強調学習（2）

1. 協調学習のアイデア（１）-1
• 問い（課題）「擬人化したイラスト制作」
• クラス内で、5人程度のグループを作る。
• グループごとに、よく知られている専門店を１つ話
し合って決める。
• 例えば、洋菓子屋、パン屋、文房具屋など
• 他のグループには何を決めたかを、わからないように
配慮する。
• 選んだ店の中の品（例えば、モンブラン、ショートケーキなど）を擬
人化したイラストを、メンバーで一つずつ担当して
書くことを念頭において、全体的な話し合いをグ
ループ内でする。

2. 協調学習のアイデア（１）-2
• イラストを描く前の話し合いでは、それぞれの品目を
擬人化する時の方針を、メンバーで確認する。
• メンバー各自が、担当する品の擬人化したイラストを
描く。
• グループごとにまとめたイラストを、発表して、他のグ
ループのメンバーに、そのグループの作品は、何につ
いての擬人化なのか？を当てさせる。
正解が出た段階で、次に、それぞれの擬人化が表す
品を当てさせる。
• この授業を行う前に、世間で人気のある擬人化（刀剣
乱舞など）を、紹介すると、学習者が意欲的に取り組
むと考えられる。

3. 協調学習のアイデア（１）-3
• 擬人化をするためには、その対象を詳しく知る必
要がある。
• また、それをグループで行うことで、まとまりある複
数の対象の差異を見出すことになる。
• 今回は、お店の品を例にしたが、例えば、いきもの
の種類や歴史の時代、概念、考え方等を擬人化
する授業を展開することもできる。

4. 協調学習のアイデア（２）-1
• 問い（課題）「作詞をしてみよう」
• ３人ぐらいのグループにわける。
• はじめに各グループで３０秒ぐらいの曲を作っても
らう。その際には、専門的な理論や技術は求めず、
鼻歌を録音する形でよい。
• グループ毎に制作した曲と、更に他のグループの
制作した曲の２曲を、各グループに割り当てる。

5. 協調学習のアイデア（２）-2
• 割り当てられた曲に、グループで話し合って歌詞を
つける。
• 完成したら、発表会を行う。
• 各曲には、作曲したグループによる作詞と、他の
グループによる作詞がある。これを聞き比べるの
もよい。
• 授業の初めに、季節や出来事、コマーシャルなど、
制作のテーマを指定してもよい。

6. 協調学習のアイデア（２）-3
• 英語の授業への発展として、日本の有名な童謡を
英語の歌詞にする活動を、グループで行わせて、
発表会で、最も良い英語の歌詞を決める投票をし
てもよい。

7. 協調学習のアイデア（３）-1
• 問い（課題）「避難訓練の理解を深める」
• 学校で行われる避難訓練を対象にする。
• ３人程度のグループにわける。
• 避難訓練の時に心がけること（姿勢、動き、点呼、
移動の流れなど、時間）を分割して、グループに割
り振る。
• グループ毎に、「心がけること」が必要な理由を、
詳しく調べて、まとめる。

8. 協調学習のアイデア（３）-2
• グループで検討する活動では、校内を実際に回り、
理解を深めたり、その後の発表で使用したりする
ための写真撮影も、含める。
• グループ毎に発表する。
• 最後に、クラス全員で、避難訓練を実際に行い、
他のグループが発表した内容についても、体験的
に理解する。

9. 協調学習のアイデア（３）-3
• 避難訓練では、火災や地震、台風、不審者の侵入な
ど、さまざまなケースがあることに注意して、それぞれ
に対応した指導をする。
• 避難訓練は、非常に重要であることを理解させること
が重要。（ホテルニュージャパン火災の時のずさんさな
ど、例を出してもよい。）
• 応用として、避難において、日本語が不自由な方に
とって、少なくともどこでは英語の指示があるべきかも
考えさせるとよい。

10. 協調学習のアイデア（４）-1
• 問い（課題）「レインボーカラーの花壇計画」
• クラスを、春、夏、秋の３グループに分ける。
• それぞれのグループが、担当の季節に、花壇がレ
インボーカラーになるように、植える花を考える。
• 色だけでなく、例えば、植物の高さなども考えて、
花壇に段差をつけるなど、工夫も求める。
• 同じ種類で色違いの花にするのは、避けるように
伝える。

11. 協調学習のアイデア（４）-2
• 選んだ花の性質なども調べて、花壇に使えるかど
うかも考えるように、指示する。
• アイデアができたら、それぞれの花の写真をイン
ターネットなどであつめて、切り貼りして、花壇のイ
メージ写真を作る。
• グループのアイデアを発表する。

12. 協調学習のアイデア（４）-3
• この授業の理想は、最終的に花壇に種を蒔いたり
苗を植えたりして、実際に花を育てることである。
• 花壇が難しいようであれば、プランターでもよい。
• 花の色や形状だけでは見えてこない、育成の困難
も経験できる。