労働安全衛生 改善事例
安全を確保しようという気にさせためには、危険な職場で働く人たちが、自分
たちで危険箇所を点検し、どんな危険があるかについて想像力を働かせ、危険
回避の方法をくふうして、安全のルールづくりに参画することが大切です。
2015年12月7日 クレイン テクノ コンサルティング
Crane techno Consulting.
参考文献:
1.安全の見える化 事例集 大阪労働局
2.絵で見る創意くふう事典 第2章 安全 創意社
改善事例1:責任の明確化
内容 職場において、安全衛生推進者に選任された者を写真入りでポスターにして掲示することにより、
本人の自覚と安全衛生推進者の周知を図っている。
効果 この掲示により各担当者の安全意識が向上した。
写真
改善事例2:責任の明確化
内容 各機械ごとに管理担当者を決定し、機械に顔写真付きの担当者表示を行っている。
効果 担当者に責任感が生まれ、しっかりと安全管理が行われるようになった。
写真
改善事例3:ポカヨケ
内容 手指が挟まれる箇所に、インタロック機能付きの囲いを設け、併せて注意喚起のため危険表示を
している。
効果 ハード面からのポカヨケ対策と見える化による安全注意により災害ゼロ。
写真
改善事例4:注意表示
内容 脚立での指の挟まれ事故を防止するため、踏み台に注意喚起表示をしている。
効果 各担当者の安全意識が向上した。
写真
改善事例5:点検中
内容 修理中の装置の元電源に、担当者氏名を記載した操作禁止札と装置番号を記載した修理札を表示
している。運転中の装置の修理札はホワイトボードの定位置に集め、各装置の運転中・修理中の
別がひと目見て分かるようになった。
効果 修理、点検中の事故がゼロ。
写真
改善事例6:安全作業の標準化
内容 ごみを回収して施設に集約しておくロータリードラムに、その使用方法と立入禁止ゾーンの表示
を行い安全作業に努めている。さらに安全な作業手順を分かりやすく写真付きで掲示している。
効果 各担当者の安全意識が向上し、災害ゼロ。
写真
改善事例7:安全衛生保護具
内容 卓上グラインダを使用する際に、保護メガネの着用を徹底するため、ステッカーを機械に貼り付
け、注意喚起を行っている。
効果 各担当者の安全意識が向上し、全員が保護メガネを着用するようになった。
写真
改善事例8:見える化
内容 ターンプーリーの巻き込まれ災害防止対策として、プーリーの回転がひと目で分かるようプー
リー側面に矢印を表示し、注意喚起を図っている。
効果 各担当者の安全意識が向上した。
写真
改善事例9:指差呼称
内容 原料を釜に投入するとき等、釜を開閉する際のはさまれ巻き込まれ災害を防止するための指差呼
称の作業手順を分かりやすく表示している。
効果 各担当者の安全意識が向上し、災害ゼロ。
写真
改善事例10:指差呼称
内容 属加工用帯のこ盤に、指差し呼称のポイントや危険表示を行うことで、はさまれ・巻き込まれ災
害防止を図っている。
効果 各担当者の安全意識が向上し、災害ゼロ。
写真
改善事例11:巻き込み
内容 研削機械について、スイッチを切った後も慣性で回転を続ける丸歯に巻き込まれる災害を防止す
るため、「停止後10秒数え、回転中は手を出さない」よう注意喚起している。
効果 各担当者の安全意識が向上し、災害ゼロ。
写真
改善事例12:過去事例
内容 過去に発生した災害発生場所に、同種災害防止のため、その災害状況を再現した写真を掲示して
注意喚起を図っている。
効果 各担当者の安全意識が向上し、災害ゼロ。
写真
改善事例13:見える化
内容 化学設備に設置される送給バルブについて、送給量を間違えないようにするため、バルブの開閉
装置に表示板を設けて、送給量を可視化している。
効果 見える化により安全意識が向上し、災害ゼロ。
写真
改善事例14:安全表示
内容 工事用車両の運転者に対して、最低限守るべきルールを運転席側のドアに表示している。
効果 基本ルールの周知がなされ、運転者の失念防止によりヒューマンエラーのリスク低減を図ってい
る。
写真
改善事例15:高さ表示
内容 ストックヤードにおいて、荷を高く積み上げないように柱にラインを引き注意喚起を図っている。
効果 ルールの周知がなされ、のリスク低減を図っている。
