は?
『先生のための教科「情報」
        マニュアル』目次
   情報化教育法            モデル化とシミュレーショ
   職業指導概論             ン
   情報化と社会            情報検索とデータベース
                       の概要
   コンピュータ概論
                      ネットワークの基礎
   情報活用の基礎
   情報発信の基礎
    情     基礎          コンピュータデザインの基
                       礎
   アルゴリズムの基礎
                      図形と画像処理
   情報システムの概要
                      マルチメディアの基礎
                      総合実習
        (日本文教出版、2000年、非売品、研修用テキストとして約1万部配布)
教職課程高校普通科「情報」担当
   教員の修得科目

情報社会および情報倫理      情報通信ネットワーク




コンピュータおよび情報処理   マルチメディア表現および技術




   情報システム          情報と職業
Webマスター養成コース
          Webマスタ 養成コ ス
              カリキュラム
 企業サイトの進化とIT活用の基本                  コミュニケーションツールの活用
 Webプロジェクトにおけるマネジメ                 Webサイトの分析と評価―ウェブ
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 ネットワ クとサ バ の基礎
  ネットワークとサーバーの基礎                    インターネットとセキュリティ
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 Web制作の実際
     制作 実際                          課題最終発表
 課題中間発表
 HTML基礎
 HTML応用とスタイルシート                     (アーク都市塾 2002年4月-9月 第28期)


      http://www.academyhills.com/school/toshijuku/works/28/28_web.html
      http://www academyhills com/school/toshijuku/works/28/28 web html
クルマ社会の進展の柱は?




性能と安全のための技術   モラルとインフラの技術
情報教育とは?

 「情報」の専門家が「情報処理」の専門家でなければならない必然性
  はない
             (野村一夫 「インフォアーツ論」 P.90)

 一つの目安として、日本経済新聞に載る情報関係の記事は全部読ん
  でわかるように・・・
         (立花隆 「サーバーユニバーシティの試み」 P.80)


       ユーザー至上主義/顧客中心志向

     「文系」の学問領域として考えることが重要
     「文系 の学問領域として考えることが重要
IT(情報)社会では
                         情報を加工するために必要なツールや
                         記録しておく場所・サービスを準備しておく
                         記録しておく場所 サ ビスを準備しておく




文系・理系のバランスをとり、
知らなくても困らないことを見極める




              オンラインやオフラインの人間関係を大切にし、
              誰にどんな形で連絡をとればいいか?配慮する
   インターネット空間での土地感をつかみ、
   どこに行けばどんなものがあるか?把握しておく
7つのネット・リテラシー




  IT社会での基礎体力
情報を使いこなす能力

 コンピュータ/インターネットの利用から
  電子情報の活用・編集へ
  電子情報の活用 編集

   大事な は、知識そ も よりも、それ
    大事なのは、知識そのものよりも、それがどこにあるか、だれが持っているか、どうすれ
                           ある 、だれ 持    る 、 うすれ
    ばその情報に接触できるか、そしてそれらの素材をどう再構成すればいいかという編集
    技術だというわけだ。
                       (矢野直明 「情報編集の技術」 P.5)


   長年、コンピュータ講座のカリキュラムを考案してきたアン・ソロントンは、「(中略)・・・こ
    れから必要なのは、情報を吟味する力やテーマに即した情報をいかに効果的に得るこ
    とができるのかというより高度な利用者教育が必要になっている」と言う。

                       (菅谷明子 「未来をつくる図書館」 P.202)
具体的な7項目

 調べる             検索エンジンの限界

 発信する         コミュニケーション・スキル

 配慮する         プライバシーとセキュリティ

 活 する 創造する
  活用する/創造する     コモンズとイノベーション
                   ズとイ ベ シ

 支援させる            セマンテックWeb

 判断する             情報の信用と価値

 交流する        インタラクティブとコミュニティ
検索エンジンの限界

 インターネット上にあるものしかない
  インタ ネッ   あるも   な

 アーカイブとインデックス・ファイル
  ア カイブとインデックス ファイル

 ディレクトリ検索とロボット検索




                      「調べる」
コミュニケーション・スキル

 通信/出版/放送の混在
     公的なものから極めて個人的なものまで

 プレゼンテーション(Web / PowerPoint)
  プレゼンテ ション(Web
     情報アーキテクチャ
     ユーザビリティ
     アクセシビリティ

