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オンデマンド授業2回+オンライン授業1回
(あるいは対面授業)の繰り返し
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※初回の授業はオリエンテーションをオンラインで行うと良い。
オンデマンド授業、オンライン授業の回数は、授業内容によって変更可能。
オンデマンド授業2回+オンライン授業1回 (あるいは対
面授業)の繰り返し
適している授業の例
• 自学自習が効果的な授業
→ 英単語や英文法の学習など、学習者がしっかり覚えること
が求めれられる授業など。オンライン授業を挟むことで学習者
が孤立せず、ドロップアウトすることを防ぐ効果が期待できる。
• 学習者が練習したり考える時間を十分にとることで効果が期
待できる授業
→ 英語のスピーキングやリスニングなど、学習者に練習の時
間を十分に与え、オンラインで実践的に学習者や教員とのコ
ミュニケーションの機会を設けるなど。学習者が自分のペース
で準備の時間を調整できるため、オンラインでのコミュニケー
ションに自信を持って臨めることが期待できる。
2
オンデマンド授業2回+オンライン授業1回 (あるいは対
面授業)の繰り返し
授業での工夫例
• オンライン授業(あるいは対面授業)の各回で何を行うかを、あら
かじめ第1回の授業でアナウンスをしておくことが大切である。
→ オンデマンドの回は、オンライン(あるいは対面授業)で行う内
容の準備・トレーニングの時間でもあることを伝えることで、オンデ
マンドの各回の内容の学習の短期目標が明確になる。
• オンデマンドの回においても常に学習者からの質問を受け付け、回
答できるよう、質問の方法を第1回の授業はもちろん、毎回のオン
デマンド教材等でアナウンスを行う。
→ オンデマンド授業のほうが、対面授業やオンライン授業よりも質
問がしやすいと感じる学習者も多い。質問ができないことは欲求不満
になるため、教員側は常に質問を歓迎している姿勢を示す必要がある。
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大部分がオンデマンド授業+1,2回のオンライ
ン授業(あるいは対面授業)
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※初回の授業はオリエンテーションをオンラインで行うと良い。
大部分がオンデマンド授業+1,2回のオンライン授業
(あるいは対面授業)
• 適している授業
• 中間発表、最終発表を行う授業
→ 各回のオンデマンド授業において、教材・資料を基に課題を行い、
それに並行して授業の到達目標の達成度を確認するための中間発表課
題、最終発表課題に取り組んでもらい、それらの発表会をオンライン
(あるいは対面)で実施することで、適切な評価が期待できる。
• グループでの学習を取り入れる授業
→ 各回のオンデマンド授業において、中間発表、最終発表に向けた
段階的な課題をグループで行い、その発表会をオンライン(あるいは
対面)で実施する。グループごとにメンバーの役割分担や進捗管理、
作業の日程調整、コミュニケーションの方法などを工夫する必要があ
るため、生きる力やICT利用の実践の機会にもなる。
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大部分がオンデマンド授業+1,2回のオンライン授業
(あるいは対面授業)
授業での工夫例
• 授業のスケジュールと方法、すべきことを、あらかじめ第1回の授
業でアナウンスをしておくことが大切である。
→ オンデマンド授業の各回は段階的に授業内容をグループワークを
通して学ぶわけであるため、各回にグループですることを明確に伝え
る必要がある。毎回の進捗報告を提出してもらうなど教員は各グルー
プの進捗を把握しておく必要もある。
• オンデマンドの回は、毎回授業時間など時間を設定して、履修者か
らの質問をオンライン相談で受け付けることも効果的である。
→ Zoom等を用いれば、グループメンバーが全員参加でき画面共有が
できるため細かい質疑応答や資料を用いて丁寧な指導がしやすい。
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毎回がオンライン授業+オンデマンド授業
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毎回がオンライン授業+オンデマンド授業
適している授業
• 議論を行う授業
→ 反転学習である。あらかじめオンデマンドで予習をし
てオンライン授業に参加することで、授業時間(オンライ
ン授業)では議論中心に内容を深めることができる。
• 実技を行う授業
→ 反転学習である。あらかじめオンデマンドで予習をし
てオンライン授業に参加する。授業時間(オンライン授
業)は演習と質疑応答の時間を十分に持つことができる。
8
毎回がオンライン授業+オンデマンド授業
授業での工夫例
• オンデマンドで学ぶ内容は欲張らない。課題は適量に。
→ オンライン授業時に議論を深められるように、オンデマン
ドで学習する内容を広く設定せず、一つの内容に関して参考資
料は多めに提示すると良い。ただし、学習者が自分の意見を持
つことが大切であり、考える時間も十分に考慮する。
• オンラインでの議論をしやすくなるように、各回のオンデマ
ンドで学習する内容は議論との関係が明確になるようにする。
→ オンライン授業での議論をイメージしやすいように、オン
デマンドでの学習内容で必要な知識を得られるようにするとと
もに、オンライン授業で何を議論するのかを提示しておくとよ
い。
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大学に来られる人は対面授業+
対面で受講できない人はオンライン授業
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この形態は、ハイフレックス型授業と呼ばれている。
初回は、環境確認や調整、さまざまことが起きると思われるため、
扱う内容は少なめに、オリエンテーション+α程度にすると良い。
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大学に来られる人は対面授業+
対面で受講できない人はオンライン授業
適している授業
• すべての講義・演習形式の授業で対応できるこ
とが望ましい
→ この方法は、持病や環境等により対面授業を
受けられない学習者が、オンライン授業として対
面授業に双方向中継の形で参加するものである。
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大学に来られる人は対面授業+
対面で受講できない人はオンライン授業
授業での工夫例
• 教室の学習者と教員、オンラインの学習者と教員、教室の学習者
とオンラインの学習者が双方向で授業に参加できるようにする。
→ たとえば、教室の学習者が教員に質問をする場合は、その質問
と教員の回答がオンラインの学習者も共有できるようにする。また、
オンラインの学習者が教員に質問をする場合も同様に、その質問と
教員の回答が教室の学習者も共有できるようにする。
→ Zoom等を用いる場合は、学習者の声が小さくマイクが音を拾え
ない場合などは、教員が復唱するなど、教員は教室とオンラインの
両方の学習者を意識した授業が求められる。
→ 板書の場合は、オンラインで受講している学習者が見やすいよ
うにPCのカメラの調整(向き等)も必要である。
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