写真
改善事例16:フォークリフト安全
内容 朝の安全指示として「フォークリフト停止の五原則」を呼びかけるだけではなく、フォークリフ
トの車体にプレートを貼り付けることにより、運転者の安全意識の高揚を図るとともに、実際に
フォークのおろし忘れ等による接触災害防止に繋がっている。
効果 見える化により安全意識が向上し、災害ゼロ。
写真
改善事例17:死角の見える化
内容 大型フォークリフトであるため、広範囲に死角があったが、後方を確認するためのモニターを設
置することで、危険防止を図っている。
効果 死角がなくなり、災害ゼロ。
写真
モニター設置
改善事例18:自動停止
内容 部品を運ぶ台車を作業者が無線操縦していたが未熟練者によっては車止めに激突させて、部品を
壊したり、台車を損傷させてしまうことがあったので 車止めより手前に光電管を設置し台車が
光電管を遮ると自動的に走行が止まるようにした。
効果 衝突、台車破損がゼロになった。
写真
改善事例19:着色
内容 ォークリフトの輪止めを黄色に着色し、輪止の設置を確認しやすいよう工夫している。
効果 安全意識の向上。
写真
改善事例20:責任の明確化
内容 フォークリフトの運転者を分かりやすく表示、連絡先の内線番号を記載しているので、危険な運
転を発見した場合に通報できる。
効果 運転者は安全作業を心がけるようになる。
写真
改善事例21:見える化
内容 元請担当者が工事用機械に「月例点検実施報告ステッカー」を貼ることで点検状況の「見える
化」を図っている。
効果 月例点検の実施・未実施を容易に確認でき、工事用機械の点検の失念防止を図っている。
写真
改善事例22:蛍光色
内容 高速道路上での夜間作業において、移動式クレーンのブーム、吊りフック、アウトリガの端部に
高輝度テープを施し、視認性を向上させる。
効果 重機突出部や作業員との接触、架空線事故の発生を防止している。
写真
改善事例23:目印の表示
内容 天井クレーンのフックに作業者が頭部をぶつける危険を防止するため、クレーンのフックを静止
させる高さを地上2メートル以上(人間が歩行して頭をぶつけない高さ)とし、フックと常に一
緒に動くペンダントスイッチのケーブルに目印をすることで、フックの停止位置の目安としてい
る。
効果 フックによる作業者が頭部をぶつかる災害ゼロ。
写真
改善事例24:色別
内容 玉掛用吊具の種類・径・長さを色別に表示して、玉掛け者が吊り具の選択を誤らないようにして
いる。
効果 玉掛用吊具のご使用による災害ゼロ。
写真
改善事例25:パトライト
内容 工事用車両と労働者との接触防止のため、スロープ上を走行している工事用車両を労働者側から
容易に認識するため、パトライトを設置している。
効果 工事用車両と労働者との接触防止ゼロ。
写真
改善事例26:ドアの開閉安全
内容 出入口の通行ルールとして、二枚扉に一方通行表示をして出会い頭のリスク低減を図っている。
効果 ドアの開閉による災害ゼロ。
写真
改善事例27:ミラーの活用内容 安全帯の着用など服装のチェックポイントを示した鏡を製作し、そこに立つことで、装備の不備
がひと目で分かるようにした。
効果 きっちりとした服装を心がけさせることにも貢献している。
写真
改善事例28:5S内容 工具置場を設け、かつ一目で見やすいよう壁に掛けて保管している。
効果 探す手間の省力および道具に置き忘れ防止に効果的。
写真
改善事例29:注意表示内容 ガソリンスタンドでタイヤ交換時、ジャッキの棒に気がつかず、つまづきそうになった。ジャッ
キの棒を黒黄に塗り見えやすくした。
効果 転倒の防止。
写真
改善事例30:ガラス扉衝突 防止内容 ガラス扉が見えず、ぶつかる危険がありガラスに衝突防止マークを貼った。
効果 ガラス扉衝突の災害ゼロ。
写真
改善事例31:ドアを引く位置を表示
する内容 右開きのドアの左に立つと中の人がドアを開けたとき、はさまれそうになるので「危険」の標識を
表示した。
効果 ドア開閉時の災害ゼロ。
写真
改善事例32:ハシゴの角度の見え
る化内容 はしごは60度から75度の範囲で使用するが角度を確認できるよう安全角度表示器を取り付けた。
効果 はしごかからの転倒の防止。
写真
