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NPOとの協働を通じ「ソーシャルイノベーターの育成をめざす」
社会イノベーション事業体験ワークショップ
《内容》
NPO法人クロスフィールズと連携し、新興国・途上国のNGOスタッフをゲストに迎えて、現地 の社会課題解決に向けた社会イノベーション事業プランを考えるワークショップ。
事業プランの実践の場として、当社の「事業公募制度」への応募と同時に、クロスフィールズ が運営する、新興国に社員を派遣し、ソリューションを考える「留職プログラム」へのエント リーがある。
株式会社日立ソリューションズ CSR活動事例の紹介
《主旨》
社会イノベーションを標榜する日立グループの一員として、また、「私たちは『日立精神』の 下、確かな技術と先進ソリューションの提供を通じ、お客様と地球社会の発展に貢献する」 という企業理念を具体的なアクションをもって実現するべく、社会基点での事業創出におけ る人財づくりとCSV(Creating Shared Value)を実践する。
《ゴール》
・社会課題が山積する新興国を例に、課題解決に資する将来のグローバルビジネスを探る。
・製品や技術ありきでなく、社会の課題から発想する「社会基点」の視点を学ぶ。
・社内のリソース、ネットワークを広げる。 2. © Hitachi Solutions, Ltd. 2013. All rights reserved.
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1.ワークショップ概要
■「社会イノベーション事業体験ワークショップ」の流れ
■ワークショップの成果を実践する機会として
① 事業公募制度への応募:ワークショップで創出されたビジネスアイディアは事業公募制度への応募を義務付け、実ビジ ネス化をめざしている。本制度では、面談を含め3回の社内審査を経て、最終的に役員プレゼンにて事業化が決定される。 *現在2件、一次審査通過
② 「留職プログラム」への派遣:「留職プログラム」をグローバル人財育成施策と位置付け、人事部とCSR推進グループが 連携して、ワークショップ参加者から派遣者を選抜している。派遣者は、ワークショップで醸成した社会基点のマインドをもっ て、新興国のNPOで社会課題解決を実践する。 *今後も派遣人数を拡大し、継続予定。
Day1:
新興国現地の
課題抽出
15名の参加者は約2ヵ月間3チームに分かれ、3回の集合セッションとチーム活動を通して、ターゲットとなる新興国現 地の課題を協働NPO法人から学び、解決すべき課題を抽出、その解決に資するビジネスアイデアを創出する。
チーム
活動
インタビュー
セッション
Day2:
ビジネスアイデア
中間発表
<集合セッション>
<集合セッション>
Day3:
ビジネスアイデア
最終発表
チーム
活動
チーム
活動
インタビュー
セッション
チーム
活動
<集合セッション>
Day1の様子
Day2の様子
インタビューセッション
の様子
Day3の様子
年度
派遣者
派遣先団体
期間
内容
2013年度
若手金融系SE
インドネシア NPO法人
2013年9月~11月
図書館システムの構築による業務効率化
2014年度
若手営業
インドネシア NPO法人
2014年4月~6月
体系的なセールスナレッジの提供
【実績】 3. © Hitachi Solutions, Ltd. 2014. All rights reserved.
コミュニティ・スクール事業の立ち上げ
NPO支援ソーシャルプラットフォームの構築・運営
翻訳ツールを使ったスタディーツアーの活性化
■これまでに出てきたビジネスアイデアの例
■ビジネスアイデアへの講評
カンボジアの農村地域で教育や職業訓練が十分に受けら
れないことから、なかなか自立ができないという課題に注目
し、教育問題に焦点を当て議論。カンボジアでは教師が不
足し、一方日本ではグローバル人材を育成したいという企
業のニーズがある。カンボジアの農村住民、日本企業それ
ぞれが学び合える環境をつくりたいと思い、コミュニティスク
ール事業の立ち上げを考案。主要業務を外部委託し、最
初は赤字でも2017年度に単年度の黒字達成を目標。
カンボジア現地で活躍するNPO・NGOを支援するため、非支
援者を支援の輪に取り込むツールの提供に注目。具体的に
は、既存のSNSやソーシャルゲームを活用して、NPO・NGOを
支援するソーシャルプラットフォームを構築する。NPO・NGO
には支援者拡大、活動資金増加のメリットがあり、当社とゲー
ム開発会社には企業イメージの向上が見込まれる。当社は
赤字でも、3年目から累積黒字になる見込み。本事業収益
は将来的に農業基盤クラウドにも展開していきたい。
現地での支援のミスマッチを減らすために、真のボランティ
ア精神溢れるソーシャルイノベーターを創出することが重要
と考え、スタディツアーの有効性に着目。また、スタディーツ
アーでの言語等の異文化ギャップを埋めるために翻訳ツー
ルを使ったスタディーツアーの活性化を提案。収益は、将来
的にツールの追加機能の課金、広告収入を主な収入源とし
て回収予定。
ワークショップでは、各チームから発表されたビジネスアイデア
に対し、新興国の社会課題を熟知するNPO、当社のCSR・グロ
ーバルビジネス・経営企画担当のキーマンらが講評を行い、
各チームは講評をもとにアイデアのブラッシュアップを行う。
また、 「社会課題の深堀り度」「新興国への貢献度」「ビジネスプ
ランの実現可能性」「当社が関与する意義」等の観点から採点表
を用いた採点が行われ、総合点が最も高いチームが優勝となる。
講評の様子
2.ワークショップでのアウトプット
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発表の様子 4. © Hitachi Solutions, Ltd. 2013. All rights reserved.
■ワークショップの背景
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3.ワークショップの背景・メディア掲載実績
年度
タイトル
テーマ
協働NPO
参加者
開催回数
2010年度
「ITで社会課題を解決する」
ワークショップ
東ティモールの社会課 題解決事業創出
NPO法人ETIC.
部長・課長ク ラス15名
1回
2011年度
「ITで社会課題を解決する」
ワークショップ
PCM手法を使ったイノ ベーション事業創出
NPO法人ETIC.
NPO法人かものはしプロジェクト
課長・主任ク ラス31名
1回
2012年度
「BOPビジネスアイデア創出」
ワークショップ
カンボジアの社会課題 解決事業創出
NPO法人クロスフィールズ
NPO法人かものはしプロジェクト
課長・主任ク ラス15名
1回
2013年度
「社会イノベーション事業体験」
ワークショップ
カンボジア・インドの社 会課題解決事業創出
NPO法人クロスフィールズ
第1回:NPO法人かものはしプロジェクト
第2回:キヤリコ合同会社
課長・主任
クラス各15名
2回
2014年度
「社会イノベーション事業体験」
ワークショップ
NPO法人を支援するイ ノベーション事業創出
NPO法人クロスフィールズ
第1回:NPO法人かものはしプロジェクト
第2回:未定
課長・主任
クラス各15名
2回
■メディア掲載実績
本ワークショップは、2010年度から「社会課題を本業のITで解決」することを目的に、さまざまなNPOと協働して内容を ブラッシュアップしながら開催しているもの。2012年度からはNPO法人クロスフィールズと協働し、現在の「社会イノベー ション事業体験」ワークショップとして年に2回継続開催。
【実績】
2012年6月1日
日刊工業新聞 9面
2014年5月号
国際開発ジャーナル P10-11
2014年1月、外務省NGO研 究会からの「企業・個人の視 点からみたNGO連携につい ての意識調査」に協力。2月 7日のシンポジウムにて事 例紹介された。
【その他】