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人間の成長に
関する領域
(教育)
人間の生存に
関する領域
(保健・健康・衛
生)
社会の成長に
関する領域
(経済開発)
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(Sustainable Society)の実
現
1
世界が直面する多様な課題に対応するための
「リテラシーズ(”Literacies”)」の重要性
教育
開発の観点からのMDGs評価、SDGsの目標と指標の提示
2) 持続可能な開発のための教育
(ESD)のモニタリング指標の提案
3) 国内外への発信1) 「水リテラシー」 「健康のリテ
ラシー」に関する 具体的開発目
標の提示
0
50
100
1. Problem
solving skills
2. Knowledge
of global
environment…
3. Civic values
and attitudes
4. ESD Policy
& System
5.
Incorporation
of ESD in…
6. Inclusion of
ESD in teacher
education
7. Tools and
materials for
ESD
8. Research on
ESD
9.
International
cooperation…
• 水と教育のネクサス、健康と
教育のネクサス
(ポリシーブリーフの発行)
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持続可能な開発目標:
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2
教育
世界の人々が「水リテラシー」を身につけることにより、 安全・安
心な水利用及び水環境が整備される
グローバルターゲット1:
識字率を xx%増に改善することで、 安全な水の利用者数を xx%増やす。
グローバルターゲット2:
すべての人の水リテラシーを向 上させることで、水災害の被災規模を縮小
する。
グローバルターゲット3:
すべての自治体で関係者の水リテラシー を向上させることで、安全な水の
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持続可能な開発のための教育(ESD)の
モニタリング指標の提案
3
0
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40
60
80
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education, NFE&…
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cooperation on ESD
*項目1-3 はPISA指標, 項目4 はICCS指標、項目5-9はUNICE指標を参考に作成
教育
4
経済開発保健・健康・衛生
環境・資源
多様なエネルギー資源を持つ複数地域のネットワーク化を通じた
グローバル・エネルギー・ガバナンスの構築
不平等の指標である「ジニ係数」による、教育・保健に関連す
る指標への影響
0-5歳児の肥満人口の推移(単位100万人)
1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020
開発
途上国
20.7 22.4 25.0 28.9 34.7 42.0 49.9
先進国 6.2 6.3 6.4 7.1 8.1 8.8 9.5
2.4倍
1.5倍
DE ONIS, M., BLOSSNER, M. & BORGHI, E. 2010. Global prevalence and
trends of overweight and obesity among preschool children. Am J Clin Nutr,
92, 1257-64
過剰と不足の二重苦 (double burden)の問題
0
0.5
1
1.5
2
1995-1999 2000-2004 2005-2009
最
終
学
年
残
存
率
の
変
化
ジニ係数
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0-5歳児の肥満人口の推移(単位100万人)
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開発
途上国
20.7 22.4 25.0 28.9 34.7 42.0 49.9
先進国 6.2 6.3 6.4 7.1 8.1 8.8 9.5
2.4倍
1.5倍
「ジニ係数」による、教育に関連する指標への影響
7
持続可能な経済開発
• 貧困半減にもかかわらず多くの国で格差は改善していない
• 不平等は貧困と同じ程度、教育の目標(MDG 2)達成を遅らせる
多様なエネルギー資源を持つ複数地域のネットワーク化を通じた
グローバル・エネルギー・ガバナンスの構築が重要
8
国際レベルにおいて、複数地域間で貿易を通じて多様なエネルギー資源を適切に取引す
ることにより、リスクを分散し、安定化機能を引き出すことが可能になる。
情報分野におけるクラウド・コンピューティングに対応して、エネルギー分野において、グ
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Editor's Notes

  1. ・テーマ3では、開発の観点からのMDGs評価、SDGsの目標と指標を提示した。 ・MDGs/SDGsは人間と社会の成長・生存/存続という観点から4つの領域に整理することができる。これらの4領域は相互に深く関連しており、包括的に分析する必要があった。また、これらの4領域における優先課題の特定が重要である。 ・テーマ3では、研究成果として リテラシーズの提案に至った。リテラシーとは、従来は読み書き計算の能力を指していたが、ここでは その知識をもとに生活や環境などの文脈に合わせて対応することができる力のことをさす。そして、その文脈は多領域にまたがることから、それぞれのリテラシーを包括的に示す複数形の「リテラシーズ」の重要性を示した。   ・サブテーマ(教育、保健、経済、環境)における研究成果の詳細を説明する。   ・教育では、リテラシーズの向上・周知を目指し、国内外で積極的に論考の発表やワークショップを実施した。水リテラシーや健康のリテラシーの具体的な目標の提示と指標の開発を通して、領域横断的な目標設定の重要性を強調した(水と教育のネクサス、健康と教育のネクサス)。また、実際のSDGsの目標4で取り扱われているESDについて、モニタリングのための指標を開発し、文部科学省を通してUNESCOへ提案した。また、これらの研究成果に基づき、実際に人々(とくに若者)のリテラシーズを向上させるために、高校生ワークショップを全国で行い(札幌、金沢、東京、名古屋、神戸、福岡、沖縄)、一般向けの公開シンポジウムを東京で開催した。また今後東南アジアのユースを対象としたユースフォーラムをバンコクで開催予定である。
  2. (スライド2枚目)SDGsの様々な分野について検討するなかで、「二重苦(ダブル・バーデン)」という問題があることに気づいた。これは、例えば、先進国では高齢化が問題となる一方、途上国では人口増加の問題がいまだに大きい。また、健康の分野では飢餓の問題がいまだに存在すると同時に、肥満の問題も大きくなっている。こうした過剰と不足の「二重苦」を考えるためにも、人々が適切なリテラシーを身につけることが欠かせない。   ・保健分野では、IMFが想定する2030年までの経済成長と飢餓人口、カロリー摂取人口の比率について試算した。その結果、飢餓人口比率は8.2%になる一方で、カロリー摂取人口は現状の1.75倍まで増加する計算となった。また、0-5歳児の肥満人口の推移によると、1990年と比較して2020年には肥満人口が先進国では1.5倍なのに対して途上国では2.4倍となる予測である。以上より、経済成長のみでは飢餓の撲滅は困難であり、国内および国外における分配システムの改革が必要であることを示した。そのためには、教育やネットワークガバナンスの構築が不可欠である。   ・経済分野では、ジニ係数との関連から不平等が教育・健康に悪影響を及ぼすことを示し、新しい開発目標になぜ格差是正(SDGsの目標10)が必要になるのかの根拠を提示した。   ・環境分野では、グローバリゼーションにおける資源サプライチェーンのリスクを算出した。その結果、従来の環境管理ではサプライチェーンのなかで自然資本リスクが顕在化すると、サプライチェーンの調達がストップするリスクがあることを提示した。そのために、「グローバルネットワーク・ガバナンス」の必要性を提案している。また、大学、企業、政府、NGOの研究者や実務家と一緒に自然資本研究会を立ち上げるなど、産官学NGOなどステークホルダーとの連携を構築している。 *自然資本(生態系を構成する水、土壌、大気、植物、動物)