 メールの作法
     TO / CC /BCC
     題名の書き直し

                                「発信する」
プライバシーとセキュリティ

 個人情報のコントロール
    http://privacy.yahoo.co.jp/privacy/jp/


 オプ イ
  オプトイン
    http://www.zdnet.co.jp/dict/ebiz/ad/03606.html


 情報セキュリティ
    情報セキ リティポリシ 入門
     情報セキュリティポリシー入門
     http://www.atmarkit.co.jp/fsecurity/rensai/policy11/
     policy01.html
                                                            「配慮する」
コモンズとイノベーション

 コモンズ(共有地)
    インターネット
    オ プンソ ス (E.レイモンド「伽藍とバザ ル」)
     オープンソース (E レイモンド「伽藍とバザール」)
    知的所有権


 イノベーション
    アイディアとマネジメント
       デ
    スピードとクリエイティビティ
                           「活用する
                            / 創造する」
セマンテックWeb

 Semantic Web (意味をもつWeb)

 機械にやらせたほうがいいことは機械に

     Webサービス
     ASPサービス
     アプリケーション

                            「支援させる」
情報の信用と価値

 評判システム
    AmazonやYahooオークション
 口コミ・噂
    2ちゃんねる/Web日記/Blog
 情報の客観性 正確性
  情報の客観性・正確性
    ドメインのブランディング
    複数ソースの照合
    格付け
                          「判断する」
インタラクティブの意味

 双方向の選択性 + 創造性

 しかし、私のインタラクティブの定義には、選択することができるだけで
  はなく、創造することができることが含まれる。すなわち、Web上であら
  ゆる種類の文書が検索できるだけではなく、あらゆる種類の文書が簡
    種類   書 検索                  、あ   種類      書 簡
  単に作成できるようになるべきである。
             (Tim Berners-Lee 「Webの創世」 P.207)
3つのC

 Context
  コンテクスト(文脈)
 Content
  コンテンツ(内容)     「交流する」
 Community
  コミュニティ(人脈)
教育の社会的ニーズ




 IT社会での「人のふるまい」
カリキュラム作成における
           ニーズの吟味
   規範による必要性
   現場からの必要性
   要請としての必要性(法的規則による)
   比較による必要性(他国/他地域との・・・)
   未来からの必要性(将来的展望による)

「いずれの必要性を基にして行うかは、今後の課題である」
    ( 「視聴覚教育メディア研修カリキュラムの標準」の改正に向けた調査研究
             中野照海 著 「V.本調査研究からの提言」 P.106による)
人のふるまいに影響を与える
  インターネット社会の「規制」の四側面



        規範                   市場
       (不文律)              現場 比較 未来



                             コード
                               ド
         法律               (アーキテクチャ)


(インターネットの合法・違法・プライバシー CODE / ローレンス・レッシグ著)
コード(アーキテクチャ)が牽引する
 コ ド(ア キテクチャ)が牽引する
 インターネット社会モデル

眼識ある市民       規範
(素人でも専門                 7つの
 家でもない)               ネット・リテラ
                         シ
                         シー



            コード
          (アーキテクチャ)



     法律               市場
Q&A
参考文献
   「視聴覚教育メディア研修カリキュラムの標準」の改正に向けた調査研究

   未来をつくる図書館 / 菅谷明子著
   情報編集の技術 / 矢野直明著
   インフォアーツ論 / 野村一夫著
   新世紀デジタル講義 / 立花隆 他著
   デジタルを哲学する / 黒崎雅男著
   メディアと芸術 / 三井秀樹著
   ユビキタス・コンピュータ革命 / 坂村健著
   知っておきたい情報モラルQ&A / 久保田裕・佐藤英雄著
   Webの創成 / ティム・バーナーズ=リー著
   伽藍とバザール / エリック・レイモンド著
   インターネットの合法・違法・プライバシー CODE / ローレンス・レッシグ著
   コモンズ / ローレンス・レッシグ著
   スマートモブズ / ハワード・ラインゴールド著

