特性要因図の作成
【図解】
2018年10月03日
ク コンサルティング
ク コンサルティングクレイン テクノ コンサルティング
Crane techno Consulting.
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Ⅰ:特性要因図とは?
取り上げた問題点に対してその原因を全員で提起し視覚的にまとめ、重
要と思われる要因について的を絞って効果的に改善を推進していくため
の手法が特性要因図である。
QC七つ道具のひとつであり、フィシュボーン図(Fish bone)、石川ダ
イアグラム、魚の骨図CE図と呼ばれることもある。
特性要因図の目的は職場での問題が発生した場合、色々な要因が考えら
れるがその原因をその場、その場で対策、改善をしてもあまり効果的で
ない。このような時に取り上げた問題点に対してその原因を全員で提起
し視覚的にまとめ、重要と思われる要因について的を絞って効果的に改
善を推進していくための手法が特性要因図である。
問題の要因を系統的に纏め、目で分かり易くした図
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特性と要因の意味
特性要因図はcause effect diagramからCE図とも呼ばれる。
特性の意味・・・・結果
仕事の結果、生じるもの、例として製品品質、製品のロス、生産台数など
現場として考えると”問題点”としてでてくる結果のことです。
特性 (effect) – 管理の成績・成果として得るべき指標(不良率・在庫金額
など)
要因の意味・・・・原因
仕事の結果に対して影響を与える原因となるもの。
例としては組み立てミス、オイル切れ、磨耗等の原因となるもの。
要因 (factor) – 特性に影響する管理事項(推定される)
原因 (cause) – 問題など特定の結果に関与した要因(事実)
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要因があり特性が生じる
QC特性要因図、フィシュボーン図の歴史
特性要因図(石川ダイアグラム)は1960年代に石川馨氏よって開発されたク
レーム事項に関連する多数の要因をマッピングする手法のひとつ。920年代に
QC7つ道具のひとつとして使用され、それは魚の骨格の側面図に似ているため、
フィッシュボーンダイアグラムとして海外でも知られています。マツダのロー
ドスターのデザインで用いられた「人馬一体」を大骨とする特性要因図が有名
である。下に参考例を示す。
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石川馨氏が開発した多数の要因を図式化した手法
特性要因図の作り方、書き方
5M+1Eを明確にする。
(Machine) (Method)(Material)(Man) (Measurement)
(Enviroment)
1)特性(問題点)を決める。
例:なぜ、半田不良が多い?
なぜ、生産台数が上がらない?
2)大骨を記入する。
特性が起きる要因として考えられる大きな要因を上げそれを大骨として
矢印で記入する。
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5M+1Eを明確にする。
【特性と大骨を記入】
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機械、方法、材料、人、測定、環境別に要因を上げる
3)中、小骨を記入する
大骨の特性の起こる要因を考え中骨を作成し次ぎに小骨を作成する。
重要な要因についてはなぜ、なぜを繰り返し小小小骨まで作成し問題点を
追及する。
4)記入もれをチックする
5)影響の大きいものについて印をつける。
特性要因図を作成する際は全員でブレーンストーミングで意見を出し合い
進める。その際、議長と書記を選び時間を決めて効率に行うこと。
6)改善を行う
重要と思われる要因についての改善プランを計画し、QCサークルを回す。
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中骨、小骨を記入、影響の大きいモノをマークする。
【特性要因図/フィッシュボーン分析】
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重要と思われる要因から改善を実施
特性要因図の用途
管理用特性要因図
生産準備段階でQC工程表を作ったり、HACCPで危険要因を列記した
りするためには、管理すべきあらゆる心配事(要因)を抜けなく体系的に
整理することが必要なります。これには管理用特性要因図を活用します。
「管理用」を作るときのポイントは、できる限り出すということです。
「ゴミ不良」であれば、「なぜゴミが混入するか」ではなく、「こうすれ
ばゴミが混入する」と「悪意ある発想法」で発想すると要因が色々、でて
きます。いろいろな人から意見をもらい、様々な角度から考えて要因を出
すのが管理用のタイプの基本的な考え方です。
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管理用は様々な角度から考えて要因を出す。
特性要因図の用途
解析用特性要因図
解析用特性要因図」は「管理状態」の中で起こる様な問題の原因を追求す
る時に用いられる。
「解析用」を作る時には、3 現主義に基づいて得た推測ではなく事実に基
づきた客観的データをもとにヒストグラムや管理図などを用いて、管理状
態の有無を確認するなどして、「要因の範囲の絞り込み」を行い特性要因
図を作成します。
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解析用は要因の範囲を絞り込み効率的に解析ができるように
なぜなぜ分析と特性要因図の違い
五回『なぜ、なぜ、なぜ、なぜ、なぜ』を繰返し、真の原因を見つける事が「な
ぜなぜ分析」です。推定される要因を考えるのではなく事実(fact)の原因を見つけ
ることであり、現場調査とヒヤリングして分析する方法です。
その原因が存在して対象の事象が発生するものでなければダメです。 考えられ
るだけで、存在しない要因や不明の要因は検討の対象外です。
逆にQCサークル等では問題の推定要因を考える方法として特性要因図は問題の
要因をブレーンストーミング等を使用して自由な発想で出来るだけ多くの要因を
発想する為の方法です。
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事実の真の原因を見つける為の分析方法
特性要因図とパレート図
特性要因図は発生した問題点の要因をメンバー全員で列記して推定される要因を
挙げて、考えられる要因の内で優先して取る組べき課題テーマを検討する際に使
用される。
一方、パレート図は実際に発生している課題のデーター分析として使用され、既
に発生している問題点(結果)の順位を図で明確にすることができる。
パレート図とは不良品、欠点、クレーム件数、仕損金額などをその現象、原因別
に分類してデーターをとり不良個数、金額などの多い順に並べその大きさを棒グ
ラフで表した図です。
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パレート図は発生している問題点(結果)の順位を図で明確にする
散布図
特性要因図で推定される要因を挙げて、一番、優先して取り組むべき課題、テー
マを決める際に事前に現状の状況を確認する必要があります。
その際に役にたつQC 七つ道具のひとつが散布図です。
対応すると推測される2種類のデーターが本当に関係があるかどうかを難解な統
計計算を使用しないで図だけで調べるためQC手法のひとつ。
具体的には対応する2種類のデーターを横軸、縦軸にとって打点して作った図の
ことをいいます。
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撒布図は要因を検証する際に用いられる
特性要因図 フリーソフト
Canvaを使用すれば特性要因図(フィッシュボーン図)が特性要因図が簡単に作成
できます。
特性要因図の基礎が良く理解している方にとっては便利なフリーソフトです。
特性要因図の作成には数時間の工数が必要ですが、Canvaなら数分で特性要因図
を完成させることができます。特性要因図をゼロから作成して構築しデザインす
ることに時間を費やす必要はありません。プロがデザインしたテンプレートから1
つ選んでテキストを追加するだけなので、とても簡単です!
参考サイト:Canva
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CanvaはWeb上で特性要因図が作成できる
2018年10月03日
ク コンサルティングクレイン テクノ コンサルティング
Crane techno Consulting.
サイト URL:http://crane-techno.com/
参考文献:
特性要因図作成の基礎知識と活用事例 飯田 修平 (著)
図解入門ビジネス新QC七つ道具の使い方がよ~くわかる本 今里 健一郎 (著)
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わかりやすい特性要因図の作り方【図解】