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第2回全国大会分科会(沼田)
- 8. 2015/4/29
8■3.動機づけの理論:ARCSモデル
主分類枠
定義
作業質問
注意
(Attention)
学習者の関心を獲得する。
学ぶ好奇心を刺激する。
どのようにしたら、この学習体験
を刺激的でおもしろくすることが
できるだろうか?
関連性
(Relevance)
学習者の肯定的な態度に作
用する個人的ニーズやゴール
を満たす。
どんなやり方で、この学習体験を
学習者にとって意義深いものにさ
せることができるだろうか?
自信
(Confidence)
学習者が成功できること、
また、成功は自分たちの工
夫次第であることを確信・
実感するための助けをする。
どのようにしたら学習者が成功す
るのを助けたり、自分たちの成功
に向けて工夫するための手がかり
を盛り込めるだろうか?
満足感
(Satisfaction)
(内的と外的)報酬によって
達成を強化する。
学習者がこの経験に満足し、さら
に学び続けたい気持ちになるため
には何をしたらよいだろうか?
■図表1 ARCSモデルの分類枠・定義・作業質問
- 9. 2015/4/29
9■3.動機づけの理論:ARCSモデル
主分類枠
方略
注意
(Attention)
・A1 知覚的喚起:
・A2 探究心の喚起:
・A3 変化性:
関連性
(Relevance)
・R1 目的指向性:
・R2 動機との一致:
・R3 親しみやすさ:
自信
(Confidence)
・C1 学習要件:
・C2 成功機会:
・C3 個人的なコントロール:
満足感
(Satisfaction)
・S1 自然な結果:
・S2 肯定的な結果:
・S3 公平さ:
■図表2.ARCSモデルの方略
- 14. 2015/4/29
14■5.考察・結果
【調査結果(授業前)】
●『自分の将来が不安だ』
「そう思う」 8% > 「そう思わない」 92%
●『目指している人や憧れている人がいる』
「いる」 77% < 「いない」 23%
●『仕事は楽しいものだと思う』
「そう思う」 92% < 「そう思わない」 8%
●『将来、結婚・出産しても働き続けたいと思う』
「そう思う」 100% > 「そう思わない」 0%
●『自分の意見を言うのは好きな方だ』
「そう思う」 85% < 「そう思わない」 15%
●『自分の働きかけによって、物事が少しよくなると思う』
「そう思う」 92% < 「そう思わない」 8%
- 15. 2015/4/29
15■5.考察・結果
主分類枠
方略
授業工夫
注意
・A1 知覚的喚起
学習者の興味・関心を基にした授業設計
(自分の将来を楽しみにしよう!)
・A2 探究心の喚起
学習者が持つ意見・考えとは、全く異なる実社会の
現状の提示(ゲストティーチャー、事業所訪問)
・A3 変化性
数値的情報の提示と体験(ゲストティーチャー、事
業所訪問)の繰り返し
関連性
・R1 目的指向性
「自分の将来」に関連があることの掘り起し
・R2 動機との一致
体験終了後のテーマ決めを学習者に決定させる
・R3 親しみやすさ
大学生のサポートとゲストティーチャーによる話題
提供
自信
・C1 学習要件
体験して学習したことを、
学習内容のテーマとして設定する
・C2 成功機会
小さな成功体験の積み重ね(質問→意見出し→リハ
→中間報告→リハ→最終報告)
・C3 個人的なコントロー
ル
大学生サポートによる変化の瞬間の見極め
満足感
・S1 自然な結果
自分と異なる他者の前での報告会での発表
・S2 肯定的な結果
報告会後の参加者による声掛け
・S3 公平さ
報告会参加者アンケートの提示
■図表4 「ARCSモデルと連動した授業工夫」