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インターネットで学習すべき事柄について

  • 4. 『先生のための教科「情報」 マニュアル』目次  情報化教育法  モデル化とシミュレーショ  職業指導概論 ン  情報化と社会  情報検索とデータベース の概要  コンピュータ概論  ネットワークの基礎  情報活用の基礎  情報発信の基礎 情 基礎  コンピュータデザインの基 礎  アルゴリズムの基礎  図形と画像処理  情報システムの概要  マルチメディアの基礎  総合実習 (日本文教出版、2000年、非売品、研修用テキストとして約1万部配布)
  • 5. 教職課程高校普通科「情報」担当 教員の修得科目 情報社会および情報倫理 情報通信ネットワーク コンピュータおよび情報処理 マルチメディア表現および技術 情報システム 情報と職業
  • 6. Webマスター養成コース Webマスタ 養成コ ス カリキュラム  企業サイトの進化とIT活用の基本  コミュニケーションツールの活用  Webプロジェクトにおけるマネジメ  Webサイトの分析と評価―ウェブ ント ユーザビリティ―  ネットワ クとサ バ の基礎 ネットワークとサーバーの基礎  インターネットとセキュリティ インタ ネットとセキュリティ  ネットワーク技術の利用方法  デジタル時代の知的所有権  Web制作の実際 制作 実際  課題最終発表  課題中間発表  HTML基礎  HTML応用とスタイルシート (アーク都市塾 2002年4月-9月 第28期) http://www.academyhills.com/school/toshijuku/works/28/28_web.html http://www academyhills com/school/toshijuku/works/28/28 web html
  • 8. 情報教育とは?  「情報」の専門家が「情報処理」の専門家でなければならない必然性 はない (野村一夫 「インフォアーツ論」 P.90)  一つの目安として、日本経済新聞に載る情報関係の記事は全部読ん でわかるように・・・ (立花隆 「サーバーユニバーシティの試み」 P.80) ユーザー至上主義/顧客中心志向 「文系」の学問領域として考えることが重要 「文系 の学問領域として考えることが重要
  • 9. IT(情報)社会では 情報を加工するために必要なツールや 記録しておく場所・サービスを準備しておく 記録しておく場所 サ ビスを準備しておく 文系・理系のバランスをとり、 知らなくても困らないことを見極める オンラインやオフラインの人間関係を大切にし、 誰にどんな形で連絡をとればいいか?配慮する インターネット空間での土地感をつかみ、 どこに行けばどんなものがあるか?把握しておく
  • 11. 情報を使いこなす能力  コンピュータ/インターネットの利用から 電子情報の活用・編集へ 電子情報の活用 編集  大事な は、知識そ も よりも、それ 大事なのは、知識そのものよりも、それがどこにあるか、だれが持っているか、どうすれ ある 、だれ 持 る 、 うすれ ばその情報に接触できるか、そしてそれらの素材をどう再構成すればいいかという編集 技術だというわけだ。 (矢野直明 「情報編集の技術」 P.5)  長年、コンピュータ講座のカリキュラムを考案してきたアン・ソロントンは、「(中略)・・・こ れから必要なのは、情報を吟味する力やテーマに即した情報をいかに効果的に得るこ とができるのかというより高度な利用者教育が必要になっている」と言う。 (菅谷明子 「未来をつくる図書館」 P.202)
  • 12. 具体的な7項目  調べる 検索エンジンの限界  発信する コミュニケーション・スキル  配慮する プライバシーとセキュリティ  活 する 創造する 活用する/創造する コモンズとイノベーション ズとイ ベ シ  支援させる セマンテックWeb  判断する 情報の信用と価値  交流する インタラクティブとコミュニティ
  • 13. 検索エンジンの限界  インターネット上にあるものしかない インタ ネッ あるも な  アーカイブとインデックス・ファイル ア カイブとインデックス ファイル  ディレクトリ検索とロボット検索 「調べる」
