陥りがちな失敗パターンも含めて書いてみました。

1. スタートアップが
やるべき広報とは？

2. スタートア
ップがやる
べき広報と
は
売り上げに繋がる広報 EXITに繋がる広報 会社の成長ステージに合
わせ、継続できる仕組み
づくり
会社のイメージ向上、知
名度向上に繋がる広報
（採用広報に直結）
ビジネスに「関係ある」
人・会社（ステークホル
ダー）と「継続的に」
「良好な」関係を作る手
段として実施

3. スタートア
ップが選び
やすいパタ
ーン
• 人事または秘書が兼務（立ち上がりまでに時間がかかる）
• 新人を突然広報担当に（立ち上がりまでに時間がかかる）
• 社長が片手間にPR TIMESを使って配信（それを広報と呼
ぶ・・・）
• 広報の有名人を引き抜く（有名人に「いてもらう」体制が
できていなければまた別の会社に引き抜かれてしまう。）
• PR会社に依頼する（できれば大手がいいなぁ・・・と思
う。それで超有名な会社が頼んでいるところに依頼するがそ
の会社は無名な会社向けの広報に慣れていない）
• フリーランスのPRの人にお願いする（そういえば、PRの
仕事している友人がいたっけ・・・とよく調べないでとりあ
えず依頼）

4. 新人が突
然広報担
当に/人事
または秘
書が兼務
その人に能力があればなんとかなる（運任せ。それでいい？そんな超人にはなかなか出会
えない）。
やりたい人と、できる人は違う（理想を言えば、経営部門やマーケティングと密に連携を
取り、適切な情報発信の出来る人が担当すべき）
立ち上がりには時間がかかる。
新サービスの露出のタイミングまでに人が育たない可能性。
選定した人が広報に不向きだと時間的なロスも大きい。
Wantedly更新、イベント運営などを全部引き受けて疲弊してしまう（やればやるほど仕
事が増えてしまう可能性。目的追求ではなく手数の多さが評価されてしまう）
利点としては新人を広報にすればPR会社より断然リーズナブル
参考記事（取材を受けました）：https://webtan.impress.co.jp/e/2018/02/14/28175

5. 社長が片手
間にPR
TIMES使っ
て配信
• リーズナブル（スタートアップは条件を満たせば無
料、通常は3万円）
• アーリーステージならあり
• PR TIMESは非常によくできたツール。しかし、サ
ービスを使って記事になるためにはテクニックが必要
（大量のプレスリリースが配信されているので、下手
なプレスリリース、つまらないプレスリリースはあっ
という間に埋もれて、読んでもらえない）
• 記事のネタ元はプレスリリースだけじゃない（気に
なった記事のプレスリリースが出ているか調べると出
ていないことも多い）
• せっかくのネタが埋もれてしまって機会損
失・・・？（PR Times上に履歴がたまるだけで記事
にならない）

6. 広報の有名
人を引き抜
いて垂直立
ち上げ
• すでに記者とのコネクションを持っている
• すぐにメディア露出が増える
• ただし、劇薬（某PR関連企業Sさんの受け売り）
• 注目されるのはプロダクトの力ではない
• 有名人が去るまでに、自社の魅力を高め、広報体
制を作らないと、元の木阿弥
• 有名人は引き抜かれやすい
• 有名人を引き抜くなら、ある程度会社が大きくな
ってそれなりの待遇ができるようになってから。そ
うしないとすぐに抜けてしまう&その人の能力を活
かしきれない。

7. PR会社に依
頼する
• 費用がかさんでしまう（ベンチャー企業が想定しているより費用
がかかる）
• 大手の場合、月額定額100万円前後が一般的
• 既に予算があるもしくは、PRに最初から力を入れる企業向け。
• 外部の会社と一緒に動く「ノウハウ」を持っている担当者むけ
（仕事の依頼にもノウハウが必要。情報は「非対称」ノウハウがな
いのに依頼すると、おかしな方向に行ってしまうことも「とにかく
取材のアポを取ってくれ」ではダメ）
• 失敗しないPR会社の選び方はこちら（私が書いた記事です）
• http://mag.sendenkaigi.com/kouhou/201709/prguide-
2017/011424.php
• 無名の会社を有名にするノウハウと、有名な会社の広報活動をサ
ポートするノウハウは異なるのでベンチャーの支援経験があるとこ
ろを選んだ方がいい

8. フリーラ
ンスのPR
の人に頼
む
サービス内容・金額が個人により大きく異なるが法人に依頼するより
もリーズナブル
何をどこまでやってくれるかの見極めが必須（それぞれ専門性も違う。
戦略なのか、代行なのか、記者と繋いでくれればそれでいいのか）
過去の実績、人の紹介などでの選定が良い（名前が有名な人は忙しす
ぎて細かく対応してもらえないケースもあるのでアドバイスをもらう
にはいいけど実務を代行してもらうのには不向きなことも）
単に知り合いだからといって依頼しない（得意分野、サービス内容を
調べて依頼）

9. 一体どうす
るのがいい
のか？
最初は少し自力でやって見て、 本なども読んで、有名人の講演も
聞いて、広報がどういうものなのかをざっくり体験。
その後、社内や外部の方で適任の人がいたらその人を広報担当に
しつつ幹部層がサポート
社内にノウハウがない場合、外部のプロからナレッジトランスフ
ァーしてもらい、社内の広報担当を育てる。
しばらくは戦略部分は経営層が行う。（まずは広報担当には現場
力をつけてもらう）
育ってきたら、だんだんと経営計画に基づいた広報計画を立てさ
せるようにする。（現場力に加えてマネジメント力）
将来的には社内に広報部門を作る＋PR会社の組み合わせが最強。
難しい場合は、どちらに重きを置くのか早めに決めておく

10. 現場力の向
上はどうす
れば？
• 現場力向上には、
• PR会社の伴走サービス（数ヶ月〜のOJT型の
ナレッジトランスファー。弊社もやってます。
新興のPR会社でこのサービスを提供するとこ
ろも増えている印象）
• 有料の講習会（日本PR協会、宣伝会議など
で実施。ちゃんと基本から体系立てて学べる
ものを！無料セミナーだけで学べる人もいる
けどそれはよほど才能のある担当者のみ。そ
んな担当はなかなか見つからない）
• オンライン勉強会なもの？（弊社もやってま
す「ビーコミPRクラブ」）などを組み合わせ
る必要性がある。