これまでのDeepL等によるAI翻訳に加えて、ChatGPTやBing Chatによるオンライン生成ツールの出現は、教師にとっても学習者にとっても、英語コーパスの誕生以上に学習教育環境を大きく変える可能性がある。本発表では、その利用領域に言及しながら、特に教室での発信活動での具体的な活用についてその事例と留意点を報告する。 こうしたGPTツールは、単なる翻訳に留まらず、その語彙レベルの調整や要約にも使えるのが特徴であり、学習者のレベルに応じた教材作りを補助してくれるツールと言える。本発表で取り上げるのは、教科書題材及び関連教材の簡易版の作成とレベル調整、CLIL/EMI授業実践のための2ヵ国語コロケーション語彙リストの作成、retelling活動のためのパート毎の要約、低頻度語および不透明なイディオム表現のパラフレーズ等について、具体的な指示文(プロンプト)と留意点を提示する。