  • 14. コミュニケーション・スキル  通信/出版/放送の混在  公的なものから極めて個人的なものまで  プレゼンテーション(Web / PowerPoint) プレゼンテ ション(Web  情報アーキテクチャ  ユーザビリティ  アクセシビリティ  メールの作法  TO / CC /BCC  題名の書き直し 「発信する」
  • 15. プライバシーとセキュリティ  個人情報のコントロール  http://privacy.yahoo.co.jp/privacy/jp/  オプ イ オプトイン  http://www.zdnet.co.jp/dict/ebiz/ad/03606.html  情報セキュリティ  情報セキ リティポリシ 入門 情報セキュリティポリシー入門 http://www.atmarkit.co.jp/fsecurity/rensai/policy11/ policy01.html 「配慮する」
  • 16. コモンズとイノベーション  コモンズ(共有地)  インターネット  オ プンソ ス (E.レイモンド「伽藍とバザ ル」) オープンソース (E レイモンド「伽藍とバザール」)  知的所有権  イノベーション  アイディアとマネジメント デ  スピードとクリエイティビティ 「活用する / 創造する」
  • 17. セマンテックWeb  Semantic Web (意味をもつWeb)  機械にやらせたほうがいいことは機械に  Webサービス  ASPサービス  アプリケーション 「支援させる」
  • 18. 情報の信用と価値  評判システム  AmazonやYahooオークション  口コミ・噂  2ちゃんねる/Web日記/Blog  情報の客観性 正確性 情報の客観性・正確性  ドメインのブランディング  複数ソースの照合  格付け 「判断する」
  • 19. インタラクティブの意味  双方向の選択性 + 創造性  しかし、私のインタラクティブの定義には、選択することができるだけで はなく、創造することができることが含まれる。すなわち、Web上であら ゆる種類の文書が検索できるだけではなく、あらゆる種類の文書が簡 種類 書 検索 、あ 種類 書 簡 単に作成できるようになるべきである。 (Tim Berners-Lee 「Webの創世」 P.207)
  • 20. 3つのC  Context コンテクスト(文脈)  Content コンテンツ(内容) 「交流する」  Community コミュニティ(人脈)
  • 22. カリキュラム作成における ニーズの吟味  規範による必要性  現場からの必要性  要請としての必要性(法的規則による)  比較による必要性(他国/他地域との・・・)  未来からの必要性(将来的展望による) 「いずれの必要性を基にして行うかは、今後の課題である」 ( 「視聴覚教育メディア研修カリキュラムの標準」の改正に向けた調査研究 中野照海 著 「V.本調査研究からの提言」 P.106による)
  • 23. 人のふるまいに影響を与える インターネット社会の「規制」の四側面 規範 市場 (不文律) 現場 比較 未来 コード ド 法律 (アーキテクチャ) (インターネットの合法・違法・プライバシー CODE / ローレンス・レッシグ著)
  • 24. コード(アーキテクチャ)が牽引する コ ド(ア キテクチャ)が牽引する インターネット社会モデル 眼識ある市民 規範 (素人でも専門 7つの 家でもない) ネット・リテラ シ シー コード (アーキテクチャ) 法律 市場
  • 25. Q&A
  • 26. 参考文献  「視聴覚教育メディア研修カリキュラムの標準」の改正に向けた調査研究  未来をつくる図書館 / 菅谷明子著  情報編集の技術 / 矢野直明著  インフォアーツ論 / 野村一夫著  新世紀デジタル講義 / 立花隆 他著  デジタルを哲学する / 黒崎雅男著  メディアと芸術 / 三井秀樹著  ユビキタス・コンピュータ革命 / 坂村健著  知っておきたい情報モラルQ&A / 久保田裕・佐藤英雄著  Webの創成 / ティム・バーナーズ=リー著  伽藍とバザール / エリック・レイモンド著  インターネットの合法・違法・プライバシー CODE / ローレンス・レッシグ著  コモンズ / ローレンス・レッシグ著  スマートモブズ / ハワード・ラインゴールド著