改善事例33:ミラー鏡による見える
化内容 操作位置から階下が見えにくかった、壁に凸面鏡をとりつけた。
効果 操作ミスの防止。
写真
改善事例34:棚の色別化内容 棚の高さは80㎝、90㎝、95㎝の3種類があり、プラッターで商品を持ち上げたとき積み上げた
高さが高すぎると、商品が落下する危険があった。
[改善後]
ラック棚の支柱を高さによって色分けし、プラッターの支柱の位置にも同じ色の印をつけた。
効果 これによって入れようとする棚の高さが一目で分かるようになった。
写真
改善事例35:カバー内容 面取装置は1歯削るごとに次の歯の位置を割り出してまた削る。割り出し中は機械が止まってい
るように見えるためにうっかり手を出しそうになり非常に危険だった。
[改善後]
切削油を面取り装置の真上に導いて平たいノズルで噴射し、装置作動中はオイルカーテンで覆わ
れるようにした。
効果 これによって容易に手を入れようとはしなくなった。
写真
改善事例36:回転中は赤色ランプを点灯
内容 研磨作業の危険要素をなくすため、次のような改善を行った。
スイッチを入れると青、回りだすと赤のランプがつく。スイッチを切っても回っている間は赤の
ままで危険を知らせる。
効果 これによって回転しているかを目で確認できるようになった。
写真
改善事例37:カバー治具活用
内容 ツールをセットするとき刃先が裸のまま上を向いていたので非常に危険だった。また、スパナは
すべる危険があったのでカバー型治具を作成しスパナの代わりにラチェットを使うようにした。
効果 安全性と作業性の向上。
写真
カバー型治具
改善事例38:安全カバー内容 砥石が半分露出しており、回転中接触したり、破片が飛び散る危険があった。
[改善後]火花カバーを取り付けた。
効果 砥石切断火花・チップソー切削粉・粉塵の飛散防止。
写真
改善事例39:安全カバー内容 安全カバーがノコ歯の上にしか付いていなかったので、形材を押える手がノコ歯に触れる危険が
あったので図のような安全カバーをとりつけた。
効果 手が滑った時の危険防止。
写真
改善事例40:重心を移さず吊り替える
内容 荷物を吊り替えるとき、もう1本ワイヤーをとりつけると重心が傾いて危険だった。
図のような吊り替え金具を作り、重心を移動させずに吊り替えられるようにした。
効果 落下防止。
写真
改善事例41:固定式フックを回転式にする
内容 研吊り荷を回転させるとワイヤーに無理な力が加わる。
フック(引っ掛け具)を回転式にし、方向を自由にした。
効果 ワイヤー破損防止。
写真
改善事例42:電柱上のボルト止め作業
内容 プレートの穴にボルトを通そうとする時、ボルトが逃げないように反対側を押えながらプレート
をとりつけるが高い柱上作業で姿勢が不安定になり、危険だったので図のようなボルト留め金具
を作り、ボルト脚部にパチンとはめ、ボルトが逃げないようにしてプレートにつけるようにした。
プレートのとりつけが終わるとボルト留め金具を引く抜く。
効果 安全な姿勢で作業が可能。
写真
改善事例43:底開きBOX
内容 切粉や溶接クズを含んだ重いゴミをフォークリフトで持ち上げて捨てていたが底の開くダスト
ボックスを作りフォークでゴミ捨て場の上に持ち上げて底を開いて捨てるようにした。
効果 安全性と作業性の向上
写真
改善事例44:コードが床を這わないようにする
内容 鋳物型の砂を供給するコンベア装置は伸び縮みするが、それに合せてコードが床を這い、足を
ひっかけそうになったのでコンベアの伸び縮みにあわせてコードがコンベアに沿って伸縮するよ
うにした。
効果 安全性と耐久性の向上
写真
改善事例45:計量台にスベリどめ
内容 台車を計量台の上に載せるとき、重い上に鉄板が滑りやすく、腰痛を起こしやすかったので計量
台の鉄板にすべり止めテープを貼った。
効果 安全性の向上。
写真
改善事例46:指差喚呼を徹底する
内容 レーンの吊荷は、確実に取り付けられていることを目で確認し、「吊荷によし!」と声に出し、
指で吊り荷を指してから吊り上げる。そのことの徹底を促すカンバンを作り、竿チェーンに取り
つけた。
効果 安全意識の向上
写真
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